映画「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」を観てきました!
昨年から映画「君の名は」が大ヒットしていますし、映画「ひるね姫」はどうかな?という軽い気持ちで見に行ったのですが…
大・満・足!
「君の名は」がアニメ映画における「青春恋愛モノ」の名作だとすれば、「ひるね姫」はアニメ映画における「家族愛」の傑作です。
内容は子供も大人も楽しめる構成になっていますし「君の名は」に負けないくらいヒットしてほしい!
というわけで今回は映画「ひるね姫」の解説と感想について!
結末などのネタバレを思いっきり含んでいるので、ご注意ください!
映画「ひるね姫」のネタバレ解説!
時は2020年。東京オリンピックの3日前。
岡山で暮らしている昼寝が得意な女子高生・森川ココネの父・モモタローが突然警察に捕まってしまう。
事件の裏には怪しい男たちの影。ココネは幼馴染のモリオとともに父親を救おうとするが…?
…というのが映画「ひるね姫」の導入部分ですね。
映画「ひるね姫」はこの事件を追う『現実』と、どこか現実とリンクしてる『ココネの夢の世界』が交錯しながら進んでいきます。
夢の中ではココネは魔法が使えるお姫様で、モモタローはその従者「ピーチ」
基本的には夢の世界での出来事は『現実』に対して物理的に作用しませんが、ココネは夢の世界での出来事を通して『知らないワタシの物語』を知っていきます。
・ココネが幼い頃に亡くなった母親・イクミの過去とは?
・「夢の世界」とはいったい何なのか?
・なぜモモタローは警察に捕まってしまったのか?
これらの真実が明らかになるにつれ、ココネは今まで知らなかった「家族の物語」に出会っていきます。
というわけで、次項からネタバレ解説スタートです!
ネタバレ解説
映画「ひるね姫」における最重要人物は間違いなく亡きココネの母・森川イクミです。
イクミは国内最大手の自動車メーカー「志島自動車」の会長・志島一心の娘で優秀な技術者でしたが、開発した「完全自動運転システム」を認めない一心と対立。
その後、イクミは一緒にシステムを開発した仲間であるモモタローと駆け落ちし、ココネが生まれました。
ちなみに、駆け落ちしてからは一切の連絡を絶っていたので、一心はココネの存在すら知りません。
…で、話は2020年に戻ります。
志島自動車ではオリンピックの開会式に自社の完全自動運転車を用意しようとしていたのですが、イクミの技術が失われているため開発に失敗。
しかし、一心は娘・イクミへの贖罪のため頑として自動運転車の披露を譲ろうとしません。
このままでは会社がピンチに…。
それに焦ったのは会社を乗っ取ろうと目論む渡辺一郎を始めとする社内のクーデター派。
渡辺たちはモモタローが持つ「イクミの自動運転車の基本制御プログラム」が入ったタブレットに目をつけます。
渡辺たちは「モモタローがタブレットを会社から盗んだ」を嘘をついてモモタローを逮捕させ、その後はモモタローが託したタブレットを手に入れようとココネを追いかけまわしました。
つまり、モモタローは無実。
渡辺たちはオリンピックの開会式を成功させた後に、一心の責任を追及して会社を乗っ取ろうとしていたんですね。
では、物語の結末はどうなったのか?
結論から言えば、渡辺たちの企みは一心に見抜かれて失敗。
ココネを介して一心とモモタローは和解し、イクミの技術によってオリンピック開会式は大成功に終わりました。
一心は町のしがない自動車屋であるモモタローを会社にスカウトしますが、モモタローは町に残ると言ってこれを断ります。
しかし、ココネを介して一心とモモタローは再び「家族」のつながりを取り戻したのでした。
ラストシーン、岡山の家で笑いながら一緒にスイカを食べるココネ・モモタロー・一心の姿には心温まるものがありましたね。
そして、最後に『夢の世界』の正体について。
実は夢の世界のお姫様「エンシェン」の正体はココネではなくイクミ。
夢の世界の話はココネが幼い頃にモモタローから聞かされていた寝物語であり、ココネはずっと自分が主人公だと思い込んでいたのですが、本当はずっと知らないと思い込んでいた「母親の物語」を聞かされていたんですね。
それを知って改めて見てみると、夢の中の設定が非常にクリアに見えます。
例えば…(以下、カッコ内は夢の世界での設定)
・イクミ(エンシェン)は志島自動車(機械製造の王国・ハートランド)の娘(お姫様)
・イクミは新技術(魔法)を会社にもたらすが、一心(国王)に拒絶(呪いの子として隔離)されてしまう。
って感じですね。
夢の世界で子供の姿だったエンシェンが突然大人の「イクミ」の姿に変わり、現実と同じようにココネをモモタローに託して亡くなるシーンには思わず涙が出ていました。
映画「ひるね姫」のネタバレ感想!
正直に言います。
映画の結末を迎えた段階では「ああ、いい映画だったなー」という、いわば70点くらいの気持ちでした。
しかし!
映画「ひるね姫」はエンディングがズルい!それはもうズルい!!
ココネ役の高畑充希さんが歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー(※)」が流れる中、銀幕には「モモタローとイクミの出会い」や「ココネが生まれてからの日々」が映し出されていって…
もうね、号泣に次ぐ号泣ですよ!(思い出しただけで今もちょっとうるっときてます)
※セブンイレブンのCM曲でお馴染み。「♪ずっと夢~を見て~」というサビの歌ですね。
「デイ・ドリーム・ビリーバー」は失ってしまった大切な人に向けた歌ですが、その歌詞の内容がイクミやモモタローの心情にドはまりしていて、もう「この映画のために書き下ろした曲だろ!」って感じ。
2時間の映画の内容すべてが一気に心に迫ってきて、映画の評価そのものを爆上げしていきました。
とういうわけで、ED曲を含めた映画「ひるね姫」の点数は…個人的には「100点!」と言いたいですね。
その他「ひるね姫」おすすめポイント
・ココネ(高畑充希)の岡山弁がかわいい。ちなみに高畑充希さんは大阪出身。
・夢の世界に登場する巨大ロボのデザインと作画が本気。さすがは映画「攻殻機動隊(2011)」を手掛けた神山健治監督。
・ココネ家族の声がいやにいいと思ったら一心の声は高橋英樹さん。モモタローの声は江口洋介さん。
・声と言えばもちろんジョイ役の釘宮理恵ボイスが可愛い。
・2周目以降も楽しめる。「夢の中のあの設定は現実における何なのか?」など考察し始めると意外と深い作品だと思います。
・世代を選ばず楽しめる。基本的には父娘の物語なので、子供だけでなく親世代(といってもアラサーくらい)が見ても楽しめます。
まとめ
映画「ひるね姫」がついに公開!
「東のエデン」の神山監督作品ということで観に行きましたが、予想を超える面白さに大満足!
事前情報に「夢の中の世界を使って戦う」的な文章があったのでファンタジー系かと思いきや、実際には現実の物語がメインで、冒険あり陰謀あり切なさありの盛りだくさんロードムービーでした。
結末まで見てみると話としてはシンプルな方なのですが、現実のゴタゴタが「夢の世界」では一大決戦に置き換えられているので見飽きることもなく、一粒で二度おいしい感じ。
そして何といっても、あのエンディングですよ!
ネタバレ感想でも書きましたが、あのEDには本当に「ズルい!」としか言いようがないです。
あんなの感極まっちゃうに決まってるじゃないですか!
というわけで、映画「ひるね姫」めちゃめちゃおススメです!
デートでも、家族でも、そして(私と同じく)1人でも楽しめる映画ですので、ぜひぜひあのエンディングの「ズルさ」を体験してみてくださいね。
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