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漫画「ホットギミック」のあらすじとネタバレ!最終回の結末は?

たまにはちょっと昔の少女漫画を読んでみよう!

というわけで相原実貴「ホットギミック」を読みました!

だいたい15年前くらいに最終回を迎えた作品ですね。

現代少女漫画に慣れていると「えっ!?」と驚くようなシーンや描写がいっぱいで刺激的でした!

そんなわけで今回は漫画「ホットギミック」(全12巻!)のあらすじとネタバレをお届けします!

先が読めない展開の連続!

最終回はいったいどうなる!?

あらすじ

「お前、奴隷な」

橘亮輝(りょうき)が下した決定事項に、成田初(はつみ)は絶望した。

相手は社宅一の権力者の息子。

逆らえば父親はたちまちクビになり、一家は路頭に迷ってしまう。

大人しく言うことを聞くしかないのか……。

もう1秒で無理やりキスされてしまうという、その時だった。

「初に意地悪してんなよ、クソ勉強小僧」

さっそうと現れたのは久しぶりに再会する幼なじみ・小田切梓(あずさ)だった。

「ちっ、相変わらずムカつく顔してるな、梓」

大嫌いな亮輝から助けてくれた梓は、まるで姫を守る騎士のよう。

初はそんな梓に心惹かれていく。

一方、亮輝もまだ初(の体)を諦めたわけじゃなくて……!?

登場人物

【成田初(はつみ)】
高校2年生。亮輝・梓とは幼なじみ。子どものころ階段から突き飛ばされたトラウマで、今も亮輝のことを怖がっている。

【橘亮輝(りょうき)】
頭脳明晰でイケメンだけど性格は最悪。根っからの王様気質。初を手籠めにしようとしている。

【小田切梓(あずさ)】
社宅に帰ってきた幼なじみ。王子様タイプの優男。人気モデル。

【成田凌(しのぐ)】
初の兄。一橋大学の一年生。過保護なほど初を気にしている。

ネタバレ

亮輝が初を押し倒そうとしていたのは、好きな人に童貞を笑われたからだった。

亮輝の思い人は家庭教師の東大生・由香

しかし、由香は亮輝の顔と金に興味を引かれただけのクソ女だった。

由香の本性を知った初は、思わず嫌いなはずの亮輝をかばってしまう。

初「彼、あたしとは前からフツーにシてます! あなたとしなかったのはその価値がなかったからです!」

亮輝「なんで俺のことかばった?」

初「えっ? ただムカついたからだけど……」

見返りや打算のためではなく、純粋にかばってくれた初に、亮輝は驚いた。

初を意識し始める亮輝。

しかしどこまでも『オレ様』な亮輝は、脅迫まがいの方法でしか初にアプローチできない。

そんな亮輝のことを初が好きになるわけもなく……。

初は何かと亮輝から守ってくれる梓のことを好きになっていた。

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幼なじみから恋人へ

なかなか梓に思いを伝えられない初。

梓はそんな初の奥手さに苦笑する。

梓「好きっていえよ、ったくもー」

キス!

梓「やめようよ、幼なじみ。オレはとっくに、もうやなんだけど」

幼なじみであり、今をときめく人気モデルでもある梓と両想い!

こうして初は梓とつき合い始めた。

梓「あのー、気安く近寄んないでくれます? 人の彼女に」

しつこく初につきまとう亮輝を、梓はけん制する。

どこからどうみても初と梓はラブラブなカップル!……だったはずが……

裏切り

梓に呼び出されたスタジオで初を待ち構えていたのは、ガラの悪い見知らぬ男たちだった。

「梓に、オレらでやっちゃっていいって言われてんだよ」

男たちの言葉に、初は耳を疑った。

しかし、あとから現れた梓の冷めきった表情が冗談でないことを証明している。

初「な、なんで……?」

梓「……はつみ、オレのこと好き? 好きな奴に裏切られんのってさ、つらいよねー」

梓の顔には貼りつけたような笑みが浮かんでいる。

梓「うちの母さんはそうやってお前の父親に裏切られて、傷ついて傷ついて、そのまま死んじまったんだ」

初はその一言にハッとする。

子どものころ梓が社宅から出て行ったのは、両親が離婚したから。

離婚の原因は梓の母親が不倫していたから、という噂だった。

梓「オレはね、見てみたいんだ。自分の大事な娘が『オレ』に傷つけられたとき、お前のオヤジが一体どーいうツラしやがんのか」

梓の母親の不倫相手は、梓の人生をめちゃくちゃにしたのは、初の父親だった。

初は梓に言う。

初「……ごめんねっ! 梓の気持ち……なんにも気づかなかった。ごめんね……」

いまにも男たちに襲われそうな状況で、初が口にしたのは「助けて」でも「許して」でもなく「ごめんね」だった。

梓「……なんで……」

結局、梓の事務所の社長であるリナが乗り込んできたことで、初はなんとか無事に帰ることができた。

梓にとって、初は復讐のための道具だった。

襲われた恐怖よりも、初はその事実に深く傷つく。

初(子どものころから憧れてた。……初恋だった)

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亮輝と初

いつまでも梓のことを引きずる初に、亮輝はイライラMAX!

亮輝「奴隷じゃなくて、彼女にしてやってもいい」

それは王様をこじらせすぎた亮輝なりの告白だった。

初の返事は……

初「ごっ、ごめんなさい……」

亮輝「あ?」

初「ど……奴隷はイヤだけど、彼女はもっとイヤです!」

無遠慮に殴る。

偉そうに命令する。脅す。

何かにつけてヤろうとする。

すべて亮輝の自業自得だった。

それから初のためにいろいろと頑張る亮輝。

けれど横暴で傲慢な性格そのものが変わるわけでもなく、相変わらず初からは怖がられたまま。

まだ梓のことを気にしている様子の初に、亮輝はキレ気味に言った。

亮輝「俺はお前がいいって言ってる。お前が他の奴の心配するのイヤだ。ほかの奴に触んのも触られんのもムカつく。他の奴に笑うのも許せねー。絶対やなんだよ!」

いつもと同じ乱暴な言葉。

その中に真摯な『好き』が混じっていることに、初ははじめて気がついた。

初(今の……怖いんじゃなくて……ドキドキした……)

ついに亮輝のことを意識し始めた初。

初「あたしドキドキする。た、橘くん怖いのに……嫌いなはずなのに……あたし、橘くんにドキドキする……」

亮輝「俺に? お前が?」

亮輝は思わず初を抱きしめる。

亮輝「……大マケにマケて、彼女見習いで許してやる」

はじめての、嫌がられないキス。

初(橘くんてこんなに、顔キラキラ、まぶしかったっけ……?)

こうして初は亮輝の彼女見習いになった。

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隠された真実

梓は初を傷つけてしまった後悔と、成田徹(初の父親)への復讐心との間で揺れていた。

そんな梓から初を守るため、成田凌(初の兄)は父親と梓とを引き合わせることに。

梓「認めんだ。母さんが死んじゃったのは、自分のせいだって」

徹「……ああ、そうだよ。申し訳なかった」

徹は梓に土下座する。

徹「申し訳なかった……としか言いようがない……」

梓「っざけんな! そんなんで済むかよ!」

足早に立ち去る梓。

その顔には一瞬、どこか傷ついたような、寂しげな表情が浮かんでいた。

一方、凌は父親の態度に違和感を抱く。

凌「父さん……本当は違うんじゃないのか……?」

徹「……」

徹から謝られたことで、梓の復讐心は虚しさへと変わっていた。

梓(もう……何もかもどーでもいい……)

燃え尽きて自暴自棄になっていた梓の前に現れたのは、凌だった。

凌「もし違ってたら? うちのオヤジがお前のお母さんの相手じゃなかったら……? それでもやっぱり、もう何もかもどーでもいい?」

梓「何を言って……」

凌「たしかに根拠はない。でも絶対何かあるんじゃないかって気になってた。もしかしたら父さんは身代わりで、本当の人は別にいるんじゃないかって」

梓「……!」

凌「お前がもう1回調べなおすなら、今度はオレも協力する。本当のこと知りたいって思わないか?」

梓の目に再び闘志が宿る。

凌と梓は秘密裏に事の真相を調べ始めた。

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凌の秘密

社宅のヒエラルキーの頂点に君臨しているのは、常務の妻である橘奈津江(亮輝の母)だ。

社宅の人間は誰もが奈津江にこびへつらい、機嫌を損ねないように気をつけている。

そんな奈津江にとって、亮輝が係長の娘である初とつき合っているという現状は許しがたいものだった。

どうにか亮輝から初を引き離すことはできないか……。

頭を悩ませる奈津江の耳に入ってきたのは、成田家の秘密だった。

奈津江は成田家を訪問すると、歪な笑みを浮かべて言い放った。

奈津江「成田さんの本当のお子さんじゃないんですってね、凌さん」

養子であることを隠しているのは後ろ暗いことがあるからじゃないのか、と厭味ったらしく指摘する奈津江。

奈津江「何か問題があってうちの亮輝に傷でもついたらどう……」

凌「つきませんよ。僕は成田家と離縁します。僕が出ていけば、この家には何の問題もないですよね? 橘さん」

凌は成田家の養子だった。

両親や初とは血がつながっていない。

しかし、凌の本当の秘密はそんなことではない。

凌の本当の秘密は、子どものころからずっと初のことを異性として好きだったことだ。

成田家から籍を抜くことは、前々から考えていた。

こうして自分のせいで成田家や初に迷惑をかけないため。

そして、初と結婚できる立場を手に入れるため。

とはいえ、凌は初に気持ちを伝えようとは考えていなかった。

兄である自分が告白しても、初を戸惑わせるだけ。

だから、ただ初のそばにいられればそれでいい。

そう思って、ずっと兄として初を見守ってきた。

でも、それももう終わり。

我慢できずに初にキスしてしまい、本当の気持ちを知られてしまった。

奈津江から成田家と初を守るため、そして初への気持ちを抑えるために、凌は初から離れることを決意する。

凌「ごめんね、初。初のことは亮輝くんが守ってくれるよ」

すべては、初の幸せのために。

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破局

凌が離縁を宣言したのは、もとはといえば初が亮輝とつきあっているから。

家族に合わせる顔がないと落ち込む初を、亮輝は橘家の別荘へと連れていく。

初「あっ、でも橘くん明日は全国模擬じゃなかった? 戻らなきゃ……」

亮輝「そんなのどーでもいい。……お前しかいらない」

亮輝のキスで口がふさがったので、初は心の中でつぶやいた。

初(橘くん……あたしも今は、橘くんしかいらない……)

ついに亮輝と身も心も一つになる日が来た。

亮輝がシャワーを浴びている間、初はそわそわと部屋を歩き回る。

そして見つけたのは一枚の写真だった。

初「この人、梓のお母さんだ……」

写真に写っていたのは、若き日の美宝(梓の母)と亮輝にそっくりな男性。

シャワーから出てきた亮輝に写真を見せると、亮輝はなんでもないことのように言った。

亮輝「お前らがずっと探してた、梓の母親の本当の不倫相手っていうのは、うちの父親だよ」

亮輝の頭に父・橘柊一郎の言葉がよみがえる。

柊一郎「成田君は私の身代わりだ。表向きにはすべて彼の名前が出るように、私の罪を着てもらっていた形になる」

もともと柊一郎と美宝は恋人同士だった。

2人は愛し合っていたが、柊一郎は親が決めた相手(奈津江)と結婚させられてしまう。

その後、美宝も後を追うように小田切と結婚したが、柊一郎との関係は結婚後も続いていた。

これが不倫の真実。

初「橘くんはそれ……ずっと……知ってたの……? どうして教えてくれなかったの……?」

亮輝「親は親。俺らは俺ら。まったくもって関係ない」

亮輝はそのまま初をベッドに押し倒す。

亮輝「お前、俺についてきたんだろ。好きなのは俺だろ!? ほかのことなんかどーでもいいんじゃないのか!?」

初「……無理……」

初の目から涙がこぼれる。

初「あたし……無理だ……家族のことどーでもいいなんて思えない……。橘くんのことだけなんてできない……」

不倫疑惑を巡って、梓も、凌も、家族も、みんな苦しんできた。

それを「どーでもいい」という亮輝に、初はもうついていくことができなかった。

初「もう……彼女できない……」

初から身も心も拒絶されてしまった亮輝は、珍しく傷ついた表情でぽつりと言った。

亮輝「家のこととかそーゆーのナシで、俺そのものを選んでそばにいるって言ったんじゃないのか。ふざけるな。……この俺が、こんなに好きでいてやってんのに」

家族か、亮輝か。

初にはどちらか一方を選ぶことなどできなかった。

初(もう、がんばれないよ……)

うつむいたまま動かない亮輝を残して、初は別荘から出ていった。

初(あたしが好きになった人は、あたしには無理すぎる人だった……)

家に帰ると、初は開口一番に言った。

初「……お母さん。橘くんとはもう、おつきあいしません」

失恋し、傷つき、どうしていいかわからず泣くことしかできない初。

とにかく今は亮輝に会いたくない。

そんな初の気持ちを受け止めたのは、凌だった。

凌「亮輝くんのいないところに行けばいい。オレのうちにおいで、初。一緒に暮らそう」

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梓と柊一郎

初から凌へ、凌から梓へ。

不倫の真実を知った梓は、亮輝の父・柊一郎と対面する。

梓にとって柊一郎は母親を弄んで捨てた憎き敵。

しかし、柊一郎の口から聞くコトの真相は、梓が思っていたものとは少し違っていた。

柊一郎「君のせいで私と君のお母さんは2度も別れることになった」

梓「は?」

柊一郎「最初は、私が家の事情で今の妻と婚約させられた直後。彼女はわざと私の後輩だった小田切くんを選んで……すぐに君を身ごもって結婚してしまった」

梓「……」

柊一郎「次はようやくよりを戻せたとき。このまま二人でどこかへ逃げようとどんなに頼んでも、彼女は梓をおいてはいけないとついてきてはくれなかった。結局、いつも彼女は君と小田切くんを選んだんだ」

梓(……母さん……)

柊一郎「だから私は君に、どんなに憎まれても謝る気などまったくない」

梓「……なんか、40過ぎの亮輝と話してるみたいだよ」

柊一郎「……私に、復讐したいかね?」

梓「今、どーやって復讐してやるかじっくり考えてるとこ。じゃーね、オレ、仕事急ぐんで」

そう言いつつ、梓の心は少しだけ軽くなっていた。

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凌と初

そもそも、なぜ成田徹は柊一郎の身代わりになったのか?

命令されたにしても酷いと詰め寄る凌と初に、徹は淡々と最後の真実を語った。

徹「橘常務には命令などされていないよ。『契約』したんだ」

徹は身代わりになることで柊一郎から報酬を受け取っていた。

初「お金……のために……? 信じらんない……ひどいよ……」

凌「でもそれは、俺のせいなんだろう?」

初「……え?」

徹「……別にお前のせいじゃない。お前がうちに来る前の……前の親が残した借金が回ってきただけの話だ」

成田家にとって、柊一郎からの金は凌を子どものままでいさせるため必要なものだった。

徹「凌、お前は金のことを自分のせいだと思い込んでるようだが、父さんも母さんも無理をしてでもお前がうちの息子でいることを望んでそうしたんだ。その気持ちくらいは、知っておいてほしい」

凌「父さんごめんなさい……。それでもやっぱり籍は抜かせてほしいんだ。父さんも、母さんも……大好きだ。でも、もう兄貴には戻れない

凌は初の手を引いて父親の前から走り去った。

初「お兄ちゃん、待って! あ、あたしは……」

家族としてしか見れない。

そう初に言わせないように、凌は言葉をかぶせた。

凌「今すぐじゃなくていい。初がこのあと亮輝くんのことを乗り越えて、また誰かほかの奴好きになったり嫌いになったり、いろんなやつと会って……それでもし……」

背中越しに、決して言わないと子どものころに誓った思いを口にする。

凌「もし……お兄ちゃんもそんなに悪くないって思えたら……オレのこと、男として見てもらうことってできないかな……?

一度口にしてしまった思いは、もう止められない。

凌「……オレは初に謝らないといけない。オレは今まで、初のこと妹だと思って見てたこと1回もないよ。ずっと思ってた。オレだけが大事にする女の子だったらどんなにいいだろうって……」

初「そ、そんなこといきなり言われても……こ、困る……」

凌「……大丈夫だよ、初。驚かせちゃってごめん。ゆっくりでいいんだ。今すぐどうこうしろってわけじゃないから……」

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ホントの気持ち

亮輝は初が凌を選んだと思い込み、自暴自棄に。

ヤらせてくれるという西園寺瑠璃(亮輝のことが好きなお嬢様)を家に連れ込む。

一方、その現場を目撃していた初も亮輝が他の女を選んだと勘違い。

初(橘くんは……あたしじゃなくてもいいんだ……)

亮輝と同じく自暴自棄になった初は、ある覚悟を決めた。

初「あ……あたしをお兄ちゃんのもの……にしちゃってください。今すぐ」

その頃、亮輝はベッドに瑠璃を押し倒していた。

ずっと求めていた初体験。

……のはずなのに、亮輝の頭にはどうしても初のことが浮かんでしまう。

結局、亮輝は一線を越えることなく途中で放り出してしまった。

亮輝「……やっぱりやめた。お前、服着てもう帰れ」

瑠璃「……は!?」

凌がシャワーを浴びている間、初はなぜか階段の踊り場へ。

そこは亮輝のお気に入りの場所。

瑠璃を追い出した亮輝の姿が、そこにはあった。

売り言葉に買い言葉。

亮輝が見栄を張って言った「瑠璃とシた」というウソに、初も「私もお兄ちゃんとシた」というウソで返す。

その言葉を聞いた瞬間、亮輝の頭にカッと血が上った。

亮輝「サイテーだよ、お前なんか。俺のこと選んだのに途中で逃げやがって。お前なんかウソつきでヘタレで、弱虫の裏切り者女だよって!」

あまりの言いたい放題ぶりに、初の目に涙が浮かぶ。

亮輝のちっぽけなプライドのせいで、2人のすれ違いは決定的なものになった……かのように思われた、そのときだった。

亮輝「……でも、お前がいい。お前じゃないといらない。なんでだ、ちくしょうムカつく」

初「え……」

亮輝「俺は、お前がいい」

とめどなく流れる涙の、温度が変わった。

上から目線な亮輝の言葉のなかに、どれだけの『好き』が詰まっているか。

今の初にはそれが理解できる。

力強く抱きしめてくる亮輝の腕を、初はふりほどこうとはしなかった。

初「お兄ちゃんは……大事な家族なんだけど……橘くんを好きな気持ちとは違うの。ごめんね……」

凌「……」

初「どんなに待ってもらっても、お兄ちゃんの女の子にはなれない……」

初は、亮輝を選んだ。

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見据える未来

亮輝が柊一郎の過去を母親にバラしたことで、橘夫妻は離婚することに。

奈津江の実家は東京から遠く離れた神戸にある。

奈津江「ですから当然ですけれど、あなたと亮輝のおつきあいも、もうおしまいということですわね」

最後まで嫌味な奈津江。

そこにどこからともなく亮輝が現れる。

亮輝「イヤ、俺、行くって言ってませんし」

奈津江「亮輝さん!?」

亮輝「俺はどちらにもつくなんて言ってませんよ。ただし、俺は18になったらすぐ、この成田初と結婚しますので、それを認めてくれるほうにならついてもいいです」

奈津江「な、何を言ってるのあなた……」

亮輝「あとはもう別れるなりなんなりとお二人のお好きに。俺はこいつがいればいいので。では!」

奈津江「あ……ああああ……」

あまりのショックに倒れ込む奈津江を残し、亮輝は初の手を引いて立ち去る。

初「けっ、結婚って……」

亮輝「もう決めた。絶対お前と結婚する!」

最終回

凌「オレのことは心配しなくても大丈夫だから。オレはずっと初の味方で……初のお兄ちゃんだから」

初「わかった。……ありがとう」

初(お兄ちゃん……橘くんを選んだあたしを許してくれて、背中を押してくれたんだ)

深夜。

今は亮輝だけしかいない橘家のインターホンが鳴らされた。

亮輝「成田? 何しに来たんだ?」

初「今日あたしね、とっ……泊ってっていい?」

初の頬が真っ赤に染まっている。

初「婚約者見習いだけどいい?」

亮輝「成……」

初「ずっと一緒にいるから。寮に入っちゃっても、あたし、待ってるから。あたしもう絶対に、橘くん一人にしないから」

亮輝「……知ってたのか」

両親が完全別居するにあたり、亮輝はもうすぐ学校の寮に入ることになる。

初「ここに来ても橘くんちは元通りじゃないかもしれないけど。あたししか残ってないけど……」

亮輝「ほかに何がいるんだ?」

初に口づけると、亮輝はそのままベッドに体を運んでいく。

亮輝「……今度こそもう、はずかしいはずかしいって騒いで隠すなよ。婚約者なんだからな」

初「あ……」

その夜、初と亮輝は結ばれた。

翌朝。

亮輝「早く来い、初っ! 命令だ!」

初「は、はいっ」

相変わらず亮輝は王様なまま。

いつも通りの日常が、また始まる。

初(変わったことも変わんないこともあるけど、ここは、あたしのウチだ)

<完>

ぱんだ
ぱんだ
えっ、ここで終わり!?

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結末の補足

そうです! ここで終わりなんです!

  • 梓の復讐はどうなるのか?
  • 橘家の問題はどうなるのか?
  • 亮輝と初はこれからどうなるのか?

いろいろと課題が残っている気がするのに、終わりなんです!

補足として付け加えると……

  • 梓は亮輝から初を奪うことで復讐しようとしている
  • 凌はまさかの仏門に出家しようとしている

こんな気になる描写があるにもかかわらず終わりなんです!

正直、「打ち切りかな?」と思いましたよ。

それくらいなんだか中途半端!

最終回にはつきものの『それから数年後』的な展開もなく、めちゃくちゃあっさり終わっています。

身もふたもなく正直にいえば「最終回の内容って、2人がヤっただけじゃん……」と思いました。

終わりよければすべてよし……の逆ですよね。

途中までおもしろく読んでいただけに、この結末はちょっと残念でした。

ぱんだ
ぱんだ
ちなみに!

後から発売された小説版(ホットギミックS)では、漫画とは違う結末をたどっています。

小説版はなんと初がお兄ちゃんを選ぶ凌ルートエンド!

私は未読なのですが、ちょっと気になっています。

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感想

「ろくな男出てこねぇな!」

素直な感想となると、この一言に尽きます(笑)

結局、物語のヒーローは亮輝だったわけですが、初と違って私は全然キュンとしませんでした。

私だったら、絶対にイヤです!

いや、わかるんですよ?

愛のない家庭に生まれ、周りからは無駄にちやほやされた結果、性格がねじまがったんですよね。

でも本当は寂しいんですよね?

でも、そんなシーン描かれてないし!

それにたとえ過去になにがあったとしても、亮輝はナシでしょう。

「オレ様系」とか「ドS」とか言えばそれっぽいですが、亮輝はただの「めんどくさい性欲モンスター」ですから!

なぜ初は亮輝にときめくことができるのか……共感できない……。

と、さんざん言ったわけですが、別に「おもしろくなかった」と言いたいわけではありません。

他の類を見ない変則的な展開は読んでいて新鮮でしたし、「ラストはどうなるの!?」とワクワクさせられました。

中途半端に終わった最終回には肩透かしを食らわされましたが、表面上はふつうにハッピーエンドだったわけですしね。

今回のあらすじネタバレでは省略しているエピソードも多いので、気になった方は漫画読んでみてください(で、感想教えてください)

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まとめ

今回は漫画「ホットギミック」のあらすじ・ネタバレをお届けしました。

2001年~2005年に連載された漫画ということで、現代少女漫画とはまた違った味わいがありましたね。

絵柄にも時代を感じましたが、そこは意外と気になりませんでした。

では、最後にまとめです!

まとめ
  • 1話では最低のクソ野郎だった亮輝とハッピーエンド
  • 梓は復讐のために初をキズモノにしようとしたクズ男
  • 凌は実は義兄で、初のことが好きだった
  • 最終回はなんだか中途半端に終わって残念

あれ……なんか辛辣になってる……?

「ホットギミック」がおもしろいかどうかは、君自身の目で確かめてくれよな!(ぶん投げ)

映画情報

「ホットギミック」が実写映画化!

主演は「乃木坂46」の堀未央奈さん!

男子3人組のキャストは以下の通りです!

  • 橘亮輝……清水尋也
  • 小田切梓……板垣瑞生
  • 成田凌……間宮祥太朗

その他のキャストには反町隆史さんや吉岡里帆さんの名前も!

監督は映画『溺れるナイフ』の山戸結希さん。

予告編からも感じるように、大衆エンタメというよりは芸術作品路線っぽいですね。



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POSTED COMMENT

  1. あおずき より:

    初めまして。
    別のタイトルで検索してここに来たんですが、他にはどんなのが・・・で懐かしいこれを見つけました。
    自分はこれを雑誌で追いかけて読んで、最初から亮輝推しで最後やった良かったと思ったクチなので、ちょっとだけフォローしますね。
    彼は確かに面倒くさいけど性欲モンスターではないと思います。
    そうだったらあの状況で、しないで瑠璃を追い出さないのでは?
    由香に誘惑されたりしたけど結局できなかったし、本質的には子供の頃から初が好きだったのだと思って読んでました。
    自分「だけ」を熱烈に欲しがってくるというあたりがときめきにつながるんではないでしょうか。
    俺様ドSというよりツンデレで、そのうち初も彼の扱い方が判ってきてデレデレになる可能性も大いにあるのではと思ったりもします。
    でもそんなのは連載にならないんでしょうね。あれ以上続けると初がまた別の人を選ばなくちゃいけなくなるのだと思うので、あれで終わってよかったです。

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