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漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」最終回のネタバレ!映画とは違う結末に衝撃!

「僕の初恋をキミに捧ぐ」がドラマ化!

えらい懐かしいタイトルだなと思って調べてみたら、原作漫画の完結も映画版の公開も、もう10年前のことなんですね~。

私は当時、映画の「僕の初恋をキミに捧ぐ」を見て号泣した記憶があるので「もう10年!?」とビックリしてしまいました。

で、ドラマが始まる前に内容を思い出すべく未読だった原作漫画を一気読みしてみたのですが……

「え!? 原作ってこんな最終回だったの!?」

とヘビー級の衝撃を受けることになりました。

結末がね、全然違うんです。

というわけで今回は漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」のネタバレ!

あらすじや内容を振り返りつつ、原作漫画の最終回と映画のラストの違いを比較してみたいと思います!

漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」ネタバレ

★あらすじ

「大人になったら、ぼくのおよめさんになってください」

「20歳になったら、ぜったいよ」

幼い約束を交わしたとき、女の子はもう知っていた。

心臓病を患っている男の子が「20歳まで生きられない」と言われていることを。

だからこそ、女の子は約束した。

大好きな男の子と、大人になったら結婚する、と。

 

それから、10年後。

垣野内逞(かきのうち たくま)と種田繭(たねだ まゆ)は高校三年生になった。

10年たった今でも、2人の気持ちは変わらない。

20歳まで、あと2年。

2人の初恋が行きつく先は……。

 

【補足】僕の初恋をキミに捧ぐってどんな漫画?

2000年代に長期連載された「僕の初恋をキミに捧ぐ」は、王道を往く少女漫画です。

最初っから最後まで逞と繭は両想いなのですが、逞の病気が障害となって、なかなか簡単にはくっつきません。

……というか、正確にいえば逞が迷いっぱなしなんですよね。

逞は「長生きできない自分が繭と一緒にいてはいけない。最後は繭を悲しませてしまうから」と自分に言い聞かせてわざと繭に冷たくしてみたりするのですが、たとえば他の男に繭をとられそうになったりすると全力で止めたり絶望したりするんです。

・心の底から大好きだけど、繭の将来の幸せを考えれば身を引くべき

・でも、そんな理屈じゃ抑えられないほど繭のことが好き

このジレンマを行ったり来たりしているうちに、物語はいつのまにか終盤に突入しています。

 

数々の壁を乗り越えてやっと恋人になった逞と繭。

修学旅行編ではホテルから抜け出して、別の旅館に泊まって初体験まで済ませちゃいます。

想いが通じて、これからは幸せな毎日を過ごせる……と思っていら、今度は逞の病状が急激に悪化!

2人は《その瞬間》がすぐ目の前まで迫っていたことに気づきます。

一度は心臓移植という希望が見えたものの、いろいろあって手術はお流れ。

最後に残されたのは、未知数な部分の多い《新しい治療法》による手術だけ。

成功しても何年生きられるかわからない。

手術に失敗して、そのまま帰らぬ人になってしまう可能性もある。

『賭け』のような手術に、それでも逞は希望を見出します。

ただ、手術を受ける前に、逞にはどうしても叶えたい《願い》があって……!?

 

というわけで、ここからは漫画最終巻(12巻)の内容に突入です!


漫画のラストはどうなる!?

「一生に一度のわがままです。手術の前に、繭と結婚させてください」

繭の両親に土下座する逞。

「身の程知らずだとわかってます。でも……お嬢さんを僕に下さい」

それまで繭の将来のために我慢していた《心からの願い》

それを逞はようやく素直に言えたんですね。

ところが……

「でも、あなたは死ぬでしょ? 未来のないあなたとの結婚なんて、許せるわけないでしょう」

繭のママからは有無を言わさず反対されてしまいます。

今までの逞ならここで引いてしまっていたかもしれませんが、覚悟を決めた最終巻の逞は一味違いました。

以下、このときの逞のモノローグ。

僕は繭にふさわしくない。そんなことは僕が一番わかってる。

それでも、ここへ来た理由がある。

小6のとき、20歳までは生きられないと知った。

「僕は繭にふさわしくない」

そう思って身を引いたりした。

でも、それは繭を泣かせただけだった。

これまでの10年間を振り返りながら、逞は真っすぐな瞳で言いました。

「繭を、幸せにしたいんです」

何度読んでもうるっとくる名シーンですね。

 

この後、なおも反対する繭ママを繭パパ(=逞を担当している種田医師)が止めます。

このときの種田医師のセリフもカッコいいんですよね~!

「10年診てきたのは、君を死なせるためじゃない。助けるためだ。なんとしてでも、君を助けたい。君に生きてほしい。君と繭が結婚して、子供ができて……そういう未来を私も見てみたい。見せてくれ」

 

そんなわけで、逞と繭は結婚することに!

これまで支えてくれた友達や家族だけを集めて、病院でささやかな結婚式を挙げます。

タキシード姿の逞と、ウェディングドレスを身にまとった繭。

2人は大事な人たちの前で誓いの言葉を口にしました。

「わたくし、垣野内逞はなるべく長生きするべく鋭意努力し、ムチャしがちな繭をときにたしなめ時に助け、誰より彼女の一番の味方となり、寄り添い愛し抜くことを誓います」

「わたくし、種田繭はなるべく短気を直し、遠慮しがちな逞を時に励まし、時に怒り、誰より彼の生きる希望となり、どんな時もけして諦めず、支え抜き、愛し抜くことを誓います」

そして、これ以上ないほど満たされた表情で、誓いのキス。

お互いの誓いの言葉に涙ぐんでいる逞と繭の姿がとっても感動的な、素晴らしいシーンでした。

 

そして、いよいよ手術当日。

手術の同意書には繭が妻として「垣野内繭」と署名します。

その同意書の中にはこんな一文も……

『術中死の可能性があることを承知します』

相変わらず手術の成功率は不明。

手術室へと運ばれる直前、逞は「手術中ヒマだろうから」と繭に《箱》を手渡します。

手術が始まってから箱を開けてみると、中に入っていたのは封筒。

その表書きには、次の二文字が並んでいました。

 

『遺書』

 


 

漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」最終回のネタバレ!

※以下、逞の遺書の内容です。

遺書を書こうか書くまいか迷ったんだけど、もし死んでしまったら「書いときゃよかったな!」って後悔しそうなんで書きました。

できれば葬式は明るく、しめっぽくないほうがいいな。

繭も泣かないで。

だっておれ、幸せだから。

後悔ないから。

精一杯、生きたから。

 

でもね、もし助かったらやりたいことがたくさんあります。

繭と同じ大学に行きたい。

約束どおり仁和寺で、もう一度結婚式を挙げたい。

それから、やっぱり子供が欲しいな。

おれも、お父さんになりたいです。

繭は絶対怖いお母さんになると思うので、おれがめちゃめちゃ甘やかすの。

それが、おれの夢。

 

……だから繭、もし僕が死んでしまったら、お願いです。

僕のかわりに繭が、この夢を叶えてください。

必ず、他の人と家庭を持って、幸せになってください。

場面は病室で一人遺書を書いている逞。

『必ず、他の人と~』という部分に、目からあふれ出した大粒の涙がこぼれ落ちてにじみます。

「……絶対嫌だ!本当の本当は、絶対誰にも渡したくない!」

強がってみても、まだ18歳。

繭の前では笑ってみせても、本心では手術が恐ろしくないはずがありません。

「死にたくないよ……繭……!」

再び遺書の続き。

『必ず、他の人とまた恋に落ちてください。けれど願わくば……』

それは叶わなかった夢か、近い日の未来か。

いつかの逞に似た男の子と、いつかの繭に似た女の子が、パパになった逞と、ママになった繭と一緒にいる場面。

そんな幸せな幻想を背景に、遺書の最後の一文が示されます。

『けれど願わくば、僕らの初恋が成就する夢を』

<僕の初恋をキミに捧ぐ・完>

 

……え? 完!?

 


 

【補足】漫画の最終回について

漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」を読んでいて何が気になるって、そりゃあ「逞の手術の結果」ですよ!

成功してハッピーエンドを迎えるのか、それとも失敗して号泣不可避な結末を迎えるのか……私だけでなく、読者の誰もが気になって仕方がなかったと思います。

で、肝心の最終回はといえば……まさかの成功か失敗かわからないまま終わり!

いわゆる『この後の展開は読者の想像にお任せします』的な終わり方でした。

実際、遺書の内容をメインに据えた最終回は「このあと手術は成功した」とも「このあと手術は失敗した」ともとれる内容であり、解釈の仕方次第でどちらのルートであるとも読み解けます。

私は当然、失敗か成功かはっきり描かれているものだと思っていたので「え、ここで終わり!? 本当に!?」とビックリしてしまいました。

まあ、手術の結果を成功にしても失敗にしても文句を言う人はいたでしょうし、ある意味では穏当なラストだったと言えなくもないですが……個人的には「成功にせよ失敗にせよ手術の結果を知りたかったなあ」と思いました。

 

ちなみに、完全に個人の感想にはなりますが、私は最終回を読んで「ああ、やっぱり手術は失敗するのかな」という印象を受けました。

現実の未来で叶わなかったからこそ、ラストに「子どももできて幸せな家庭を築いている逞と繭」のイメージを持ってきたのかな、と。

あとはやっぱり、先に映画版を観ていたという先入観もありました。

映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」では原作漫画とは違う結末を迎えています。

どんなふうに違うのか、ちょっとご紹介しておきましょう。

 


 

映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」の結末は?

結論からいえば、映画版では明確に逞が亡くなります。

映画では最後のイベントは「2人の結婚式」ではなく、「病院を抜け出しての最後のデート」

病気が嘘のように元気な姿を見せた逞でしたが……その後、あえなく帰らぬ人に。

ひとり残された繭は、逞の遺骨を持って教会へ行き、ひとりウェディングドレスを着て叶えられなかった結婚式を挙げます。

誓いの言葉ともいえるラストの繭のセリフは次の通り。

「何度でも私は逞に恋をする。悲しい思いをするとわかっていても、それでも逞を好きになる」

あまりにも切なすぎる結末に、見ていて涙が止まらなかったことを覚えています。

悲しい結末ではありますが、予感されていた最後でもありましたし、きっちり描かれているぶん、私は映画の終わり方が好きでした。


まとめ

青木琴美「僕の初恋をキミに捧ぐ」がドラマ化!

今回は原作漫画の最終回ネタバレや、映画の結末との比較などをやってみました。

私はドラマに先駆けて漫画を一気読みしたのですが、やっぱり面白い!

『カップルのどちらかが重篤な病気』という設定は定番ではありますが、やっぱり涙腺を刺激されます。

特に逞は周囲に気を遣わせまいと普段はチャラけているものですから、ちらりと本音がのぞく場面ではうるっと来てしまいますね。

また、そんな逞を一途に信じて想い続ける繭の意志の強さにも感動させられました。

こういう漫画が「10年経っても色あせない不朽の名作」というものなのでしょう。

漫画最終回では「手術の結果不明」、映画では「手術失敗」という結末を迎えた「僕キミ」ですが、ドラマではいったいどんなラストになるのでしょう?

『僕の初恋をキミに捧ぐ』の配信は?

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POSTED COMMENT

  1. your より:

    私は漫画の終わり方の方が好きです

  2. 僕キミ より:

    今夜、ドラマも終わりました。
    マンガと同じところで終わりましたね…

    果たして結果は?!

  3. ラーメンくん より:

    言わせて下さい。
    映画版は逞は手術受けていません。
    移植の話がなくなって、それで終わりです。
    原作やドラマであった再生手術の話はない事になっており、逞は寿命で死にました。

    自分は原作や原作を基本にして作られたドラマのが好きですね。
    映画は…はっきり言って嫌いです。

    【映画版のダメなとこ・嫌いなとこ。】
    原作から入った多くの原作ファンが、思っているであろう事。

    ※岡田は逞、逞感ない。
    ※逞が20歳まで生きられないと知るのが小学校の修学旅行中ではなく、入院中の8歳に変更。
    ※結婚の約束の場、夜ではなく、明るい時に変更。
    ※仁和寺のエピソードがない。
    ※兄弟であるはずの昴と律、赤の他人同士に設定変更。
    ※先輩であるはずの昴が逞と同級生になって、地位が逞より下に変更。
    ※生きてるはずの繭のお母さんを死んでる事に設定変更。
    ※昴の事故り方が昴が飛び出してダンプに跳ねられるという雑い感じに変更。
    ※正式に結婚するのに、結婚しない。
    ※遺書が子供時代の紙切れに変更。
    ※結末が原作ファンがもっとも望まないものに原作と違うものに変更。
    ※法的に認められない結婚の様子が描かれる。

    まぁ、こんな感じ?

    >わかたけより

    あっ、そうでした!
    ご指摘ありがとうございます! 修正しました!
    原作から入ると映画版に「これじゃないな」って思うことありますよね。
    私も最初に原作と出会っていれば、また映画の見方が変わったのではないかと思います。

  4. あき より:

    小学館の編集長、畑中雅美さんが「僕キミ」のラストはハッピーエンドだとツイートされてますね。
    以下抜粋

    「見開きでハッピーな絵を描いて終わったのに、逞が死んだと思う人がいたことに結構私もビックリしてしまったのですが、あの…はい…ハッピーエンドです」
    「現実に逞はお父さんになってるというラスト」

    だそうです。
    ドラマ版の最終回でモヤッとした気持ちがこれでスッキリしました。

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