宇佐美まこと『黒鳥の湖』を読みました!
これ、すごいです。
蜘蛛の巣かってくらいに伏線が張り巡らされていて、読みごたえ抜群でした。
ミステリ小説としてはもちろん人間ドラマとしても完成されていて、本当に文句なしの完成度です。
まさかあの人が犯人だったとは……!
今回はそんな小説『黒鳥の湖』のあらすじがよくわかるネタバレ解説をお届けします!
あらすじ
不動産会社を経営する財前彰太は妻の由布子(ゆうこ)、ひとり娘の美華と幸福に満ち足りた生活を送っていた。
だが、その暮らしに不穏が兆す。
世間を騒がす女性拉致事件の手口に覚えがあるのだ。
被害者の衣類や髪、爪などを家族に送り付けて楽しむ殺人者。
それは18年前、探偵事務所に勤めていた彰太が、娘の復讐をしたいという老人から捜索依頼を受けた拉致監禁犯のやり口と瓜二つだった。
当時、妊娠中の由布子と結婚するため、金が必要だった彰太は、伯父の会社の乗っ取りを画策。
依頼人に伯父が犯人だと噓の報告をしたのだ――。
(単行本帯のあらすじより)
18年前の事件
要するに、彰太は自分の手は汚さず、依頼人の復讐心を利用して伯父を殺させ、自分はその遺産を手に入れたというわけですね。
彰太がでっちあげた噓の報告書によって財前文雄(伯父)は殺され、谷岡総一郎(依頼人)は殺人者となり、奈苗(谷岡の娘)を拉致監禁した真犯人は逮捕を免れました。
そして、しがない興信所の調査員だった彰太は遺産のおかげで結婚に大反対だった由布子の両親に認められ、なんやかんやで今や押しも押されぬ中堅不動産会社の社長になっています。
社会的にも成功していて、家庭も円満そのもの。
しかし、それは「伯父を殺した」という罪の上に成り立っているものです。
『因果応報』
まるで長年のツケが利子をたっぷり引き連れて戻ってきたかのように、彰太の身辺はみるみる不穏になっています。
世間を騒がせている連続誘拐殺人事件。
その犯人の手口は、18年前に谷岡から聞いた(つまり彰太が見逃した)拉致監禁犯の手口とそっくりでした。
<すぐ下のネタバレにつづく>
財前文雄を殺した犯人は今も捕まっていません。
谷岡が逮捕されていれば必然、彰太の邪悪な計画も露見していたでしょう。
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ネタバレ
連日報道されるニュースを見て、谷岡が不審に思わないはずがありません。
「あのとき殺したのは真犯人ではなかったのか」とすぐにでも気づいたはずです。
そうなればもちろん谷岡は彰太の報告が虚偽だったと気づくわけで、最悪の場合、彰太は何もかも失ってしまうことになります。
不安を抱いた彰太は実に18年ぶりに、谷岡の家を訪ねてみることにしました。
すると……
「谷岡総一郎は父ですが、もう亡くなりました」
谷岡はすでに亡くなっていました。
肺がんで、18年前に。
谷岡の命日は平成14年2月3日。
一方、財前文雄が殺されたのは平成14年1月12日。
つまり、谷岡は財前文雄を殺してすぐに亡くなったということになります。
復讐を遂げられて満足して逝った、ということでしょうか。
いずれにせよ故人である谷岡の口から秘密が漏れることはないと知り、彰太はほっと胸をなでおろしました。
しかし、です。
谷岡の息子夫婦が続けた話に、彰太は混乱を極めることになります。
谷岡総一郎は平成13年の年末から入院していて、亡くなる瞬間までずっと病室で寝ていたというのです。
つまり、財前文雄を殺した犯人は谷岡ではありえません。
しかも、谷岡には娘などいませんでした。
- 谷岡の話はどこまで真実だったのか?
- 奈苗という被害者女性は実在するのか?
- 谷岡の目的は何だったのか?
一気に訳が分からなくなってしまいました。
ただ、今思い返してみても当時の谷岡のぎらついた目は執念に憑りつかれていて、とてもボケていたりイタズラだったりしたとも思えません。
なにより、すべて谷岡の妄想だったとしたら、今起きている連続誘拐殺人犯の手口をピタリと言い当てていた点に説明がつきません。
過去を探れば探るほど、謎が深まっていくようでした。
誘拐した女性の持ち物や体の一部を少しずつ家族に送り付けるところから、犯人は「肌身フェチの殺人者」と呼ばれます。
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清水皐月
どうやら謎を解くカギを握っているのは清水皐月(さつき)という女性のようだ、谷岡比佐子(総一郎の息子の妻)は言います。
清水皐月は一人暮らしだった谷岡が雇っていた家政婦です。
当時を知る谷岡智(谷岡のひとり息子)によれば、谷岡は家族よりも清水皐月を信頼していて、なにもかもを任せていたといいます。
もしかしたら男女の仲だったのかもしれない、と智は考えているようです。
この話を聞いて、彰太はひとつの仮説を立てました。
それは「奈苗とは清水皐月の娘だったのではないか?」というものです。
谷岡は親密な関係にあった清水皐月のために、その娘である奈苗の仇を討とうとしていた……。
筋は通っています。
かつては面倒見のいい教師だったという谷岡のことですから、他人の娘のために心を痛め、義憤に駆られるということもあるでしょう。
あるいは、そもそも奈苗は清水皐月との間に生まれた谷岡の隠し子だった、とも考えられます。
しかし、結果からいえば彰太の仮説は間違っていました。
奈苗は谷岡の隠し子でもなければ、清水皐月の娘でもありませんでした。
奈苗の正体は、清水皐月がむかし家政婦として通っていた家の娘です。
谷岡にとっては全くの他人。
そして清水皐月にしてもその家と特別な関わりがあったというわけではありません。
ここまでもったいぶったことをお許しください。
結論からいえば、清水皐月は常軌を逸した異常者でした。
というのも、清水皐月は家政婦として他人の家に入り込んでは、その家の問題に介入し、助けてやっていたのです。
いやいや、そうではありません。
家人が誰かに強い恨みを抱いていれば、その相手を階段から突き落としてやる。
一人暮らしの男から望まれれば、自らの身体を差し出してやる。
お節介とか、面倒見がいいとか、そんな次元の話ではありません。
- 他人に頼られること
- 他人に感謝されること
- 他人から必要とされること
清水皐月は異常なまでにそれらを求めていました。
なぜか? 自分の承認欲求を満たすためです。
相談者の願望を叶えてやっているのですから、確かにいいことをしているようでもあります。
しかし、本人に善悪の区別はありません。
目的のためのなら誰かを傷つけることさえいとわないやり方には、ゾッとするような狂気が感じられます。
前置きが長くなりました。
つまるところ谷岡総一郎は清水皐月の協力者だったわけです。
操られていた、というほうが正しいかもしれません。
清水皐月は各家庭の問題を解決するという「趣味」を、谷岡に手伝わせていました。
おそらく谷岡は善行を積むつもりで清水皐月に賛同していたのでしょう。
谷岡が奈苗という無関係な娘の復讐を果たそうとしていたのは、清水皐月に与えられた使命だったのです。
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深まる謎
谷岡は清水皐月の協力者でした。
谷岡が入院している間に伯父が殺されていた件については、清水皐月が真犯人だったと考えるのが自然でしょう。
しかし、肝心の清水皐月は行方知れずになっていて、現在どこで何をしているのかまったくわかりません。
18年前に40代後半だったというので、現在の年齢は60代半ばといったところですが……。
問題は他にもあります。
谷岡は世間を震撼させている誘拐殺人犯(肌身フェチの殺人者)の手口を詳細に語っていました。
- 被害者女性の持ち物を少しずつ家族に送る
- 被害者女性に黒い仮面をつけさせる
- 被害者女性に不気味な化粧を施す
女性に苦痛を与えることこそが目的という歪んだ趣味の背景からは、犯人の「女性」に対する恨みのようなものが感じられます。
しかし、です。
調べてみると、それらは奈苗が証言したものではありませんでした。
奈苗の証言は次のとおりです。
- 男に監禁されていた
- 男に乱暴された
- 隙を見て逃げ出してきた
谷岡が具体的に挙げた
- 持ち物
- 仮面
- 歪な化粧
などの要素は、奈苗やその家族の体験ではなかったのです。
奈苗は確かに拉致監禁の被害者だったのでしょう。
しかし、奈苗を閉じ込めた犯人は「肌身フェチの殺人者」とは別人だったのです。
ふたりの犯人をよくよく比べてみると、はっきりと違いがあることに気づきます。
奈苗を監禁した男が身体を弄ぶ目的だったのに対して、肌身フェチの殺人者は苦痛を与えることそのものが目的です。
前者が奈苗に逃げられたのに対して、後者は完璧に被害者を監禁して最終的には殺しています。
第一、奈苗が「肌身フェチの殺人者」の被害者だったとしたら、犯人は相当な高齢ということになります。
※60代後半から80代
また、わざと世間に己の犯罪を見せつけているような節のある「肌身フェチの殺人者」が長年の間沈黙を守っていた理由にも説明がつきません。
どう考えても「肌身フェチの殺人者」は過去の奈苗誘拐監禁事件とは無関係なのです。
はい。そうするとわからないのは谷岡総一郎の発言ですよね。
きっと谷岡は事件を誇張して興味を引くためにわざと猟奇的な手口を語ったのでしょう。
谷岡は私的に小説の同人誌を発行していて、自身も小説を書いていたといいますから、もしかしたらそのくらいの創作は出来たのかもしれません。
では、いったい谷岡の話と「肌身フェチの殺人者」はどのようにつながっているのでしょうか?
まったく同じ手口の犯罪が起きている以上、両者に関係がないはずがありません。
谷岡の話は何かを参考にしたものだったのか。
あるいは、谷岡の話を模倣するように犯行が行われているのか。
謎は深まっていくばかりです。
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財前家の秘密
財前美華は名門私立に通う高校二年生。
絵に描いたような純粋でまっすぐな娘でしたが、なぜか物語が進むにつれて荒れていきます。
- 学校に行かない
- 無断外泊する
- 悪い友達と付き合う
一言でいえば素行不良ですね。
裕福な家のお嬢様だった美華が、いきなりドロップアウトした不良のようになってしまいました。
小説では突然の非行の原因が分からず、しばらく彰太と由布子がおろおろと心配する場面が続きます。
そのあたりを省略して一足飛びにネタバレすると、原因は財前家の《秘密》にありました。
「私はパパの本当の子じゃないんだよ」
彰太は静かに答えた。
「知ってるよ」
美華はDND鑑定で彰太と血のつながりがないことを確かめていました。
夫婦が愛しあって生まれた子どもではなく、母親の不貞によって生まれた子どもである。
美華は自分の生まれの汚らわしさに絶望しました。
素行不良の背景に隠されていたのは、汚らわしい自分を許せない、罰を受けなければいけないという美華の哀しい気持ちでした。
由布子は美華の出生の秘密を隠しているつもりですが、彰太は最初からその事実に気づいていました。
なぜなら、彰太は無精子症だからです。
詳しい経緯は省略しますが、由布子にはもともと婚約者がいました。
美華の本当の父親はその元婚約者に違いありません。
すべてを知った上で彰太は由布子と結婚し、美華を心から愛しました。
子どもをつくれない自分が、美華というかけがえのない愛娘の父親になれている。
彰太にはこれっぽっちも由布子を恨む気持ちなどありませんでした。
※以下、小説より一部抜粋
…………
「パパはそれを知っていて、ママと結婚したの?」
「そうだ」
「どうして?」
「ママのお腹に芽生えた命、美華に会いたかったからさ」
「ほんとに?」
「ああ」
「会えてよかった? パパの子でなくても?」
「もちろんだ。お前に会えてよかったよ。他の誰でもない美華に」
「パパはそれでいいの?」
「いいさ。美華はパパの子だ」
美華は黙り込んだ。自分が生まれたいきさつと、父親の心情を知り、それをじっくり吟味しているのか。
しばらく沈黙が続いた後、美華は顔を上げた
「パパはかわいそうだ」
すっと立って、美華は行ってしまった。
日盛りの中に消えていく娘の後ろ姿を見ながら、彰太はベンチに座り続けていた。
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因果応報
ある日を境に、美華はぷっつりと消息不明になってしまいます。
家にも帰らず、電話も通じず、友達に居場所を尋ねて回ってみても誰も何も知りません。
彰太の脳裏に最悪の想像がよぎります。
※以下、小説より一部抜粋
…………
「肌身フェチの殺人者」に連れ去られた可能性について吟味してみた。
もしそうだったとしたら、これは俺が蒔いた種から育った悪の因子に、俺自身が搦めとられていることになる。
一度、身の内に芽生えた不吉な思いは、次第に膨らみを増してきた。
押さえつけようとすればするほど大きくなり、真実味を帯びてきた。
これは罰なのだ。
伯父を殺して財産を己のものにしようと目論んだ、あの時の制裁を自分は受けているのだ。
いちばん愛しいものを奪われるという罰を。
ずっと怖かった。人生の成功者然として生きてきたが、いつかこんな日が来るという予感に怯え続けていたのだ。
天は彰太に、いちばん堪える方法で懲罰を与えた。
それは美華を巻き添えにするという方法だった。
…………
美華の失踪から三か月が経過しました。
警察に届けは出しているものの、まともに捜索してくれているとは思えません。
妻の由布子は情緒不安定になり、心の平穏を求めて寺が主催する「瞑想の会」に通うようになりました。
信頼していた部下に裏切られ、社長の地位を解任されることになった彰太も「瞑想の会」に参加することでなんとか心の平静を保っていました。
寺の名前は高雲寺。
瞑想そのものの効果もさることながら、若くして寺を取り仕切っている若院(住職の息子)や、親身になって話を聞いてくれる大黒様(住職の妻)の存在が、財前夫婦の精神を支えてくれていました。
そんなある日のことです。
ついに美華の持ち物が財前家に送られてきました。
疑念は確信へと変わります。
美華は例の「肌身フェチの殺人者」に捕まっているのです。
遺体が発見されていない以上、まだ生きているはずですが……。
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美華の行方
警察の捜査が難航するなか、彰太に一本の電話がかかってきました。
見覚えのない番号です。
警戒しつつ通話ボタンを押すと……。
「もしもし、パパ?」
なんと電話をかけてきたのは美華でした。
美華は言います。
「あのね、私、変な人に連れていかれたわけじゃないから。だって、ニュースで大騒ぎしているでしょ? びっくりして。あんなんじゃないの。犯罪に巻き込まれていない。私は、自分の意志で家を出たんだから」
美華は今、遠い北海道の牧場で働いているのだといいます。
そこはバレエ教室時代の親友の実家で、年齢を誤魔化して働かせてもらっているのだと。
とっさに「犯人に脅されているのでは?」と疑った彰太ですが、牧場の人々が電話口に出てくれたりして、どうやら本当に北海道の牧場にいるらしいと納得していきます。
安心すると同時に、彰太は愛する娘に尋ねました。
※以下、小説より一部抜粋
…………
「どうして家を出たんだ?」
「一人になりたかった。一人で生きて行こうと決めたの」
「どうして?」こんなことしか言えないなんて、なんて無力な父親なんだ。
「前にパパ。私が誰の子でもいいって言ったよね」
「言ったよ。確かに」
「今もそう思ってる?」
「ああ」
一瞬、美華は言葉を詰まらせた。遠くで馬のいななきが聞こえた。それに励まされたように言葉を継ぐ。
「私の本当の父親は、ママの元婚約者なんかじゃない」
一陣の風が吹き通り、桜の葉が一斉にざわりと揺れた。
「そうか」
「驚かないの?」
「驚いたよ。でも言ったじゃないか。パパは美華に会いたかった。会えて嬉しかった。今も嬉しいよ。お前が元気でいてくれて。パパの望みはそれだけだから」
スマホの向こうは沈黙した。
たぶん、美華は泣いているのだ。
湿った息遣いが聞こえてくる気がして、耳を澄ませた。また馬がいなないた。
それ以上は、美華は突っ込んだ話はしなかった。彰太も訊かなかった。
「またね、パパ」
母親のことは一言も言わず、美華は電話を切った。
干し草の上から飛び下りて、広い草地をかけていく娘の姿がまぶたの裏に見えた。
…………
話を整理しましょう。
美華は「肌身フェチの殺人者」に捕まってなどいませんでした。
家出の原因は母親の浮気、そして自分の生まれを思い悩んでのことでした。
ひとりきりの娘は家を出て行ってしまいましたが、元気にやれているのならこれ以上望むものはありません。
さて、美華から電話によって新たに二つの謎が浮かびました。
- 美華の本当の父親は誰なのか?
- なぜ美華の持ち物が送られてきたのか?
前者について彰太はいまさら問い詰めるつもりもありません。
そして後者の謎については、あっさりと判明しました。
「私が送ったの。美華のものを自分の家に」
そう告白したのは由布子でした。
すべては由布子による自作自演、狂言だったのです。
目的は失踪した美華の居場所を確かめるため。
結局、狙い通りに美華の居所が判明したわけですから、由布子の作戦は成功したということになります。
その後由布子は書類送検され、ニュースでも散々批判されることになるのですが、美華の無事を確かめられたのですからどうということはありませんでした。
よくよく話を聞いてみると、由布子らしからぬ大胆な計略の発案者は高雲寺の大黒様だったということでした。
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由布子の告白
彰太は美華からの電話の一部始終を由布子に語って聞かせました。
ずっと隠してきた秘密を夫と娘に知られてしまったとわかると、由布子の顔がさっと青ざめました。
観念したように、由布子は告白します。
「美華の父親は八木よ。あなたの元上司」
順を追って説明しましょう。
由布子はもともと裕福な家庭に生まれたお嬢様でした。
幸福な子ども時代を歩んできた由布子ですが、しかし、高校生の時に不良に目をつけられ、たくさんの男たちから乱暴されてしまいます。
世間知らずだった由布子は誰かに相談することもできず、不良たちが別件で逮捕されるまで耐えてやりすごしました。
この過去は由布子の両親も知りません。
やがて大人になると、由布子は銀行頭取の息子と婚約しました。
上流階級の習わしなのか、相手方の家は結婚前に由布子の身辺調査を興信所に依頼しました。
はい。当時、彰太が在籍していた小さな興信所に、です。
調査を担当したのは所長の八木之典という男で、彼は由布子が過去に不良たちから好き放題されていた事実を突き止めます。
そして、八木はそのネタで由布子を脅迫し、好き放題に身体を弄びました。
由布子にとって二度目の地獄は約半年間続きました。
半年で終わったのは、由布子が妊娠したからです。
八木は焦りました。家庭のある八木には妊娠の責任なんてとれません。
由布子の縁談は八木の報告によって破談になっています。
八木は一計を案じ、由布子を別の男に押しつけることにしました。
はい。そのまさかです。
彰太はこれまで「縁談がダメになった」と文句を言いに来た由布子とたまたま恋に落ちたと思っていました。
そして事実、由布子は彰太に惹かれ、二人は愛しあって結婚しました。
しかし、それはすべて八木の計算通りだったのです。
現在の八木は「高田馬場ビジネスアカデミー」の学長であり、彰太の会社とも密な関係にあります。
卒業生を「ザイゼン」(彰太の会社)で働かせ、一方では「ザイゼン」からは資金援助を受けている。
彰太はこれまで「ザイゼン」の立ち上げにも協力してくれた八木のことを恩人だと思っていました。
しかし、本当の八木は由布子を弄び、妊娠した由布子を彰太に押しつけ、何食わぬ顔で今でも彰太と付き合っている最低のクソ野郎なのでした。
美華の本当の父親は八木です。
その事実を美華が知っていたのは、八木とラブホテルに入っていく母親の姿を目撃したからでした。
八木はまだ由布子という都合のいい女のことを諦めてはいませんでした。
なにせ八木は財前家の秘密を握っていて、それをいつでも彰太に打ち明けられる立場にいるのです。
かつてと同じように八木は由布子を脅迫し「黙ってやるかわりに……」とラブホテルに連れ込みました。
ご安心ください。
由布子は勇気を出して思いとどまり、三度目の地獄からは直前で逃げ出しています。
しかし、美華の目線からは「母親の浮気は今も続いている」と見えてしまっていました。
「パパはかわいそうだ」
つまるところ、なにもかも八木という外道のせいだったというわけです。
最後にひとつ。
かつて八木が焦って由布子を手放したのは、由布子が堕胎しないと強硬に主張したからでした。
では、なぜ由布子は八木なんかの子どもを産もうとしたのでしょうか?
実は、由布子は学生時代に男たちから乱暴された後遺症で、妊娠しにくい体質になってしまっていたのです。
※以下、小説より一部抜粋
…………
「八木はすぐに私に堕胎するよう言ったわ。当然、私はその言に従うと思っていたんでしょうね。でも私は迷った。望んでいた縁談は壊れた。そして、お腹の中には新しい命がある。これを逃したら、私は二度と妊娠しないかもしれない……」
見開いた由布子の目の片方から、涙がつーっと流れ落ちた。
「母親になりたかった」
なんということだ。俺たちは、同じ気持ちで親になったのだ。
「私が堕胎を拒否したら、八木は慌てたわ。当然よね。奥さんに内緒で女遊びしていたことがばれるもの。息子も三人いたし。ずるい男は守りに入ったわけ」
「で、君を僕に押しつけようとした?」
「そういうこと」
由布子は努めて淡々と答えた。
あの時、破談になった由布子は、文句を言うためにナンバーワン興信所に乗り込んできた。
あれは全部八木の指示だった。由布子の担当を彰太に振った。
由布子は必死だった。子を産むためにどうすることが最善か考え抜いた。
そして八木の提案に乗った。
「でも、僕らは愛しあったんだ。僕は君と結婚したかった」
「私もよ。八木から逃げることばかり考えていたけど、私を愛しいと思い、子供も慈しんで受け入れてくれる人に出会ったと思った。あなたと離れたくないと思った」
八木の思う壺になったということか。
自分が孕ませた女をうまく捨てるには、最良のシチュエーションが整ったわけだ。
さぞかし安堵したことだろう。
だが、彰太と由布子も最良の相手を見つけたということだ。
子を得ることができない男をと、望まない妊娠をした女は、結婚して父親と母親になれた。
あれからの二十年近くをふり返れば、由布子が打算だけで結婚したのではないと理解できた。
互いに知られたくない秘密を内包したままの結婚だったが、幸せだった。
(中略)
「これで全部」
由布子は強張らせていた体から、ゆっくり力を抜いた。
見ようによっては、晴れ晴れとした表情にも見えた。
何も知らなかった。八木を頼りがいのある上司だと思っていた。
「ひどい女でしょう? 不実な理由であなたと結婚し、長い間それを隠し通してきたんだから。でも美華がいなくなっても、本当のことがどうしても言えなかった。だから、大黒様にだけ話して相談に乗ってもらっていたの。誰かにすがらないでは、いられなかったから」
妻の中には、もう脆さも危うさも窺うことができなかった。それらはしたたかさと強靭さにすっかり置き換えられたようだった。
「あなたが結論を出して。私はそれに従います」
「結論?」
「あなたが別れたいと言うなら、そうします。美華に会うなというなら、その通りにする」
「ばかな」彰太は手を伸ばして由布子の手をつかんだ。言葉を尽くして、美華は我が子だと思って育ってきたこと。今回のことで、その思いは一層深くなったことを語った。
大きく見開かれた由布子の両の目が、潤んで揺れた。
「美華はショックを受けたはず。自分があなたの血を引いていなくて、しかもあのラブホテルでの私の醜態も見たわけだから」
「何もかも話そう。二人で北海道へ行って」
「わかった」
由布子も彰太の手を握り返してきた。
「それにしても大胆不敵だよなあ。大黒様の作戦は」
夫婦は顔を見合わせて微笑みあった。
財前家の問題はこれにて解決。
ハッピーエンドっぽい雰囲気ですが、まだ肝心の問題が残っています。
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清水皐月の正体
物語もそろそろ終盤ですが、まだ肝心なところは何ひとつとしてわかっていません。
- 肌身フェチの殺人者の正体は?
- 清水皐月はどこに消えたのか?
- 伯父を殺したのは清水皐月なのか?
そんななか、彰太に一本の電話がかかってきました。
電話の主は谷岡比佐子で、清水皐月が写っている過去のアルバムを見つけたということでした。
写真を確認した彰太は、鈍器で後頭部を殴られたような衝撃を覚えます。
そこに写っていたのは、若かりし頃の大黒様の姿でした。
そう、清水皐月と大黒様は同一人物です。
清水皐月は高雲寺の住職に嫁いで、人々から頼られる大黒様になっていました。
清水皐月にはもともと他人の心に入り込み、秘密や悩みを引き出す才能がありました。
寺の相談役ともいえる大黒様という立場は、これ以上ないほど彼女にうってつけの役職だと言えるでしょう。
大黒様は親身に人々の話を聞いてやり、頼られ感謝されることで自身の業ともいえる承認欲求を満たしていました。
由布子が依存するように大黒様を頼ったのも、彼女から大胆な策を授かったのも、すべては「清水皐月」の延長線上の出来事です。
大黒様(=清水皐月)は一概に悪人とは言えません。
人々の役に立ちたいという気持ちは本物ですし、それで救われた人も大勢いるでしょう。
実際、財前夫婦も少なからずその恩恵にあずかったわけですし。
しかし、大黒様の正義は世間一般のそれとは大きく倫理観がかけ離れています。
財前夫婦にとってはよかったものの、美華を探しだすための自作自演では警察や世間を大いに混乱させました。
また、大黒様は彰太を裏切った田部井という部下を階段から突き落とし、全身不随の後遺症を残す大怪我を負わせたりもしています。
彼女に罪悪感、罪の意識はありません。
彰太から聞いた愚痴に憤慨し、天罰だとして、つまり正しい行いだと信じて田部井を突き落としたのです。
今さらですが田部井克則は八木の双子の兄であり、八木と一緒に由布子を脅して身体を弄んでいた(そのうえ彰太を裏切って会社を乗っ取った)心底見下げたクズ野郎です。
由布子から相談されていた大黒様は、そのことも加味して田部井を制裁したのです。
それでも法治国家である日本において、田部井を私刑に処すことは断じて許されることではありません。
彰太は大黒様の在り方を否定するため、面と向かって問い質します。
※以下、小説より一部抜粋
…………
「だから、田部井を突き落としたんですか? あなたの法律に従って」
「ええ」答えは淀みがなかった。
これほどの全き確信の前には、何もかもが無力だった。
なぜこの女は自信に満ちているのか。これこそが信仰ではないのか?
仏教の寺に居ついて、独自の法律を振りかざして、この人は幸福なのだ。
「だって、あなたも奥様も、あの男がああなってよかったと思っているでしょう。いえ、あんな男はああなって当然なんです」
「あなたは間違っている」
正論が通る相手とは思えなかった。
「間違っているのは、世の中の方ですよ。あなた方は、あんな理不尽な目に遭ういわれはありません」
この強さ。この揺るぎなさ。
家政婦で他家に入っていたとき、この人が先走ったことをしても、雇い主は感謝して、見て見ぬふりをしていたのではないか。
「美華は誘拐されたのではなかった。でもそれを装ったことで行方が知れました」
「あれも間違ったやり方だったと? たとえそうでも、いい結果を生んだではありませんか。じっとしていたら、何も解決しませんよ」
「美華が『肌身フェチの殺人者』に捕らえられたのではないかと思っていた間は、生きた心地がしませんでした。親というのは、無力で弱いものです」
「ごめんなさいね。あなたをそんな気持ちにさせてしまって。でも由布子さんと私でやり通そうって決めていたから」
ひとつの可能性に思い至ったのだ。
由布子が全身全霊で依存していたこの人物は、その夫であり、社会的地位もある彰太にも同じように頼ってきてもらいたかった。
瞑想と説法とで仏教的世界に傾倒してきた彰太だが、どうしてもそうはならなかった。
大黒様に何もかもを打ち明けることができなかった。
一歩手前のところで踏みとどまっているということが、彼女には、本能と経験で感じられたのかもしれない。
自分でもわかる。あとわずかな距離を詰めれば、楽になれると思ったものだった。
もう少しで伯父の死を画策した過去を告白するところだった。
「あなたは僕に揺さぶりをかけたんだ。由布子に入れ知恵をして、美華が誘拐されたように偽装して」
それには、肩をすくめたきりだった。
さっきまでふくよかな唇に浮かんでいた笑みは、すっと消え、憐れむような冷徹な表情に取って代わられた。
これがこの人の本質なのだという気がした。
由布子を操るのは、簡単なことだったろう。
大黒様は、美華が彰太の子でないことも知っている。由布子がどんな思いをしてあの子を産むに至ったかも。
他人の秘密を握ることは、この人の優越感を助長させ、全能感に浸らせた。
そして「他人のために」という名の下なら、何もかもが許されると勘違いしてしまった。
その大義が、恵まれなかったこの人の人生を彩ったのだ。
もしかしたら、マスコミに美華が「肌身フェチの殺人者」に連れ去られた疑いがあると匿名で通報したのは大黒様かもしれない。
渋谷署に出向く日を見計らって彰太をテレビカメラの前に引きずり出し、さらなる揺さぶりをかけるために。
地位も財産もある男の弱味は、彼女には舌なめずりしたくなるご馳走だった。
大黒様は、十一面観音菩薩像の寺に住み着いた羅刹だった。
だが、もっとよく周囲に目を配るべきだった。
自分を憎んでいる人物が身近にいることを知るべきだった。
善行を為している自分は、天から特別の赦しを得ていると思い込む前に。
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真犯人
あっさりネタバレすると、「肌身フェチの殺人者」の正体は大黒様の息子である若院です。
若院の本名は清水啓司。年齢は30代。
住職の実子ではなく、清水皐月の連れ子です。
毎週日曜の説法では落ち着いた声色と深い仏教知識で彰太を感心させていましたし、実際、若くしてしっかりしている寺の跡取りとして人々からも慕われていました。
しかし、そんな彼の裏の顔は猟奇殺人犯だったのです。
一言でいえば、すべては大黒様こと清水皐月が蒔いた種です。
家政婦として他家に入り浸っていた清水皐月は、ひとり息子である若院をかえりみることなく家に放置し、他人の問題を解決するために奔走していました。
母親から十分な愛情を注がれず、ひとり家で留守番していた若院はどんなに寂しかったことか。
やがて彼は母親が時に雇い主と寝ていることすらあると知り、母親への憎悪を身のうちに溜めていきます。
若院の黒い感情はやがて小説という形で世に刻まれます。
そう、若院は
- 女を痛めつける
- 持ち物を家族に送りつける
- 女に黒い仮面をつける
といった内容の小説を書き、谷岡総一郎の同人誌に寄稿していました。
あまりに残酷な内容のため作品が同人誌に載ることはありませんでしたが、谷岡は丁寧に添削してやり、若院の作品につきあってやっていました。
はい。18年前に谷岡が語っていた架空の被害話は、若院の小説からアイデアを得たものだったのです。
やがて時は流れて、清水啓司は高雲寺の若院となりました。
そしてとうとう己の欲望を押さえきれなくなった若院は、(小説に書いていたとおりの)黒い欲望を現実のものにしてしまいます。
彼には高雲寺の他にも管理している山奥の空き寺があり、女を監禁する場所には困りませんでした。
母親への憎悪はすっかり歪みきっていて、今の彼は「女性」という存在そのものを痛めつけたいという欲望に支配されています。
それもこれも、元をただせば大黒様が我が子にちゃんと向き合わなかったことが原因だと言えるでしょう。
『因果応報』
彰太は谷岡の遺品のなかから若院の小説を発見し、この事実に気づきました。
独善的な正義感に酔う大黒様に、彰太は決定的な一言を突きつけます。
「あなたの息子さんなんですよ。『肌身フェチの殺人者』は」
絶句した大黒様の手から湯呑が滑り落ち、座卓の角に当たって割れました。
さまざまなしがらみを乗り越えて美華を愛していた財前家と、血の繋がった母子でありながらついに心通わなかった清水家
まさに因果応報を感じる対比になっていますね
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結末
彰太の通報により若院と大黒様は逮捕され、一連の事件は幕を下ろしました。
そうそう、いまさらですが財前文雄を殺した犯人は清水皐月ではありません。
真犯人は権田という男です。
権田は彰太の秘書として物語にずっと登場していました。
彼はもともと小さな不動産会社の社長だったのですが、財前文雄の強引な買収によって職を失い、文雄にこき使われる部下(というか奴隷)に身を落とします。
権田には私的な恨みという十分すぎる犯行動機がありました。
ただし、最後の一押しをしたのは田部井・八木兄弟です。
当時の田部井・八木兄弟としては、彰太に遺産を継がせて「ザイゼン」を立ち上げさせる必要がありました。
やがて乗っ取るためという目的もありましたし、それ以前に経営難の「高田馬場ビジネスアカデミー」に資金援助させるという目的もありました。
つまり、田部井・八木兄弟は自分たちの手を汚さずに、私利私欲のために権田をそそのかして財前文雄を殺させたのです。
「いまなら罪を谷岡になすりつけられる。警察に捕まることはない」という甘言に権田はのせられてしまいました。
物語の終わりで、権田は自らの意思で警察に自首します。
これで彰太をずっと苦しめていた18年前の事件は本当に終わりです。
「叔父を殺す企てをしてしまった」と罪の意識に悩まされていた彰太ですが、結局のところ彼もまた被害者の一人であり、本当の大罪人は田部井・八木兄弟だったというわけですね。
田部井は大黒様から突き落とされて全身不随の後遺症が残る重傷で入院中。
当然、田部井が「ザイゼン」の社長でいられるはずもありません。
邪悪な兄弟の目的だった「高田馬場ビジネスアカデミー」への資金援助は打ち切られました。
「高田馬場ビジネスアカデミー」は近いうちに経営難によって閉校することになるでしょう。
八木のしたことを思えば、それでもまだ罰が足りないくらいですが……。
そうそう、高雲寺は若院と大黒様が取り仕切っていたわけですが、病床に臥せっていると説明されていた住職はとっくの昔に亡くなっていました。
寝たきりだというのにろくな介護もされず、布団に寝かせられたまま放置されていたのだといいます。
若院は正式な手続きを踏んだ僧侶ではなく、いわば「モグリ」の僧でした。
そのことで清水親子と対立したため、住職は死期を早めたということです。
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エピローグ
※以下、小説より一部抜粋
「どうしてあんなに大黒様にのめり込んだのか、自分でもわからない」
荷物を詰める手を止めて、由布子がほっと息を吐く。
掃き出し窓の向こうに見える空には、鰯雲が浮かんでいた。彰太は立っていって窓を開けた。凛冽な秋の風を呼び込む。
北海道はもう朝晩、相当冷えるのだと美華は言っていた。
夫婦で娘を訪ねて行くことに決めた。
美華の居場所がわかった時、すぐにでも行きたかったのだが、美華はそれを拒否した。
「まだ気持ちがふわふわしてるから」と美華は言った。
夏が過ぎ、秋を迎える頃になって、ようやく会う覚悟ができたということだろう。
気持ちが定まって、桜華台学園には退学届けを出した。
来年から向こうの定時制高校へ通うことにしたという。
いろんな事情を抱えた子が通う学校では、学ぶこともたくさんあるだろう。
由布子も美華の決心を後押しした。
それでやっと美華に会いに行けることになった。
お世話になっている(牧場の)佐田夫婦にも挨拶をしておかねばならない。
「でも――」ボストンバッグに厚手のセーターを入れながら、由布子は続けた。
「いい人だった。大黒様は。あんなに身を粉にして他人のためにしてくださる人に初めて出会ったと思った」
最後は独り言のように呟く。
時々、彰太もわからなくなる。
少なくともあの人は、自分の利のためには動いていなかった。
心を病んでいたかもしれないが、そこだけはぶれなかった。
いつでも他人のために一生懸命働いていた。
効率や利益や競争を重んじる社会は、ああいう人物を生む隙間を用意しているのかもしれない。
鰯雲がゆっくり流れていく。空全体を覆っているようで、波のような斑雲は刻々と形を変えていく。
じっと目を凝らしていなければ、変わっていくことに気づかないものはたくさんある。
<完>
小説『黒鳥の湖』を読みました❗️
若い女性を狙った猟奇殺人事件
行方不明になった大切なひとり娘
主人公の過去に隠された罪
謎が謎を呼ぶ展開から一転、点と点がつながって線になるようなラストの展開に震えました
⬇️あらすじ解説🦢https://t.co/kyy2l2je1S
— わかたけ@読んでネタバレ (@wakatake_panda) May 4, 2021
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まとめと感想
今回は宇佐美まこと『黒鳥の湖』のあらすじネタバレ解説をお届けしました!
- 伯父殺しの真相
- 肌身フェチの殺人者の正体
- 清水皐月の謎
ばらばらに展開していた物語が終盤で一気に収束していく流れには唸らされました。
中盤まで完全に彰太の味方であり善人として描かれていた田部井・八木・若院・大黒様。
まさかその全員が邪悪な裏の顔を持っていたとは……!
「人間の善悪」「因果応報」といったテーマもおもしろく、大満足な一冊でした。
今回記事が長くなってしまいましたが、実のところ紹介できなかったエピソードもいっぱいあります。
彰太の父親違いの妹が植物状態になっている理由が、あの奈苗の事件と関係していたり……。
伏線の張り方といい、絶妙な構成力といい、すさまじい完成度の作品です。
気になった方はぜひ読んでみてください。
ドラマ情報
キャスト
- 藤木直人(彰太)
- 吉瀬美智子(由布子)
- 三宅健(若院)
- 財前直見(大黒様)
放送日
2021年7月放送・配信スタート(全5話)
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