ついに漫画「10万分の1」が完結しましたね……!
ヒロインが難病(ALS)にかかる物語ということで「どんな悲しい結末になるのか……」とドキドキしながら読んでいたのですが、幸せな最終回でほっとしました。
ただ、最終回後の未来を考えると、やっぱりちょっと涙腺が緩んできますけど……。
というわけで、今回は完結したばかりの漫画「10万分の1」のあらすじやネタバレをお届けします!
治療法が確立されていない難病・ALS。
じわじわと症状が進行していくなか、2人がとった行動とは?
最終回はどうなる!?
漫画「10万分の1」あらすじとネタバレ!
「私、桐谷くんが好き……」
「オレも好きだ」
両想いが実った日、僕は最高に幸せだった。
君の笑った顔が好きだ。
ふくれっ面も泣き顔も、みんな可愛くて仕方なかった。
だけど、そのすべてを神様が奪っていくとは、思ってもみなかったんだ。
僕らを選んだ10万分の1の確率……その名はALS。
★補足:ALSってどんな病気?
ALS(筋萎縮性側索硬化症)はまだ有効な治療法が確立されていない難病です。
症状が進むにつれて全身が動かせなくなり、最後は呼吸困難によって命を落とすことになります。
莉乃の場合はまず足が時々動かせなくなるのですが、やがてほとんど足が動かなくなり車イスに乗ることになります。
そして最後は……
★主な登場人物
・桜木莉乃……高校二年生。両親を早くに亡くしていて、祖父と二人暮らし。
・桐谷蓮……剣道部主将。代々警察官の家系だが、莉乃の病気を知り医学部を志す。
・橘千紘……莉乃の親友。
・比名瀬祥……千紘の彼氏で、蓮の親友。千紘とともに病気に立ち向かう2人を応援する。
ALS発覚
「き……桐谷くん……足、動かない。私、立てない。立てないよ……」
ALSは低確率(約5%)ながらも家族間の遺伝が確認されている。
ALSの診断には時間がかかるものの、祖母がALS患者だった莉乃の場合、ALSの疑いは強い。
今はまだ「たまに足が動かなくなる」程度。
しかし、ALSの症状が進行すればいずれは全身が動かなくなり、最後は呼吸困難で命を落とす。
「怖いよ……」
ALS患者の最期は悲惨だ。
両手両足だけではなく、声帯やまぶたさえ動かせなくなる。
それなのに、五感だけは残っているのだ。
例えば、そんな状態で体のどこかがかゆくなったら?
そこに手を当てることもできなければ、声を出してそれを伝えることもできない。
いったいそれは、どれだけの苦痛なのか……。
ALSの疑いがあると発覚したとき、莉乃が一番に考えたのは、つき合い始めたばかりの彼氏・蓮のことだった。
「私、もしかしたらこうして桐谷くんのこと抱きしめられなくなっちゃうのかも……そうなったらやだな……すごくやだ」
「そのときはオレが桜井さんを抱きしめる。守るから」
蓮はALSのことを理解したうえで、それでも莉乃のことが好きだという。
しかし、莉乃はそんな蓮の気持ちを素直に喜ぶことができなかった。
症状が進行していけば、蓮に迷惑をかけてしまう。
今はよくても、そのうち「面倒くさい」と思われるかもしれない。
莉乃はノートに書き連ねた『やりたいことリスト』の最後に、こう書き加えた。
『桐谷くんと別れる』
『やりたいこと全部叶えたら死にたい』
蓮の覚悟
蓮はたまたま莉乃のノートを見てしまう。
「ねぇ……別れるって何? 死んで病気の不安から逃げて、オレからも逃げるって? なんだよ、それ……」
「だって……病気(ALS)じゃ普通につきあえないじゃない……。普通にデートして……一緒に話して……笑って……当たり前のことができなくなるんだよ? そんなの耐えられる? いくら桐谷くんが平気って言ったって、この先わからない。つきあったことをいつか後悔する日が来るかもしれないのに」
「確かに後悔するかもしれない……」
「……っ」
「だけど後悔しないかもしれない。少なくとも今のオレは後悔してない。桜木さんが好きだから」
蓮はノートのページをビリビリに破くと、じっと莉乃の目を見つめて言った。
「見くびらないでよ。お願いだから、オレの気持ち決めつけないでよ……。こんなのひとりで作らないで、あきらめないでよ……」
莉乃の目に涙が浮かぶ。
ついに泣き出した莉乃を、蓮は優しく抱きしめた。
その日の夜、莉乃はノートにこう書き足した。
『どんなことがあっても生きたい』
診断
ついに莉乃がALSだと診断された。
「もしかしたら違うかもしれない」という淡い期待すら、もう抱けない。
それでも、蓮の莉乃に対する気持ちは少しも揺らがなかった。
「まだ大丈夫だよ。まだなんだってできる。ねぇ、まだ莉乃のやりたいこといっぱい見つけられるよ。たくさん莉乃のしたいことしよう。戦っていこう。一人じゃないよ。莉乃が好きだ。離れないよ」
優しい蓮の言葉に、莉乃は思う。
――蓮くんがいてくれてよかった。いつか動かなくなる。この手も、足も、唇も。抱きしめることも、名前を呼ぶことだって。だけど今は……
莉乃は蓮にキスをする。
「蓮くんが好き。大好き」
「好きだ。絶対放さない……」
お泊り旅行
夏休み。2人は東京へお泊り旅行に。
2人で過ごす時間はあまりにも楽しくて、だからこそ莉乃はこの《最後の旅行》を終わらせたくないと思った。
「明日、帰らないといけない……? もっと一緒にいたい。ねぇ、いたいよ……」
「行こう、一緒に。もっと遠くへ……」
翌日。
家族からの連絡を無視して、2人は長野へ。
莉乃の思いつきで、綺麗な星空が見えるという山間の名所に向かった。
もう2度と旅行に来ることはないと寂しそうな表情を見せる莉乃に、蓮は「タイムカプセルを埋めよう」と提案する。
「この箱に未来のオレたちへの手紙を入れて埋めよう。毎年掘り返して、ふたりで読んで笑えるように。そのためにまた来るんだ。ここへ、ふたりで。来年だってオレたちなら来れるよ。絶対」
大粒の涙をこぼす莉乃を、蓮は優しく抱きしめた。
「帰ろう。来年また来るために」
つながり
2学期。
莉乃はクラスメイトのみんなにALSのことをカミングアウトした。
「私はこの学校を卒業したいと思っています。それが私の今の目標です。きっと、卒業まで迷惑かけると思います。でも……みんなの力を貸してくださいっ!」
クラスメイトたちの反応は温かいものだった。
学園祭ではそんなクラスメイトたちの協力のおかげで、「莉乃を北海道に引き取りたい」という母方の祖母の考えを変えることができた。
転校しなくてよくなったことに安堵する莉乃と蓮。
夜の後夜祭を抜け出して、2人は学校の屋上でふたりだけの時間を過ごす。
2人の願い。
それは、心も身体もひとつにつながること。
「莉乃が好きだよ……。オレ、莉乃としたいと思ってる」
「わ……私も……蓮くんとしたい……蓮くんが大好き」
笑い合う2人。
その日、学校の屋上で結ばれた2人は、お互いの体温を感じながら同じことを思った。
莉乃(蓮くんの真っすぐな眼差しと声を、蓮くんの手の優しさを……)
蓮(莉乃のはにかんだ笑顔と声を、莉乃の柔らかな温もりを……)
蓮&莉乃(焼きつけるんだ、全部――)
「私たち……ひとつになれたんだよね。私たちは……一緒なんだよね? 離れないで、こうしていて。ずっと一緒にいて……。ずっと放さないで……っ」
涙を流す莉乃を、蓮は強く抱きしめる。
「オレたちは一緒だ。ずっと……!」
(先のことなんてどうなるかわからない。でも、だからこそ約束するんだ。ふたりで並んでいられる未来を、同じ未来を)
(たとえ、どんな未来が待っていたとしても)
半年後
それから半年の月日が流れた。
この半年で莉乃の髪はだいぶ長くなったし、莉乃は車イスで生活するようになった。
月日が経って変わったこともあるけれど、蓮の優しさや愛情は変わらない。
このまま笑顔でいつまでも過ごしていける。
……このときはまだ、莉乃はそう思っていた。
ある日、莉乃に大きなショックを与える事件が起こった。
それまでは普通にできていたトイレがひとりでできなくなり、恥ずかしさから人を呼ぶこともできず失禁してしまったのだ。
莉乃(私、本当に病人なんだ。今まで車イスに乗っててもどこか楽観視してた。でも、それはみんなの助けがあったからなんだ。誰かがいないと何もできない。生きている間、人の手を借りないと生きられないんだ)
そんな中、莉乃は蓮が自分のために医学部志望に進路変更したことを知る。
「どうして……私なんかのために将来の夢を変えちゃうの?」
「莉乃、聞いて。オレは……」
「やだ、聞きたくない。聞いたらもっと好きになっちゃうもん」
思いつめた表情の莉乃に、蓮は一瞬言葉を失う。
「蓮くんの決心を聞いたら私の気持ちが揺らいじゃう……。この先一緒にいたって迷惑しかかけられないのに。私は蓮くんに何もしてあげることができないのに……っ。だから……」
顔をあげた莉乃の頬には涙が伝っていた。それでも、莉乃は無理に笑顔をつくって言った。
「だから……私のこと振って。蓮くんから振ってほしいの」
蓮の答えは……
「莉乃はバカだ……。何もわかってない。莉乃のためだけに医学部を受験するんじゃない。オレのためでもあるんだ。一緒にいるために」
「一緒に……いるため?」
「それに、オレに何もしてあげられないなんて嘘だ」
蓮(君の存在がこんなにもオレを強くしてくれる。力をくれる)
そう心の中でつぶやくと、蓮は片膝をついて莉乃の手に自分の手を重ねた。
目線の高さを合わせて、まっすぐな気持ちを伝える。
「医学部には絶対合格する。だから結婚しよう。オレと一緒に生きよう」
「蓮くん……っ」
莉乃の目から再び涙があふれだす。
その涙は、別れを覚悟して流した悲しい涙とは違って、とても温かいものだった。
未来へ
桜木家、桐谷家の家族は2人の結婚を心から祝福してくれた。
卒業したら蓮が桜木家に住むことになり、今はその準備段階として週末だけ蓮が桜木家に泊まっている。
月日は流れ、高校三年生の冬。
蓮は宣言通りにK大医学部に合格した。
受験が終わったタイミングを見計らって、莉乃は前々から考えていたことを蓮に伝える。
「私……子供を産みたい。蓮くんとの赤ちゃんが欲しいの。ダメ……かな?」
「もちろんいいに決まってる! 今日は最高だ……!」
「え……いいの? そんなあっさり……。今より大変になっちゃうよ?」
「莉乃が自分から望んでくれたことが嬉しい。オレたちふたりの家族をつくっていこうって思ってくれたことが」
「蓮くん……」
病気のせいで遠慮する癖がついてしまった莉乃が口にした《願い》
それは未来にふたりの愛の証を残すことだった。
「じゃあさ、オレの願いも聞いてくれる?」
「え?」
急に真剣な表情になった蓮に莉乃はドキッとする。
「桜木莉乃さん」
「は……はいっ」
「オレと結婚してください」
蓮は小さな箱を取り出し、莉乃に向かってふたを開けてみせる。
箱の中には、小さく輝く宝石のついた指輪が埋まっていた。
蓮のプロポーズの言葉は……
「一生、オレと生きてください」
みるみるうちに莉乃の目が赤くなっていく。
「はいっ……私をお嫁さんにしてください!」
まっすぐ見つめ合いながら、薬指に指輪を通していく。
蓮&莉乃(望んで、求めて、つないで、結んで……そうやって私たちの思いは未来へ続いていくんだ。照らしていくんだ)
3月。
莉乃と蓮は高校を卒業した。
卒業式の日には、クラスメイトのみんなが教室でささやかな結婚式をひらいてくれた。
「みんな、本当にありがとう……!」
そのままふたりは婚姻届を提出し、本当の夫婦になった。
卒業旅行
比名瀬、千紘と一緒に卒業旅行へ。
行き先は星空を見に訪れた思い出の地・長野。
4人はそこで莉乃と蓮が埋めたタイムカプセルを掘り起こす。
『1年後の私へ 寂しくないですか? 辛くないですか? 1年後、私はどうなってるかわかりません。それでもなんとか生きていられたらって祈っています。 桜木莉乃』
『不安はあるけど、オレはずっと莉乃のヒーローでいられていますか? 負けるな、蓮』
過去からのメッセージを読んだ4人は、新たに未来へメッセージを残す。
今度は手紙ではなく、声を録音して。
比名瀬「未来のオレへ。きっとオレのことだから大成功してるの間違いなし! 仲間のことを大事にしまくって千紘とは将来結婚もします。終わり!」
千紘「私は看護師になって、多くの患者さんの手助けをしたいです。莉乃がもし困っていたら駆けつけて、一番の相談相手でいると誓います。何があっても大事な親友だから……っ」
蓮「オレは研究者になって莉乃の病気を治します。そして自分の子供ができたら莉乃と子供のふたりのヒーローになります。きっと自分が思ってるよりも、この先困難がたくさんあると思う。でも負けるな! 格好悪くてもヒーローでいろ! 家族を守れ! 以上」
そして最後は、莉乃の番。
いつか声が出せなくなる前に、自分の言葉を未来に残す。
莉乃「私は……生きます。迷いがあったけど、そのときがきたら……呼吸器をつけます。少しでも大好きなみんなの側にいたいから……。まだ大切な人たちと生きていたいから。だから、生きます……っ」
呼吸器を一度つければ、もう外すことはできない。
自分で呼吸ができなくなっても、それでも生きていたいと莉乃は宣言した。
仲間のために、子供のために、そして何より自分のために。
莉乃(強く 前へ 生きて――)
宝物
「おめでとうございます。6週目ですね」
「え……。ほんとに……!?」
ずっと待ち望んでいた新しい命が、莉乃のお腹の中に宿った。
しかも……
蓮「双子!?」
莉乃「どうだ驚いたか!」
正式な結婚式の当日になってサプライズで打ち明けると、蓮は莉乃の想像以上に喜んでくれた。
蓮「よかった……っ。莉乃が家族多いのに憧れてたって言ってたからよかった……本当に。ずっと支え合っていけるきょうだいにしてあげよう。いつも笑っていられる楽しい家族に……。大変なこともあるとは思うけど一生懸命育てていこう」
莉乃「うんっ」
莉乃(私たちの――)
蓮(オレたちの――)
莉乃&蓮(新しい宝物)
最終回
「焼肉食べた~~~~~いっ!!」
「……焼……肉?」
食いしん坊の莉乃らしい叫び声とともに、双子がこの世に生まれた。
男の子と女の子。
天使のようにかわいい子供たち。
出産を終えた莉乃に、蓮はリクエスト通り焼肉を用意する。
莉乃「え……これって?」
蓮「食べたいって言ってたでしょ、焼肉。お疲れ様の意味もあるけど、恋人同士の頃と変わらずふたりで食べよう」
テーブルに並んでいるのは焼肉だけではない。
長野で食べた五平餅。
学校から帰る途中に、寄り道して食べたアイス。
いつか蓮が握ってくれた大きいおにぎり。
どれも二人の思い出が詰まっている食べ物ばかり。
……思えば、決して平たんな道のりではなかった。
それでも、こうして夫婦になって、子供も無事に産むことができた。
莉乃「美味しい……」
蓮に「あーん」してもらって食べる莉乃の目には、涙が浮かんでいた。
………。
……。
…。
それから数年後。
快晴の空の下、蓮と莉乃は海辺で遊ぶ子供たちを見守っている。
蓮「凛ー、礼太ー、危ないから海に入っちゃだめだぞー」
「はーーーい」
蓮の背中におぶわれている莉乃は、一見して全身に力が入ってないことがわかる。
表情も乏しく、顔の筋肉を動かすことすら難しいようだ。
それでも子供たちが駆け寄ってくると、莉乃はうっすらと笑顔をつくった。
「パパ―、凛もおんぶー」
「ボクもおんぶー」
子どもたちの無邪気なリクエストに、蓮は穏やかに笑って答える。
「パパの背中はパパの一番の人の特等席なんだ。だから、ごめんね。凛と礼太にもいつかきっと一番の人が現れるから、それまではお預けだ」
子どもたちは機嫌を悪くすることもなく、キャッキャと蓮の足にしがみついて遊びだす。
そんな幸せな光景を蓮の背中から眺めながら、莉乃は心の中で言った。
(歩けなくなった。手も動かなくなった。声もほとんど出なくなった。ひとつひとつ、失うものが増えていった……)
(けれど、失ったぶん、手に入れたものも、確かにこの手の中にはある)
(大好きな人たちを思う心は、強さは誰にも負けない)
(私の体が変化しても、心は変わらない)
(何を失っても、いつだって私の心は自由だ)
<完>
最終回の感想と補足
というわけで、漫画「10万分の1」は幸せで前向きな最終回を迎えました。
「奇跡が起こって病気が治った」なんて展開ではご都合主義すぎるので、「悲しい結末になるかも」と覚悟していたのですが、終わり方としてはハッピーエンドといっていいものでホッとしました。
ただ、こういうラストだと、私なんかはどうしても『最終回の先の未来』を考えてしまいます。
最終回のときでさえ『手も動かなくなった。声もほとんど出なくなった』という状況の莉乃が今後どういう道をたどるのかと思うと……なんだか素直に「ハッピーエンドで良かった」と喜ぶこともできません。
「10万分の1」をきっかけにALSについて少し調べてみたのですが、特に終末期の罹患者の様子は本当に心が痛むものでした。
莉乃や蓮ならこの先どんな状況になっても病気に負けることなく二人らしい時間をすごしていけるはずと信じていますが、それでも第三者(読者)目線としてはとても切ない気持ちになります。
きっと前作「あかいいと」(※)からずっと2人の人生を見守ってきたから、こんなにもやるせない気持ちになるのでしょうね。
せめてふたりの愛の結晶である凛と礼太が、莉乃のことを「強くてカッコいいお母さんだった」と誇らしく思ってくれたらいいな、と思います。
(莉乃と蓮の子供ですから、心配するまでもなくまっすぐ育ってくれると思いますが)
※「10万分の1」は宮坂香帆先生の漫画「あかいいと」のスピンオフ作品。
同じ難病モノの少女漫画といえば「僕は妹に恋をする」のスピンオフ作品である「僕の初恋をキミに捧ぐ」が思い出されます。
まとめ
今回は漫画「10万分の1」のあらすじネタバレをお届けしました。
ようやく恋人になれたと思った矢先に「ALS」が発症!
幸せの絶頂から一度は絶望に叩き落された莉乃と蓮でしたが、最後には結婚して、子供にも恵まれて、立派に幸せな家庭を築いてみせました。
もちろんラストに至るまでの過程では何度も不安にさいなまれ、別れの危機も訪れましたが、その度に莉乃と蓮はひとつずつ壁を乗り越えていきます。
ふたりの心の強さ、そして絆の強さには本当に胸を打たれて、読みながら何度もうるっときてしまいました。
最終回のその先でも、莉乃と蓮にはできるだけ長く穏やかで幸せな時間を過ごしてもらいたいと願うばかりです。
映画情報
さて、そんな「10万分の1」が実写映画化するわけですが莉乃と蓮を演じる主演キャストはこの2人!
・桐谷蓮……白濱亜嵐(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
・桜木莉乃……平祐奈
「10万分の1」ではとにかく終始一貫して蓮が完璧に『理想のイケメン彼氏』なので、白濱亜嵐さんは適役かも!
ときに可愛く、ときにカッコよく、そして常に彼女が大好きな蓮としての白濱亜嵐さんの姿は、ファンならずとも全女子必見レベル!
映画「10万分の1」、要チェックです!
(きっと号泣するんだろうなぁ……。ハンカチの準備はお忘れなく!)
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