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漫画「ういらぶ」あらすじとネタバレ!最終回の結末は?

星森ゆきも「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」

タイトル通り初々しすぎる恋愛模様がたまりません!

今回は漫画「ういらぶ」のあらすじとネタバレをお届けします!

最終回で2人が迎えた結末とは!?

あらすじネタバレ

和泉凛、春名優羽、藤蛍太、坂下暦。

4人は同じマンションに住む幼馴染同士。

高校に入学して早々、4人は美男美女ばかりのグループとしてさっそく注目の的になる。

なかでも優羽はアイドル級の美少女として男子たちの視線を集めまくっていた。

しかし、その本人は…

「ごめんなさい、ごめんなさい…。みみ、みんななんであんなゴミが一人混じってるのかって言ってる…」

実は優羽は、めちゃくちゃ自己評価が低く、いつも世間からの視線に怯えてばかり。

それというのも、幼い頃から事あるごとに凛が「ゴミめ、クズめ」と優羽をけなし続けてきたからだった。

いつものことながら、やれやれ顔で蛍太は凛に問う。

「凛が洗脳みたいにゴミくず扱いし続けたせいで、今や病んでるレベルのネガティブヘタレになっちゃったじゃん、優羽。あのままじゃ恋ひとつできないよ…どう責任とんのさ、凛」

「そうだなぁ…ほかの男と恋させるくらいなら…一生病ませとこーかなぁ。そしたら一生、俺のモンでしょ?」

そう、凛は優羽を溺愛している。

なのに、つい本人の前ではドS口調になってしまう「こじらせイケメン」なのだ。

ガタガタと震えながら視線に怯えている優羽に、凛が声をかける。

「オラ、優羽。誰もゴミのことなんか見てねーから、行くぞ」

誰がどう聞いても酷い言葉。だけど優羽だけはそう思わない。

(凛くんの言葉はいつも、ハッキリしてて胸に響いて…少しコワイ。…けど、イジワルなんて思ったこと一度もないよ。…だって、言葉の奥に、笑顔の奥に、いつだってあったかい心を感じるんだよ。思い過ごしだって笑われても、それでも…凛くんに近づきたいって思うんです)

そう、ちょっと歪な関係性ながらも凛と優羽は両想い。

ただ、お互いにそのことには気づいていない。

(凛くんに本気で相手してもらえてないことなんてわかってる。だって私ゴミくずだし。…それでも、私には凛くんが全部で…ずっと、あなたに恋してきたの…)

 


 

恋人(仮)

どうにか優羽を自分のモノにしたい凛は、一計を案じた。

優羽がそこにいるのをわかっていながら、女子からの告白にこう答えたのだ。

「ごめん、俺…付き合ってるヤツいるんだ。つか、幼なじみの春名優羽」

女子が去ったあと、凛は優羽の耳元でささやく。

「俺にもいろいろ都合イイからさ。…お前は今日から、俺の彼女って覚えとけ…」

つまり、体面上は「女子除けのための口実として付き合っていることにする」ということであり、二人はあくまで仮の恋人。

だけど凛はやっと優羽とつきあえると(本人のいないところで)大喜び。

これまでのドS口調を封印して、彼氏らしくひたすら優羽に甘く接するようになった。

だけど、そんな凛を見て、優羽は「いつもの凛じゃない」と違和感を覚える。

(どんなに優しくされても、甘い言葉を言われても、それは本当の凛くんじゃない。私、わかってるよ…?言葉はキツいし、少しだけ怖いけど…言葉や態度のうしろに優しさを持ってる。私がずっと恋してきた凛くんは、そういう人…)

だから、優羽は凛を振った。

「ごめん…なさい…。私やっぱり『フリ』だとしても、このままで凛くんとはつ、付き合えない…。きっと私がいろいろうまくできないから、凛くん気を遣って無理して優しくしてくれたんだよね」

「…あ?俺…無理なんか…」

凛はただ優羽といちゃつきたかっただけ。でも、スタートが「仮の恋人」だったから、優羽は勘違いしてしまった。

「…凛くん、ずっと別人みたいだった。ダ、ダメな彼女で本当にごめんなさい…。幼なじみに、も、戻りたいです」

「…俺のこと振るんだ?」

むしゃくしゃした凛は、勢いに任せて優羽にキスをする。

パニックに陥る優羽に、一言。

「せいぜい意識してろよ。幼なじみに戻るっつったこと後悔させてやる」

(…元どおり。だけど、今までとどこか違う…。だけどちっとも違和感はなくて、凛くんがずっと近くに感じるよ。…幼なじみよりも、もっと…)

2人の関係性は一進一退。…それとも一歩前進?

 


 

告白

元通りの関係に戻った2人。だけど、優羽は以前にも増して凛のことを意識するようになった。

そしてついに、優羽は精一杯の勇気を出して伝える。

「お…幼なじみじゃ…ダメなの…。ずっと、小さい頃から、凛くんのこと好きだった…!」

手が震える。息が上がる。それでも、言葉を重ねる。

「わ、私はヘタレで、クズで…服のセンスもなくて、り、凛くんに釣り合わないってわかってる。…っでも、好きなの。言葉がキツくて、少し怖いくらいの空気を持ってて、けど本当はすごく優しい…。小さい頃からの、そのままの凛くんが、好き」

優羽の頬を涙が伝っている。

「…仮じゃなくて、凛くんの本当の彼女になりたいって…心の奥でずっと…」

泣きすぎて言葉がぐしゃぐしゃになってしまう。

「どっどうすれば、なれますかっ、かのじょ…。わっ私なんかじゃ無理ってわかってるけど…がっ頑張るから…っ」

精一杯の告白。

その日は保留になったけれど、後日、凛はちゃんと優羽に向き合った。

「…お前に関わることは、全部、平常心じゃいられなくなる。…いつもこうやって、お前を腕ん中に入れて、誰にも見せたくない。触らせたくない。ドジでクズのままにさせて、お前が俺だけしか目に入らないようにしてきた。…そのままの俺がいいって言うけど、そういうヤバいやつなんだよ俺は…」

俯く凛に、とびきりの笑顔で優羽が応える。

「好き…!どうヤバいやつなのかよくわからないけど、そのままの凛くんステキと思う」

「…簡単に告ってくれてムカツク。俺がその一言いうのに、どんだけ…」

抱きしめられた優羽。凛が泣いていることに気づく。

(…あぁ…そっか。長い間、ずっと、小さい頃から凛くんも、ずっと、同じ気持ちでいてくれたんだね…)

「…俺の方が、好きだ…」

 

こうして、2人は晴れて本当の恋人同士になった。

 

※おまけ

いろいろあって優羽と添い寝することになった凛。

優羽が寝ていると思って、寝顔に向かってつぶやく。

「…お前は知らないだろ。あの日告白してくれてどんだけ俺が嬉しかったか。付き合えて、どんだけ幸せか…。まだ全然イイ彼氏じゃねーけど俺…優羽だけは一生離さねーから…」

翌朝、実は優羽が起きていたと知って凛は大慌て。

(…子供みたいに怒る顔。照れた耳元。寝起きの笑顔。凛くんの全部にこれからずっとドキドキして、これからもっと恋してく。そんな予感がしてるの)

 


 

中略に代えてざっくり解説

…と以上が単行本3巻までの内容。

この直後、佐伯和真というライバルキャラが現れて優羽を好きになるものの、残念ながら当て馬。

作中を通して凛や優羽の気持ちが一瞬でも他の人に揺らぐことはありません。

和真はチャラ男そうに見えて性格までパーフェクトイケメンだったため、自然と幼馴染4人の仲間になることに。

単行本5巻の時点で、4人は高校2年生に進級。

文化祭。体育祭。修学旅行…などなど定番のイベントを通じて、凛と優羽はときにちょっぴりすれ違いながらも基本的にはいちゃつきまくり(キスしまくり)

単行本9巻では2人きりのお泊り旅行に出かけて、ついに一線を超えそうになるものの…未遂で終了。

凛はその後、「結婚するまで節度あるお付き合いをします」と謝罪とともに優羽の両親に誓いました。

 

話は少し前後しますが、凛と優羽がくっついてからは、幼なじみの残り2人…暦と蛍太の恋編に突入します。

といってもこの2人がくっつくわけではなく、相手は別々。

単行本6巻~7巻で描かれたのは暦と和真の恋。

和真はしばらく優羽への気持ちを断ち切れずにいたのですが、暦はそんな和真のことを好きになってしまいます。

不毛な恋、と自覚はあるものの気持ちを抑えることができずに苦しむ暦。

そんな暦の不器用で一途な想いが、和真の胸を打ちました。

以下、悶絶必至の和真の告白シーン。

「…ありがとう優羽ちゃん。…オレね、本当に優羽ちゃんに出逢えてよかった。…オレ、優羽ちゃん大好きだよ。誰より友達思いで好きな男の子に一途で、ヘタレに見えて強いトコもあるし。…君に会ってオレ、いろんな気持ち知った。初めての気持ちばっかりでオレさ、あー、これがホントの恋かぁって思ってた」

和真の言葉を聞きながら、寂しそうに、諦めたように微笑む暦。でも、次の和真の言葉でパッと表情が変わります。

「…けどさ、ホントの恋って違うんだね。…全然違う。…オレ、ほんと身勝手だけど、自分の気持ちやっと気づいた。…暦ちゃんにだけ…なんで…心臓ぎゅーってなんのか…」

「…暦ちゃん…オレは、君のことが好きです。彼女になってください」

※余談ですが、この和真の告白は私が作中で一番好きなシーン。正直、じーんと感動してめっちゃ目がうるうるしました(笑)

 

続いて単行本9巻~10巻(最終回ギリギリ)で描かれたのは蛍太の恋。

蛍太には和真の妹である実花(1つ年下)が恋していたのですが、蛍太が恋をしたのは9巻で本格登場した新キャラ・大倉るり(1つ年上)

これまで恋を知らなかった蛍太が初めて好きになったのは、気配りができて、大人で、ちゃんと自分の夢を持っていて、それでいて子供っぽい無邪気さもある…そんな女性でした。

ところが、るりは祖母の体調不良により、祖母の住むオーストラリアに引っ越してしまうことに!

もともとオーストラリアで動物関係の仕事につくのが夢だったるりは、もう帰ってこないかもしれない…。

「…僕、なんか楽しかったんです、最近。先輩の自由な感じとか夢の話を聞いてるとワクワクして…自分も初めて将来のこと考えたりして…。先輩は、僕の初恋の人でした」

それだけ伝えて諦めようとした蛍太でしたが、るりの出発の日、仲間たちに背中を押されて空港へと走り出しました。

るりが出発した後の空港にて。

「凛、暦、優羽…ありがとう。…みんなが背中押してくれなかったら、僕、今日、ここにいなかった。…必ずオーストラリアに会いに行きますって、伝えられたよ」

心からの笑みを浮かべる蛍太。

『遠く離れたってさよならじゃない』

優羽がそんなことを思う中、物語は最終回へ…!

 


 

最終回

今日は凛たちの卒業式の日。

高校二年生の冬休みに父親の転勤が決まった優羽は、それから一年以上、凛と同じ家で生活してきた。

それはこの上なく、幸せな日々だった。

でも、春…大学生になったら、暦と蛍太は大学のそばで一人暮らしをすることが決まっている。

だから、幼なじみ4人のお隣同士の日々は、今日が最後。

優羽(…さみしい。さみしいいけど私…ちゃんと笑わなきゃ。今日は高校生活で一番大切な日。大好きな2人をちゃんと笑って見送るんだ)

並んで登校する4人は、今日も全校生徒からの注目の的。

だけど、優羽はもう俯いて怯えたりはしない。

ちゃんと前を向いて笑っている。

それを見ている凛もトゲトゲしい言葉を吐くことなく、笑って優羽を見守っている。

この三年間で、4人はきちんと成長していた。

それぞれにきちんと将来の夢も見つけて、新しい一歩を踏み出そうとしている。

※ちなみに優羽の目標は栄養士(凛を支えるため)。暦は薬剤師(和真が医師志望のため)

優羽(『さよなら』じゃない。みんなと卒業できて幸せ…それだけでいいの)

 


 

卒業式はあっという間に終わった。

みんなは記念写真を撮りながらワイワイ盛り上がっている。

そんな中、ひとり優羽はみんなの輪から離れて、ぽつんと一人で泣いていた。

(いつも4人で笑って、泣いて、本当に幸せだった。幸せだったから…)

「…っもう…4人でいられなくなるの…さみしいよ…」

ふと、後ろから抱きしめられる。

「…んだよ、お前。4人4人って…俺だけいりゃいーだろ、バカ」

「りり、凛くん…」

「生意気にヘタレなくなってきたと思ったら、一人で泣いてやがるし。つか卒業くらいなんだっつの。大学だとキツい校則もなくなって自由だし?こんなのも、できんだぞ」

凛の左手薬指に指輪が通される。

(…え?この指輪って…)

「…結婚指輪…の予約ってヤツ?」

「で、でも私こんなステキなものもらうの申し訳なくて…」

「あ?いーんだよ。俺はさー、優羽が恐縮してビクビクしてキョドる顔がスキなの。けど最近お前俺のこと怖がんねーじゃん?」

恐る恐る優羽が振り向くと、そこには最高の笑みを浮かべた凛の顔。

「だから逆にこれからは、ビビッて恐縮して縮こまるくらい、俺が一生かけていろんなイイ思いをさせてやる!骨抜きになるくらい幸せにして、ますます俺から離れられなくする。究極の愛だろ?」

「…はひ」

優羽はもうすでに骨抜きになって脱力してしまっている。

さすがに照れたのか、凛は優羽から離れた。

「…フン!伝わんねーなら、俺がヤベーヤツってだけは覚えとけよ!」

離れていく凛を振り向かせるように、優羽は思いを届ける。

「そんな凛くんが、好き…!」

「…知ってる」

(これから先、いくつもの別れを経験したとしても、私、凛くんとだけは何があっても一生離れたりしない…)

 

みんなの輪の中に戻る2人。

卒業生用のメッセージボードに4人(+和真)で言葉を書き残す。

『栄養士さんになれますように 優羽 ←嫁だろ(凛)』

『4年後の今日、俺ら結婚式するんでヨロシク 凛』

『(凛のメッセージに矢印)バカなの?おめでとう。大学卒業したらこの街に必ず戻る 暦』

『(凛のメッセージに矢印)この頃には僕らまたお隣さんしてると思うのでよろしく 蛍太』

隣同士で進んでく。これまでもこれからも。

また4人で変わらない幸せな毎日を過ごせるのは、そう遠くない未来のおはなし。

<ういらぶ。ー初々しい恋のおはなしー・完>


まとめ

今回は星森ゆきも「ういらぶ」のあらすじや最終回のネタバレなどをお届けしました!

凛と優羽の恋は可愛いは可愛いのですが、現実で考えてみると思った以上に面倒くさいバカップルです。

なにがあっても2人は一生イチャイチャしているでしょうし、なんというか「ごちそうさまです。お腹いっぱいです」という感じ。

その点、私が本編よりもキュンキュンしたのは蛍太や暦の恋!

特に暦と和真の恋は本当に最高で「もしやこれが本編なのでは…?」と錯覚しそうになるくらいグッときました。

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