漫画「不能犯」が実写映画化！
松坂桃李さんが主演を務めることでも話題になっていますね。
さっそく映画の原作となる漫画を読んでみたところ…めちゃくちゃ面白い！
基本的には1話完結のストーリーとなっているのですが、その1話の中にダークな雰囲気と読者裏切りが詰め込まれていて飽きることがありません。
特に魅力的なのは、なんといっても主人公のキャラクターです。
黒スーツ、切れ長の目に赤い瞳、神出鬼没でミステリアスな言動、そして「不能犯」たる能力！
果たして彼の目的は…？ついつい惹きこまれてしまいます。
というわけで、今回はそんな「不能犯」のあらすじやネタバレについてチェックしていきましょう！
漫画「不能犯」のあらすじ・ネタバレ！
まずは漫画「不能犯」のあらすじから見てきましょう！
★「不能犯」あらすじ
ある都市伝説。電話ボックスの電話の裏側に連絡先を貼っておくと、その男に会うことができる。
宇相吹正（うそぶき ただし）…殺し屋に。
宇相吹は依頼を受けて人間を始末する。
ただし、その方法は少し特殊だ。
宇相吹は「思い込み」で人の命を奪う。
それは瞬間催眠なのか、宇相吹の赤い瞳に見つめられた者は正しく現実を認知することができなくなる。
例えば、その先にも道があると「思い込んで」屋上から一歩を踏み出す。
例えば、毒物を飲まされたと「思い込んで」心臓麻痺を起こす。
それは全て宇相吹の仕業だが、法律上彼を裁くことは難しい。
『不能犯』…犯罪が実現する可能性が極端に低い状況における容疑者。
宇相吹がどんな仕事をしても、法律上それは「罪」に該当しない。
宇相吹「愚かだね、人間は」
多くの場合、宇相吹に仕事を依頼した人間もまた悲惨な最後を迎える。
宇相吹の目的は金ではない。
依頼の報酬金は飼っている大勢の猫たちの食事代に消える。
果たして、宇相吹の目的とは？
「不能犯」のある1話
漫画「不能犯」の雰囲気を味わうために、第2話のあらすじを見てみましょう！
※以下、ネタバレ注意！
今回のターゲットは夢原唯（26）
大手デザイン会社勤務で、婚約者は総合病院の次期院長という幸福な女性だ。
依頼人はターゲットの双子の妹・夢原優。
幼い頃、両親の離婚で離ればなれになった2人は真逆の人生を歩んでいた。
理想の幸せを手にした唯に対し、優は荒れた父親のせいで今もカラダを売っている。
優は唯のことを見つけて手紙を送ったが、返事も結婚式の招待状も届かないまま。
幼い頃、なにもかも一緒だった唯だけが幸せになるなんて許せない…。
だから優は宇相吹に仕事を依頼した。
宇相吹は唯に接触して、その赤い瞳で彼女を見つめた。
宇相吹「最も身近な人間が、あなたの命を狙っている」
気味悪がって車で逃げる唯だったが、なぜかブレーキが効かず交通事故を起こしてしまう。
しかし、警察の調査では車に異常はなかったという。
単に唯が「ブレーキが効かない」と思い込んだ結果に過ぎないのだ。
婚約者の病院に入院することになる唯だったが、宇相吹の影におびえて毒物を疑い薬も食事も口にできない。
衰弱する唯。
さらに「思い込み」のことを周囲に訴えても理解されないことから、精神的にも追い詰められていく。
『認知バイアス』
一度「自分は狙われている」と思い込んでしまうと、あらゆる情報を「狙われている」に結びつけてしまう。
唯は廊下で話す婚約者と美人ナースを見て思った。
（身近な人間…婚約者はナースとできていて、私が邪魔になって消そうとしている）
怒り狂った唯はその場で婚約者の首に何度も注射器を突き立てて、命を断ってしまった。
依頼は完了。
唯に自ら婚約者の命を奪わせることで、自分（優）以下のみじめな人生を歩ませるという復讐は達成された。
そして…
宇相吹「唯さんの車のダッシュボードに入っていたものを貴女の部屋に送っておきました」
優が部屋に帰ると、そこには唯からの手紙と結婚披露宴招待状が。
『優、お願いだからそんな辛い仕事は辞めて。それで私達、もう一度一緒に暮らせないかな？』
唯は優のことを無視してなどいなかった。それどころか幸せな家庭に迎え入れようとしていたのだ。
それなのに…
優は罪悪感に耐えきれず、自ら首に縄をかけて命を絶った。
宇相吹は回想する。
唯の婚約者「唯は妹と一緒に暮らそうとしているけど、冗談じゃない！僕と唯の将来のために夢原優を始末してくれ！」
2人の依頼人はこの世から消え、唯も精神に深い傷を負って警察病院に入院している。
宇相吹「救えないね、人間は…」
<不能犯第2話・完>
漫画「不能犯」のあらすじ・ネタバレ
漫画「不能犯」は1話完結形式ですが、その中でも「本筋」と呼べる物語が徐々に進行しています。
カギとなるのは「宇相吹の目的」と「多田刑事」
それぞれについて見ていきましょう。
★「宇相吹の目的」
なぜ、宇相吹は依頼を受けて人を始末するのか？
第1話で宇相吹はこう言っています。
『人間は脆いと証明するため』
また、漫画1巻のラストではこんなことも。
『僕がこんなことを続けるのは、思い込みによって狂う人間の姿がたまらなく愛しいからです』
これだけ見ると単なるサイコパスや愉快犯のようにも見えますね。
※実際、宇相吹はこれまで始末した人間の名前を大量の飼い猫の名前にしていたりとかなりクレイジーですが…
ただ、物語が進むにつれて宇相吹には何か「本当の目的」が別にあるように思えてきます。
それに関係しているのが2つ目のカギです。
★「多田刑事」
多田刑事は1話から登場している正義感溢れる若い刑事。
直属の上司が宇相吹に始末されたことから、不能犯である宇相吹を逮捕することに情熱をそそいでいます。
物語の途中、そんな多田刑事が「宇相吹の能力が通用しない人間」であることが発覚。
それを確信した時、宇相吹の目に興味の色が浮かびます。
それから、ことあるごとに「自分をころせ」と多田に揺さぶりをかける宇相吹。
一方の多田は宇相吹の策略で闇に染まりそうになるものの、ギリギリで正義を貫きます。
多田と懇意の精神科医は、多田と宇相吹の能力について以下のような分析を語りました。
・多田に能力が効かないのは宇相吹と「生体リズム」が似ているため
・しかし、例えば人の命を奪う瞬間など異常な精神状態に陥ってしまうとリズムが狂い能力にかかってしまう
多田「つまり、宇相吹の言う通り奴を撃とうとしていたら、俺の方がやられていたってことか」
精神科医「そうとは限りません」
『明鏡止水。息を吸うように平然と、心乱れることなくやれば、宇相吹の心理操作をはねのけたまま奴をころすことが可能です』
これまでの「能力が通用しない人間」はことごとく宇相吹に返り討ちにされていました。
宇相吹（貴方にはできますか？多田刑事）
宇相吹「僕はただ知りたいだけですよ。強さと脆さ、どちらが人間の本当の姿なのか…」
★まとめると…
宇相吹は「自分を始末できる人間＝強い人間」を探しています。
今後の展開での焦点は「多田刑事は宇相吹をころそうと考えるのか？」そして「それが可能なのか？」という点。
また「なぜ宇相吹は強い人間を探しているのか？」という点が物語の核心にあるものと思われます。
核心と言えば宇相吹の過去話や経歴などの「背景」も気になるところですが、その点はまだ明かされていません。
※素人予想として「宇相吹は後継者を探している？」「宇相吹は人間ではない？」とか考えてもみたのですが、たぶんハズレです（笑）
映画「不能犯」のあらすじ・結末はどうなる？
漫画「不能犯」はグランドジャンプで連載中であり、未完結の作品です。
※2016年11月18日に単行本第5巻が発売
また、漫画が1話完結方式なので、映画「不能犯」はかなりオリジナル色の強い内容になりそうですね。
※映画公開が2018年ということなので、それまでに物語が完結する可能性もありますが、そうでなければ結末も映画オリジナルになると思われます
物語の中心となるのはやはり先ほどの2つのカギでしょうか。
果たして「宇相吹の目的」とは？
「多田刑事との対決」の結末はどうなる？
映画「不能犯」の続報が待たれます。
まとめ
漫画「不能犯」が松坂桃李さん主演で実写映画化！
今回は映画公開に先駆けて漫画のあらすじ・ネタバレをチェックしていきました！
めちゃくちゃ面白い漫画なので、どのように映像化されるのか楽しみです。
※大量の猫に囲まれて眠る松坂桃李さん…見たい！（笑）
ちなみに「不能犯」作画の神崎裕也先生は「ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-」の作者でもありますね。
ウロボロス好きなら「不能犯」も要チェックですよ！
映画「不能犯」は2018年公開ということでまだちょっと先ですが、核心に迫りつつある原作漫画を楽しみつつ待ちましょう！
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