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恩田陸「蜜蜂と遠雷」のあらすじと感想!アニメ化・映画化もすぐ?

   

こんにちは、若竹です。

2017年直木賞を受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」

「そういえば、しばらく恩田陸作品を読んでないな」と思い、さっそく読んでみました!

結論から言えば、当たり前のことながらめちゃくちゃ面白かったです。

ご存知の方も多いと思いますが「芥川賞=お堅めの(やや純文学的な)文学賞」なのに対し「直木賞=エンタメ的な文学賞」なんですよね。

「蜜蜂と遠雷」は約500ページもある大ボリューム作品なのですが、本当にするすると読みやすいです。

むしろ読後には「もっともっとこの極上の読書時間に浸っていたかったのに…」と一抹の寂しさすら感じました。

それほどに、面白い!

今回はそんな「蜜蜂と遠雷」のあらすじ紹介や感想などについてお届けしていきたいと思います。

 

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恩田陸「蜜蜂と遠雷」あらすじ

『芳ヶ江国際ピアノコンクール』

近年注目されているこのコンクールには、世界中から名だたる若いピアニストが集まってくる。

コンクールで評価されれば次世代のスターと目され、予選で落ちるようならこれまでの苦労はすべて水の泡。

音楽業界の光と影が交錯するこのコンクールに、今年は1人だけ異質な新人がいると噂になっていた。

風間塵(かざま・じん)。16歳。

フランスのオーディションで審査員の度肝を抜いたこのピアニストの履歴書はあまりにも異質すぎた。

というか、真っ白なのだ。

コンクール歴はもちろん、どこの音楽学校に通っているなどという情報すらない。

ただ一点だけ、近年没した伝説的な音楽家「ユウジ・フォン=ホフマンに5歳より師事」という項目を除いては。

弟子をとらない主義だったホフマンの秘蔵っ子。

耳の肥えた審査員をパニックに陥れるほどの特異な才能の持ち主。

その正体は、ホフマン以外から一切の音楽教育を受けていない、旅する養蜂屋の息子だった。

 

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ホフマンからの推薦状

皆さんに、カザマ・ジンをお贈りする。

文字通り、彼は『ギフト』である。

恐らくは、天から我々への。

だが、勘違いしてはいけない。

試されているのは彼ではなく、私であり、皆さんなのだ。

彼を『体験』すればお分かりになるだろうが、彼は決して甘い恩寵などではない。

彼は劇薬なのだ。

中には彼を嫌悪し、憎悪し、拒絶するものもいるだろう。

しかし、それもまた彼の真実であり、彼を『体験』する者の中にある真実なのだ。

彼を本物の『ギフト』とするか、それとも厄災にしてしまうのかは、皆さん、いや、我々にかかっている。

ユウジ・フォン=ホフマン

 

3人の天才

毎年、多くの「神童」と呼ばれる少年少女が現れては消える。

一方で、本物の「天才」と呼ぶしかない若者たちもまた存在している。

アメリカ・ジュリアード音楽院の隠し玉「マサル・カルロス・レヴィ・アナトール」。19歳。

フランス人の父と、日系三世ペルー人の母を持つこの若者は端正で無国籍な容貌をしている。

芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員の一人でもあるナサニエル・シルヴァーバーグの弟子にして、優勝候補の一角。

すでに圧倒的なスター性を身にまとっており、彼のピアノを聞いた者はたちまち彼のファンになってしまう。

このコンクールで彼は、幼い日に約束を交わした運命の少女と再会することになる。

 

その少女の名は、栄伝亜夜(えいでん・あや)20歳。

失墜した元・天才少女。

亜夜は幼い頃から一流のピアニストとして活躍していたが、あるコンサートの途中で失踪してしまった過去を持つ。

それ以降、亜夜は表舞台からずっと消え去ったままだ。

今回コンクールに参加したのも恩義ある先生の面子を立てるためという理由であり、亜夜自身にはいまいち勝利への意欲がない。

一方で、亜夜の才能は間違いなく「本物」だ。

亜夜はすでにあまりに深く「世界に満ちた音楽」とつながっているため、それだけである程度満足しているのだった。

亜夜は今回のコンクールで幼馴染だったマサルと再会し、そして風間塵という奇跡と邂逅する。

 

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第一次予選

コンクールの第一次予選が始まった。

90人のコンテスタントのうち、二次予選に進めるのはわずか24人だけだ。

持ち時間は20分。飽き飽きするような定番の曲目も、ひとたび天才が弾けば目の覚める演奏へと変貌する。

 

マサル・カルロス・レヴィ・アナトールの演奏は、とにかくスケールが大きい。

野性的でありつつも優美、老獪でありながらみずみずしい。

本来矛盾するはずのものを同時に表現できるハイブリッドさ。

曲を変え角度を変えるごとに、彼の持つ多面性が違った表情を見せる。

その器の大きさこそが、マサルの天才性だ。

 

一方、風間塵の演奏には「無垢」「自由」「神々しい」という言葉がふさわしい。

煽情的で、聴くものの感情を揺さぶる音楽。

唯一無二としかいいようのない、風間塵だけの音楽。

どんなクラシックの名曲も、風間塵にかかれば、まるでその場の即興で演奏しているかのように新鮮に響く。

圧倒的なオリジナリティ。それでいて演奏は完璧。

審査員の誰もが風間塵の正体を測りかねた。

 

そして、栄伝亜夜の演奏。

(音楽の神に愛されている彼のように弾きたい)

風間塵のピアノに刺激を受けて、天才少女が復活する。

際立って成熟しているピアノ。

無邪気な子供たちのあいだに、老成した大人が紛れ込んでいるかのような「本格的な」音楽。

深く、独創的で、気高い。

品定めをするような聴衆の目つきは消え、誰もが栄伝亜夜の音楽に聞き入っている。

演奏後の大歓声の中、誰もが天才少女の帰還に興奮していた。

 

マサル・塵・亜夜の3人は第二次予選へと進んだ。

 

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※この後の展開は?

このあと、3人は二次予選、三次予選、そして最後の本選を戦い抜きます。

果たして1位は誰の手に?

そして、風間塵という天衣無縫な少年がもたらすものとは?

ぜひ書籍で確かめてみてくださいね!

 

恩田陸「蜜蜂と遠雷」の感想!

※一部作品のネタバレ有り。ご注意ください!

正直なところ、ピアノやクラシックに詳しくない私からすれば「その専門用語どういう意味?」や「その曲わかりません…」など「?」と思う場面は多々ありました。

きっと作中に登場する曲をイメージしながら読めれば、120%「蜜蜂と遠雷」を楽しめるんだろうな、とも思います。

しかし、そんなことは関係なく面白いんです!

『ピアノコンクール』という未知の世界に関する、ある意味生々しすぎるほど詳細な描写。

風間塵、マサル、亜夜、そして2次予選で落ちてしまった高島明石という4人の個性豊かなキャラクターが紡ぐドラマ。

普段はまったく縁のない音楽業界・音楽家というものの内情を知る面白さがある一方で、若いピアニストたちの青春物語としてもすこぶる面白い!

私のようにピアノやクラシックに明るくない層にとっても「蜜蜂と遠雷」は面白い小説だと断言できます。

 

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ピアノが聞こえる!

前の話と矛盾するようですが「蜜蜂と遠雷」の演奏シーンを読んでいると、不思議と自動的に頭の中でピアノ曲が流れてくるように感じました。

もちろん、それは作中の登場人物が実際に弾いている曲ではありません。

しかし、確かに読んでいるとピアノを演奏するキャラクターの姿が見えますし、演奏するピアノの旋律が聞こえてくるんです。

とても視覚的かつ聴覚的な作品。

私は「蜜蜂と遠雷」に対してそのような感想を強く抱きました。

 

では、なぜそのようなことが起こるのか?

理由の一つは、恩田陸さん一流の「表現力」にあるのだと思います。

元来、ピアノのメロディーやニュアンスを文字で表現することってとても難しいことだと思うんですよね。

ましてや、架空のピアニストの奏でる旋律となればなおさらです。

ところが、恩田陸さんはそれを巧みな比喩や語彙力をもって見事に表現しています。

例えば、次の一節はマサルの演奏シーンの一部。

バルトーク独特の、音の展開。胸の空くような潔い音の流れは、どこか見晴らしのよいところに出て、パッと広い青空が開けたような爽快感がある。

バルトークの音は、加工していない太い丸太のよう。ニスを塗ったり、細工を施してはいないが、木目そのものの美しさで見せる、大自然の中の建造物。力強い木組み。素材そのものの音。

もちろん私はバルトークなんて知らないわけですが、マサルがどんな演奏をしているのかは目に浮かぶし、耳に聞こえてくるんです。

このような表現を「これでもか!」ときめ細やかに、詳細に、情感たっぷりに表現しているものですから、なんだかいつの間にか実際に演奏を聴いているような心地になるんですね。

 

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キャラクターとストーリーが魅力的!

そしてもちろん、物語としての「蜜蜂と遠雷」も実に魅力的です!

コンクールという緊張の舞台を、まるで登場人物の隣に立って味わっているかのような感覚。

群像劇的にそれぞれの視点が入れ替わりながら物語が進んでいくので、どのキャラクターにも感情移入してしまいます。

故・ホフマンとの約束を果たそうとする風間塵。

亜夜に恋心を抱きつつ、冷静にコンクールを戦い抜くマサル。

風間塵という『ギフト』によって再び音楽の世界に生きることを決意する亜夜。

予選落ちしてしまったものの、改めて「音楽家」としての一歩を踏み出す明石。

それぞれのドラマが交錯し、それぞれが希望を見出していくストーリーには温かい幸福な空気が漂っていて、読んでいて心地よかったです。

 

というか作中の時間では10日以上、500ページにわたってそれぞれのキャラクターと一緒に過ごすわけですよ。

みんな好きになるに決まってるじゃないですか(笑)

若者たちが「音楽」や「自分」と真摯に向き合い、それぞれの答えをしっかりと得ていく。

「ハッピーエンド」という言い方で正しいのかはわかりませんが、とても爽やかで充実した終わり方になっている点には大満足でした。

 

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アニメ化・映画化は時間の問題!

個人的な感想ではありますが「映像化を狙っているのかな?」と勘繰りたくなるほど、「蜜蜂と遠雷」は映像化に向いていると思います。

そもそも聴覚的な「音楽」を題材にしているという点。

コンクールを舞台に予選を勝ち上がっていくという展開。

天才少年少女3人の青春(&恋愛)物語であるという点。

もはや「どうぞドラマなりアニメなり映画なり好きにしてください」と言わんばかりの要素が揃っていると思われてなりません。

そして、実際にそれを見てみたい!

直木賞受賞という点を考慮すれば、可能性が高いのは「映画化」でしょうか。

もうすぐ公開される映画「破門」ももともとは直木賞受賞作品ですしね。

ただ、またまた個人的な意見を述べさせてもらえるなら最も希望するのは「アニメ化」です!

大舞台に臨む若い競技者たちを描く、という点では近年流行した「ユーリ!」にも近しい雰囲気を感じますし、イケると思うんですよね(笑)

というわけで、どうか「蜜蜂と遠雷」のアニメ化、よろしくお願いします!

 

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まとめ

直木賞受賞作品「蜜蜂と遠雷」

かなり本格的な音楽小説でありつつ、青春物語でもある読みやすい作品です。

この小説の感想を一言で表現するなら『圧倒的な臨場感』

文字を目で追っているはずが、いつのまにか客席でピアノの演奏を聴いているような錯覚にとらわれる…恩田陸さんの表現力にはまったく脱帽です。

なので、ピアノやクラシックに詳しくなくても問題なし!

むしろ2周目として「実際のピアノ曲を聴きながら」という楽しみ方をすれば、一粒で二度おいしく楽しめちゃいます(笑)

個人的な予想としては映画化やアニメ化…何かしらの形で映像化するのは間違いないでしょう。

せっかく直木賞で盛り上がっているところですし、文庫化を待たず、ハードカバーで読んでみては?

あらすじの続きもかなり面白い展開になっていきますよ?(笑)

というわけで、恩田陸「蜜蜂と遠雷」、おススメです!

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