べらぼうにおもしろい韓国ドラマを発見しました!
2013年に放送された「TWO WEEKS」
白血病の娘を助けるため、冤罪を着せられた主人公が2週間逃げたり戦ったりする物語です。
詳しい内容はこの後じっくり読んでもらうとして、先に「今まで見てきた韓国ドラマの中でこれが一番おもしろかった!」という感想だけはお伝えしておきます。
というわけで今回は、韓国ドラマ「TWO WEEKS」のネタバレ解説!
これさえ読めば「TWO WEEKS」のことがまるっとわかります!
気になる最終回の結末とは……!?
Contents
あらすじ
チャン・テサンは暴力団の底辺でふらついているクズのチンピラ。
日々を無気力に過ごすテサンを訪ねてきたのは、8年前に別れた恋人のソ・イネだった。
「あなたの娘が急性白血病なの。ドナーになれるか検査を受けてほしい」
テサンは自分に子どもがいたことに驚きつつ、病院へ。
血のつながった娘(ソ・スジン)の姿を一目見た瞬間、テサンは猛烈に「この子を助けたい」と思った。
◆
「おめでとうございます。適合です」
奇跡的にテサンの骨髄はスジンに適合した。
これでスジンの命は助かる。
手術日は2週間後の9月26日。
◆
テサンが目を覚ますと、あたりは血の海だった。
目の前には女(オ・ミスク)の死体。
テサンの手にはナイフが握られていて、服は返り血で赤く染まっている。
(いったいどういうことだ!?)
思考を整理する間もなく、テサンは突入してきた刑事たちに逮捕されてしまった。
◆
偽装工作は完璧だった。
すべての証拠、すべての証言が、テサンが犯人であることを示している。
警察は「冤罪だ! 罪を着せられたんだ!」というテサンの声に耳を貸そうともしない。
◆
護送車が交通事故で横転した。
テサンがまわりを見渡すと、警察の人間はまだ気絶している。
テサンは朦朧とする頭で考えを巡らせた。
(留置場でも刺客に殺されかけた。警察も検察も安全じゃない。俺はいつ死んだっていいけど、娘の手術だけは……)
テサンは護送車から抜け出すと、バイクを拾って走り出す。
脱走犯チャン・テサンの目的はただひとつ。
(2週間後のスジンの手術日まで、なんとしてでも生き延びてやる……!)
登場人物と相関図
出典:http://www.cinemart.co.jp/twoweeks/chart.html
日本版ドラマとの対照表
人名がカタカナだといまいち頭に入ってこないですよね(汗)
日本版ドラマを見ている人にもわかりやすいように、キャスト対照表をつくってみました。
とりあえず表にある名前だけ覚えておけばOKです!
原作の役名 | 備考 | 日本の役名 | 日本キャスト |
チャン・テサン | 主人公 | 結城大地 | 三浦春馬 |
ソ・イネ | テサンの元恋人 | 青柳すみれ | 比嘉愛未 |
イム・スンウ | イネの現恋人 | 有馬海忠 | 三浦貴大 |
パク・ジェギョン | 検事 | 月島楓 | 芳根京子 |
チョ・ソヒ | 汚職国会議員 | 久我早穂子 | 黒木瞳 |
ムン・イルソク | 黒幕 | 柴崎要 | 高嶋政伸 |
ネタバレ解説スタート!
上の相関図からもわかるように、「TWO WEEKS」は人間関係がめちゃくちゃ複雑です。
なので今回は極力シンプルに、わかりやすく「TWO WEEKS」の内容を解説していきたいと思います。
外道コンビの計画
「TWO WEEKS」の基本的な構造は簡単です。
暴力団の親玉、ムン・イルソク。
表の顔は清廉潔白。しかし、裏ではムンと癒着している国会議員、チョ・ソヒ。
この2人がド畜生の悪者です。
人間やめている外道の中の外道。
実はその背後にはさらに黒幕がいて……なんて展開はありません。
全部この2人のせいです。
ムンとチョ議員(以下、外道コンビ)は慈善競売と、そのための美術品輸入を隠れ蓑にして、麻薬の密輸を計画しています。
成功すれば4000億の儲け。
失敗すれば身の破滅。
とはいえ、チョ議員の権力さえあれば何も恐れるものはない……はずでした。
ところが、ムンがオ・ミスクを殺しちゃったもんですから、さあ大変!
ムン「とりあえずテサンに罪かぶせてみたよ」
チョ「警察であんたのこと証言したら困るでしょ! 始末して!」
ムン「やっべ!」
というわけでムンは留置場に刺客を送ったものの失敗。
その後は脱走したテサンを追い始めます。
ムンがミスクを刺したのは、ミスクが実は検察のスパイだったから。
ムン「カッとなってやった。反省はしている」
警察と検察
テサンを追うのはムン率いる暴力団ズだけではありません。
警察と検察も協力してテサンを追います。
捜査の指揮を執るのはパク・ジェギョン検事。
父親の仇である外道コンビに復讐するため、並々ならぬ執念で事件に取り組みます。
また、テサンの元カノ(ソ・イネ)の今カレという複雑な立場のイム・スンウ刑事も捜査チームの一員です。
◆
ここがまたややこしいのですが、警察と検察は微妙に一枚岩ではありません。
検察、というかパク検事の最終目的は外道コンビを逮捕すること。
テサンはそのための足がかりでしかありません。
一方、警察の目的は脱走犯であるテサンを捕まえることです。
極論をいえば、検察側は外道コンビを逮捕できるならテサン本人なんてどうでもいいわけですね。
検察はその目的を警察側に秘密にしています。
複雑な三角関係
第1話のイネはテサンにめちゃくちゃ冷たくあたります。
それもそのはず。
イネ目線のテサンは「8年前、一方的にイネ(とお腹の中のスジン)を捨てた男」なんですから。
その後シングルマザーになったイネがどれだけ苦労したか。
父親のいないスジンがどれだけ寂しかったか。
はっきり言うと、イネは本当なら顔も見たくないほどテサンのことを恨んでいました。
◆
ところが、やがて8年前の真相が明らかになります。
8年前、テサンはムンから「俺の身代わりとして刑務所に入れ」と脅されていました。
もし断れば、イネの命はありません。
つまり、テサンはイネを守るために身代わりを引き受けたんですね。
「お前のことが嫌いになった」と一方的にイネをふったのは、イネに幸せになってもらいたかったからこそ。
イネのお腹の中のスジンを無理やり堕ろさせようとしたのも、その後のイネの苦労を思えばこその行動でした。
テサンは不器用なので、それがイネにとって最善な選択だと思っていたんですね。
以下は、真実を知ったイネとテサンの会話です。
◆
イネ「スジンを(ムンから)助けてくれたから、8年前のことは帳消し。明後日、骨髄をくれるから、8年間スジンのそばにいられなかったことも」
テサン「そんなに簡単に……許せることじゃないだろ」
イネ「私はあなたを許したいの。あなたも自分を許してあげて」
テサン「……そういうなら、そうする」
◆
テサンとイネが元さやに納まって大団円!……だと思うじゃないですか?
でも、こと恋愛においてはすんなりいかないのが韓国ドラマというものです!
テサン不在の間、イネとスジンをそばで支えていたのは現婚約者のスンウ刑事。
8年前の真実が明らかになったからといって、あっさり別れられる相手ではありません。
というか、かつての愛をとり戻したからといって、スンウへの愛がなくなるわけではありません。
《テサンとスンウ。イネはどちらを選ぶのか!?》
これ、ホントに最終回までどうなるのかわかりませんでした。
証拠を巡る攻防
物語の鍵を握るのはミスクが残した『カメラ』
その中には密輸の打ち合わせをしている外道コンビの映像が記録されています。
カメラさえあれば、外道コンビを逮捕することができるわけですね。
パク検事の手にカメラが渡れば外道コンビの敗北。
外道コンビの手にカメラが渡ればパク検事の敗北。
1つの証拠がすべてを左右する状況です。
◆
肝心のカメラの在り処ですが、これがまたややこしいことになっています。
1.身の危険を察知したミスクがテサンの質屋に預ける
2.テサンがそのまま家に持って帰る
3.テサンと同居している弟分のマンソクが借りる
4.マンソクの彼女であるヨンジャの家に置く
5.マンソクが刺客に殺されたことで、カメラはヨンジャの友だちの手に
6.その友達はもうカメラを売っていて……
最終的にカメラは事件と全然無関係な大学生の手にわたっていました。
◆
大事な大事な証拠のカメラを最初に手に入れたのはテサン!
しかし、すぐにムンの傭兵であるキム先生に奪われてしまいます。
パク検事にとってもテサンにとっても、状況はまさに絶望的。
◆
窮地を覆すため、テサンはパク検事と同盟を結びます。
残された最後の希望は、ムンが(チョ議員の弱みとして)自宅に保管しているカメラの映像データ。
パク検事がムンを緊急逮捕している隙に、テサンが自宅に忍び込んでデータを奪う計画を立てます。
が、計画は失敗。
すべての希望は潰えた……かのように思われました。
◆
パク「もう、逮捕できない……」
テサン「いや、逮捕できる」
あと2日!
手術と競売が行われる運命の日まであと2日!
どの陣営も、もはやなりふり構っている場合じゃありません。
このときの各陣営の状況は次の通り。
◆
【チャン・テサン】
ムンは手術日に俺を殺すつもりだろう。スジンを助けるためには、その前にムンを何とかしないと……。
【パク検事】
競売が終われば外道コンビは海外に高飛びしてしまう。あと2日でムンとチョ議員を逮捕できるだけの証拠を見つけなければ……。
【ムン・イルソク】
イネとスジンの拉致に失敗した。どいつもこいつも使えないやつばっかりだ!
俺に刃向かったテサンは決して許さない。手術の日に確実に始末してやる。
【チョ・ソヒ議員】
ムンが逮捕されようと知ったことじゃない。競売が終わったらその足で海外に逃げるだけ。
◆
ここがまさに正念場!
そんな中、テサンはパク検事に大胆な心理戦を提案します。
《嘘とはったりだけでムンを逮捕できるだけの証拠を手に入れる》
はたしてそんなことが可能なのでしょうか?
◆
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。
テサンが狙ったのはムンの右腕であるファン・デジュンでした。
テサンは堂々とデジュンの前に姿を現すと、不敵な笑みを浮かべながらささやきます。
テサン「気づいていないのか? ムンはお前を身代わりにするつもりだぞ」
最初は「そんなわけあるか!」と一蹴していたデジュンですが、ムンの指示通り行動するとそこには待ち伏せしている刑事の姿が!
テサン「な、だから言ったろ? 俺が教えてやらなければお前はここで逮捕されていた」
デジュン「ま、まさか本当に……」
テサン「なあ、デジュン。どっちがいい? ムンの身代わりとして逮捕されれば30年のお務めだ。でももし、ムンがミスクを殺した証拠を持って自首するなら、お前の罪はせいぜい懲役6年ってとこだろう」
デジュン「……」
デジュンは常にムンと一緒に行動していました。
そして、ムンが使った凶器(ナイフ)は本来デジュンの所持品。
状況証拠的には、デジュンを犯人に仕立て上げることは難しくありません。
◆
ファン・デジュンが警察に《証拠の品》を提出!
モノは『ミスクを刺したときにムンが着ていたシャツ』
ミスクの血とムンの汗が染みこんでいるシャツは《決定的な証拠》です。
デジュンはムンに黙って、密かにそれを隠し持っていたのでした。
◆
証拠が提出されたことで、テサンは晴れて無罪放免!
翌日には「真犯人はムンだった。テサンは冤罪だった」と報道されます。
……しかし、まだ終わりではありません。
あと1日!
追う立場から一転、ムンは警察から追われる立場に!
ムン「……俺の人生は終わるのか? チャン・テサンのせいで?」
インテリ担当の部下(イム室長)が即刻の海外逃亡を進言しますが、ムンはそれを拒否します。
ムン「この国を出る前にテサンの息の根を止めてやる。娘の手術は明日の9時。絶対に奴を手術室に入れるな。俺が生きてる限り、奴は娘を救えない」
◆
『テサンが手術日を今日の夜に早めた』という情報をつかんだムンは、キム先生を連れて病院に乗り込みます。
もちろん準備は抜かりなく。
警備の人間に金を握らせることで、侵入は楽々成功します。
手術室に足を踏み入れるムン。
目の前では麻酔をかけられたテサンが眠っています。
ムンが勝利を確信してナイフを突き刺した、その時でした。
ムン「!?」
テサンだと思っていたふくらみはダミー!
そして、背後を振り返ると何人もの刑事が銃を構えていて……。
◆
そう、すべてはテサンとパクの罠だったのです!
2人にとっても、ムンが海外に逃げることだけは阻止しなければなりませんでした。
「手術日を前倒しした」という情報は、ムンを誘い込むための真っ赤な嘘!
ムンはまんまとそれに引っかかったわけですね。
◆
とはいえ、ムンもしぶとい男です。
なんと1人で病院から逃亡してしまいます。
そんなムンを追うのは、我らがチャン・テサンただ一人!
ラストはムンとテサンのタイマン(一騎打ち)です!
テサン「ムン、お前はもう終わりだ!」
ムン「俺の辞書に『終わり』という言葉はない!」
殴り合う2人。
あのヘタレだったテサンが、今は『力』でムンを圧倒しています。
テサン「俺はお前に屈したんじゃない! 周りが傷つく恐怖に負けたんだ!」
卑怯にも角材を拾って殴りかかってくるムン。
テサンは怒りの一撃で角材をたたき割ると、そのままムンをボッコボコに殴りつけます。
テサン「俺の人生を奪う資格なんてなかったろうが! この野郎!」
テサン、圧勝!
ついにムンは逮捕されました。
病院についてきた最強の男・キム先生。
彼の唯一の悩みは、自らの出自がわからないことでした(子どものころに海外に拉致され、フランス外人部隊に入隊)
病院でムンとは別の手術室に入ったキム先生を待ち構えていたのは、実父のハン・チグク。
「お前の本当の名前はハン・ジンヒョクだ!」
自らの生まれを知ったキム先生はその場で無力化。警察に逮捕されたのでした。
あと0日!
スジンの手術は無事に成功!
約2か月後には退院できることに!
◆
一方、26日は競売の日でもあります。
ムン会長は逮捕されましたが、代わりにイム室長が出席し、予定通り品物を落札。
これによりイム室長とチョ議員はそれぞれ2000億の儲けを手に入れます。
高飛びするため、すぐに空港へと向かうチョ議員でしたが……
パク検事「チョ・ソヒ議員・麻薬取締法違反で逮捕します」
宣言とともに、チョ議員の手首に手錠がかけられたのでした。
もちろん、イム室長も別の場所で逮捕されています。
◆
結局、外道コンビの密会映像は手に入らなかったわけですが、テサンの協力もあり、パク検事は狙いが『美術品輸入に偽装した麻薬密輸』であることに自力でたどり着いていました。
ドラマ本編ではあえて描かれていませんでしたが、ムンを追い詰める裏で、パク検事はしっかりとチョ議員逮捕の令状をとっていたんですね。
◆
余談ですが、チョ議員には障がい者の息子がいます。
チョ議員が数々の悪事に手を染めてきたのは、すべて息子のため。
高飛び後は息子と海外に移住する計画でした。
とはいえ、目的のために手段を選ばなかったチョ議員に同情の余地はありませんが……。
それでも、全部が全部自分のためだったムンよりはちょっぴりマシだと言えるでしょう。
最終的に刑務所送りになったのはムン、チョ議員、キム先生の3人。
ムンは自業自得の火傷によって、目が不自由になっています。
刑務所から出たとしても、テサンに復讐することはできなさそうです。
最終回の結末は?
巨悪は倒され、スジンも助かりました。
ついでにパク検事によってテサンの前科も無罪になりました。
となれば、残る問題は1つだけ。
《テサンとスンウ。イネとスジンはどちらと一緒に生きていくのか?》
◆
スジン、退院!
テサンはご褒美としてスジンが書いた『パパと一緒にしたいこと』を1つ1つ叶えてあげます。
一緒に遊んで、一緒に食べて、一緒に寝て……。
テサン、イネ、スジン。
誰がどう見ても幸せな家族そのものです。
でも、ずっとそのままというわけにもいかなくて……。
◆
テサン「イネ。俺はスジンが大きくなって、結婚して、子どもを産んで……どんな瞬間でも、辛いときに頼れる父親になりたい」
イネ「きっとなれるはずよ」
テサン「でも、その前にまず、そういう人間にならないと」
イネ「だから今日1日、スジンの望みを全部叶えてあげたのね。去ってしまうから」
テサン「お前が許してくれて、スジンが父親を求めてるからって、そばにはいられない。たった2週間だ。いろんなことが一気にありすぎて、簡単に俺を許してしまっただけだ」
イネ「……」
テサン「もちろん感謝してる。でもお前は俺のせいで親と別れた。また俺に同情してあの人を失ったらダメだ。4年もお前たちを守ってくれたのに」
テサンはスンウを選べと言います。
イネは少し前にスンウを話したことを思い出しました。
◆回想◆
スンウ「人の心からずっと離れず、とどまり続けるものは心残り。未練だそうだ」
イネ「スンウさん……」
スンウ「俺はスジンの父親は死んだと思ってた。それならすでに過去の人だから。そう思っていた」
イネ「……」
スンウ「イネさんを愛してないって言うんじゃないよ。君たち3人は十分苦しんできた。イネさんとチャン・テサンとスジン。3人の気持ちに気づかないふりはできないよ。それに何より、スジンは父親を望んでる」
イネ「スンウさん……」
スンウ「1人で行かせるな。自分からはイネさんを捕まえないやつだ」
なんとスンウもまた身を引く覚悟をしていたのでした。
◆回想終わり◆
ひとりで旅立とうとするテサンに、イネは声をかけます。
イネ「私たちは心配ないから、自分の思うようにして」
テサン「ありがとう」
イネ「どこに行く気なのって聞いても、答えてくれないのよね」
テサン「俺はもう、どこに行っても生きていけるよ。スジンがいるから。いつか準備ができたら、またスジンに会わせてくれるかな」
イネ「8年も離れてたのよ。スジンがパパに会いたがるときは会いにきて。テサンさんには会いにくる義務があるのよ。忘れないで」
テサン「もちろん忘れたりしない。忘れられないよ。どうやったって」
テサン(笑いかけてくれる人たちがここにいる。だから俺も笑顔になれる)
<TWO WEEKS・完>
補足と感想
実は、スンウから「(テサンを)1人で行かせるな」と言われたとき、イネはこんな言葉を返しています。
イネ「今のテサンさんに必要なのは時間なの。人生を見つめなおす時間。スンウさんにも必要だし、私にも必要。スンウさんには申し訳ないけど、時間が必要なの」
結論から言いましょう。
イネはまだテサンもスンウも選んでいません!
最終回では決着がつかなかった、というオチですね。
実際にドラマを見た感想としては「このあとイネがどちらと結婚してもおかしくない」と思いました。
小説なら『この続きは読者の想像にお任せします』ってやつですね。
ともすると「そんな中途半端な!」と思われてしまうパターンではありますが、個人的には「これでよかった」と妙に納得したことを覚えています。
だって、どちらかが選ばれるってことはどちらかが選ばれないってことですから。
ここでテサンとイネがくっついて、スンウが身を引くってのは、あまりにも救いがありません。もちろん逆もまた然り。
なんだか素直にハッピーエンドだと言えなくなってしまうでしょう。
だから、この最終回の結末は中途半端というよりむしろベストだったのだと思います。
個人的な「その後」の希望
スジン「どうしても、私パパが好きなの。おじちゃんも好きだけど、パパはパパだもの」(ドラマ内のセリフ)
スジンのことを思えば、やっぱりテサンとイネにくっついてほしいな、と思います。
警察庁長官の息子であるスンウと違って、テサンは天涯孤独の身。
こう言っちゃなんですが、スンウには別の未来があるけど、テサンにはイネとスジンしかいないって気がするんですよね。
まっとうな職に就いたテサンがイネと再婚し、裕福でなくともつつましく幸せに暮らしていく。
そんな「その後」があるといいなあ、なんて思いました。
(そして、スンウはパク刑事と……なんてのはちょっと安直ですかね?)
「TWO WEEKS」の見どころは?
なんといっても1番の見どころは主人公・テサンの逃走劇!
あの手この手で追手を欺き、ときに泥臭く、ときに鮮やかに窮地から脱するテサンには惚れ惚れしました。
頭脳戦、心理戦、駆け引きが好きな人にはたまらないと思います!
◆
また、『テサンの成長』も忘れてはならない見どころのポイントのひとつです!
1話と最終話のテサンはまるで別人!
最初は「お願いします! 命だけは!」とムンに懇願していたテサンが、最後にはムンをボッコボコにするほどたくましくなっているんです。
そりゃあもう、見ていて胸がスッとしましたね!
「いいぞー! やっちまえー!」って感じでした(笑)
大事なものを守るため、テサンがどんどん強くなっていく姿にはグッとくるものがありました。
◆
あとはちょこちょこ挟まれる『回想シーン』も見どころのひとつですね。
テサンとイネの過去。
スンウとイネの過去。
2人がどのように出会い、親密になり、愛しあってきたか。
その回想がもう切なくて切なくて!
イネがどれだけテサンを愛し、スンウに感謝しているのか。
それが肌で感じられるからこそ、「最後はどうなってしまうんだろう!?」とハラハラさせられました。
切ない系の恋愛が好物な人にはぜひ見てもらいたいドラマです。
ちなみにDVDは日本語吹き替えあり!
テサンの声を担当しているのは声優の石田彰さんです。
「ああ、あの人ね」と分かった人には本当におススメです!
まとめ
今回は韓国ドラマ「TWO WEEKS」のネタバレ解説をお届けしました!
繰り返しになりますが、私が見た韓国ドラマの中ではぶっちぎりで一番面白かったです!
「韓国ドラマ……冬ソナ?」って人にはぜひ見てほしい!
きっと「えっ、韓国ドラマってこんなにおもしろいの!?」とびっくりすると思います。
では、最後にまとめです。
- 黒幕のムンとチョ議員は逮捕される
- テサンの冤罪は晴れ、スジンの手術も無事に成功
- イネがテサンとスンウのどちらを選ぶのかはわからないまま終わり
手に汗握る展開もあれば、切ない感動シーンもある、総合エンタメって感じのドラマでした。
日本でリメイク!
さて、そんな韓国ドラマ「TWO WEEKS」が日本でリメイクされます!
火曜午後9時からの連ドラで、主演は三浦春馬さん!
韓国ドラマは(DVDだと)全24話だったので、日本版はただでさえ濃い原作を約半分の時間に凝縮することになりますね。
原作がめちゃくちゃ面白かっただけに、日本版ドラマ「TWO WEEKS」にも期待大です!
日本版ドラマ「TWO WEEKS」の見逃し配信は?
日本版ドラマ「TWO WEEKS」はFODプレミアムで配信されています!
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