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ドラマ「明日の約束」のモデルは実話!原作本のネタバレと感想!

10月から始まるドラマ「明日の約束」

井上真央さんが主演する他、豪華なキャストが早くも話題になっていますね。

「毒親」や「親子のカタチ」がテーマの今作ですが、実は作品のベースとなった書籍があることをご存知でしょうか?

福田ますみ著「モンスターマザー~長野・丸子実業『いじめ自殺事件』教師たちの闘い~」

サブタイトルからある程度内容を想像できることかと思いますが、実際の内容はその想像どころじゃないほど常軌を逸しています。

これがノンフィクションだというのですから、まさに「事実は小説よりも奇なり」という感じです。

私は書籍を読んだのですが、単に事実だけを羅列したウィキペディア記事からは伝わらない「底知れない恐ろしさ」を感じました。

というわけで今回はドラマ「明日の約束」のモデルとなった事件について!

  • 何が起こったのか?
  • ひとりで学校を崩壊させた『被害者生徒の母親』の正体とは?
  • 事件はどのように決着したのか?
  • 書籍を読んだ感想は?

などの点についてお届けしていきたいと思います。

※書籍「モンスターマザー」のネタバレを含みます。ご注意ください。

ドラマ「明日の約束」のモデルとなった実話とは?

そのニュースが報道されたのは2005年12月のことでした。

新聞の見出しは<丸子実高の1年生自殺 母「いじめ」 学校側は否定>

亡くなった高山裕太くんの母親である高山さおりさん(41、仮名)は所属する運動部内でのいじめが原因であると主張。

一方の学校側は、生徒が(声が出にくかった)裕太君の物まねをしたり、上級生がハンガーで裕太君の頭を叩いたことは認めたものの「いじめだったとは考えていない」とコメント。

「いじめがあったのかどうか」という点において、両者の主張は完全に食い違っていました。

なお、裕太君が直筆で書き留めていたノートには「いじめられていて辛かった」という内容が残されていました。

ここで改めて、それぞれの主張を見てみましょう。

校長「母親が言う暴力やいじめと、学校側の認識に違いがあった」

母親「からかわれたり、暴力を受けたこと自体がいじめだ。学校は、子供の気持ちがわからず、対応がまずかったことを謝罪してほしい」

さて、このニュースを見て、あなたはどんな印象を抱きましたか?

「いじめの存在を否定したい学校側が言い逃れしようとしているのでは?」

「他の事例でも、こういう場合は学校側が悪いと相場が決まっているもんだよな」

当時、多くの視聴者はこのように思ったことでしょう。無理からぬことだと思います。

しかし、すでにお気づきの通り、時として真実は「報道の裏側」にこそあるものです。

・いったい、裕太君の身に何が起こったのか?

・何が裕太君をそこまで追い詰めてしまったのか?

・いじめは存在したのか?しなかったのか?

ここからの内容こそが本番です。

※書籍「モンスターマザー」に記されている内容に基づいてお届けします。

 


 

そこに、いじめはあったのか?

裕太君が入学した丸子実業高校は、当時バレーボールの強豪校として名を上げていました。

中学時代からバレーボールに打ち込んできた裕太君は、高校でもバレー部に入部。

熱心にバレーに取り組み、同級生や上級生とも仲良くやっていました。

確かに裕太君は「声が出にくい(しゃがれ声になる)」というハンデを負っていましたが、普通に会話する分にはそれほど支障なく、学校側としても「教科書をみんなの前で読ませないようにする」などの配慮を徹底していました。

学校での裕太君は明るく素直な生徒であり、成績も優秀。

部内では「意外とひょうきんな性格」と評され、上級生たちからは可愛がられていたそうです。

また、詳細は省きますが当時のバレー部は保護者や監督・顧問らが一丸となったチームであり、常に大人たちに見守られている環境下にありました。

当時のチームの雰囲気を知る保護者は言います。

「いじめの気配があれば必ず気がついた。部員たちは本当に仲が良くて、バレーを心から楽しんでいた」と。

 

要するに「当時のバレー部にいじめの陰はなく、裕太君個人としても周囲とうまく接していた」

これが当時の現場を知る関係者の誰もが口にした『事実』です。

 


 

今度は、別の角度から「いじめがあったのかどうか」について検討してみましょう。

母親側が主張した「いじめ」の内容は次の2点です。

・本人が嫌がっているのに何度も「しゃがれ声」の声真似をされて、精神的苦痛を味わった。

・上級生から頭をハンガーで叩かれた。

まず前者についてですが、声真似をした「加害者」に指名されたのは部活の上級生だった山崎くん(仮名)

山崎くんは確かに「声マネ」をしたことを認めているものの、その内容は母親側の主張とは大きく異なります。

第一に、山崎くんが声マネをしたのは一度きりであること。

第二に、裕太君はそれを見て笑っていたということ。

そしてこれは後から判明したことですが、第三に、山崎くんは「しゃがれ声」のマネなどしていなかったということです。

山崎くんがやったのは当時流行っていたお笑い芸人の物まねであり、裕太君とコンビを組んで仲間たちにコントを披露していただけ。

当時の部内にはそのような「芸能人のモノマネ」を面白がる文化があったそうです。

そこで裕太君は上級生の中でも特に仲がいい山崎くんとコントを披露した、と。

次に後者について。

確かに当時、上級生が一年生たちを正座させて頭をハンガーで叩いたということは事実です。

それは「先輩からの指導」と呼ぶべき性格のものであり、叩かれたのは裕太君だけではありません。

同じく叩かれた同級生によれば、その威力は「頭がジーンとする」あるいは「そこまで痛くなかった」程度のものであり、誰もが避けようとしなかったことからも威力の程がうかがえます。

もちろん血など一滴も流れていません。

なお、その事実を知った監督は直ちに「暴力を伴った指導は間違っている」と上級生たちを指導しています。

 

…さて、本当にバレー部に「いじめ」は存在したのでしょうか?

後に母親が起こした裁判では「いじめは存在しなかった」という結論が出ています。

 

では、いじめが存在しなかったというのなら、なぜ裕太君は自室で首を吊らなければならなかったのでしょうか?

 


 

本当の理由

上記のように学校や部では快活な姿を見せていた裕太君ですが、高校に入学してからは二度、家出を決行しています。

二度目の家出は捜索が長引き、先生やバレー部の関係者も善意で行方捜しに協力しています。

ある時、担任教師の立花(仮名)は「裕太の写真を持っていないので提供してほしい」という母親の要求を受けて、学校に残っている写真をいくつか高山家に届けました。

するとその数時間後、東京へ行ったらしい裕太君を追っている最中の母親から電話が入ります。

「(写真を)早く持ってきてくれなかったので列車に間に合わなかった。1分でも早く届けてくれと申し上げたはずだ!遅れたおかげで警視庁へも行けなくなった。どうしてくれる。担任は学校をやめてもらいたい。許さない。東京へ行って捜しなさい!のうのうと寝てないで外に見つかるまでいろ。子供が家出以来私は何も食べていないのに、なんであなたはブクブクしていられるんだ。子供を早く返して!裕太に何かあったら責任とりなさいよ!」

子供が心配なあまり錯乱している…としてもあんまりな言い草ではないでしょうか。

母親はこの日だけで三度も立花に電話で罵声を浴びせ、他の学校関係者にも電話で同様の怒りをぶつけています。

繰り返しますが、彼らはボランティアで連日深夜まで探し回ってくれているのに、です。

 

裕太君が保護された後、母親は「家出の原因は立花の発言にある」と主張しました。

その内容は次の通りです。

・製図の課題を期日までに提出しないと、2学期の評価が1になる

・「(成績が落ちると)お母さん悲しむね」

後日、母親と学校側との話し合いに立ち会った上田教育事務所の佐久間(仮名)は「立花の発言は教師として当然で、問題になるようなことではない」と思ったそうです。

しかし、母親は次のように言い放ちました。

「担任を代えていただきたい。子供もそう願っている。でも、子供には直接聞いてもらいたくない。私の許可を必ず取ってください。子供は信頼していた先生に裏切られ恐怖の心でいます」

そしてこの後、裕太君はしばらく不登校状態になってしまいました。

…しかし、本当に裕太君は立花担任の言葉にそれほどのショックを受けたのでしょうか?

 


 

これは、裕太君が母親のいない隙に友人と交わした会話です。

「なんで家出したの?本当に立花先生のせいなの?」

「本当は立花先生のせいじゃないんだけど、親が立花先生のせいにしてる」

これは別の日の会話。

「今一番悩んでることはなに?」

「立花先生は悪くないのに、お母さんが一方的に先生のせいにして困る」

「(不登校中だけど)バレーや学校はどうするの?」

「バレーもしたいし、学校も行きたい。どっちも行きたいけど親にダメだって言われてるから」

「じゃあ、親に言わないで来れば?」

「親には逆らえないから家で大人しくしてる」

裕太君は仕方なしに親の嘘に調子を合わせているな、と友人らは思ったそうです。

そしてこれは、少し時間が経過した後、裕太君が先生に話した内容。

「夏休みの製図の課題が未提出だったのはなぜかな?」

「朝ごはんや昼食の弁当を作ったり、家事をやらされていて時間がなかったからです」

「どうして家出したのかな?理由はなに?」

「家に帰りたくなかった。前回の5月の家出は、お母さんからお金のことでかなり責められたからです。今回の家出は、お母さんが恐くて家に帰りたくなかった。遠いところへ行けば、お母さんに見つからないと思ったんです。学校へ行って勉強したかった。立花先生はいやではなかったです」

当時、高山家には父親がおらず、母親と裕太君、そして弟の3人で暮らしていました。

母親は家事全般を放棄していて、代わりに裕太君が家のことを担当していました。

「担任のせいで家出したと子供も言っている」という母親の発言は真っ赤な嘘だったのです。

 

後日、母親はターゲットを担任からバレー部へと変えました。

裕太君に「物まねが嫌だった」「ハンガーで叩かれたのが嫌だった」と発言させ、学校側に謝罪文を要求し始めます。

いじめがあったのかどうかについては、前述したとおりです。

 


 

本当の加害者は誰?

2005年12月、裕太君は自室で首を吊って亡くなりました。

遺書には「お母さんがねたので死にます」と書かれていましたが、それは「ねた」ではなく「やだ」と読むこともできそうでした。

裕太君の地方の方言として「やだので」はおかしい文法ではなく、裕太くん自身も「やだかった」という言い回しを多用しています。

そもそも遺書として「お母さんが寝たから」とわざわざ書き残すことに何の意味があるのというのでしょう?

通常、遺書として残すのは「自分がこの世を去る理由」であるはずです。

守秘義務やプライバシー保護の観点から、生前の裕太君が「何を語ったのか」を公表できない機関や人物が数多く存在しています。

その中の一人、とある弁護士は著者の取材に対して次のように語ったそうです。

「あの遺書は、『お母さんがやだので死にます』と普通に読める。そこから推測してほしい」

 

生前の裕太君は母親に逆らえず、いやいや心にもないことを言わされたり書かされたりしていました。

裁判の証拠品として効力を発揮した裕太君『直筆』のノートもその一つ。

「私はいじめられていました」と母親に書かされている裕太君の気持ちは、果たしてどのようなものだったのでしょうか?

裕太君が首を吊った日の翌日は、本来であれば久しぶりに学校に登校する予定の日でした。

ただし、裕太君はそこで母親がつくった「学校側やいじめ加害者を中傷する文書」をクラス中に配らなければなりませんでした。

 


 

本当の加害者は誰だったのでしょうか?

事件から約10年が経過し、裁判は遺族である母親の全面敗訴という形で決着。

反訴されていた母親は関係者23名に一人当たり5000円から5万円を支払うように命じられました。

ただし、これらの賠償金はいまだに1円たりとも払われていません。

 

2005年12月、涙ながらに息子の喪失を悲しむ母親の姿を記者会見で見て、多くの視聴者が胸を痛めました。

しかし、視聴者は知る由もありません。

その母親がまるでジキルとハイドのように、もう一つの側面を持ち合わせていることを。

次の会話は、事件の後、母親が三人目の夫と離婚するときに交わした言葉です。

「離婚されたのを苦にして私が命を絶ったら、全国の私の支援者や私の弁護士がお前を容赦しない。お前の顔写真や住所はすべて支援者にばれているから、おまえは社会から消される」

「それなら、おまえが僕に対してやった卑劣な行為全てを支援者や弁護士に暴露する」

「だれが、おまえのような金も地位もないオヤジのことに耳を貸す?世間はみな、いじめで息子を亡くした気の毒な社会的弱者の女の味方だ!

詳細は省きますが、母親が夫となった人間に行った行為は、とても信じられないものばかりでした。

2人目の夫とは裁判で争った末に全面敗訴しています。

その時の記録が今回の事件の裁判でも母親にとって不利に働き、母親側の全面敗訴へとつながりました。

 


 

【時系列】長きにわたる裁判の経過

・2006年1月、母親が校長を刑事告訴<殺人罪・名誉棄損>

・同3月、母親が県・校長・山崎親子を民事で訴える。損害賠償約8000万円

・同10月、バレー部関係者が母親を民事で訴える。損害賠償3000万円

・2007年10月、校長、不起訴<刑事>

・2008年4月、長野家裁上田支部、山崎の件に関して審判不開始「非行なし」

・同10月、母親がバレー部の提訴に対し反訴。損害賠償3300万円

・2009年3月、県、校長、バレー部勝訴。母親の反訴は棄却

・同4月、校長が母親と代理人弁護士である高見澤を名誉棄損で提訴。損害賠償600万円。信濃毎日新聞への謝罪広告<民事>

・2011年、校長、勝訴。165万円の賠償と謝罪広告

 

【裁判の結果】

・判決は母親側の全面敗訴

・ただし、母親はバレー部関係者や校長(や元夫)に対して1円たりとも賠償金を支払っていない(※)

・裁判後も母親や弁護士の高見澤は「裁判の結果が間違っている。私たちの主張こそが正しい」と主張し続けている

・校長との裁判で命じられた新聞への謝罪広告はいまだに掲載されていない

 

※賠償金未払いについて

書籍「モンスターマザー」より一文を抜粋

・「働くと裁判所からの命令でお金をとられてしまうので、働いて収入を得るのは難しい」(3人目の夫への発言)

・『ちなみに母親は「隠し口座に500万~600万円の預貯金がある」と言っており、2番目の夫も彼女名義の通帳に1000万円の記載があるのを見せられたことがあった。決して金がなくて賠償金が支払えないわけではなさそうである』

 


 

「モンスターマザー」を読んだ感想

近年、「モンスターペアレント」あるいは「毒親」という言葉は、すっかり馴染み深い言葉になってしまいました。

親であれば多少なりとも過保護に子供を守るべく行動することもあるでしょうから、これらの言葉の使いどころは難しいものです。

「子煩悩な親」と「モンスターペアレント」とを隔てているのは客観性、社会性、公平性…。

一言でいえば「我が子(あるいは自分のプライド)を守るためなら(無実の第三者に被害が及ぼうとも)いかなる手段をとっても構わない」とするのがモンスターペアレントで、「子供を健全に育てるため、理不尽な敵意からは何としてでも子供を守りたい」とするのが子煩悩な親、だと私は考えています。

「子供を守れれば他人などどうでもいい」という理屈にはそれでも一見わずかな正しさがあるようにも思われますが、「子供を正しく教育する」という観点から見れば、そのような親の姿を見て育った子供が健やかに成長できるのかは疑わしいところです。

…という持論を展開しておいてなんなのですが、書籍「モンスターマザー」に登場する母親は、上記の「モンスターペアレント」の枠にすら当てはまりません。

なぜなら母親の行動原理は常に「自分本位」であり、その願いは子供の安全ではなく「他人を屈服させたい」という欲求に尽きるからです。

母親であるがゆえの怪物、ではなく「怪物である母親」

彼女はおよそ母親らしい愛情を裕太君に注がなかったばかりか、子供を「他人を攻撃するための口実・道具」であるかのように扱い、勉強や部活を愛していた裕太君からそれを取り上げ、自分勝手な命令に従わせていました。

その結果、追い込まれた裕太君がどうなったかは、すでにお伝えした通りです。

そして、ここにはもう一つの分岐点がありました。

すなわち「事実を受け止めてわが身を反省する」のか「これまで通り責任転嫁して他人を攻撃する」のか。

母親が取った行動は、後者でした。

母親(と弁護士の高見澤)は堂々と「責任は学校にある」と主張し、矛盾と虚飾に満ちた答弁を繰り返し、あまつさえ敗訴した後も同じ主張を続けています。

驚きを超えて呆れ果てる…なんて生易しい感想は抱けません。

「とにかく恐ろしい」

その一言に尽きます。

考えてもみてください。

あなたは何一つ恥じることなどしていないのにも関わらず、ある日突然、訴えられてしまいます。

テレビや新聞ではなぜか原告側に都合のいい報道がなされ、一躍あなたは「悪人」として世に知られることになるでしょう。

街を歩けば視線が突き刺さり、職場には居づらくなり、親族の縁談は破談になります。

その状態は裁判で勝つまで何年も続くのですが、たとえ裁判で無実を証明したとしても、その頃には誰もその事件になど興味をもっていないのです。

残ったものは徒労感、虚しさ、苦痛に対してわずかすぎる賠償金(しかも未払い)

「この数年の苦しみは何だったのだろう?なぜこんなことになってしまったのだろう?」

いくら考えても答えは出ません。

なぜなら、最初から理由など何一つないのですから。

ただその【怪物】に関わってしまったことだけが駄目だった。運が悪かった。

そう結論付けるほかありません。

 

「そんなことは自分の身には起こりえない」とお思いでしょうか?

校長や先生たち、バレー部の関係者もみなそう思っていたことでしょう。

その【怪物】はまるで2つの人格を持ち合わせているかのように、狂乱する本性を見事に覆い隠す「完璧な外面」を持ち合わせています。

それを見抜くことは容易ではありません。

では、あなたの隣人が、あなたがこれから知り合う人々が【怪物】ではないと、どうして言い切れるのでしょう?

繰り返しますが、これは実話であり、その母親は実在している人物なのです。

「もしも自分が当事者だったら?」と考えてこの事件を眺めるとき、やはり私は「底知れない恐ろしさ」を抱かずにはいられません。

 


 

【最後に】

では、私たちは書籍「モンスターマザー」からどのような教訓を得るべきなのでしょうか?

私が読後に強く思ったのは「情報を見極める力を養わなければならない」ということです。

今回の事件においては週刊誌の記事のみならず、全国的なメディアでも「学校側が悪い」という感想を抱かせるような報道がなされました。

しかし、今回の事件の顛末からもわかるように、報道がいつも真実の鏡であるとは限りません。

また、今回の事件では弁護士の高見澤を始め「母親の情報を鵜呑みにして、学校側が悪いと信じ込んでしまった」人々がしばしば登場します。

彼らが母親の話を聞いて義憤に駆られたその心境はまさしく正義そのものだったことでしょうが、実体のない正義に意味はなく、ただただ真の被害者をより傷つけるだけの結果に終わってしまいました。

なお、その結果、人権派弁護士として知られた高見澤は嘲笑されながら裁判で惨敗を喫し、東京弁護士会からは戒告処分を受けています。

もちろん、この「モンスターマザー」のようなケースは稀であり、私たちの身の回りで同様の事件が起こる確率は決して高くはないでしょう。

しかし「歪められた真実のために泣き寝入りするしかない人々」をつくらないためにも、「まかり間違って自分が加害者(共犯者)」になってしまわないためにも、「モンスターマザー」のような事例があったことだけは胸にとどめておきたいものです。

 

まとめ

ドラマ「明日の約束」のベース(≒原作)となったノンフィクション「モンスターマザー」

今回はその本の内容をネタバレ込みで紹介しつつ、感想についてもお伝えしました。

簡潔に内容をまとめるに当たって、これでも書籍の内容よりはかなり「いかに異常な母親だったか」という成分を抑えめにしてあります。

事件の概要だけならウィキペディアでも確認できますが、事実の羅列だけでは、その内側にある「生々しい異常性」を感じることはできないでしょう。

もし少しでも今回の事件に興味を持たれたのなら、ぜひ書籍「モンスターマザー」をお手に取ってみてください。

並みのホラー小説やサスペンス小説よりも恐ろしく、おぞましく、後味の悪い『現実』にきっと驚くことでしょう。



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