青春・少女漫画系

漫画『恋は光』あらすじネタバレ解説|最終回の結末は?【映画原作】

漫画『恋は光』を読みました!

「恋の光」を目視できる男子大学生・西条をとりまく四角関係。

交換日記をまわす四人の大学生活はとっても楽しそうなのですが、最後に選ばれるのは一人だけです。

はたして西条が最後に選ぶのは……?

今回は秋☆枝『恋は光』のあらすじがよくわかるネタバレ解説をお届けします!

ぱんだ
ぱんだ
行ってみよう!

あらすじ

物語は西条が東雲に恋をするところから始まります。

なんと西条にとってはこれが初恋!

恋を知るために本を読んで研究しているという(変わり者の)東雲はどこか西条にも似ていて、あれよあれよという間にふたりは交換日記を始めることになります。

※東雲が携帯電話を持っていないため

西条は異性が自分に恋しているかどうか、恋の光によって判別できます。

つまり、いつか東雲が光ってくれればそれがゴールになる……はずでした。

ぱんだ
ぱんだ
ん?

西条には小中高と一緒だった北代というお洒落かわいい(唯一の)女友達がいます。

そもそも西条と東雲をつないでくれたのも北代でしたし、デートも北代のお膳立てのおかげで実現しました。

西条にとって北代は誰よりも信頼している親友で恩人です。

で、ここからが本題なのですが、北代はずっとずっと前から西条が好きでした。

にもかかわらず、西条の目に北代は光って見えていません。

「恋をしている女性が光って見える」という本人の認識と明らかに矛盾しています。

しかも、今度は逆に西条を好きでもないのに光って見える第三のヒロイン(宿木)まで現れて……。

西条はいったい何を光として視ているのか?

この謎によって四角関係はさらにややこしくなってしまうのでした。

「お前は誰も好きじゃないだろう」と好きな人から言われてしまう北代ちゃん切なすぎる……。

物語中盤まで

物語中盤の主役は間違いなく第三のヒロインである宿木南です。

彼女には「他人の彼氏を欲しがる悪癖」があります。

学内でも抜群にかわいい北代・東雲の想い人(西条)に気づいた宿木は、西条を巡る恋愛模様に参戦するやいなや、あっというまに西条の彼女になってしまいました。

ぱんだ
ぱんだ
えっ

まあ、あくまで「お試しに(東雲が好きなままでもいいから)」という条件での恋人関係でしたが、それでも彼氏彼女には違いありません。

この頃、東雲は西条を好きになっていた(光っていた)のですが、時すでに遅しです。

西条は(好きでもないのに告白してきた)宿木が光っている現象によって、光が恋の証だという認識に疑念を抱くようになっていました。

だから、せっかく東雲が光ってくれたというのに、西条は素直に「好きになってくれたんだ」と受け止めることができず、そんな隙を宿木につかれてしまったというわけです。

宿木はふだんは全然光らないのに、北代や東雲から西条を奪ったと意識すると強烈に光ります。

ならば、光の正体は優越感あるいは嫉妬心……?

ぱんだ
ぱんだ
むむむ……

光の正体はひとまず置いておくとして、西条と宿木は夏休み前に別れます。

もともと宿木は西条が好きだったわけではありませんからね。

しかも、北代によれば西条は

  • 変わり者
  • 妄想家で偏屈
  • 目つきも悪い
  • しゃべり方も変
  • 身長も平均
  • とどめに貧乏

といった人物像です。

三人のなかではいちばん普通の恋愛観を持つ宿木がいつまでも西条の彼女で満足できるわけ……できるわけ……。

はい、ここからさらにややこしくなります。

いつのまにか宿木ちゃんは本気で西条のことが好きになっていました。

宿木はこれまで誰かの彼氏を奪ってばかりで、自分から誰かを好きになったことがありません。

だから宿木にとって、西条はほとんど初恋の相手です。

なんでそんなことになっているのかというと、最後の一押しは別れる間際のやりとりでしょう。

宿木が「北代と東雲から奪いたくて(好きでもないのに)告白した」とカミングアウトしたとき、西条は嫌悪も軽蔑もせず「おもしろい考え方だ」と自然に受け止めてくれました。

外見や第一印象こそパッとしませんが、西条にはこうした懐の深いところもあり、つきあっていけば話もおもしろく、実はけっこういい男だったりします。

しかし、自業自得というべきか、ここでもまた時すでに遅し。

せっかく本気で好きな人ができたというのに、宿木はみすみすその相手と別れてしまっているのですから。

その後、宿木はなんとかヨリを戻そうとあれこれ画策して、たとえば東雲と西条がすぐにつきあわないよう妨害工作したりして、物語をさらにややこしくしていくのでした。

宿木ちゃんはたまに下衆だったりもするのですが、めちゃくちゃ可愛いし、応援したくなる子です。

1%でも西条とつきあえる可能性を高めようと立ち回る計算高さには尊敬しかありませんし、逆にいざ西条と対面すると頭の中が「好き」でいっぱいになっちゃう乙女なところも大好きです。

ネタバレ

夏休みが終わり、新学期。新キャラクターの登場によって、膠着(こうちゃく)していた四角関係に大きな変化が訪れます。

大洲央(おおず なかば)、高校二年生。

彼女は西条と同じ「恋の光」が見える人間です。

情報交換のために西条と会った央は、隣にいる北代を見て言います。

「今まで見た誰よりも北代さんが一番光ってて、お二人とも、すっごくお似合いだと思いました!」

ぱんだ
ぱんだ
えっ!?

たしかに北代は西条のことが好きです。

けれど、その恋心は西条の目には光として見えてはいませんでした。

一方、央は北代が強く光っているといいます。

その違いは何なのか?

西条が見ている恋の光は何なのか?

西条と央の違いを考察することで、ようやく「恋の光」の真相が明らかになります。

なるのですが……そんなことよりも今は北代の気持ちが西条に初めて伝わったことのほうが事件です。

北代は直感しました。

今、この時を逃したならば、きっと私は一生センセ(西条)に好きだと言えないだろう。

以下、北代が光っていると指摘された直後の一場面をご紹介します。

…………

「なぁ、北代よ」

「ん?」

「お前は俺を好きなのか?」

「うん、好きだよ、ずっと。ちゃんと好き」

北代ちゃんも本当に応援したくなる子です。小中高ずっと西条を支え続けてきて、そのうえ「もし他の誰かに先を越されても、西条が幸せならいい」なんて言っちゃう一途さ! もはや恋というより愛です。

頼むから報われてくれ……と祈りながらページをめくっていました。

恋の光

ついに告白した北代。それを知った東雲も後悔はしたくないと西条に告白します。

「私は西条さんを好きです。ただ西条さんが好きで、ただ西条さんが欲しいのです」

ぱんだ
ぱんだ
おお!

気になる結果は最後にお伝えするとして、ここでは先に「恋の光」の真相について説明させてください。

ぱんだ
ぱんだ
ふむ

恋には二種類ある、と作中では語られます。

そのままの用語でお伝えすると「本能による恋」と「学習による恋」の二種類です。

「本能による恋」は胸がドキドキして、気がつけば好きな人のことを考えていて、なにがなんでも意中の人を手に入れたいと思うような恋です。

一般的な恋のイメージはこちらではないでしょうか。

ある意味では心が暴走状態にあるような、衝動的な恋。

ひとめぼれのケースなんかは「本能による恋」の代表例だと言えるでしょう。

ぱんだ
ぱんだ
もうひとつは?

「学習による恋」は理性による恋です。

北代の例でいえば、長く続いた友人関係から恋人関係に発展するケースなどはこちらに分類されます。

突き動かされるような激しい恋ではなく、信頼や尊敬による落ち着いた恋。

本能的による恋が「好きな人を手に入れたい」と求めるのに対して、学習による恋では「相手に幸せになってほしい」が一番大切だったりします。

相手を思いやる恋。一般的には「愛」のイメージに近いかもしれません。

ぱんだ
ぱんだ
なるほどね

もうお気づきかと思いますが、西条の目に映っていたのは「本能による恋」の光だけです。

三人のヒロインの恋の分類は次のとおり。

  • 東雲:本能による恋
  • 北代:学習による恋
  • 宿木:本能による恋(※)

※当初は「他人の好きな人を奪いたい」という衝動により光っていた

西条に北代の恋の光が見えていなかったのは、このためです。

一方、央(なかば)には「学習による恋」の光が見えていました。

西条と央では同じ恋の光でも反対側の性質のものが見えていたわけですが、その理由は二人の正反対な家庭問題に根差しています。

ぱんだ
ぱんだ
家庭問題?

はい。どちらも母親がらみの問題です。

央が母親から過剰に干渉(束縛)されて精神をすり減らしているのに対して、西条は母親から無視され続けた子ども時代(※)をおくっています。

※十分に虐待(ネグレクト)と認められるような仕打ちでした

母から子への無償の愛情は、本能的なものだと言えるでしょう。

無償の愛の過多(央)と不足(西条)

西条の能力は子ども時代に与えられなかった無償の愛を見つけるためのものでした。

あるいは恋の光は「無償の愛なんてないのだ」と西条がひねくれてしまわないように、神様が与えてくれたものだったのかもしれません。

西条は北代や東雲からの好意に気づかない鈍感な主人公として描かれています。

ありがちな設定かと思いきや、その鈍感さは悲惨な幼少期の体験に起因していたのでした。人の気持ちに鈍感になることで、子ども時代の西条は心を守っていたのです。

特別だから

東雲と北代、どちらを選ぶべきか。

西条は一睡もできずに考え続けました。

ぐるぐるぐるぐる、思考は堂々巡りから抜け出せません。

北代は俺にとって特別な存在。最高の友人であり、家族以上の理解者である。彼女と付き合わないというのはあまりに不義理というものでは……。

東雲嬢は恋というものに対して悲観的・否定的であった俺の目を覚まさせてくれた生まれて初めての俗に言う一目惚れをした相手であって、そんな人が自分を好いてくれているという奇跡をふいにするというのはあまりにもったいないというのが正直なところで……。

悩み続けた末に、西条は大きな思い違いをしていたことに気づきます。

考えるべきは「どちらを選ぶべきか」ではありませんでした。

ひとりひとりと向き合って「自分はつきあいたいと思っているのか」と問うべきだったんです。

西条はようやく答えを得ました。

 

「お前は俺にとって特別……別格過ぎて付き合うことができない

そう告げた相手は北代です。

西条は言います。

「お前のおかげで、俺は自分の環境や自分自身に対して卑屈になることなく過ごしてこれた。お前がいてくれるから……大げさでも何でもなく生きるのが楽になった。故に、誰より大切だと思っている。だからこそ、俺では足りんのだ。全てを失ってでも、何が何でも恋人にしたいと、そういう熱や欲のある人間が恋人でないと納得がいかんのだ」

いろいろ言っていますが、要するに西条が求める恋は「学習による恋」ではなく「本能による恋」だったということです。

北代とつきあっても、きっとふたりは《うまくやれる》に違いありません。

いつも笑いあえる、問題なんてなにも起こらない穏やかな恋を育んでいけるでしょう。

でも、そうじゃないんです。

西条が身を投じたいと願うのは一緒にいるだけで心臓が高鳴るような、不安や戸惑いまでひっくるめた冒険のような恋です。

それはまさに、東雲に対する感情そのものでした。

…………

「完璧にフラれたなー。ま、分かってたけどね」

「……すまない」

「いーよ、しゃーない」

(中略)

「あー……あのさ」

「ん?」

「初恋と失恋の相手が、センセで良かったよ」

北代ちゃんはフラれても怒ったり泣いたりせず、むしろ西条に大切に思ってもらえていると知って「充分だ」と受け入れました。できた子だよホント……。

結末

「俺はあなたと付き合いたい。あなたと恋を知りたいし、作りたい」

「……私で良ければ、宜しくお願い致します」

こうして西条と東雲は晴れて恋人同士になりました。

ずっと続けていた四人での交換日記もこれでおしまいです。

恋が成就したことで西条は北代との居心地のいい関係を失い、東雲もまたライバルとは思えないほど仲の良かった二人の友人(北代・宿木)を失いました。

それは大きな痛みではありますが、しかし新しい恋人たちに後悔している暇はありません。

ちょっと変わり者な二人にとって、これが初めての恋です。

一緒にレポートを書いたり、ぼーっと公園のベンチに並んで座ってみたり、クリスマスの街並みを歩いたり……。

「幸せですね」「はい」

西条の目には変わらず東雲の恋の光が見えています。

キラキラと輝く、あたたかな光。

東雲はまばゆい恋の光にも負けないくらいの笑顔で西条に言います。

「本能の恋も学習の恋も、もしかしたら別の恋もあるかもしれない。その様々な恋をあなたにしていきたいし、ずっとずっと光り続ける自信があります。だからずっと、見ていて下さい」

二人の恋は、まだ始まったりばかりです。

※以下、最終回のモノローグ

…………

好きだと伝えられる幸せ。

好きを与えられる幸せ。

何も考えず、ただ時間・空間を共有する幸せ。

相手を知るという幸せ。

影響し合える幸せ。

私達は幸せを作り、積み重ね続ける。

出会ったあの日に生まれた一つの欲求を満たす為に。

 

“恋というものを 知りたくて”

<おわり>

感想

おもしろかった!

率直な感想はシンプルなこのひと言に尽きます。

『恋は光』の登場人物はほとんど東西南北の4人だけです。

※宿木ちゃんは下の名前が南。

人数が少ないからこそ一人一人の掘り下げは深く、ありていにいえば読んでいるうちにみんな大好きになっていました。

だというのに、可愛くてしたたかな彼女たちを好きになればなるほど、最後に報われるのは一人だけだという残酷な未来が重くのしかかってきて……。

三者三様の真剣な恋心が理解できるからこそ、そのうち二人は失恋してしまうという事実に身もだえしました。

ぱんだ
ぱんだ
わかる

『恋の光』を読み終わって印象に残っているのは、恋が成就した東西ではなく、むしろ失恋してしまった北代と宿木のふたりです。

物語的に「最後はやっぱり東雲ちゃんだよなぁ」とわかっていつつも、二人のことは心から応援せざるを得ませんでした。

わたしが『恋は光』を100楽しんだとするなら、そのうち70か80は「うわぁぁ! 北代ちゃん幸せになってくれぇ! 宿木ちゃんいいぞもっとやれ!」という応援です。

自分でも「なんだそりゃ」とツッコミたくなるような表現ですが、きっと漫画を読んだ方なら共感してくださると信じています。

未読の方は悪いことを言いません。読んでください。読めばわかります。

全7巻できれいにまとまっていますし、恋愛模様や光の謎うんぬんを抜きにしても仲良くキャンパスライフをすごす女性陣や、毎話おしゃれなファッションや髪形を見せてくれる北代ちゃんを眺めているだけでも楽しいです。

もちろん絵柄も素敵なので、まずは試し読み↓をチェック!

 

 

ぱんだ
ぱんだ
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まとめ

今回は秋☆枝『恋は光』のあらすじネタバレ解説をお届けしました!

この作品はいわゆる「胸キュン(※)」なエピソードを散りばめた少女漫画的な恋愛モノではありません。

※死語?

ひしひしと伝わってくるのは「恋のままならなさ」

自分一人だけの「好き」では恋愛にならないという、当たり前ながらも切ない気持ちに胸が締め付けられました。

「恋って二人でしたいよね、やっぱ」

↑はフラれたあとの北代の台詞。しつこく言いますが、いい女なんですよホント……。

映画情報

キャスト

  • 神尾風珠
  • 西野七瀬
  • 平祐奈
  • 馬場ふみか

公開日

2022年公開

ぱんだ
ぱんだ
またね!


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