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漫画「ママレード・ボーイ」のあらすじとネタバレ!最終回の結末は?

吉住渉「ママレード・ボーイ」が実写映画化!

まさかのタイトルに私も衝撃を受けました!

漫画「ママレード・ボーイ」が連載されていたのは1992年~1995年、つまり20年以上前の作品ですからね!

とはいえ「ママレード・ボーイ」が不朽の名作であることは確か。

映画化は当時現役だった世代はもちろん、今の10代にとっても新鮮に楽しめる作品になるのではないかと思います。

※W主演の吉住渉さんと桜井日奈子さんは今注目の美男美女ですしね!

というわけで今回は、実写映画化が決まった漫画「ママレードボーイ」のあらすじとネタバレをお届け!

最終回で明かされる2人の出生の秘密とは!?

漫画「ママレード・ボーイ」のあらすじとネタバレ!

「あのね、光希、私たち離婚しようと思うの♡」

ある日、突然の両親の離婚宣言。

ただそれだけでもパニックになりそうなのに、両親はさらにとんでもないことを言い出した。

曰く、ハワイ旅行で出会った松浦夫妻と「パートナーを入れ替えて」再婚するというのだ。

しかも、これからは2つの家族で一緒に一軒家に住むのだという。

光希はもちろん反対したが、幸せそうな両親たちを目の当たりにしては折れざるを得ない。

こうして光希は新しい「両親’s」、そして松浦夫妻の息子である遊と一緒に暮らすことになった。

 

★登場人物紹介

・小石川光希…高校一年生。中学2年生の時に銀太に告白したが、こっぴどく振られた。

・小石川仁…光希の父

・小石川留美…光希の母

・松浦遊…再婚を機に光希のクラスに転入してくる。イケメン。人当たりはいい方だが、光希をからかって遊ぶ意地悪な一面も。どこか他人に心を開いていない様子。

・松浦要士…遊の父

・松浦千弥子…遊の母

・須王銀太…光希の幼馴染。同じテニス部に所属。かつて光希を振ったが、今では友達として普通に接している。

・秋月茗子…光希の親友。隠れて担任教師の名村と付き合っている。

・鈴木亜梨美…中学時代の遊の元カノ。今でも遊のことが好き。

 

★ママレード・ボーイ

光希「遊ってママレードに似てる」

遊「はあ?」

光希「ほんとはすっごく苦いとこあるのに、みんなうわべの甘さに騙されて気づいてないの。ママレード・ボーイ!ね、ピッタリでしょ?」

遊「じゃ、光希はこれだな。ピリピリからいばっかのマスタード・ガール」

光希「なんですって!?」

 


 

揺れる恋心

一緒に過ごしているうちに遊の優しさを知り、光希は遊に心惹かれていく。

両親’sが光希の本心を確かめるために「やっぱり元のパートナーに戻る」と一芝居打った時、光希は「遊と離れたくない」と強く思った。

光希(つかみどころがなくって、よくわからないヤツなのに…いつの間にか、あたしの中で遊の存在がこんなに大きくなってたなんて──)

 

一方、急接近していく遊と光希を見て焦っている男が一人…銀太だ。

実は2年前に銀太が光希を振った事件は不幸なすれ違いだった。

銀太はずっと光希のことが好きだったが、状況的に男友達に「好きじゃない」と言わなければならなかった。

それをたまたま光希に聞かれてしまっていたのだ。

銀太はその真実を光希に打ち明けて、改めて自分の気持ちを口にする。

銀太「悪いのは俺なんだから言い訳はできなかった。だから今までほんとの気持ちを言えなかった…。だけど、ほんとは俺だってずっと好きだった!ずっと、好きだったんだよ!!

銀太「俺、おまえをあいつに渡したくない。絶対渡したくないんだ!」

あまりの事態に光希はパニック状態。

告白の返事は保留することにした。

 

昔から一緒にて、告白するほど好きだった銀太。

一緒に暮らすことになって、どんどん目が離せなくなっている遊。

光希にとっては「どっちも大好き」

どっちの方が好きかなんて決められない…。

 

答えを出せないまま、光希たちは2年生になった。

 


 

遊の秘密

遊は人との間に壁を作っている。だから遊は親友も恋人もつくらない。

亜梨美に言われた通り、光希は遊のことについて何も知らない自分に気づく。

しかし、光希がいくら訊いても遊は何一つ肝心なことを教えてくれない。

そんなギクシャクした関係のまま、光希たちは修学旅行へ。

そこで、ついに遊は光希に秘密を打ち明けた。

遊「…おまえにはずっと黙ってるつもりだった。よけいな心配させるだけだと思ったし。だけどそうやって隠すことでおまえが離れていくのは…嫌なんだ。絶対。だから、話すよ全部」

光希「え…なに…」

遊「俺は、松浦要士の息子じゃない。母さんと、結婚前の恋人との間にできた子供…それが俺なんだ。俺の実の父親の名前は…三輪由充」

三輪由充は有名な建築家であり、最近遊が親しくしている生徒会長・三輪悟史の父親でもある。

つまり、遊と悟史は異母兄弟…!?

遊がこのことを知っていると、松浦夫妻は気づいていない。

そして、遊は悟史のツテで三輪由充氏に会いに行くのだという。

内心不安でたまらないだろう遊のことが心配で、光希もその場に同席させてもらうことにした。

しかし…

三輪「きみたちは大変な誤解をしているようだ。私は松浦くんの父親ではないよ。…気の毒だが、父親探しの答えは私じゃない。別の人だよ」

 

遊が父親探しの手がかりにしていたのは、祖母が父に出した手紙。

そこには「前の恋人との赤ちゃんがお腹にいる女性と結婚して本当にうまくやっていけるのか」と書かれてある。

三輪が言うには、当時、千弥子(遊の母)には学生時代からの恋人がいたらしい。

ということは、本当の父親はその人物…。

手がかりは失われ、父親探しは振り出しに戻った。

 


 

遊と光希

三輪氏と会った帰り道、遊は珍しく涙を見せて、素直な心境を語った。

自分が父親の実の息子じゃないと知ってショックだったこと。

それでも育ててくれる両親に感謝していること。

遊「だけど、それ以来、人が信じられなくなった。信じて裏切られるのが恐くなった。ストレートに自分を出せなくなった」

遊「あーあ、それにしても、どこにいるんだろーな、俺のホントの父親」

光希「もう…いいじゃない。あたしたちが…家族がちゃんといるじゃない!血なんかつながっていなくたって、みんな遊のこと愛してる…!」

遊「……光希は俺と違って素直で純粋でなんでも一生懸命で思ってること全部隠さないで表に出す。だから、好きなんだ

光希「…ほんと…?あ、あたし…あたしも遊が好き!」

遊「バーカ。この状況だったら須王が相手でも同じこと言うんじゃねーの?おまえ、あいつのことだって…」

光希「違う!そりゃ銀太のことは好きだけど、それは友達としてなの!でも遊は違う。あたしが恋してるのは、いつも悔しいくらいドキドキさせられるのは、遊だけなんだから…!

2人きりの海岸。

波の音だけが聞こえる景色の中、光希と遊はキスをした。

 

後日、光希は銀太に、遊は亜梨美にこのことを報告して、正式に振った。

そして、2人は恋人同士になった。

光希「大好き、遊」

遊「うん、俺も大好き」

光希(あたし、自信ある。この気持ちは絶対変わらない。きっと、ずっと、いつまでも、大好きだよ…)

彼氏になってから、遊は素直に光希に甘えてくるようになった。

 

そして、光希たちは3年生になった。

 


 

衝撃の事実

恋人になってから、遊と光希は両親’sに隠れてラブラブな日々を送っていた。

しかし、クリスマスも近くなったある日、遊は衝撃的な写真を見つけてしまう。

それは両親’sの大学時代の写真。

遊(父さんたちはハワイ旅行で出会ったはずだ。学生時代の友人だったなんて聞いてない…)

しかも、その写真に写っている2組のカップルは「今」の組み合わせだ。

つまり…

遊(母さんの学生時代の恋人は…俺の父親は…仁さん…!?)

遊(それじゃ、俺と光希は血のつながった兄妹──!?)

両親に確かめることなんてできない。まして光希に打ち明けることなんて無理だ…。

兄妹が恋人同士だなんて許されない…。

1人で考え抜いた末に、遊は胸が引き裂かれる思いで1つの決断を下した。

遊「…光希、話があるんだ」

光希「え、なに…?」

遊「…別れてくれ」

混乱する光希に、遊はわざと冷酷な言葉を浴びせる。

遊「気持ちが冷めたんだ!特別な感情が…なくなったんだ」

光希「や、やだ…。そのなの絶対やだ!考え直してよ、悪いとこあったら直すから、言うとおりにするから…!」

遊「悪いとこなんてないんだよ!お前のせいじゃない。俺が身勝手なんだよ。俺の気持ちが勝手に冷めたんだ…!」

光希「…きらいじゃないなら、別れるなんて言わないで。だってあたしはまだ好きだもん。大好きだもん…!」

遊「…だめだよ、もうつきあえない。ごめん」

遊(…泣くなよ。仕方ないんだ。だってだめなんだよ。俺たちは兄妹なんだよ…!)

 

遊だって本心では光希のことが大好きだ。

とても自分の気持ちをごまかしながら家族として一緒に暮らしていくことなんてできない。

遊は京都の大学に進学し、高校卒業後は家を出ることに決めた。

 

3か月後。

遊は見事に志望校に合格し、京都へと旅立っていった。

 

遊とは遠く離れた場所で、光希は大学生になった。

光希(好きじゃないって言われても、それでもそばにいたかった。まだ、こんなに好き。遊…)

 


 

好きだけどダメ

遊のことを忘れて前に進もうと決意しても、本当の気持ちは抑えきれない。

光希は遊ともう一度会って話すため、京都へと向かった。

光希「忘れなきゃって思ってるのにどうしてもできなくて、すごく苦しくて…どうしようもないの!あたし、遊がいなきゃダメ、遊が必要なの、好きなの…!」

遊は隣で歩いている女性を見て言う。

遊「同じクラスの高山佐保さん。今、彼女とつきあってる。ごめん、光希。俺はもう何もしてやれない」

光希(遊に…好きな人が…)

傷ついた顔を懸命に隠して、光希は東京へと帰っていった。

もちろん遊には彼女なんていない。光希を諦めさせるための嘘だった。

 

夏休みになった。

久しぶりに東京に帰ってきた遊を、光希はいつもの調子で出迎えた。

自分のことを吹っ切ってくれたようだと、遊は悲しくも安心する。

遊「…光希は、好きなやつできた?」

光希「…あたしが好きなのは、今でも遊だよ」

京都の時とは違って、光希は穏やかな表情を浮かべている。

光希「高山さんのこと知って諦めはついたから泣いたり悩んだりはしなくなったけど、好きって気持ちはそう簡単に変えられなくて…。ふりむいてもらえないってわかってる片想い…すごくつらいけど、でも、好きな人がいるってだけでも幸せなことだし、気持ちおさえこもうとすると余計辛いから…だから、好きでいさせて?」

本当に穏やかに、口元に微笑みさえ浮かべて、光希は遊を見ている。

光希「大丈夫、迷惑はかけないよ。ただ心の中でだけ…」

遊「だめだ!」

思いがけない大きな声に、光希は驚く。

遊「…そんなのだめだ。それじゃ困るんだよ!」

遊は光希の気持ちを変えようと説得するが、光希は「勝手に好きでいる」と取り合わない。

ただ、その目から涙がこぼれていた。

そして、気がつけば遊はそんな光希のことを抱きしめていた。

遊「ごめん、光希。冷めたなんて嘘なんだ、高山さんとつきあってるとか言ったのも…。ほんとは俺だって好きだ。光希が好きなんだ!…でも、どんなに好きでも…だめなんだ。俺たちはだめなんだよ光希!!」

ついに、遊は自らの出生の秘密を光希に打ち明けた。

遊「わかっただろ、俺の実の父親は…仁さんだ。俺たち異母兄妹なんだよ…」

 

光希は最後に約束していた旅行に行きたいと遊にお願いする。

旅行の間だけは、ただの恋人同士として…。

光希「最後の想い出がほしいの。そしたら…きっぱりあきらめる。全部忘れるから…」

 


 

2人の答え

旅行の行き先は九州。建築家志望の遊が見たい建築物が多くある北九州と観光地の多い長崎。

恋人として2人は楽しい時間を過ごし…最終日の夜になった。

明日になれば、この関係は終わってしまう…。

2人はホテルのお互いの部屋の扉の前で無言で見つめ合う。

やがて、光希の目にじわりと涙が浮かんできた頃、遊が光希を自分の部屋に引き込んだ。

勢い良く抱きしめてキスをする。

遊「結婚しよう。もちろん今すぐじゃない。俺が就職してちゃんと生活力がついてからだけど…」

光希「なに言ってるの。そんなの無理…」

遊「無理じゃない!戸籍上は赤の他人なんだ。何の問題もないよ」

光希「だって!あたしたちは血がつながっ…」

遊「かまうもんか、そんなこと!」

涙目の光希を見つめる遊の表情には、強い意志が宿っている。

遊「…諦めるなんてやっぱりできない。俺、覚悟決めたよ。常識だってモラルだって、おまえのためなら破ってやる!」

遊「…ものすごくつらくて苦しいことだと思う。子供は作れないし…ずっと後ろめたい気持ちにつきまとわれるだろう。自分を責めながら一生を送ることになるかもしれない。それでも俺は耐えてみせる。おまえと生きていくためなら何だってやる!…いっしょに耐えてほしいんだ。嫌か?」

静かに光希が首を振る。

光希「…いっしょに、がんばる。ずっと、いっしょに──」

 


 

結末(最終回)

東京に戻った2人は、両親’sに「将来結婚したいと思ってる」と宣言した。

たとえ兄妹であったっとしても、2人で一緒に生きていきたいと。

ところが…

千弥子「…違うのよ。あなたたち勘違いしてる。たしかに私たち昔のことを隠してた。でもそれは遊の出生の秘密とか2人が兄妹とかそういうことじゃないの。遊、あなたは正真正銘、私と要士の息子なのよ」

そうして両親’sは2人に隠していた過去の経緯を語り始めた。

そもそも4人は大学一年生の頃からの知り合いで、仁と千弥子、要士と留美の組み合わせでカップルだった。

ところが卒業後のある時、仁が千弥子と三輪氏の関係を誤解したことから大ゲンカをしてしまう。

要士は2人の仲を取りもとうと仲裁に入ったが、今後は留美が要士と千弥子の関係を誤解して大ゲンカ。

その後、仁は留美を連れて海外へと渡り、そこで光希が生まれた。

一方、千弥子は仁との子供を妊娠していた。

要士はそんな千弥子を守るため結婚を決意する。

結局、千弥子は仁との子を流産してしまったが、新たに要士との間に子供ができた。それが遊だ。

千弥子「遊、あなたは私と要士が、そして光希ちゃんは仁と留美が心から愛し合って生まれた子供なのよ」

長い時が経ち、4人はハワイで偶然再会を果たす。

誤解は解け、それぞれがかつての恋人ともう一度恋に落ちた。

…これが、パートナー入れ替え再婚の真相。

光希「じゃあ、あたしたち、つきあっててもいいの?」

両親’s「もちろん」

光希「あたし、遊を好きでいてもいいのね…?」

思わず光希と遊は抱きしめ合った。

2人の恋に、もう障害はない。

もう、悲壮な覚悟を決める必要も、涙を流す必要もない。

ここからは、笑顔あふれる日々が始まるのだから。

<ママレード・ボーイ 完>

 


 

漫画「ママレード・ボーイ」の感想と補足

三角関係、四角関係の複雑な恋愛模様が描かれているかと思ったら、まさかの兄妹疑惑!

韓流ドラマもビックリなドラマティックな展開の「ママレード・ボーイ」でしたが、ラストはハッピーエンドでよかった!

※ちなみに当初の予定では「2人はガチで兄妹であり、恋は成就しない」という結末だったそうですが、周囲に全力で止められたのだとか(笑)

相手のことが好きだけど、倫理がそれを許さない…。

そのやりきれない悲しみは読者の心に訴えかけてくるものがありましたし、だからこそ終盤の遊の「そんなこと知ったことか!」宣言はとてもカッコよかった!

一途な愛。少女漫画の王道ともいえるテーマですよね。

なんとなく「ママレード・ボーイ」が後の多くの少女マンガに影響を与えたのだろうなぁ、と思いました。

ああ、そういえば作中には今でいう「壁ドン」が普通に登場していてビックリ!

名前をつけるまでもなく、壁ドンはかなり昔から存在していたのですね。いったい起源はどの作品なのでしょう?

そんなことが、ちょっと気になりました。

 


 

★補足

今回は光希と遊のストーリーのみに焦点を当ててあらすじを書いたため、サブキャラのストーリーについてはバッサリとカットしてあります。

登場人物紹介に茗子のこと書いたのに、結局ネタバレでは出番なかったですしね(汗)

でも漫画「ママレード・ボーイ」では、実はサブキャラの物語も結構面白いんですよ!

それぞれの結末をネタバレするとこんな感じ…

・茗子は名村先生との関係がバレて破局。名村は教師を辞めて広島の実家へ帰る。後に茗子は名村を追いかけて、再度告白。2人は結婚することに。

・銀太は光希に振られた後、亜梨美と恋人同士に。

・途中で光希と遊を別れさせようとした「すず」と蛍というキャラが登場するのですが、この2人もカップルに

というわけで作中ではメインの他に3組のカップルが誕生しているのです。

※ただし、亜梨美に片思いしていた務、茗子を好きになった悟史は独り身のまま

それぞれの物語もドラマティックで面白いので、気になった方は是非漫画をチェックしてみてくださいね!

 

まとめ

「ママレード・ボーイ」が実写映画化!

今回は原作漫画のあらすじ・ネタバレをお届けしました!

まさかの異母兄妹疑惑で一波乱ありましたが、最終回ではそれが誤解だと判明してハッピーエンド!

今改めて読んでも面白い、まさに「不朽の名作」という感じの漫画でした。

 

映画『ママレード・ボーイ』の配信は?

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※配信情報は2020年6月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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