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漫画『僕はどこから』ネタバレあらすじ!最終回の結末は?

市川マサ先生の漫画『僕はどこから』

最終回までノンストップで転がっていくストーリーがおもしろくて、気づいたら一気読みしちゃってました!

  • 他人の心を読み解ける主人公
  • エリートヤクザの親友

たったこれだけの説明で「お、なんかおもしろそう!」ってなりますよね。

というわけで!

今回は漫画『僕はどこから』のネタバレあらすじをお届けします!

ネタバレあらすじ

竹内薫(20)には特殊能力がある。

「僕は書かれた文章を読んで書き写すことで、その人の考え方を理解することができるんです」

芥川龍之介の小説を書き写せば、薫は芥川の『頭』で新作小説を書くことができる。

行方不明者の書置きを書き写せば、薫はその人が何を考えてどこに行ったのかがわかる。

『他人になれる能力』

薫はその能力を使って小説を書いているが、あまりに精巧なコピーすぎていつも編集部からストップがかかってしまう。

それでも若年性認知症の母親を介護しなければならない薫にとって、小説家になる道だけが残された希望だった。

◆

ある日、薫の中学時代の友人である藤原智美(20)が訪ねてきた。

「薫、仕事を頼みたい」

智美が持ってきた依頼は『替え玉受験』

薫に小論文の代筆を頼みたいのだという。

「え……でも、替え玉受験って……違法行為ですよね……?」

「今回のシノギで手に入る金は4千万。分け前は俺が2千万。お前が2千万だ」

「!!」

金があれば、母親にもっと優れた医療を受けさせることができる。

金があれば、コンビニでバイトする必要もない。

金があれば、ずっと小説に打ち込むことができる。

薫は智美からの裏の世界の依頼を受けることを決意した。

智美の肩書は『指定暴力団講談会傘下音羽組組長』

智美は史上最年少でヤクザの組長になった規格外れの切れ者だった。


替え玉

「僕は誰かになりきって書いているとき……頭では考えていないんです。集中すると頭は閉じて、右手が勝手に書いている。そんな感覚なんです」

薫が他人になると筆跡すら一致する。

替え玉受験は無事に成功した。

しかし、薫と智美にとっての正念場はこれからだった……。

◆

薫がコピーした受験生の名前は「井上玲」

『先生』と呼ばれる高級官僚の息子だ。

玲をコピーしたことで、薫はその心中に『殺意』があることに気づく。

嫌な予感がした薫は、受験が終わるとすぐに井上家に向かった。

そこで薫が目撃したのは、玲の母親の死体。

その場で腰を抜かしてしまった薫は、通報を受けて出動してきた刑事に見つかり『第一発見者(容疑者)』として連行されてしまった。

◆

玲にハメられた、としか考えられない。

玲には犯行時刻に受験していたというアリバイがある。

小論文の筆跡は玲が受験会場にいたという動かぬ証拠だ。

一方、替え玉受験をしていた薫にはアリバイがない。

当然、替え玉受験のことを話すわけにもいかない。

凶器の花瓶から薫の指紋が見つかったことで、警察は薫を犯人だと断定した。

「竹内薫、あなたを逮捕します」


アドリブ

「君の友だちの藤原智美がね……『竹内の単独犯だ』と供述したよ」

「え……?」

智美に裏切られた?

いや、そんなはずはない。

これは罠だ!

一瞬で思考を巡らせた薫は、目の前に差し出された調書を書き写した。

(これは……!)

読み取れたのは『智美が薫のアリバイについて何らかの供述をし、警察はそれを疑っている』という状況。

(ならば、僕は証言を合わせなければならない……ということですね。即興で……智美くんの供述と……!!)

事前打ち合わせなし。

完全アドリブの口裏合わせ。

ひとつでも智美の供述と食い違うことを言ってしまえば終わり。

だが、やるしかない。

「昨日……井上さんのお宅に行く前……僕は藤原くんと2人で中学から続く『読書会』をしていました」

刑事(こいつ……藤原と同じ供述を……!?)

◆

  • 智美が読んでいた本は?
  • 智美の感想は?
  • 井上家に行った理由は?

刑事から突きつけられた160の質問すべてに、薫は『正解』した。

智美と薫の供述がピタリと一致している以上、警察はそれが真実だと認めざるをえない。

『犯行時刻、薫は自宅で智美と読書会をしていた』

アリバイは成立し、薫は釈放された。

薫がアドリブを合わせられたのは、智美が中学の頃の思い出をもとに嘘の供述をしていると気づいたから。ある事件を機にまったくタイプの違う2人は無二の親友になりました。その頃のエピソードは2人の記憶に深く刻みつけられていたので、細かい部分まで供述を一致させられたんですね。


情報屋の山田

そもそも今回の替え玉受験は『先生(玲の父親)』が講談会会長に依頼したものだった。

成功報酬の4千万円はおまけのようなもので、本当の見返りは数兆円の経済効果があるとされる『カジノ計画』の利権。

もし玲が母親を手にかけた犯人として捕まれば、莫大な利益が見込めるカジノ計画への事業参入は水の泡と消えてしまう。

つまり、わざわざ薫を無罪にしてしまった智美の行為は組織を裏切る行為に等しい。

もちろん智美もそのことは重々理解していた。

「会長……俺に時間をください。俺が先生を、別の方法で納得させてみせます」

「できなかったら?」

「1兆円くらい上納します」

「……ったくおまえは。待てるのは3日間ってとこだ。行け」

◆

与えられた猶予はたった72時間。

「まずは玲を捕まえる」

情報屋の山田から「玲は九州にいる」という情報を得た智美は、ひとり北九州の小倉へと向かった。

◆

『小倉についた。これかりいろいろ探ってみる』

智美からのメール報告。

思わぬ来客があったのは、ちょうど薫が自宅でメールを受け取ったころだった。

「夜分遅くにすみません。山田です」

訪ねてきたのは情報屋の山田。

山田は

  • 玲は九州のヤクザにかくまわれている
  • 智美はまだそのことを知らない
  • 智美は武器を持っていない

と説明し、

「藤原さんにこれを届けて下さい」

と薫に本物の拳銃を手渡した。

智美が無謀にも武器なしでヤクザの本拠地に乗り込んでいく可能性があるため、まだ玲の正確な居場所を知られてはならない。

そう説明すると、山田は「気づかれてはいけないから」と薫のスマホを取り上げた。

「藤原さんとの連絡は、裏の世界のプロである私に任せてください。藤原さんの安全のためです」

「わ、わかりました」

「ありがとうございます。藤原さんとはJR小倉駅のバスターミナルで落ち合えるよう手配しておきます」

薫は山田に指示されるまま、拳銃を隠し持って小倉駅行きの新幹線に乗り込んだ。


黒幕

新幹線の座席で、薫は思考を整理する。

(智美くん……僕はわかってしまいました。玲くん失踪の黒幕は山田さん……です……!)

あのとき、薫は山田の文章を書き写していた。

そこから読み取れたのは、

  • 玲がいるヤクザのアジトは山田の本拠地であること
  • 山田が智美と薫を罠にはめようとしていること

このまま山田のシナリオ通りに事が進めば、その先には最悪の事態が待ち受けている。

とはいえ、丸腰の智美に武器を届けなければならないのもまた事実。

罠だとしても、今はまだ山田の思惑通りに動くしかない。

山田によって用意周到に準備された状況において、薫に選択権はなかった。

◆

薫の座席の後方。

一方的に薫を監視できる席に座る山田の顔には、満足げな笑みが浮かんでいる。

(竹内と藤原……そして警察……すべて俺の手の中だ……!)

情報屋である山田は講談会だけではなく、警察ともつながっていた。

すでに新幹線の中には山田の情報に踊らされた刑事たちが何人も待機している。

『小倉駅で薫と藤原が合流したところを警察に逮捕させる』

それが山田のシナリオだ。

『先生』から取りつけた成功報酬は、講談界に流れるはずだったカジノ計画の利権。

すべては山田が利権を手に入れるために巧妙に仕組んだ計画の通りに進んでいた。


罠

小倉駅に到着。

薫は打ち合わせ通りに、山田を罠にはめ返した。

山田に「銃口を向けられている」と思い込ませることで銃を構えさせ、その現場を逆に警察に確保させる。

カウンターは見事に決まり、山田は薫を尾行していた刑事たちによって取り押さえられた。

山田「違うんだ……! 先に銃を向けたのはそいつで……!」

刑事「竹内は武器を所持していません!」

山田「!?」

山田は銃を巾着袋に入れて薫に渡していた。

薫はそれを逆手にとり、巾着袋のなかに入れたペットボトルを銃だと思い込ませたのだった。

◆

「俺の夢は……まだ終わらねえ……!!」

山田は拘束から逃れると、薫を人質にして逃走。

一般人から奪った車で玲をかくまっている本拠地へと向かった。

◆

車中、山田は苛立たしげに薫に問いただす。

「玲をかくまっているのがこの俺だとお前が見抜いたのはわかる……。だが、なぜ藤原までそれを知ってんだ……!? お前のスマホは俺が持ってるんだぞ……!?」

「誤字……です」

「!?」

「僕と智美くんはメールを打つとき、必ず一時誤字を入れて送信してるんです」

山田が智美に送ったメールには誤字がなかった。

それにより智美は非常事態があったことを悟り、秘密裏に新幹線のなかで薫とコンタクトをとっていた。

その結果、完璧だったはずの山田の計画は崩壊し、今に至る。

(こいつらの……罠にはまっていた……だと……!?)

◆

薫を殴って気絶させ、山田はアジトへと急ぐ。

(こうなりゃ犯人を竹内になすりつけるのはナシだ。別の手を考えて利権はなんとしても手に入れてやる……!)


カチコミ

一方その頃、智美は山田のアジトである「宝土清掃」に殴りこんでいた。

表向きは清掃会社を装っているが、その実態は武装した極道の集団。

銃声を合図に問答無用の命の奪い合いが始まる。

5人……10人……20人……!

智美はたった1人で宝土清掃の《社員》たちを始末していく。

しかも、あとから検分されたときに「内部分裂だった」と解釈できるような演出をつけながら!

「俺がここにいた痕跡を残すワケにはいかねえからな……。このストーリーのタイトルは『反社会組織で内ゲバ~社長派 vs 反社長派~』ってとこかな」

◆

銃の照準も定まらない下っ端たちは瞬く間に全滅した。

最後に残ったのは宝土清掃の社長である「宝土駿輝」ただ1人。

2メートルを超える巨体だからこそ扱える大口径の拳銃の威力はすさまじく、智美は障害物を貫通してきた銃弾に腹を撃ち抜かれてしまう。

「やっぱ楽しいねーっ! 殺し合いはーっ!!」

「メンドクセ~~……。暑苦しいやつは嫌いなんだよ」

力でねじ伏せようとする宝土と、冷静に状況を見極める智美。

最後に立っていたのは宝土の銃の残り弾数を冷静にカウントしていた智美の方だった。

宝土にとどめを刺そうとした、その時。

「そこまでですよ。藤原さん」

薫に銃を突きつけた山田が登場し、状況をひっくり返した。

◆

絶体絶命の大ピンチ!

……かのように思われたのはわずかな時間だけだった。

「遅くなりました。藤原さん」

智美の仲間である権藤の登場により、状況は再び逆転する。

「お前の負けだよ。山田」

勝敗が決したことを悟り、山田はガックリと崩れ落ちた。

山田と宝土は同じ施設で育った兄弟同然の関係。宝土は山田のことを心から慕っていましたが、山田は宝土を道具にしか思っていませんでした。絶望しながら死んでいく宝土を哀れに思った薫は、施設の園長が残した文章を書き写すことで、2人がオヤジと呼んで尊敬していた園長の気持ちを伝えます。薫の言葉で山田は正気に戻り、涙を流して「死ぬんじゃねえ、駿!」と叫んだのでした。

※山田、戦意喪失


玲の本心

宝土清掃の敷地内。

隔離されたプレハブ小屋の壁面は『死ね』の文字で埋め尽くされていた。

この異常な部屋の主は、井上玲。

リチウムイオン爆弾を作動させるコードをつなぐと、玲はニヤリと笑って言った。

「僕はもともと死にたいんだ。それをあのババアが止めるから殺してやったのさ」

あと数分で宝土清掃の敷地は爆炎に包まれる。

玲を説得している時間はない。

そんなギリギリの状況で、智美は言った。

「薫、読め」

ハッとした表情を浮かべたのも束の間、薫の行動は早かった。

壁を埋め尽くす『死ね』の文字を書き写していく。

その意味を理解した瞬間、玲は薫に飛びついて絶叫した。

「やめろ……やめてくれーー!! 僕の中に入ってくるなぁーー!!」

薫の手がピタリと止まる。

「すみません……わかりました」

薫の本当の気持ち、それは……

 

『お母さん大好き』

 

「本当は大好きだったんですね……お母さんのこと……」

「なんで……読み解いたんだよぉぉぉぉ!」

半狂乱になった玲はリチウムイオン爆弾を放り投げた。

しかし、何も起こらない。

「そんなことしてもケーブルが外れてちゃ爆発しねーって。まともな判断もできなくなっちまってるみてーだな……」

武器を失った玲は無念そうにうなだれた。


犯行動機

「玲くん、教えてください。なぜ大好きなお母さんを……殺さなければならなかったんですか……?」

玲の目つきが一瞬で鋭くなる。

憎悪に燃える瞳で薫を見据えると、玲は言った。

「お前のせいだよ……! 竹内薫……!」

◆

薫たちが井上家に行った顔合わせの日。

薫は玲の文章を書き写し、その心情を読み解いた。

 

『僕を否定しないで』

 

玲の母親はあまりにも過保護すぎた。

あれをしてはダメ。

これをしてはダメ。

玲を否定することが母親にとっての愛情の証だった。

生まれたときから玲に選択肢はなく、ただ敷かれたレールの上を進むだけの人生だった。

それはどれだけ窮屈でストレスのたまる日々だったのだろうか。

それでも玲は貝のように押し黙り、じっと耐えてきた。

だというのに、薫は玲の本心を口に出してしまった。

玲が見ないようにしていた玲の本心を、突きつけてしまった。

玲にはもう『見ないふり』はできなかった。

大好きな母親から存在を全否定されるという絶望的な感覚。

いつしかそれは衝動的な『殺意』となり、事件は起こった。

「なんで僕の心を読んだ……? 何の権利があってお前は……僕の心を読み解くようなマネしたんだよぉぉぉぉ……!!」

◆

「お前らには制裁が必要だ……!!」

玲は拳銃を自らのこめかみに押し当て、不敵に笑った。

「僕が死んだら……いったい誰が犯人になるのかなぁ?」

「れ、玲くん……ダメです……!」

慌てて止めようとする薫を智美が制する。

「止めるんじゃねー、薫。……どうした? 早くやれよ」

「うおおおおおおっ!」

玲は叫び、そして……恐怖に震えた。

ガタガタと震える指先は固まってしまったかのように動かない。

息が詰まるような数秒の後、玲は拳銃を手放した。

そのままガックリと膝を折り、崩れ落ちる。

「なんで……? なんでだよぉぉぉぉぉーーーー!?」

「やれねーのかよ……あン?」

万策尽きた玲の前に、いくつもの修羅場をくぐってきた智美が立ちはだかる。

いったいこれから自分はどうなってしまうのか……?

恐怖に震える玲の耳に届いたのは、しかし意外な言葉だった。

「だが、否定はしねーぜ。俺はお前を」

「え……?」

「イヤ……つーか……わりかしお前……今までよくがんばってきたんじゃねーの?」

ぶっきらぼうな智美の言葉に顔を上げた玲の目から、涙が流れ落ちた。


結末

事件は終結した。

玲の身代わりとして警察には山田が出頭。

カジノ利権は当初の予定通り、講談会へと流れた。

◆

薫は日常に戻った。

母親の介護をしながら小説を書く生活。

しかし、なにもかもが元通りというわけではない。

『何の権利があってお前は……僕の心を読み解くようなマネしたんだよぉぉぉぉ……!!』

あのときの玲の言葉が耳から離れない。

間接的にせよ、玲が母親を手にかけた原因は自分にある。

重すぎる罪の意識が薫を苦しめる。

(ごめんなさい玲くん……ごめんなさい玲くん……)

気づけば、右手が勝手に動いていた。

『僕というものはいったいどこから来たのだろうか』

まったくの無意識だった。

(なんだ……!? この文章は……!?)

誰の文章も書き写していないのに、右手はどんどん原稿用紙の上に文字を綴っていく。

(これは……玲くんの物語……!?)

憑りつかれたように右手は筆記を続ける。

その主人公は玲なのか、それとも自分自身なのか。

薫はだんだんわからなくなっていった。

◆

「約束の2千万だ」

報酬を持ってきた智美は、げっそりと痩せた不健康な薫の顔に眉をしかめた。

「お前さ……この数日、何やってたんだ?」

「えっと……」

薫がありのままに起こったことを説明すると、智美はちゃぶ台の前にどっかりと腰を下ろした。

「ふーん……原稿用紙300枚分ね。見せろよ」

その小説が今までのコピー作品とはまるっきり違うことに、智美はすぐに気がついた。

「ちょっとコレ……書き写してみろよ」

智美が軽くメモした文章を薫に差し出す。

薫は言われるがままそれを書き写し……

「……あれ? 智美くんの感情が読み取れない……?」

「やっぱそっか……。お前、とうとう書いちまったな。自分の小説を!」

「……え? 僕はただ玲くんに謝りたくて……何を考えているのか……何を求めているのか知りたくて……ただ……その一心で……」

「それが、お前の本気なんだよ。お前は借り物でない自分の言葉を見つけたんだ」

薫は『他人になれる能力』を失った。

他人の心を入れるために必要だった空っぽの中身に、今は薫自身の気持ちが詰まっている。

智美はそれをいい変化だと思った。

「お前さ、コレ投降しろよ。いいトコまでいくと思うぜ」

◆

――このとき書いた僕の小説は、後に文芸雑誌の新人賞を受賞することとなる。

――そして、それを最後に智美くんは僕の前からいなくなった。


最終回

10年後。

薫はライターとして働いている。

あれから小説は書いていない。

いったい何を書けばいいのか、薫にはわからなくなっていた。

◆

井上家の墓に手を合わせているときだった。

足音に振り向いた薫の視界に、10年前と変わらない不敵な笑みがうつる。

「と……智美くん……? その隣の人は……」

「そうだ」

智美の横には井上玲が控えていた。

10年前とは雰囲気が変わっている。

智美と同じ世界にいるのだろう、と薫は一瞬で理解した。

ならば、尋ねるべきはそこではない。

「どうして急に……いなくなっちゃったんですか……!?」

智美は口を開かない。

「智美くん……僕は……なんでも語り合える……理解しあえる友達がいないことほど……僕にとって……」

積年の想いが口からあふれ出す。

その奔流をせき止めるかのように、智美は薫の口を手でふさいだ。

「もったいねーから、しゃべるな」

目を見開いて驚く薫をまっすぐ見つめて、告げる。

 

「言いたいことがあるなら……書け!!」

 

それがすべてだった。

智美はくるりと薫に背を向け、迷いなく歩を進めていく。

その半歩後ろには玲が付き従っている。

知らず知らず、薫の目からはボロボロと涙があふれていた。

がんばれよ、と伝えるかのように智美が軽く手をあげた。

その後ろ姿が見えなくなるまで、薫は親友の背中を見つめ続けた。

◆

――僕の生きる力はどこから来たのだろう。

――たぶん、今ここから。

<完>

※ちなみに最終回のサブタイトルは『僕はここから』でした。

ぱんだ
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漫画『僕はどこから』は打ち切りだった?

漫画『僕はどこから』は単行本全4巻。

個人的にはそこまで違和感なかったんですが、けっこう多くの人が

「打ち切りだろうな」

と感じてるみたいですね。

当時のツイートからも『連載順位下降』⇒『打ち切り』の流れがうかがえます。

「打ち切りだったとしたら、いい形で終わったな」

と思う反面、

「人気があればもう少し続いていたのかな……」

と思うとやっぱりちょっと残念。

読者アンケート送る人って少ないと思うんですけど、こういうの見ると「ちゃんと送った方がいいんだな」と実感しますね。

わかたけのつぶやき

言われてみれば物語後半の展開はめっちゃ早かったですね。ラスボスのはずの山田も小物っぽくあっさり負けてましたし。本当は山田の裏に大物の黒幕とかいたのかな?

そういえば重要人物である『先生』も設定だけで影も形も描かれていませんでしたし、お母さんの認知症設定もあんまり活かされてなかったですね。

ただ、最終回に関しては連載が長く続いていたとしてもほとんど同じ形になってたんじゃないかな、という印象です。そういう意味ではやっぱりきれいにまとまったラストだったと思います。


まとめ

今回は市川マサ『僕はどこから』のネタバレあらすじをお届けしました!

では、最後にまとめです。

3行まとめ
  • 黒幕は情報屋の山田(あっさり負ける)
  • 玲が母親を手にかけたのは、薫の言葉がきっかけだった。
  • 事件のあと、薫は能力を失った。その代わり、はじめて『自分の小説』を書くことができた。

『文章を書き写すことでその人間の思考を理解できる』という薫の能力がおもしろかったですね!

「そこで能力を使うか!」という場面も多くて、読んでて楽しかったです。

ドラマ化情報

漫画『僕はどこから』がドラマ化!

気になるキャストは

  • 中島裕翔さん(竹内薫役)
  • 間宮祥太朗 さん(藤原智美役)

の2人!

原作のイメージに近い気がしますね(顔面偏差値的な意味で!笑)

放送情報
  • 2020年1月スタート
  • 毎週水曜日 深夜0時12分~
  • 配信は『Paravi』

原作漫画がおもしろかっただけに、ドラマ版も楽しみです!

ドラマ『僕はどこから』の動画配信は?

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POSTED COMMENT

  1. MIN より:

    ドラマを見てて
    さきが知りたくなり
    読ませてもらいました
    楽しみが、ふえました
    すごく分かりやすくワクワクさせる
    あらすじですね(書き方)

    • わかたけ より:

      >MINさん

      ありがとうございます!
      ドラマこれから楽しみですね!

  2. 日村 より:

    私もドラマを見て続きが気になりこちらにたどり着きました。
    ドラマの1話の初めに薫が「あの日大切な人を失った」と言っていたり、その後銃声が響いたりしたのが気になってたのですが、漫画にはその描写はないのですね。
    薫いい子なので、バッドなエンドにならない事を祈りながら見てます。

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