感動・ヒューマンドラマ

「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじとネタバレ!映画と原作の違いは?

ぱんだ
ぱんだ
ようこそ!

川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」が映画化!

主演の有村架純さんを始め、豪華なキャスト陣が早くも注目を集めていますね!

原作小説のキャッチフレーズは『4回泣けます』

過去に戻れる喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台とした4つの物語が収録されているのですが…宣伝文句に偽りなし!どの話も感動的で、読んでいてうるうるさせられました。

・泣ける原作小説!

・豪華キャスト!

・監督は塚原あゆ子さん!(ドラマ「アンナチュラル」などの演出を担当)

ここまで揃ったらもう「絶対面白いやつだ!」って感じですよね(笑)

というわけで今回は、映画化も決まった小説「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじとネタバレ!

4つの泣ける物語、その結末とは!?

1.「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじとネタバレ!

★プロローグ

とある街の、とある喫茶店の、とある座席には不思議な都市伝説があった。

その席に座ると、その席に座っている間だけ望んだとおりの時間に移動ができるという。

ただし、そこにはめんどくさい…非常にめんどくさいルールがあった。

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない。

2.過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない

3.過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。

4.過去に戻っても、席を立って移動することはできない。

5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない。

それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる。

 

喫茶店の名は「フニクリフニクラ」

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

 

※以下、第1話から第4話までのあらすじ・ネタバレが始まります。設定はあくまでの原作小説に準拠したものであり、映画オリジナルの要素については反映していません。というのも映画では「ある重要人物」が消え、その代わりに新キャラクターが登場しています。そちらについては後半の「2.原作小説と映画版の違いは?」をご参照ください。

 

 

第1話『恋人』 結婚を考えていた彼氏と別れた女の話

喫茶店「フニクリフニクラ」はレトロな雰囲気の小さな店。

小さな店だから、スタッフは3人しかいない。

糸目の店長・時田流。

流のいとこで美大生の時田数。

流の妻・時田計。

「フニクリフニクラ」はちょっと見つけにくい場所にある店なので、客も少ない。

客がいるとすれば、

いつも旅行雑誌をめくっている穏やかな男・房木。

近くでスナックを経営している自由奔放な女・平井八絵子。

いつも奥の席に座って黙々と小説を読んでいるワンピースの女。

といった常連客ばかり。

そんな小さく見つけにくい店に、勢い込んで見慣れない客が入ってきた…。

 

「過去に戻らせて!」

見慣れない客…清川二美子の目的は「1週間前に戻って、別れ話をやりなおすこと」

1週間前、二美子はたまたま恋人の賀田多五郎と一緒にこの店に来ていた。

大事な話があると言われ、二美子は結婚を申し込まれるのだろうと期待していた。

ところが、五郎の用件は別れ話。

ずっと夢だったアメリカの企業に入れることになったので、すぐにも海を渡るつもりだという。

二美子は容姿端麗、仕事もバリバリこなす才色兼備のキャリアウーマンだ。

プライドが邪魔して「行かないで!」の一言が言えなかった。

こうして3年間の交際はあっさりと終了。

二美子は「あそこで彼を止めていれば…」と激しく後悔し…ふと思い出した。

あの喫茶店が「過去に戻れる都市伝説」の店であったことを。

 

 

「あなたが過去に戻って彼氏に本当の気持ちを伝えても、現実は変わりません。彼は絶対にアメリカに行きます」

二美子の期待は、数の一言であっさりと打ち砕かれた。

過去に戻っても現実は変わらない。席からは離れられない。おまけに制限時間つき。

時間移動にはめんどくさいルールがいくつもある。

極めつけは、先客の存在だ。

奥に座っているワンピースの女は幽霊であり、1日1回だけトイレのために席を立つ。

そのタイミングに居合わせなければ、過去に戻るための席に座ることはできない。

「幽霊?」

二美子は強引にワンピースの女を席からどかそうとしたが、一睨みされただけで体が重くなり、床に倒れ伏してしまった。

数は手慣れた様子で二美子の『呪い』を解くと、制限時間を越えて過去に長居すると、同じように幽霊になってしまうのだと説明した。

 

「それでもいい!だから戻らせて、1週間前に!」

ルール説明を受けても、二美子の決意は変わらなかった。

今さら後戻りできないという気持ちもあるし、時間移動をしてみたいという好奇心もあった。

二美子はじっと幽霊が席から離れる時を待ち…ついにその席へと腰を下ろす。

制限時間は、数がカップに注いだコーヒーが冷めてしまうまで。

コーヒーを飲み干すことで、現実の時間へと帰ってくることができる。

改めてルール確認をすると、数は厳かに銀のケトルからコーヒーを注いだ。

「コーヒーが冷めないうちに…」

 

 

気がつくと、目の前に五郎がいた。

過去へと戻ってきたのだ!

どうやら、ちょうど別れ話が終わったところらしい。

すでに五郎は帰ろうとしている。

やや混乱しながらも、二美子はとにかく言いたかったことを言うべく口を開いた。

「何で相談してくれなかったの?」(行かないで)

「君が仕事のこと大事にしてるの知ってる…別にアメリカに行くのはいいよ…反対もしない…」(ずっと一緒にいられると思ってた)

「でも、せめて」(そう思ってたのは、私だけだったの?)

「相談してほしかった…なんか、相談もなく勝手に行っちゃうなんて…」(私はあなたを本気で)

「なんか、それってちょっと…」(愛していたのに…)

「さみしいなって…私の言いたかったことは、それだけ」(今さらか…)

今度も、本当の気持ちを伝えることはできなかった。

どうしてもプライドが邪魔をして、素直になれなかった。

冷めかけているコーヒーを飲み干す。

現実へと戻る目眩にも似た感覚の中で、二美子は五郎の言葉を聞いた。

「ずっと、僕は君にふさわしい男ではないと…そう思ってた。デートに誘われるたびに、好きになっちゃいけないと、自分に言い聞かせてた…」

五郎の顔には、大きな火傷の痕がある。そのせいで、これまで女性からは気味悪がられてばかりだった。だから…

「君はいつか…他の、その、カッコいい男性を好きになると…思ってたから…」

『ありえない!』という二美子の叫びは、もう声にならない。

(まさか、そんなことを気にしていたなんて…)

二美子は五郎のコンプレックスを見抜けなかった、自分の愚かさを悔いた。

(私は、彼の気持ちなんて、ちっともわかっていなかった。私には彼の夢と比べられるだけの価値もない。五郎君のことはあきらめよう。あきらめて、せめて、彼の成功だけは心から祈れる自分になろう)

二美子が真っ赤になった目を閉じようとした、その時…

「…三年待ってほしい…必ず帰ってくるから…帰ってきたら…」

意識が途切れる。最後の言葉は聞き取れなかった。

けれども、五郎は優しい笑みを浮かべていた。

 

気がつくと、現実へと戻ってきていた。五郎の姿はない。

戻ってきたワンピースの女に席を譲り、二美子は店の出口へと向かう。

「…あのさ、現実は何も変わらないんだよね?」

「はい」

二美子の問いに、数が答える。

「でも、これからのことは?…これから、未来のことは?」

「未来はまだ訪れてませんから、それはお客様次第かと…」

珍しくニッコリと笑う数。

二美子の目が輝く。

二美子は会計を済ませると、深々と頭を下げた。

「ありがとう」

颯爽と店を出ていく二美子を見て、ワンピースの女がほんの少しほほえんだ。

 

 

第2話『夫婦』 記憶が消えていく男と看護師の話

房木は「フニクリフニクラ」の常連である。

いつも同じ席に座って、同じ旅行雑誌をめくっている。

当然、店のスタッフは房木のことをよく知っているし、房木もまた流・計・数とは何度なく顔を合わせている。

初夏のある日、その房木が数を見て言った。

「新しいバイトの方ですか?」

「ええ、まあ…」

数はとっさに話を合わせることにした。

初対面だと思われていることを利用し、ずっとに気になっていたことを聞く。

「お客さまも、過去に戻るために?」

「はい」

「過去に戻って、何をするおつもりですか?」

「妻に手紙を…渡しそびれてしまったので…」

「奥様は今、どちらに?」

「えっと…わかりません」

房木は表情を曇らせた。どうやら本当に思い出せず、戸惑っているようだ。

「…あれ?妻は…何て名前だっけかな?」

 

カランコロン。

店に入ってきたのは近くの病院で働く看護師の高竹だった。

高竹は房木の面倒を見ている人物であり、2人の組み合わせは「フニクリフニクラ」ではよく見られる光景だった。

「房木さん、今日もここに来てたんですね?」

房木は高竹の顔をキョトンとした顔で見つめると、言った。

「…どこかでお会いしたこと、ありましたっけ?」

一瞬で高竹の表情から笑顔が消えた。

 

 

房木は若年性アルツハイマー型認知症を発症し、記憶障害を起こしていた。

アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞が急激に減ってしまい、脳が病的に萎縮して知能低下や人によっては性格が変わることもある病気で、脳の機能が部分的に低下するために、あることは忘れても、他のことは覚えているなどの「まだらボケ」と呼ばれる症状が特徴である。

房木の場合は、新しい記憶から徐々に消えていく、気難しかった性格が穏やかになる、といった症状が見られた。

つまり房木は、妻がいたことは覚えていたが、目の前に立つ高竹が自分の妻であったことは覚えていなかった。

 

高竹が来てすぐに、房木はそそくさと店から出ていった。

1人残された高竹を、計と数が心配そうに見ている。

「大丈夫、覚悟はできてたから…」

高竹は気丈に振る舞おうとするが、ショックの大きさを隠しきれてはいない。

房木と高竹が出会ったのは、23年前。高竹は21歳で、房木は26歳だった。

やがて夫婦になった2人が、初めて「フニクリフニクラ」を訪れたのは5年前。

房木の病気が発症したのは2年前。

房木が高竹のことを旧姓で呼ぶようになったのは半年前。

そして今日、房木はとうとう高竹のことを忘れてしまった。

「覚悟はしてたんだけどなぁ…」

高竹のつぶやきを聞き、計の目が赤くなった、その時。

ワンピースの幽霊が席を離れた。

 

数は高竹に「房木さんは過去に戻って手紙を渡そうとしていました」と告げる。

(読み書きが苦手だったあの人がいったい何を?)

「きっとラブレターですよ!」

計のやや強引な後押しもあり、高竹は過去に戻って手紙を受け取ってみることにした。

例の席に着く。

数が静かに湯気立ついい香りの液体をカップに注ぐ。

「コーヒーが冷めないうちに…」

 

 

気がつくと、過去に戻っていた。

約2年前、目の前の房木は発症直後の夫だ。

高竹は焦って「何か私に渡すものはない?」と言い、すぐに失敗したと思った。

以前の房木は気難しい性格で、行動を言い当てられることを嫌った。

これでは、手紙など出してくれるはずもない…。

しかし、房木の反応は高竹の予想とは違ったものだった。

「そうか…そういうことか…未来から来たんだろ?」

「あ、えっと…」

「その席に座ってるからおかしいとは思ったんだ…。俺の病気のことも知ってるんだな?」

こうなってしまった以上、下手な嘘はつけない。高竹は力なく頷いた。

「そっか…」

房木はセカンドバッグの中から、手紙の入った茶封筒を取り出す。

「どう伝えていいのか、わからなくて…」

おそらく、それは病気について高竹に知らせるための手紙だったのだろう。

ラブレターなどではなく。

もう充分に房木の病気について知っている今、改めて手紙を読む必要もない。

高竹がコーヒーを飲み干そうとした、その時だった。

 

 

「やっぱ、忘れちまうのか?俺は、お前のこと…」

見ると、房木は寂しそうな表情をしている。

そんな表情の房木を見たことがなく、高竹は思わず目を伏せてしまった。

…沈黙は肯定に等しい。

「そうか…やっぱりな…」

房木は悲しそうにつぶやいて、首が折れそうなほど深くうなだれた。

高竹の目から涙がこぼれた。

アルツハイマーだと診断され、日々、記憶が消えていく恐怖と不安を抱えながら、それでも妻である高竹にはそれを気づかせず、1人で耐えてきた夫。

その夫が、高竹が未来から来たと知って最初に確認したのは、妻である高竹を忘れていないかどうか、ということだった。

高竹はそれが嬉しかった。そして悲しかった。

だからこそ高竹は、こぼれた涙をぬぐうことも忘れて顔を上げた。

高竹の涙が、嬉し涙に見えるようにと、満面の笑みを房木に向けて。

 

「あのね、実は、あなたの病気よくなってさ」(今こそ、私は看護師として、強く振る舞わなければならない)

「なんかね、未来のあなたに聞いたのよ」(何を言っても現実は変わらないのだから)

「不安だった時期があったって…」(一瞬でもいい!こんな嘘でも、この人の不安が消えるなら…)

「大丈夫だから…治るから…安心して…」(大丈夫だから!治るから!絶対!)

高竹のは一言、一言、力強く房木に語りかけた。

涙でいっぱいの目で、房木の目をじっと見つめる。

やがて房木は、嬉しそうに

「そっか…」

と、小さくつぶやいた。

房木は手にした茶封筒を高竹に渡すと、優しい笑みを浮かべて「コーヒー、冷めちゃうから」と高竹を促した。

そして、くるりと背を向ける。

高竹が思いを残さず、無事に未来へ帰れるように。

高竹はコーヒーを飲み干すと、その背に向かって叫んだ。

「あなたっ」

意識が遠くなっていく。最後の瞬間、振り返った房木の口が小さく動くのを見た。

見間違いでなければ、その口はこう動いていた。

「ありがとう」と。

 

 

気がつくと、現実に戻ってきていた。

高竹の手には、房木から渡された手紙が握られている。

その手紙の文字を追って高竹の目が上下に何往復かしたとき、高竹は右手で口を覆い、嗚咽を堪えながら大粒の涙を流し始めた。

高竹が読んでいた手紙を数に差し出す。

少しだけ迷った後、数は房木の手紙を読み始めた。

 

『おまえは看護師だから、もう、俺がいろんなことを忘れていく病気だということに気づいているかもしれない。だから、もし、俺がどんどん記憶を失って、どんな言動や行動をとったとしても、たとえお前のことを忘れるようなことがあったとしても、お前は、きっと冷静に看護師としてうまくつきあってくれることだろう。

でも、これだけは覚えていてほしい。俺たちは夫婦だから、夫婦として辛くなったら別れればいい。俺の前で看護師である必要はない。夫として嫌なら、離れればいい。妻としてできることだけでいい。

夫婦だから。記憶を失っても、俺は夫婦でありたいと、思うから。同情だけで一緒にいるなんて、まっぴらごめんだ』

 

「…と、面と向かって言えないから手紙に書いた」

房木には高竹が看護師として責務をまっとうしようとすることがわかっていた。

だから、高竹の重荷にならないよう、こうして手紙を書いた。

思えば、房木がいつも旅行雑誌を見ていたのは、高竹との思い出を忘れまいとする房木なりの抵抗だったのだろう。

房木はいつだって、高竹のことを何より大切に想っていたのだ。

 

「帰る」

力強い声で、高竹が言った。

会計を済ませ、出口に向かって歩いていく。

高竹の足取りは軽い。

早く房木の顔が見たいのだ。

 

 

第3話『姉妹』 家出した姉とよく食べる妹の話

平井八絵子が家から飛び出したのは、彼女が18歳の時だった。

八絵子の実家は仙台の老舗旅館である。

人から愛される性格の八絵子は、次期女将として両親から期待されていた。

しかし、自由奔放な性格の八絵子は親の敷いたレールを走ることを嫌って家を出た。

両親からは勘当され、以来、八絵子は一度たりとも家に戻っていない。

そして現在、旅館では八絵子の6歳下の妹である久美が若女将として働いている。

 

久美は忙しい旅館の仕事の合間を縫って、ちょくちょく姉に会いに来ていた。

「お父さんもお母さんも、もう怒ってないから。家に戻ってきて」

顔を合わせるたびに、久美は八絵子に言った。

最初は可愛い妹に会えると喜んでいた八絵子だったが、そのうち小言を言われるのが面倒で避けるようになった。

きっと久美にも夢があったに違いない。

しかし、八絵子のせいで、久美は若女将にならなければいけなくなった。

我慢させている。恨まれている。

いつしか八絵子はそう思うようになった。

だから、3日前、妹が「フニクリフニクラ」に入ってきたときも、八絵子はとっさにカウンターの下に隠れてやり過ごした。

久美が「姉に渡してほしい」と計に預けた手紙を見ようともせず「捨てといて」と頼んだ。

 

「フニクリフニクラ」からの帰り道、久美は交通事故に遭って亡くなった。

 

 

カランコロン

「マスター!計ちゃん!誰か!塩!塩持ってきて!」

事故から3日後…現在。

葬儀のため実家に戻っていたはずの八絵子が店に入ってきた。

おそらく葬儀が終わってすぐに戻ってきたのだろう。喪服に身を包んでいる。

いや、それにしても、そんなにすぐ戻ってこなくても良かったのではないか?

そんな周囲の戸惑いを察したか、八絵子はポツリとつぶやいた。

「居場所ないから」

妹の葬儀のため、八絵子は実に13年ぶりに実家の敷居をまたいだ。

しかし、両親は八絵子と一言も口をきこうとしない。

「ほら、私に会いに来た、その帰りに事故にあっちゃったじゃない?だからね、両親はさ、私のせいみたいな目で見るわけよ?」

結局、八絵子は近くのホテルに泊まり、葬儀では家族席に座らず、弔問客に紛れた。

焼香だけすませると、誰にも挨拶せず、その場から姿を消した。

「…はい、終わり。私さ、辛気臭いことって苦手なのよ。これでもちゃんと悲しんでるから。じゃ、そういうことで…」

立ち去ろうとする八絵子に待ったがかかる。

「じゃ、なんでここに来たんですか?」

「お見通しか…」

ここは過去に戻れる喫茶店。常連である八絵子はそのことをよく知っている。

「平井さん…これ…」

「…捨ててなかったの?」

計は久美から預かっていた手紙を八絵子に手渡す。

内容はいつもと同じ、うっとうしく、聞き飽きた言葉ばかり。

にもかかわらず、八絵子の目からは一粒の涙がこぼれた。

「…あの子の顔も見ないで、こんなことになっちゃったでしょ?あの子だけだった…私のこと、何度も何度も諦めずに迎えに来てくれたの…」

涙を拭き、手紙を封筒に収めると八絵子は言った。

「わかってる。なにやったって現実は変わらないってことは…よくわかってるからさ。あの日に…3日前に戻らせて」

幽霊の女が席を離れた隙に、八絵子は例の席に腰を下ろす。

コーヒーカップを満たしながら、数の口が静かに動く。

「コーヒーが冷めないうちに…」

 

 

気がつくと、そこは過去。

ちょうど久美が店に入ってくるところだった。

カランコロン

「お姉ちゃん?」

「やっほう…」

八絵子は無理につくった笑顔で久美を迎えた。

「…なんか、変な感じだね?」

あまりに久しぶりな対面に、2人とも何を話していいのかわからなくなる。

二言三言交わしただけで、会話が途切れてしまった。

きっと久美は「家に戻ってきて」と言いたいのだろう。

だけど、八絵子が断り続けてきたから、なかなか切り出せないでいる。

久美の心中を察して、八絵子が先手を打った。

「帰ってもいいよ、実家…」

「ホントに!?」

久美の目が見開かれる。喜びと驚きでいっぱいいっぱい、という感じだ。

「…なんにもできないよ?」

「いいよ、いいよ!仕事はこれから覚えればいいんだし!お父さんとお母さんも喜ぶよ、きっと!」

「そ?」

「もちろん!」

久美は大きく頷きながら返事をすると、みるみる顔を真っ赤にして、泣き出した。

「ずっと、夢だったんだから…」

やはり、久美にも夢があった。八絵子のせいで、泣くほどに我慢しなければならなかった夢が。

「…夢って?」

「お姉ちゃんと一緒に旅館やるの…」

久美の泣き顔が、そのまま笑顔に変わる。八絵子はこれまで、こんな幸せそうな妹の顔を見たことがなかった。

 

八絵子の脳裏に、3日前に自分が言った台詞がよみがえってくる。

「恨んでんのよ」

「継ぎたくなかったのよ、あの子は…旅館」

「見たくないのよ、顔」

「書いてあるのよ、顔に。お姉ちゃんのせいで私はやりたくもない旅館の女将をやってるの。お姉ちゃんさえ帰ってくれば私は自由になれる…ってね」

全部、間違いだった。

目の前にいる久美は、八絵子が面倒を見ていた子供の頃から何も変わっていない。

「お姉ちゃんお姉ちゃん」と、いつも側にいたかわいい妹。

その妹を、八絵子は今になって、今まで以上に愛おしく思った。

 

なのに、その妹はもういない。

途方もない後悔の念が八絵子を襲う。

今にも「今日は帰っちゃダメ!」と喉から言葉が溢れて来そうだった。

だが、ここで何を言おうと現実は変わらない。

ならばせめて、目の前にいる久美を不安にさせるようなことだけは言ってはいけない。

「久美」

「なに?」

「…ありがとう」

どれだけの想いがこの一言に込められただろうか?

伝わるかどうかもわからない。

でも、この一言が八絵子のすべてであった。

 

 

久美がトイレに行っている間に、アラームが鳴る。

数が特別に用意してくれたものだ。

もうすぐ、コーヒーが冷めきってしまう。

八絵子はコーヒーを飲み干そうとカップを持ち上げて…

「ダメ、飲めない…」

後悔。愛情。喪失感。心の中がぐちゃぐちゃだった。

しかし、コーヒーを冷ましてしまえば、八絵子はワンピースの女と同じ幽霊になってしまう。

アラームの音ですべてを察した計が、悲痛な表情で八絵子を促す。

「平井さん!」

「飲めない!」

「約束…」

計は、震える声で一言、一言、声に出した。

「したんでしょ?妹さんと…実家に戻るって。一緒に旅館やるって」

「でも、あの子は…」

もういない。

「だからこそ…帰らなきゃ。妹さん、悲しむよ?その場限りの約束だったなんて知ったら、妹さん悲しむよ?」

(その通りだ。一緒に旅館をやることが夢だと言ってくれた久美との約束。私は帰ると言った。あんなにも嬉しそうな久美の笑顔を見るのは初めてだった。あの笑顔をなかったことにしちゃいけない。もう二度と久美を悲しませたくない。戻らなければ、現実に。たとえ久美が生きていなくとも、生きていた久美との約束を、あの笑顔をなかったことにしないためにも…)

八絵子は一気にコーヒーを飲み干した。

意識が遠のいていく。

トイレから帰ってきた久美には、もう八絵子の姿は見えないようだった。

「あれ、お姉ちゃん?」

計が久美に声をかける。

「なんだか、急ぎの用事ができたとかで。大丈夫ですよ。お姉さん、約束はちゃんと守ると言ってましたから…」

「そうですか。じゃ、今日は帰ります…」

久美はニッコリと笑い、計に頭を下げると、嬉しそうな様子で店から出ていった。

(久美ーー!!)

消えゆく意識の中でその光景を見つめていた八絵子は、しばらくの間、ただただ泣き続けた。

 

気がつくと、現実に戻ってきていた。

戻ってきたワンピースの女に、席を譲る。

「私、居場所ないかもしれないけど…このまま帰っちゃっても、問題ないよね?」

自分の店も何もかも放り出して、旅館に戻る。八絵子らしい思い切りの良さだった。

「大丈夫でしょ」

大きく頷いて、計が応える。

八絵子は会計を済ませると、足取り軽く、颯爽と店を出ていった。

 

 

第4話『親子』 この喫茶店で働く妊婦の話

時田計は生まれつき心臓が弱かった。

学生時代から、激しい運動をしないように気をつけていてもなお、入退院を繰り返すほどだった。

そんな計が初めて流と出会ったのは、やはり病院でのこと。

心臓のせいで入院していた計とは対照的に、流は酷い交通事故に巻き込まれたというのにほとんど無傷に近い状態で生き残ったのだという。

なんという頑丈っぷり!

高校二年生、17歳だった計は人生で初めて恋に落ちた。

「あなたのお嫁さんにしてください」

これが初対面の第一声である。

一方、流の返事は「喫茶店で働くことになる」と一言だけ。

その後、2人は3年間交際し、入籍。

計20歳、流26歳、若い夫婦が誕生した。

 

平井八絵子が実家に戻ってから、約2週間後。

ここのところ、計の体調は急激に悪化していた。

生来の体質に加え、計は今、妊娠している。

皮肉なことに、子供を産むための体の準備が、計から必要な体力を奪っていた。

計は無理をして店の手伝いをしようとするが、その顔はとても見ていられないほど青白く、足取りはふらふらしている。

 

2日前。流は、計の主治医に相談に行った。主治医は計の妊娠について

「正直に言いますと、奥さんの心臓は、出産に耐えられないでしょう」

と言う。母子ともに無事である可能性は極めて低い…とのことだった。

さらに主治医は「中絶をするなら早い方がいい」とも言う。

流はそのことを包み隠さず計に話したが、計は「絶対に産む」といって聞かなかった。

妊娠がわかってからというもの、計は子どもが生まれてくることを心底楽しみにしている。

本当なら、それでも中絶させるべきなのかもしれない。

しかし、流には妻と子、どちらか一方だけを選ぶなどということはできなかった。

 

そして現在。

「…ごめんね。明日、病院に行く。ちゃんと入院する」

コーヒーの香り漂う店内で、計がポツリと言った。

「正直、入院しちゃったら、もうここには戻ってこられないような気がして、なかなか、踏ん切りがつかなくて…」

「そうか…」

流は拳を強く握りしめる。

「でも、そろそろ限界みたい…」

計は、今にも泣きだしそうな顔をしている。

「私の体、限界だってさ…。あとはこの子を産むのが精一杯みたい…だから…」

だから、病院に行くことに決めた。

「でも、怖いなぁ…」

計の声は震えている。

「この子は、幸せになれるのかな?さびしくないかな?泣かないかな?」

いつものように、計はお腹の子に語りかける。

「私は、あなたを産んであげることしかできないけど、許してくれる?」

返事はない。計の頬を一筋の涙が伝った。

「ねぇ、私、怖い…この子の側にいてあげられないのが怖い…。私、どうしたらいいの?この子に幸せになってほしい…ただそれだけなのに、こんなにも怖いなんて…」

「…」

流には何も答えられない。

静寂が店内を包んだ、その時だった。

 

 

パタリ。

ワンピースの女が小説を閉じた音が、静かな店内に響いた。

思わず見やると、幽霊は計の方をじっと見つめている。

やがて幽霊はゆっくり立ち上がると、トイレへと消えていった。

 

例の席が、空いた。

「数ちゃん…コーヒー淹れてくれる?」

「おい…まさか…」

誰もやろうとはしないが、例の席は『未来』に行くことも可能だ。

なぜ誰もそうしないかというと、めんどくさいルールがある以上、未来で望んだ人に会える確率は極めて低いから。

計は今、その未来に行こうとしている。

「ひと目だけでいいの。たったひと目見られればそれでいい…」

「だから未来に行くっていうのか?会えるかどうかもわからないんだぞ?」

「そうだけど…」

「ダメだ」

万が一、未来に自分たちの子供が存在しなかった場合、今の計を支えている「生きる力」が断ち切られてしまう恐れがある。

だから、流はきっぱりと反対した。

しかし、数の意見は違った。

「何年後…?何年後の何月何日?何時何分?」

「数っ!」

「覚えておきます。その日、必ず会えるように…」

数は計がこれから行く未来の時間に、生まれてくる子がこの喫茶店にいるよう約束する、そう言っている。

「だから、安心して」

計の目に生気が戻る。

母として子供の成長を見届けられない不安と悲しみが心をむしばみ、計の精神を衰弱させている。その問題を解決しなければ、出産を迎えるまでに計はますます衰弱し、母子ともに命を落としかねない。そう数は考えていた。

(我が子に会える)

それは本当に小さな希望。

計はくりくりした目で、糸のように細い流の目をじっと見つめる。

「勝手にしろ…」

「ありがとう…」

流の許しを得て、計は例の席に座る。

「お義姉さん、何年後?」

「じゃ、10年後の8月27日。15時に…」

「わかりました」

カップに音もなく黒い液体が注がれていく。

「コーヒーが冷めないうちに…」

 

 

気がつくと、そこは未来。

店内には見覚えのないスタッフが1人だけ。

顔に火傷の痕があるその男性スタッフは、自分が店長だという。

「流さんなら、今、北海道ですよ」

(??)

「実は数さんも…北海道です」

(????)

状況はよくわからないが、とにかく「終わった」と感じた。

と、その時

カランコロン

「あ、お帰り」

「ただいま」

店に入ってきたのは中学生くらいの少女。14,5歳くらいだろうか。

計はその少女に見覚えがあった。

先日、現実の「例の席」に未来からやってきていた少女だ。

あのとき、少女はなぜか計と一緒に写真を撮ると、満足げに帰っていった。

そうか、ここで知り合っていたのか。

少女にとってはまだ「過去に戻る前」なのだろう。計を見ても特に反応はない。

少女は一度店の奥に引っ込むと、計が使っていたエプロンに身を包んで戻ってきた。

(ここ、手伝ってるってことは、あの店長さんの娘さんかな?)

 

プルプルプルプル…。

店の電話が鳴る。店長と名乗った男が応対し、子機を計のところに持ってきた。

「流さんからです。替わってくれって」

「もしもし?」

雑音がひどく、流の声はところどころしか聞こえない。

しかし、その一言だけははっきりと聞こえた。

『その子が、俺たちの娘だ』

ボーン、ボーン…。

柱時計が、10時を知らせる鐘を打ち鳴らす。

その瞬間、計はすべてを理解した。

10年後の15時に来たつもりが、15年後の10時に来ていたのだ。

つまり、先ほどの少女こそが…どうしてもひと目見たかったお腹の中の子どもなのだ。

 

 

目の前の子が、自分の娘…。

さっきまで他人の娘だと思っていただけに、どこか気まずい。なかなか声が出てこない。

しかし、そうしている間にもコーヒーは冷めていく。

なにか、声をかけなくては…。

「名前は?」

「…ミキ」

小さく、消え入りそうな声。まるで、計との会話を拒んでいるかのような…。

なかなか続く言葉の出ない計をにらむように見つめると、ミキはそのまま奥の部屋へと消えていってしまった。

 

カランコロン

入れ替わるようにして店に入ってきたのは、15年後の清川二美子だった。

どうやら、未来では二美子とあの店長(五郎)が店を切り盛りしているらしい。

二美子は計とミキがちゃんと話せていないと知ると、奥の部屋からミキを引っ張り出してきた。

「せっかく会えたんだから…」

二美子はミキに声をかけると、奥の部屋へと消えていった。店内は計とミキの2人きり。

(何か、せめて何か話さなければ…)

「…元気?」

「…うん」

「ここ、手伝ってるんだ?」

「うん…。その席に座る人に、コーヒーを淹れるの。数さんみたいに…。私の仕事なの…」

「そう…」

会話が途切れる。

(私は、あなたを産んであげることしかできなかったけど、許してくれる?)

一番聞きたいことは、なかなか喉から出てこない。

いや、聞くまでもなく、ミキには辛い思いをさせてしまったに決まっている。

目の前のミキの態度が、何よりの証拠ではないか。

(帰ろう…)

計がコーヒーカップに手をのばした、その時だった。

「さっきは…別にあれだから、会いたくなかったとか、そんなんじゃないから…」

震える声で、ミキが話し出す。

「ずっとね、会ったら話そうと思ってたことあったんだけど…いざってなると、なんていっていいかわかんなくなって…」

計は瞬きひとつせず、全身全霊で、ミキの発する言葉に耳を傾ける。

「そりゃさ…さみしい時もあったけど…でも…」

ミキは小さく一歩、計に近づき、はにかみながら言った。

「私は生まれてきて、本当によかったと思ってる」

計の目から大粒の涙が溢れ出した。

(私は…あなたを産むことしかできないのに…)

ミキも泣いていた。だが、ミキはその涙を両手で拭うと、優しい笑顔で計に呼びかけた。

「お母さん」

自分を「お母さん」と呼んでくれた。計は顔を両手で覆い、肩を揺らしてむせび泣いた。

「お母さん…」

もう一度呼ばれて、思い出した。別れの時間は迫っている。

「…なに?」

ミキはにっこりとほほえみながら言った。

「私を産んでくれて…ありがとう…」

そう言うと、ミキは計に向かって小さくピースサインをしてみせた。

計はこの瞬間、自分がこの子の母親であることを心から幸せに思った。

(ありがとう、元気に育ってくれて。あなたが元気に育ってくれた、ただ、それだけで、私はこんなにも幸せな気持ちになれた…。だから、これだけは伝えておきたい…私の本当の気持ち…)

「ミキ…」

計は、溢れる涙をぬぐうことなく、最高の笑顔をミキに向け、一言こう告げた。

「ありがとう、私のもとに生まれてくれて…」

 

 

未来から戻ってきた計は、涙で顔がぐしゃぐしゃになっていたが、それは悲しいから泣いていたのではないということを、そこにいた誰もがすぐに理解した。

「おかえりなさい」

数が優しく微笑みながら声をかける。

次の日、計は入院し、翌年の春、元気な元気な女の子がこの世に生を享けた。

 

結局、過去や未来に行っても、何一つ現実は変わらないわけだから、この椅子に意味などないのでは?と都市伝説を扱う雑誌には書かれていた。

しかし、数はそうは思わない。

(心ひとつで、人間はどんな辛い現実も乗り越えていける。現実は変わらなくとも、人の心が変わるのなら、この椅子にはきっと大事な意味がある…)

そう信じているからこそ、数は今日もお決まりの台詞を口にする。

「コーヒーが冷めないうちに…」

<コーヒーが冷めないうちに・完>

 

※余談

原作小説における計の娘「ミキ」はカタカナ表記ですが、個人的には漢字では「未来(ミキ)」と書くのではないかと思っています。そうだったら素敵だなぁ…。

 

 

2.原作小説と映画版の違いは?

まずは、映画「コーヒーが冷めないうちに」の豪華キャストをご覧ください。

・時田数…有村架純
・新谷亮介…健太郎
・清川二美子…波瑠
・賀田多五郎…林遣都
・時田流…深水元基
・平井久美…松本若菜
・高竹佳代…薬師丸ひろ子
・平井八絵子…吉田羊
・房木康徳…松重豊
・夏服の女…石田ゆり子

個人的には第2話『夫婦』が好きなので「房木=松重豊、高竹=薬師丸ひろ子」の配役にはガッツポーズ!なのですが…ひとまずそれは置いておくとして。

ひと目見ただけで「あれ?計がいない!というか新谷亮介って誰!?」という部分に目が向きますよね。

映画オリジナルキャラクターである新谷亮介の役どころは「数のことが好きな美大生」とのこと。

ということは…映画「コーヒーが冷めないうちに」はこうなるはず!

 

 

計の不在と新谷亮介の登場から予想する映画「コーヒーが冷めないうちに」

結論から言えば、この設定変更はヒロインとしての数(有村架純)を際立たせるための措置だと思われます。

原作小説における数は「ミステリアスな案内人」という立ち位置であり、物語の中心にはいません。

どちらかといえば表情豊かで、しかも第4話の中心人物である計の方がヒロインと呼ぶにふさわしいでしょう。

とはいえ、過去におくるためのコーヒーを淹れられるのは数だけです。数がヒロインの1人であることには変わりません。

なので、原作小説をそのまま映画化した場合、数と計のWヒロインというカタチになるのですが…きっと何らかの理由で「Wヒロイン体制はちょっと…」という話になったのでしょう。

 

というわけで、おそらく映画版の数は「原作小説の計と数と足したような存在」になるのではないかと思われます。

こうすれば「人と接することを好まない冷めた性格」という数の設定を「人懐っこく誰からも好かれる」という計の設定で中和できますし、やろうと思えば「生まれながらにして心臓が悪い」という計の設定をなかったことにもできます。

 

以上を踏まえて、映画「コーヒーが冷めないうちに」はこうなると予想!

1.数が原作小説における計の役割も担う

2.そのため、第4話『親子』の中心人物になるのは計ではなく数

3.数の夫役として新たに新谷亮介というキャラクターが登場する

4.もしかしたら、数の命が助かるハッピーエンドになるかも!

登場人物的に第1話~第3話はほぼ原作小説と同じ内容になりそうな予感。

注目は計不在の第4話『親子』がどうなるかですね!

 

※追記

映画紹介のあらすじにこんな一節がありました。

タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。

自分自身の秘められた過去って何!?

私は今、原作小説を読み終わったばかりですが、数に関してそんな設定は一切ありませんでした。

考えられる可能性としては…「数が計の娘」という設定になっているとか?

どうも「女の幽霊」の扱いが大きい気もするので「幽霊の正体こそが計」という設定になっているとか!?

もしそうだとしたら…めちゃくちゃ面白そう!

早く映画版「コーヒーが冷めないうちに」が見たくてうずうずしています(笑)

 

 

まとめと感想

川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」が映画化!

今回は原作小説のあらすじ・ネタバレなどをお届けしました!

『4回泣ける』のキャッチコピー通り、どれも感動的なお話でしたよね。

大詰めの第4話も捨てがたいのですが、私の一番のお気に入りは第2話の『夫婦』

記憶を忘れていくなかで妻のことを一番に考えていた夫と、いつまでも夫の世話をすると固く決意した看護師の妻の話です。

物語のラスト「看護師としてではなく妻として夫が嫌になったら別れたらいい」という手紙のあたりでもう涙腺は崩壊。

昔気質な気難しい夫が決して表に出さなかった愛情…それが透けて見えた時、心臓がきゅっと締めつけられるような感覚とともに涙が溢れてきました。

映画では夫の房木を松重豊さんが、妻の高竹役を薬師丸ひろ子さんが演じられるということで「あ、これ絶対泣く。号泣する」と今から予感しています(笑)

映画版のキャストを見てみると、他には八絵子役の吉田羊さんも「ハマり役だな!」という印象。

役者さんの演技やBGMなどがつくと、こういう作品は一気に「感動パワー10倍!」って感じになりますからね。

『4回泣ける』どころか『ずっと泣きっぱなし』な映画になるのではないかと思います。

そんな注目の映画「コーヒーが冷めないうちに」は2018年9月21日ロードショー!

思いっきり泣けて、しかも前向きで幸せな気持ちになれる作品です。

心のデトックスに、ぜひ劇場へ!

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