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映画「50回目のファーストキス」あらすじネタバレ!涙の結末とは?

日本版「50回目のファーストキス」の原案は、2005年に日本でも公開された同タイトルの洋画。

もうね、号泣でした。

全体的にはラブストーリーでありつつコメディ色も強い作品だったのですが…あの結末は(いい意味で)卑怯ですよ。

全米1位初登場にも納得!

というわけで今回は、日本版リメイクもされた映画「50回目のファーストキス」のあらすじネタバレをお届けします!

感動の結末とは!?

映画「50回目のファーストキス」のあらすじとネタバレ!

バカンスの定番ハワイ。

ヘンリー・ロスは旅行客の女性と一夜限りの関係を楽しむプレイボーイだ。

本職は水族館の獣医師。

いつかアラスカにセイウチの生態調査をしに行くのが彼の夢。

ところで、なぜヘンリーは特定の彼女をつくらないのか?

実は大学時代の彼女に浮気されたことがトラウマになっていて、本気で恋をするのが怖い……というのが彼の本音だった。

そんなヘンリーだったが、ある朝、たまたま入った店で地元の女性と恋に落ちる。

彼女の名前はルーシー・ホイットモア。

中学校で働く美人の美術教師。

2人は初対面からすっかり意気投合して、店を出る頃にはお互いに惹かれあっているのを感じあっていた。

「明日の朝、またこの店で会いましょう」

久々の恋の予感にヘンリーはすっかり舞い上がっていた。

翌朝。

ヘンリーは約束通り昨日の店へ。

後から入ってきたルーシーにさっそくジョークをお見舞いする。

ところが……

「あなたとは初対面よ。もしかして変質者?」

訳も分からずパニックになったヘンリーを、店主のスーが表に連れ出した。

「彼女は特別なのよ」

ルーシーは1年前の交通事故の影響で脳に障害を負ってしまっていたのだ。

短期記憶が長期記憶に転換されないため、夜寝るたびに一日の出来事を忘れてしまう。

事故以前の出来事は覚えているが、それから1年間の出来事は何一つ覚えていない。

ルーシーの時間は一年前、彼女の父親(マーリン)の誕生日だった日曜日で止まったまま。

だからルーシーは「日曜日の朝に店に行く」という習慣を毎日繰り返している。

そして、スーや彼女の家族(父親と弟)はそのことを彼女に気づかせないように、細心の注意を払っている。

大量に特注した1年前の日付の新聞。

毎夜、繰り返される父親の誕生日パーティー。

彼女の弟(ダグ)はルーシーが使った一日分の日用品を毎日少しずつ補給して元に戻している。

すべては、彼女の幸福のために。


それでも近づきたい!

翌朝。さらに翌朝。

ヘンリーは毎朝必ず店にいってルーシーに話しかけた。

最初はあんなにスムーズだったのに、いざ意識して仲良くなろうとするとちっともうまくいかない。

それもそのはず。朝食時のナンパなんてナンセンスだ。

ヘンリーはあの手この手でルーシーと仲良くなろうとするが、失敗続き。

ついには彼女を怒らせてしまう始末。

そのことを謝罪しに家まで出向くヘンリーだったが、父親から「もう娘に近づかないでくれ。あの店にも行くな」と接触禁止令を出されてしまった。

しかし、それでもヘンリーは諦めない。

店が駄目なら、とルーシーが通りがかる道路のわきで挑戦を続けた。

ある時はエンストで困っているふり。

ある時は暴漢に襲われているふり。

徐々に要領を得てきたのか、ヘンリーはルーシーと仲良くなることに成功し始めていた。

そんなある朝、ヘンリーはルーシーの家族に呼び出される。

怒られるものと腹をくくったヘンリーだったが、マーリンから聞かされたのは意外な言葉だった。

「ルーシーは君と会った日にだけ、あの歌を歌う」

要するに、ヘンリーと会った日、ルーシーの機嫌は良くなるらしい。

そんなわけで、とりあえず家族からの接触禁止令は解かれた。

……しかし、ふとヘンリーは考える。

自分はルーシーをどうしたいのだろうか?

自分はルーシーに何ができるのだろうか?


トラブル

朝、いつもの店。

ふとしたきっかけからルーシーが「今日の正しい日付」に気づいてしまった。

仕方なくマーリンはすべての事情をルーシーに説明する。

※もちろんマーリンにとっては初めてのトラブルではない。この時に備えて事故の記録も残してある。そして、明日になればルーシーは今日のことを忘れてしまう。

ショックのあまり泣き崩れるルーシー。

彼女の希望で、直接医師から説明を受けることになった。

『ゴールドフィールド症候群』

それがルーシーの病名。

「君の症状は一生変わらない。気の毒だけどね」

病院には10秒しか記憶を保持できない男もいた。

ルーシーは現実を受け入れる。

ヘンリーはマーリンやダグと一緒に、そんな彼女の姿を近くで見守っていた。

夜。4人はルーシーの家へと戻ってきた。

もう、一日が終わってしまう。

ヘンリーが自宅に帰ろうとしたその時、ルーシーが彼を呼び止めた。

「ヘンリー、今日はわざわざ付き合ってくれてありがとう。明日も最初からやり直しじゃ大変でしょう。ユリの花を話題に使って。きっとうまくいく。一番好きな花なの

驚きながらもヘンリーは「ヒントありがとう。おやすみ」と言葉を返した。

今や、ヘンリーは彼女の恋人として家族にも認められている。

しかし、ヘンリーは今のままのやり方ではダメだと強く思っていた。

彼女を騙し続けているだけじゃ、何も変わらない。

そう思ったヘンリーは、ある行動を起こすことにした。


プレゼント

翌朝。ヘンリーはユリの花束とプレゼントの包みをルーシーに届けた。

プレゼントの中身はビデオテープ。

ルーシーはさっそくビデオテープを再生する。

そこに収められていたのは……彼女に事故のことを知らせる映像。

ヘンリーが何者なのかを紹介する映像。

そして、スーや周囲の人々からのメッセージ。

それはルーシーに辛い事実を突きつけるだけではなく、いかに彼女が愛されているのかを伝えるビデオだった。

最初はショックを受けていたルーシーだったが、少しの時間で現実を受け入れたようだ。

ヘンリーの作戦は成功。

その日、2人は初めて午後にデートをした。

「せめて事故の前に出会ってさえいれば……」

「こっちはラッキーさ。退屈な男だとバレずに済む」

笑いあう2人。

そして、ルーシーは『今のルーシー』として友人たちに会いに出かけた。

もう、同じ一日を繰り返すだけの日々ではない。

ルーシーの時計の針は動き出した。

その日の夜。

今度はルーシーがカメラを片手に、ヘンリーの様子をビデオに収めている。

冗談を交わした後、ルーシーはぽつりと尋ねた。

「私を愛してる?」

「……ああ、君をすごく愛してるよ。これ以上人を愛せないだろうってくらい」

夜の海。

2人は初めてのキスをした。

「ファーストキスって最高に素敵だわ」

次の日も、また次の日も。

ルーシーはヘンリーとキスをするたびに同じ言葉を口にした。

「ファーストキスって最高に素敵だわ」

23回目のファーストキスの日の夜。

2人は初めてベッドで求めあった。

その後、ヘンリーはルーシーとの思い出を即興の歌にして弾き語った。

そして、意を決してヘンリーはその言葉を口にした。

「ルーシー、俺と結婚してくれる?」

長い沈黙。ルーシーの心が揺れているのがわかる。

そして出た答えは……

「……ええ、もちろんよ」

ヘンリーはルーシーをじっと見つめている。

「俺のことを忘れないで」

「忘れないわ」

その夜、2人は同じベッドで眠りに落ちた。


夢の終わり

翌朝。ルーシーの家に悲鳴が響き渡る。

当然ながらルーシーはヘンリーのことを覚えていない。

いきなり見知らぬ男が裸で隣にいたら、誰だって叫びたくもなるというものだ。

ただ、例のビデオを見せたことにより、ルーシーの誤解は解けた。

……ただ、心を整理するためルーシーは少しだけ休むことに。

その間、ヘンリーはリビングでマーリンやダグと話すことに。

話の流れで、ヘンリーは長年の夢だったアラスカ行きの計画を中止にしたことを伝えた。

理由は簡単。1年間もルーシーのそばから離れるだなんて心配すぎるからだ。

10年も前から計画し、こつこつと準備を進めてきたが、仕方ない。

ヘンリーは生涯の夢をルーシーのために諦めることに決めたのだ。

……部屋の外で、ルーシーはたまたまその会話を聞いてしまっていた。

その日の昼。

ルーシーがヘンリーの職場に訪れた。

なにやら深刻そうな表情だ。

不思議そうにしているヘンリーに、ルーシーは重々しく言った。

「別れましょう」

訳が分からないという顔をしているヘンリーに向かって、ルーシーはさらに言葉を重ねる。

「あなたには夢だって計画だってあった。でも私と会ってからは、毎日ただただ私を口説いて恋をさせることでいっぱい。ヘンリー、あなたに父や弟のような人生を送ってほしくないのよ」

「じゃあ俺は、君の日記の過去を埋める1ページ?」

「いいえ、あなたそのものを、完全に消しちゃうつもりよ。最初から存在しなかったかのように」

「どうして、そんなこと…」

「わかるでしょ、ヘンリー。私といたって何の未来もないからよ。仕事して、結婚して、子供が欲しいと思わない?」

「ゆうべ、君はプロポーズをOKしてくれた。子供をもとう」

「……でも、私じゃ絶対無理よ。お腹が大きくなっても、身に覚えがないのよ!?」

ルーシーの決意は固く、どんなに言葉を重ねても翻意しそうにはない。

「あなたの出てこない日記帳をつくる。ただその前に、あなたにどんなことが書いてあるか読んでほしいの」

その日の夜。

2人はルーシーの日記を見ながら、一緒にヘンリーの出てくる部分を削除していった。

そして、ヘンリーの出てこない日記帳が完成した。

帰り際、ルーシーがヘンリーを見送っている。

「じゃ、これで終わりだね」

去っていくヘンリーを、思わず呼び止めてしまうルーシー。

「最後のファーストキスをしてもいいかしら」

雨の中、2人は激しいキスを交わす。

ただ、それも一瞬のこと。

すぐにヘンリーは車に乗り込むと、自宅へと帰って行ってしまった。

ルーシーの頬を、雨ではない雫が伝っていた。


出港

接点のなくなった2人の日々。

ヘンリーは「諦めたくない」とルーシーの家族に事情を説明したが駄目だった。

そして、ついにヘンリーの船出の日がやってくる。

今日、ヘンリーは長年の夢だったアラスカへと旅立つ。

出港を見送りに、水族館の仲間たちやルーシーの家族が来てくれた。

現在、ルーシーは家族の重荷になりたくないと病院で暮らしているらしい。

他の患者たちに絵を教えたりして、本人は楽しんでいるという。

ルーシーへの未練を胸に、ヘンリーは船を発進させた。

海の上、ルーシーのことばかりが頭に浮かぶ。

ふと、ヘンリーの頭に閃くものがあった。

出港の間際にマーリンが言っていたこと……あれは何かのメッセージだったのではないか?

そうだ……間違いない!

 

「ルーシーは俺を覚えているんだ!!」

 

ヘンリーは急いでUターン。

ルーシーのいる病院へと進路をとった。

走る。走る。走る。

動揺しながら。

期待に胸を膨らませながら。

「ルーシー!!」

勢いよくドアを開けて、ルーシーのいる部屋へと駆け込む。

「ルーシー、聞きたいことがあるんだ……俺が誰かわかるかい?」

ルーシーの答えは……

「いいえ、お名前は?」

「……ヘンリーだ」

落胆するヘンリー。

ルーシーはそんな彼を自分のアトリエへと案内した。

すると、そこにあったのは……無数に描かれた絵。

しかも、どれも同じ顔ばかりがモチーフになっている。

そう、そこにあったのはヘンリーを描いた絵ばかり!

「あなたが誰かは知らないけど、私、毎晩あなたの夢を見るのよ。どうして?」

「君は毎日、自分の日記帳を読んでるだろ。以前、あれには俺のことを書いたページがいっぱいあったんだ」

「それで夢を見る理由がわかったわ」

「でも君は俺のページを全部抹消した。自分と一緒にいたら俺は幸せにはなれないからって。でもそんなの間違ってるよ。君がいない人生じゃ、俺は幸せになんかなれっこない。君は俺の理想の女性だ。そして、君も同じように感じてると思う」

2人は手をとりあい、そしてキスをした。


結末

そして、また新しい朝が来た。

目覚めたルーシーはベッドサイドに置かれた一本のビデオテープを手に取る。

再生。

ビデオテープに収められていたのは……身内ばかりで執り行ったささやかで温かい結婚式の様子。

もちろん新婦はルーシー。新郎はヘンリーだ。

ビデオテープのラストは、こんなヘンリーの言葉で締めくくられていた。

「外は寒いから出てくるときはジャケットを着ておいで。一緒に朝メシを食おう。愛してるよ」

あたりを見渡すと、そこはいつものルーシーの部屋ではない。

窓から外を見て驚く。

目の前に広がっているのは海。そして氷の大地。

ルーシーがいたのは、ヘンリーの船の中の一室だったのだ。

ジャケットを着て、デッキへ出る。

「おはよう」

ルーシーを出迎えたのはヘンリーと愛娘。

感動と幸福がルーシーの胸いっぱいに広がる。

そして、2人はおはようのファーストキスを交わした。

いつものように。

<50回目のファーストキス・完>


まとめと感想

今回は映画「50回目のファーストキス」のあらすじ・ネタバレについてお届けしました!

前半はなんとかルーシーを振り向かせようとするヘンリーの迷走に笑って、後半はヘンリーとルーシーの愛に感動して……。

そして、あの結末ですよ!

見終わった後の率直な感想は、手放しに「いい映画だったなぁ…」というものでした。

ヘンリーの思いが届いたとき。

2人が初めてキスをしたとき。

夜の水族館で結婚を誓い合ったとき。

別れの準備として一緒に日記を抹消しているとき。

特に後半ですが、この映画を観ている間、私の目はもうウルウルしっぱなし!

そして極めつけは終盤の「やっぱり覚えていないのか……」からの「アトリエには無数のヘンリーの絵が!」という展開!

ここで完全に涙腺の防波堤は崩壊。

気づけば声を上げて泣いていました。

というわけで、日本リメイク版とあわせて是非この原案映画の方も見てみてください。

「100円レンタルでこんな名作見れちゃっていいの!?」と言いたくなるほど素敵な映画でした。

※余談

私は日本語吹き替えで見たのですが、吹替声優さんのお芝居にもグッとくるものがありました。

ちなみにヘンリーの声を担当されていたのは森川智之さん。

この名前に「おっ」と思った方は、ぜひチェックしてみてください。

ぱんだ
ぱんだ
またね!


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