わかたけトピックス

気になる話題をチェック!ドラマ・映画・漫画・小説のあらすじネタバレなど

*

「屍人荘の殺人」のネタバレ解説!ラストは?犯人は誰?動機やトリックは?

   

こんにちは、若竹です。

今何かと話題のミステリ小説「屍人荘の殺人」を読みました!

『デビュー作にしてミステリランキング3冠達成!』という帯文句に惹かれての衝動買いでしたが、結論から言えばめちゃくちゃ面白かったです!

想像していたよりも読みやすい文章だったので、ほとんど一気読みでした。

というわけで今回は、そんな小説「屍人荘の殺人」についてネタバレ解説していきたいと思います!

 

スポンサードリンク

 

「屍人荘の殺人」のネタバレ解説!

「屍人荘の殺人」はミステリ的には「クローズド・サークル」というジャンルに当てはまる作品。

「吹雪の山小屋」や「嵐の孤島」に代表されるような、外界から閉じ込められた環境下で事件が起こっていくわけです。

では、「屍人荘の殺人」の場合は?

登場人物たちが外に出られない理由は…なんとゾンビ

バイオテロによって突如大量発生したゾンビに囲まれたペンション「紫湛荘(しじんそう)」が物語の舞台となっています。

※紫湛と屍人(ゾンビ)がかかっているわけですね。

いつ救助が来るかもわからない、食料もわずかしかない絶望的な状況。

時間を追うごとにバリケードを突破してくるゾンビたち。

そんな中で起きる不可解な連続殺人…果たして犯人は誰なのか!?

まずは物語前半の状況整理から始めていきましょう!

 

スポンサードリンク

 

1.登場人物と紫湛荘の構造

季節は夏。登場人物のほとんどは大学生で、主人公は映研の合宿に同行する形で「紫湛荘」へと足を踏み入れます。

では、なぜミステリ愛好会のメンバーである主人公が映研の合宿に参加することになったのかといえば、そこに事件の匂いを感じ取ったから!

映研に届いた一通の脅迫状。

そこに書かれていたのは「今年の生贄は誰だ?」の一文だけ。

果たして昨年の合宿で何があったのか?

脅迫状の送り主とは?

…というのが最初に提示された謎ですね。

では続いて、紫湛荘に集まった14人の登場人物を見ていきましょう。

※登場人物多い!と思われるでしょうが、名前が特徴を示しているので案外覚えやすいです。あと、すぐに減ります(笑)

 

★登場人物(カッコの中の数字は何回生かを示しています)

・葉村譲(1)…語り部であり主人公。ワトソン(探偵の助手)役を務める。ミステリ愛好会会員。

・明智恭介(3)…ミステリ愛好会会長。神紅大学のホームズと呼ばれる探偵役。

・剣崎比留子(2)…警察の捜査にも協力している本物の探偵少女。とある理由から葉村・明智と一緒に合宿へと参加。

・進藤歩(3)…映研部長。

・星川麗花(3)…演劇部部員。進藤の恋人。

・名張澄江(2)…演劇部部員。ナーバスな性格。

・高木凛(3)…映研部員。男勝りな性格。

・静原美冬(1)…映研部員。大人しい性格。

・下松孝子(3)…映研部員。ギャル風の外見。

・重元充(2)…映研部員。ゾンビ映画マニア。

・七宮兼光(OB)…紫湛荘オーナーの息子。合宿はOBたちの命令によるコンパでもある。

・出目飛雄(OB)…七宮の友人。出っ張った目が特徴。態度が悪い。

・立浪波流也(OB)七宮の友人。サーファー風の伊達男。

・菅野唯人…紫湛荘の管理人。

 

★紫湛荘の構造について

小説では図面が提示されいるのですが、とりあえず下記の点だけ覚えておけばOKです。

・紫湛荘は3階建て(+屋上)

・2階・3階の宿泊フロアは扉によって3つのエリア(南・中央・東)に分かれている。

・各階の移動手段は非常階段(南)、エレベーター(中央)、内階段(東)のみ。

※1階はすぐにゾンビに占領されるので考えなくていいです。

 

スポンサードリンク

 

2.不可解な3つの事件

肝試し中にゾンビの群れに遭遇した一行は、急いで紫湛荘へと逃げ帰ります。

しかし、この時点で下松・出目はゾンビの餌食になり、星川は行方不明。

さらに静原を助けるため、紫湛荘の直前でまさかの明智が犠牲になり脱落!

普通なら「ここでリタイアしたと見せかけてクライマックスで出てくるんでしょ?」と思うところですが、後からばっちりゾンビになって再登場します。

※ゾンビに噛まれた人間は数時間後にゾンビ化する。助ける方法はない。

というわけで、「主人公とコンビを組んでいる探偵が序盤でアウト」という意外過ぎる展開で物語は始まりました。

残る登場人物は10名。

ゾンビたちに1階を奪われ、ペンションの周りもぐるりと取り囲まれているので脱出は不可能。

そんな緊張状態の中、犯人は行動を開始しました。

 

★第一の事件

最初の被害者は映研部長の進藤。

彼は自室で亡くなっているのを発見されたのですが、紫湛荘の個室はホテルと同じオートロックタイプ…つまり密室殺人です。

遺体はボロボロに噛み千切られており、ゾンビに喰われたことは明らか。

しかし、部屋の内外にはそれぞれ「いただきます」「ごちそうさま」という紙が差し込まれており、犯行が人間の仕業であることを裏付けていました。

犯人がゾンビだとすると、密室内にメッセージが残されている点が説明できない。

犯人が人間だとすると、遺体の損傷状態に説明がつかない。

この矛盾が最後まで犯人の特定を妨げることになります。

ちなみに「人間が喰いちぎった説」は各人物の口元に損傷がないため却下。また「人間とゾンビが手を組んだ説」も考えられません。

 

スポンサードリンク

 

★第二の事件

次の被害者はOBの立浪。

彼の場合、不可解なのはその殺害方法です。

犯人は前もって準備していた睡眠薬で立浪を眠らせると、あるトリックを使って部屋の鍵を開け、立浪を縛り上げました。

そしてエレベーターに立浪を入れると、1階へと立浪を送り、ゾンビに噛ませたのです。

その後、犯人は2階に戻した立浪を改めて鈍器で殴り、頭部をぐちゃぐちゃに潰しました。

ここでの疑問点は2つ。

なぜ1階から2階にエレベーターを戻したとき、一緒にゾンビが乗ってこなかったのか?

なぜ犯人はわざわざこの方法にこだわったのか?ゾンビに噛ませるだけ、あるいは絶命させるだけならもっと安全で簡単な方法が考えられたはず。

ちなみにゾンビは頭部を破壊することで活動を停止します。なので、ゾンビに噛まれた立浪の遺体が動き出すことはありませんでした。

 

★第三の事件

最後の被害者はOBの七宮。

彼はずっと自室にこもっていたのですが、いつのまにか亡くなっていました。

犯行の機会があったとすれば一度だけ。

2階南エリアがゾンビに奪われた際に取り残された2階の剣崎を助けるため、真上の部屋である七宮の個室から梯子を下したときだけ。

しかし、後に犯人ではないと証明された人物の証言によれば、特に怪しい行動をしていた人物はいなかったとのこと。

七宮は潔癖症で、飲料や食料は厳重に管理していたため、飲食物に毒物を混入させたとは考えられません。

一方で、七宮の遺体には目立った外傷はなく、何かしらの毒物が使われた可能性が高いとも考えられます。

ちなみに、七宮はコンタクトが合わないらしく、合宿の間中ずっと頭痛を訴えたり目薬を差したりしていました。

 

スポンサードリンク

 

3.被害者の共通点は昨年の事件

ミステリの用語には

・ホワイダニット(何故やったのか?動機)

・ハウダニット(どうやってやったのか?手口)

・フーダニット(誰がやったのか?犯人)

というものがあります。

そのうちの「Why done it」につながるヒントと言えば、被害者の共通点。

今回の被害者(進藤・立浪・七宮)には「昨年の合宿にも参加していた男性」という共通点があります。

では、昨年の合宿では何があったのでしょうか?

そもそもこの映研の合宿は、部活のイベントというよりも、七宮たちOBのためのコンパという側面が強いものです。

というわけで昨年も七宮・立浪・出目の3人は女子部員を狙っていました。

その結果、がさつな出目は失敗したものの、金持ちのボンボンである七宮とイケメン紳士な立浪は彼女をゲット。

しかし、2人とも夏休みが終わる前には破局…というか手酷く彼女を捨てています。

その後、七宮がふった女子部員は自ら命を絶ち、立浪が捨てた女子部員は退学し実家へと戻りました。

これが昨年の合宿での事件です。

そんな事件があったにも関わらず再びコンパ合宿を命令する七宮たちOBも悪質ですが、女子部員が食い物になるとわかっていながら今年も合宿を企画した部長の進藤もちょっと信じられませんよね。

実は進藤の目的は七宮のコネによる就職。

うわぁ、最悪…。

ということで進藤・立浪・七宮が狙われた理由はわかりました。

とはいえ、犯人と捨てられた女子部員との関係についてはラストまで明かされないので、実は動機の線から犯人を推理することはできません。

読者も探偵役の剣崎もあくまで「How done it」を解かなければならないわけですね。

 

スポンサードリンク

 

4.誰が、なぜ、どうやってやったのか?【ネタバレ注意!】

お待たせしました。いよいよ物語の核心に迫っていきたいと思います。

場面は3階までゾンビが侵攻してきて、残る空間は屋上のみ、という危機的状況!

そんな中、ある登場人物の提案により、剣崎による謎解きの時間が設けられることになりました。

正直そんなことをしている場合ではないのですが、とにかくやっと犯人・動機・手口のすべてが明らかになります。

 

★進藤事件の矛盾

進藤の事件では「遺体はゾンビに噛まれているのに、人間が残したメッセージがある」という矛盾が推理を妨げていました。

しかも、現場は密室。バリケード・非常扉に加えてオートロック式の扉に守られている個室に1体のゾンビが迷い込んでくることなんて考えられません。

しかし、どう考えても進藤はゾンビに噛まれているのです。

この矛盾を解決する糸口になったのは、進藤の部屋のベッドに残されていた痕跡。

『かけ布団の裏側にも血がついていた』

つまり、手傷を負った人間がそこに寝ていたわけですが、進藤はおろか他の生存者のなかにも当てはまる人物はいません。

さて、ここで思い出していただきたいのは、実は1人だけ行方不明になっている人物がいたということです。

そして、その人物…星川麗花は進藤の恋人でしたね。

つまり、この事件の全貌は次のようになります。

1.進藤は密かにゾンビに噛まれた星川を自室に匿っていた(他の生存者に見つかれば始末されるのは明らか)

2.時間経過により星川はゾンビ化。進藤に襲い掛かり、ボロボロの遺体をつくりあげた。

3.その後、ゾンビ星川はベランダから転落して地上へ。

4.その様子をたまたま目撃していた犯人が、部屋の内外にメッセージを残した。

つまり、第一の事件の場合、犯人は直接進藤を手にかけてはいなかったのです。

メッセージを残したのは、

1.進藤がゾンビ化しないうちに遺体を発見させることで、犯人が人間である可能性を残すため。

2.今後の犯行で疑われたときに「第一の事件を起こすのは不可能だった」というアリバイを確保するため。

でした。

ちなみに部屋内にあった紙(「いただきます」)は、全員で進藤の部屋に突入した際に設置した後置きであり、この時点ではまだ犯人を絞ることはできません。

 

スポンサードリンク

 

★立浪事件の真意とトリック

立浪事件についての謎は2つ。

・なぜ1階から戻したエレベーターにゾンビが乗っていなかったのか?

・わざわざ危険で時間のかかる方法を選んだ理由は?

まずはエレベーターの方のトリックから説明しましょう。

実はネタが分かれば簡単な話で、犯人は縛った立浪と一緒に銅像をエレベーター内に乗せていたのです。

エレベーターには大人4人までという重量制限があるので、ゾンビが乗った状態ではエレベーターは動かない、という仕組みです。

こうして1階で立浪をゾンビに噛ませ、その遺体だけを2階に引き上げることに成功した犯人ですが、銅像にかかった血をふき取り元の位置に戻す…など後処理にも時間がかかったはずです。

では、なぜ犯人はわざわざ手間のかかる方法を選んだのか?

その答えは「立浪を2度殺害したかったから」

生きている立浪とゾンビ立浪、2回引導を渡すことに犯人は執着していました。

というのも、実は立浪が捨てた女子部員は妊娠していたのです。

女子部員はそのことを立浪に告げましたが、立浪からは金が送られてきただけ。

絶望した女子部員は自ら命を絶ってしまいました。

犯人が立浪に2度の終焉を与えたのは、母子それぞれの仇を取るためだったんですね。

 

★七宮事件の真相

これまでの2人に比べると、七宮の事件はかなりあっさりです。

犯人が使ったのはゾンビ化した人間の血

それを七宮の目薬にこっそりと入れておいたんです。

ゾンビ化現象はいわば「感染症」ですから、たったそれだけで七宮はジ・エンド。

目薬に血を入れるだけなら、他人の目がある中でも目立たずに行動できたということです。

 

スポンサードリンク

 

★犯人は…

実は犯人の特定については、立浪の事件の時点で完了していました。

推理の決め手になったのは、立浪の密室を破ったトリック。

紫湛荘の個室はカードキーで鍵の開け閉めをするタイプで、室内のポケットにカードを差し込むことで電気を使うことが可能になります。

鍵の開け閉めはその部屋のキーしか対応していませんが、電気をつけるだけなら他の部屋のキーで代用できる、という仕組みです。

そして、立浪はゾンビに備えて日中は常に部屋の扉を半開きにしていました。

つまり犯人は立浪不在の隙に、立浪と自分のカードキーを交換しておき、犯行時には立浪の個室のキーを使って堂々と部屋に侵入していたのです。

逆に言えば、犯行前の段階では犯人は自分の部屋のキーを持っていなかったわけですから、自室に入ることができません。

そしてその夜、主人公である葉村は残る容疑者全員を自室まで送っていっています。

最初に剣崎、次に高木。

彼女たちは自室のカードキーを使って部屋に入っていったのでシロ。

この状況に入る前に菅野・名張・重元のアリバイは証明されているので、残る生存者は2人。

葉村譲と静原美冬。

探偵たる剣崎は謎解きの〆にこう質問しました。

「さて、葉村君。その後君は、静原さんと一緒に三階に戻ったんだったね。答えてほしい。君たちのどちらが先に部屋に入ったのかな

その問いに答えたのは、犯人を明かしてほしいと言い出した張本人・静原美冬でした。

「葉村さんです。葉村さんは私の目の前で部屋の鍵を開け、中に入りました。私はそれを見届けました」

つまり犯人は、静原美冬。

静原美冬は立浪が捨てた女子部員のことを昔から姉のように慕っていました。

静原が神紅大学に入ったのも、映研に入ったのも、誰も行きたがらない合宿に参加したのも、すべては彼女の復讐を果たすため。

ちなみに映研に脅迫状を送ったのは昨年の合宿の事件を知っている高木。

彼女は後輩を守るために脅迫状を書いたのですが、静原が無理やり参加させられていると思い、静原を守るために合宿に参加していました。

 

スポンサードリンク

 

5.物語のラストは?

謎解きが終わった後、一行はゾンビたちに追い立てられて屋上へ。

逃げる中で静原美冬はゾンビに噛まれてしまい、最後は屋上から身を投げて自ら命を絶ちました。

その後、政府による救助ヘリが到着し、一行は無事に帰還。

最終的な生存者は葉村、剣崎、名張、高木、重元、菅野の6人でした。

なお、野外ロックフェスの参加者たちがまるまる変身したゾンビたちは政府活動により隔離・鎮圧に成功。

被害は一地方のみで収束し「日本中がゾンビに!」みたいな世紀末な結末は避けられました。

 

★エピローグ

今回のバイオテロの首謀者は浜野智教という人物なのですが、その背後には「班目機関」という黒幕的組織が存在していました。

「班目機関」は国からも危険視されている秘密組織であり、とても個人が首を突っ込めるような案件ではありません。

ただし、警察の事件解決に幾度も協力している探偵少女・剣崎比留子であれば、なんとかその情報を辿ることは可能。

こうして葉村譲と剣崎比留子…たった二人だけのミステリ愛好会にして新生「神紅大学のホームズとワトソン」となった2人は、巨大な組織を相手に戦いを挑んでいくことに…というところで小説「屍人荘の殺人」は終わり。

続編にも期待できそうなラストでした。

 

スポンサードリンク

 

「屍人荘の殺人」の感想と補足!

小説「屍人荘の殺人」は文句なしに面白かったのですが、「どう面白かったのか?」「何が面白かったのか?」と問われると少し困ってしまいます。

というのも、面白いと感じた点が多すぎてどれから伝えればいいのか迷ってしまうからです。

例えば、剣崎比留子という探偵役の魅力。

比留子は令嬢にして美少女にして天才探偵という一見完璧な人物なのですが、物語が進む中でどんどん本当の姿が明らかになっていきます。

その真の姿とは「普通の女の子」

実は比留子は「行く先々で事件に巻き込まれる」という特異な体質の持ち主であり、明智や葉村と違って事件やミステリには一切興味がありません。

しかし、呪われた体質のせいで否応なく事件に巻き込まれてしまうため、自分の身を守るために探偵役を務めてきたのです。

本当の比留子はクールで天才的な探偵ではなく、犯人に怯えるただの少女。

そんな比留子が合宿に同行した目的は「ワトソン役としての葉村が欲しかったから」だったはずなのですが、すぐに葉村に恋してしまったものですから、さあ、面白くなってきたじゃありませんか!(笑)

世間ずれしてない比留子の気持ちはバレバレで、その言動は男性的には無防備そのもの!

正直、物語中盤では事件そっちのけで2人の微笑ましいやり取りを楽しんでいました(笑)

結局、とある個人的な事情から犯人である静原を見逃そうとしていた葉村は、自分を許せず比留子のワトソン役になることを断ってしまうのですが、それでも明智の仇を取るために比留子と手を組むことになったのですから、まだ脈はあるはず!

この2人の関係がどうなっていくのか気になるので「続編出てくれ!」と強く願っています。

※ちなみに、私が大好きなセリフはラストで明智のゾンビに噛まれそうになった葉村と助けたときの比留子の一言。「あげない。彼は私のワトソンだ」。めっちゃグッときませんか!?

 

このように「屍人荘の殺人」の面白さの1つは、比留子のように各登場人物の人柄や過去が深掘りされていることにあるのだと思います。

それまでの小動物的なキャラから一転し、憎悪と冷酷さが浮き彫りになったラストの静原。

個人的なトラウマから女性問題で苦悩していたという事情を持つ、憎みきれない立浪。

ワトソン役(語り部)でありながら個人的な信念のために犯人を見逃そうとしていた葉村。

もちろんミステリとしてのトリックも本格的かつ丁寧で好印象だったのですが、それ以上に登場人物たちが織り成す人間ドラマに心動かされました。

なので「探偵よりも早く謎を解きたい!」というガチ勢の方はもちろん、「屍人荘の殺人」はライトな読者でも100%楽しめる作品だと思います。

「何か面白い本ないかな~」とお探しの方には、ぜひおススメしたい一冊ですね。

 

スポンサードリンク

 

まとめ

最後に「屍人荘の殺人」のネタバレをまとめておきましょう。

・犯人は小柄で大人しい映研一回生・静原美冬。

・犯行動機は復讐。昨年の合宿で起きた事件の加害者がターゲットだった。

・ラストは生存者を6人に減らしながらもヘリで脱出。犯人である静原は死亡。

犯人である静原はゾンビの大量発生とは無関係なので、危機的状況を利用してとっさに犯行計画を組み立てた、ということになります。

改めて小説を静原目線で読んでみるのも面白そうですよね。

いやぁ、それにしてもメイン探偵と思われた明智の退場や「葉村犯人説」のミスリード、比留子の秘密や恋と見どころ盛りだくさんな作品でした!

次回作が完全新作になるのか続編になるのかはわかりませんが、今作がデビュー作という今村昌弘先生には今後も注目していきたいと思います!

スポンサードリンク

 - エンタメ

  関連記事

ドラマ「リスクの神様」のあらすじ・キャスト・原作は?実力派俳優が揃う!

こんにちは、若竹です。 2015年夏ドラマ「リスクの神様」に注目! ドラマ「リス …

西山茉希が旦那の早乙女太一と結婚するまでの熱愛・破局・復縁の道のりとは?

こんにちは、若竹です。 今回はモデル・タレントの西山茉希さん(29)と旦那の早乙 …

ドラマ赤めだかのキャスト・あらすじは?主演の二宮和也は立川談春役!

こんにちは、若竹です。 今回はTBSのスペシャルドラマ「赤めだか」に注目! まず …

指原莉乃とキスマイ千賀の熱愛証拠画像!スマホケース・ペアルックなど黒々

こんにちは、若竹です。 つい先日「(AKBの)恋愛禁止やめない?」と発言し話題に …

映画イニシエーションラブのキャスト亜蘭澄司の正体は?ネタバレ注意!

こんにちは、若竹です。 「映像化不可能」といわれた珠玉の恋愛ミステリー小説「イニ …

湊かなえ「望郷」全編のあらすじと感想!【ネタバレ有り】

こんにちは、若竹です。 湊かなえ「望郷」は昨年ドラマ化もされた連作短編集ですが、 …

映画「嘘を愛する女」のネタバレ解説!小説版の結末や原作の実話は?

こんにちは、若竹です。 2018年、最初に見たい映画は「嘘を愛する女」! 長澤ま …

二宮和也が佐々木希と復縁!エレベーター画像やハンバーク事件とは?

こんにちは、若竹です。 超大物芸能人カップルと噂されている二宮和也さんと佐々木希 …

いがらしゆみこに有吉反省会で壁ドン!井上和彦との息子が男の娘になってる!

こんにちは、若竹です。 今回は漫画家のいがらしゆみこ先生について! スポンサード …

池田純矢に彼女はいる?結婚疑惑やタバコ問題の真相は?特撮・声優で高評価

こんにちは、若竹です。 今回は異色の経歴を持つ俳優・池田純矢さん(22)について …

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA