ラストに驚き 記事内にPRを含む場合があります

『シャイロックの子供たち』あらすじネタバレ解説|真犯人と結末【映画&ドラマ原作小説】

池井戸潤『シャイロックの子供たち』を読みました。

地上三階地下一階、東京第一銀行長原支店には強欲が渦巻き不祥事が潜む。

消えた現金百万円。失踪した行員。

一連の事件の真相とは……!?

今回は小説『シャイロックの子供たち』のあらすじがよくわかるネタバレ解説をお届けします!

ぱんだ
ぱんだ
いってみよう!

あらすじ

ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。

女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪……!?

“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。

二転三転する犯人捜し、組織の歯車の中でリアルな生が交差する圧巻の金融クライム・ノベル!

(文庫裏表紙のあらすじより)

現金紛失事件

「係長、現金が足りないんです」

いかにも気まずそうな女子行員の一言から事件は始まりました。

小売店のレジの精算が合わないのとは訳が違います。

百万円という金額もさることながら、もし紛失した現金が出てこなければ、本部からの評価が著しく下がってしまうからです。

支店への評価は管理職への評価に直結しています。保身に余念がない支店長の九条、昇格を目論む副支店長の古川。業績を上げて表彰されることしか頭にない彼らが、現金紛失などという重大な過誤を許すはずもありません。

現金紛失の報告はたちまち蜂の巣をつついたような大騒ぎとなり、東京第一銀行長原支店の総力を挙げた捜索が始まりました。

ぱんだ
ぱんだ
ふむふむ

容疑者は早々に見つかりました。

北川愛理。窓口を受け持つ女子行員の一人です。

百万円捜索は行員の私物検査にまで及んだのですが、愛理の文庫本から当日の日付の帯封(※)が出てきたのが問題でした。

※札束をとめる紙の帯

客と現金が出入りする窓口は一階。行員のロッカーが設置されているのは三階。ふつうに考えて、帯封が三階に紛れ込むわけがありません。愛理のバッグに入っていた文庫本のなかともなればなおさらです。

百万円を盗んだ犯人は愛理に違いない。行員たちは納得しました。帯封という物証はもとより、愛理には強い動機もあったからです。

ぱんだ
ぱんだ
動機?

北川家では父親が早くに亡くなっています。愛理は妹たちの学費を捻出するため、給与の半分を家に入れていました。加えて、最近では同じ長原支店に勤める彼氏・三木哲夫との交際のためにも支出が増えていて、預金残高も底をついている状況です。

「私は――私はやっていません!」

愛理は顔面蒼白で訴えましたが、白い目で見られるばかり……。

それもそのはず。一刻も早く事件を解決したい九条支店長と古川副支店長は早くも愛理を犯人と決めつけて聞く耳を持ちません。

愛理の味方をすれば、それはすなわち上司への反逆であり、出世にも響いてしまいます。

だから、愛理の味方をしたのはたった一人だけでした。

「北川はやっていません。これは何かの間違いでしょう」

愛理の無実を声高に主張したのは直属の上司である西木雅博です。

頭髪は薄く小太り。いつもはひょうひょうと冗談を言っていて、会議では怒られてばかり。頼りない印象の西木でしたが、このときばかりは頑として意見を曲げませんでした。

※以下、小説より一部抜粋

…………

支店長室を出て、二人で一階の営業課に戻った。

「西木係長、人事の点数下がっちゃったかもしれませんね」

「どうせ俺なんかさ、営業課の係長止まりだから。人事考課下がりっぱなしだし、いまさらそんなの気にしてどうするよ、なあ愛理ちゃん」

西木は愛理が知っているいつもの西木に戻って、へらへらした口調でいった。

「俺もあと何年かしたら出向、出向。それでも自分の部下ぐらい守らなきゃ」

…………

現金紛失事件は意外にも翌日には解決されました。昼休みのうちに副支店長のデスクの上に置かれていた……というのは建前で、本当は支店長以下、主だった役職付きの行員が分担して出し合ったお金でした。もちろんやってはいけない行為です。

「必死なんだよ、上は」

そう言いながらも、西木はちっとも事件が解決しただなんて思っていません。

「だけどな、俺は許せねえんだよ。くそっ。(手出しした)十万円、絶対に取り返してやる。正義は必ず勝つってな」

西木は頼りないようでいて、その仕事ぶりは優秀そのものです。

現金紛失事件の探偵役を買って出ると、あっというまに《犯人》を見つけてしまいました。

半田麻紀。融資課の美人行員です。

麻紀は三木哲夫の元カノでもあります。つまり動機は彼氏を奪った愛理への嫉妬というか、嫌がらせというか、まあ逆恨みなんですが。

ただし、麻紀は落ちていた帯封を文庫本に挟んだだけで、百万円の紛失には関わっていないのだといいます。

百万円を盗んだ真犯人は誰なのか?

そして、細かいことですが麻紀が三階で見つけて悪戯した帯封は、なぜそんな場所に落ちていたのか?

西木は指紋採取キットまで持ち出してきて、事件の真相へと迫っていきます。

麻紀は辞表を提出し、愛理への疑いは晴れました。


失踪

いきなりですが、現金紛失事件から間もなくして、西木は失踪してしまいます。

『西木雅博は、なんの予兆もなく、突然、姿をくらましてしまったのである』

ぱんだ
ぱんだ
えっ

西木は百万円を盗んだ真犯人にたどり着いていました。

そうして真犯人をBARに呼び出していたのですが……。

(西木は――西木は殺されたんじゃないか?)

読者の予感を代弁するかのような疑念を抱いたのは、西木の後釜として配置された竹本直樹です。

竹本は西木の残した事件の証拠品を調べなおしていたのですが、ある日、証拠品の一部が持ち去られていることに気づきます。

※以下、小説より一部抜粋

…………

竹本は支店の何人かに話をきいた。そのやりとりを犯人は見ていた。そして、自分が探していた手がかりを竹本が発見したことを知り、持ち去ったのではないか。

支店の冷房は、経費節減のため、午後六時を回ると切れる。密室と化した営業室で、茫然となった竹本のこめかみを汗がしたたり落ちた。

西木は、現金を盗んだ犯人を突き止めたのではないか。

そして――失踪した。

こめかみを伝う汗が、ぽたりとデスクの書類に落ちて染みを作った。

いや、失踪したんじゃない。

西木は――西木は殺されたんじゃないか?

そう思った瞬間、竹本の背を冷たいものが伝った。

この後、竹本は身の危険を感じて謎の追及を打ち切ります。そうして広島へと転勤していきました。


最後のピース

百万円を盗んだ犯人は誰なのか? なぜ盗んだのか?

その真相につながる最後のピースは、やはり西木の机から見つかりました。

城南中央信用金庫の振込伝票。金額は十万円。

振込先は江島工業の口座で、本人による振込と記載されています。

少しわかりにくいですが、これはちょっと妙な話です。

「これ、現金振り込みです。当店(東京第一銀行長原支店)で振り込めば、手数料はかかりません。振込先は当店の現金口座なので」

なぜ江島工業は商店街のはずれにある城南中央信用金庫のATMから、わざわざ手数料を払って、そう遠くもない東京第一銀行長原支店の口座に振り込んでいたのでしょうか?

さらに気になることに、西木が最後に照会していたのも江島工業の記録でした。

ぱんだ
ぱんだ
あやしい……

江島工業は長原支店のエース・滝野真が獲得した新規取引先です。

最初に5億円の融資を実行していて、現在は追加で2億円の融資を交渉中。

「優良企業ですよ」

支店の業績とはすなわち優良企業への融資額です。

成績トップの滝野も、大口の取引先である江島工業も、表彰を目指す長原支店にとっては生命線そのものといっても過言ではないでしょう。

ぱんだ
ぱんだ
ふむふむ

融資課の新人・田端洋司はふとしたきっかけで江島工業を疑い始めます。

というのも、江島工業の登録住所がさびれたマンションの一室だったからです。

電話を鳴らせば部屋の中から音が聞こえてくるものの、人の気配はなし。

管理人によれば、その一室はずっと留守で、しかも借主は江島工業ではないとのことでした。

「ええ間違いありません。そんな会社、ここに無いんです」

田端はすぐに滝野の顔を思い浮かべました。

滝野は江島工業は社屋建て直し中で、そのためマンションの一室に住所を移しているのだと説明していました。また、まさにその部屋で江島工業と打ち合わせをしていたとも報告しています。

田端の疑念を裏づけたのは、やはり西木の足跡でした。

※以下、小説より一部抜粋

…………

「そう。西木さんは、滝野さんのこと調べてたってこと」

田端は顔を上げた。

「なんでまた」

「なんでだと思う? その理由を探るのは私たちの役目かも知れないよ、田端くん」

田端と会話しているのは北川愛理です。『シャイロックの子供たち』は章ごとに視点(=主人公)が入れ替わる群像劇ですが、なかでも中心人物は西木と愛理という印象でした。


ネタバレ

江島工業がまともな取引先でないことは、すぐに露呈しました。

印鑑証明書は偽造。社長である江島宗広の印鑑証明書も同じく偽造。

「本物の印鑑証明書には、偽造防止用の【すかし】が入ってる。複写したものには、【コピー】とか【複写】とかの文字が浮かび上がる。でも、このコピーにはそんなのないよね」

社長の住所もでたらめで、そこには石本浩一なる人物が住んでいました。

「いままでのことを整理してみようよ」

愛理と田端はいよいよ事件の核心に迫ろうとしていました。

※以下、小説より一部抜粋

…………

「まず、西木さんが失踪するという形で事件は起きた。西木さんには、私生活上、失踪するような理由が見つかっていない。

そんなとき、江島工業という会社の実態に田端君が疑問を抱く。この会社は滝野さんが新規獲得してきた会社だった。

西木さんが滝野(課長)代理の預金明細を調べていたことはわかっている。そしていま、江島工業の提出書類は偽造で、江島社長の届出住所にも別人が住んでいることがわかった」

「まだありますよね」

田端が補足した。

「たぶん、滝野さんは、あの会社の実態を知っていると思います。おそらくは、書類が偽造であることも。昨日の会議で、滝野さんは江島工業を訪ねたと発言したんですけど、それ、嘘だと思う。これ、オレの想像なんですけど、滝野さん自身、この事件に何か関係しているような気がします」

「問題は、その事件とは何かってことね」

まるで独り言のように、愛理はいった。

「たぶん、私が想像していることと、あなたの考えていることは一致していると思うけど」

「でしょうね。それじゃあ、いいます。オレがこの件で疑ってるのはですね、ずばり――」

もったいぶった田端の前に、愛理がさらりといってのけた。

「架空融資でしょ」

北川愛理の結論

江島工業も、社長の江島宗宏も、最初から存在していませんでした。

滝野が融資した5億円を受け取っていたのは、石本浩一という不動産会社の社長です。

石本は東京第一銀行の赤坂支店に預金口座を持ち、赤坂リアルターという会社を経営していました。この会社に対して東京第一銀行は、総額20億円もの融資をしています。

ところが今、それは二か月の延滞中で、不良債権と化す一歩手前。

赤坂リアルターは、青色吐息で倒産寸前の会社でした。

※以下、小説より一部抜粋

…………

「石本という人が金に困っていることは間違いなさそうね」

田端がアウトプットした明細をみた愛理は、一瞥して吐息を漏らした。

「それと、これで滝野さんとこの社長の関係がなんとなく想像ついたわ」

長原支店に来る前、滝野は赤坂支店に勤務していたからだ。

「赤坂支店時代の取引先と担当者ってところですかね」

「たぶんね」

「で、癒着か」


真相

結論から言ってしまえば、百万円を盗んだ犯人も滝野真です。

現金紛失事件、架空融資……一連の事件がどのような経緯によって起こったのか、順を追って見ていきましょう。

ぱんだ
ぱんだ
おー!

一千万円。これは赤坂リアルターに10億円の融資を実行したとき、滝野が受け取った裏金の金額です。

「謝礼だ。これからもお世話になるだろうから」

もちろん銀行員個人が取引先企業から謝礼金を受け取るなど言語道断。真面目な銀行員として生きてきた滝野にもそれは十分にわかっていました。

わかっていながら、魔が差したというべきか、滝野は目の前の餌に食いついてしまいました。

「いいんですか?」驚いたふうな顔をしてみせた滝野がその小切手に手を伸ばしたとき、ある意味で滝野の銀行員人生は終わったのかもしれない。

とはいえ、滝野の転落はまだ先の話です。最初のうち、暗黙の共犯関係はうまく機能していました。

石本は次々に融資案件を滝野に持ち込む。それによって滝野は実績を上げる。Win-Winの関係というやつですね。

やがて滝野の実績は全店でも飛び抜けたものとなり、同期トップで昇進、長原支店へ栄転していきます。

本来なら、ここで石本との関係は切れるはずでした。石本の会社はあくまで赤坂支店の取引先ですから。

しかし……

ぱんだ
ぱんだ
そうならなかった?

はい。石本は長原支店に移った滝野に架空融資の話を持ちかけました。江島工業への融資5億円。実際には経営が傾いた赤坂リアルターの借金返済に充てるといいます。

「半年でいいから、五億円貸してくれ。その間にでかい不動産取引がある。それで返済するから」

要するに、石本には急場をしのぐための一時的な金が必要で、それを架空融資によって調達しようという話ですね。

裏金を受け取った事実がある以上、滝野は断れません。

なにがなんでも業績を上げたい支店の実情も追い風となり、滝野は江島工業への融資を成功させました。

危ない橋を渡っているものの、この時点ではまだ滝野にも勝ち目がありました。

石本の不動産取引が成功するまで真実を隠し通せれば、あとには「江島工業に融資した5億円は無事に返済された」という結果が残るだけです。

潮目を変えたのは、石本からかかってきた一本の電話でした。

当てにしていた不動産取引が流れた、という連絡でした。

※以下、小説より一部抜粋

…………

石本の不動産取引は流れ、その結果として、江島工業は利息の支払いさえ心もとない状況へと転落していった。利払いが止まれば架空融資のカラクリがばれる。

利息は一か月分でちょうど百万円である。

いまはそんな金は無い、と石本はいった。利息分だけ入れてくれと頼んだときである。

「滝野さん、あんた立て替えておいてくれないか。後で金ができたら返すから。百万円ぐらいあるだろ」

なくはない。だが、もし八月も足りなかったら? 九月は大丈夫なのか?

そんなことをしているうちに滝野の預金はすぐに底をついてしまうだろう。なんとか穴埋めしなければ。

滝野が百万円を盗ったのはそんな理由からだった。

昼時で行員は少なく、百万円の束を業務用の鞄へしのばせた滝野を見とがめるものは誰もいなかった。

現金は近くの信金に運んで江島工業の預金口座に振り込み、持ち帰った帯封は、三階の休憩室に捨てた。店内の犯行に見せかけるためのカムフラージュだ。

だが、それが全ての謎をとく鍵になるとは。

帯封はめぐりめぐって、西木の手に渡ったのだ。

西木はいつのまにか滝野の行動を調べあげ、百万円の件だけではなく、江島工業に対する架空融資まで調べあげていた。


結末

田端と愛理の告発により、一連の事件は幕を閉じます。

滝野は架空融資と西木の殺害を告白。

支店の業績も表彰もすべて吹き飛んでいきました。

九条の保身も古川の野望も完膚なきまでに打ち砕かれ、もはや二人に未来はない。

これにて一件落着……と言いたいところですが、ある意味、この物語はここからが本番です。

 

「西木さん、本当に殺されたのかしら?」

厳密に言えば西木を殺したのは滝野ではありません。共犯者である石本のほうです。滝野は西木に呼び出されたのち、石本に連絡。後のことは石本にすべて託したのだと言います。

その石本は逃走中で、西木の遺体はまだ見つかっていません。

さて、ここで重要な新事実をひとつ開示しましょう。

かつて赤坂支店で赤坂リアルターを新規取引先として獲得した担当者は、西木雅博その人でした。

ぱんだ
ぱんだ
ん?

新事実はまだまだあります。

ひとつ。西木は兄の会社の連帯保証人になっていました。その会社は後に倒産していて、もし西木が生きていたとしたら10億円もの負債を背負わされていたはずです。

ふたつ。石本は江島工業として融資を引き出した5億円を、赤坂リアルターの借金返済に充てていませんでした。滝野もまた石本に騙されていたのです。

ここで話はようやく西木の失踪へとつながります。

もし、石本と西木が最初からグルだったとしたら?

ぱんだ
ぱんだ
!!

西木は5億円の一部で別人の戸籍を買って、いまも日本のどこかで生きている……というのは考えすぎでしょうか。

破産して家族がばらばらになり、さらに借金に追われて暮らすより、そちらを選ぶという考え方もまたあるのではないか。

とはいえ、すべては憶測の域を出ません。

物語の最後は長原支店に勤めるパート社員・河野晴子の視点から描かれていました。

※以下、小説より一部抜粋

…………

羽田沖で腐乱した死体が上がったという新聞記事を晴子が読んだのは、その翌日のことだった。

一報は支店にも届けられた。

死体は男性。しかも四十代だという。

正式な検死報告が伝えられるまで、晴子はほとんど仕事が手に付かなかった。営業課の全員が地下墓地にいるかのように無口になり、重苦しい空気に支店は押し潰されそうだった。

検死の結果は死体が上がった翌日、つまり新聞記事が掲載された日の帰り際、高島のもとに伝えられた。

重々しく受話器をおく高島を、行員たちが取り囲む。すでに泣き出している女子行員もいる中、高島が沈痛な声を出した。

「西木君じゃなかったらしい」

極限にまで高まった緊張が一気に緩み、晴子もまたその場にへたり込みそうになる。

「ああ、びっくりした。心臓に悪いわ」

そんなことを言い合うパート仲間たちと銀行の外に出ると、夕刻のきつい日差しが照りつけてきた。

<おわり>


 

補足

結局、西木が石本と手を組んでいたのかどうかははっきりしないままです。当初の推理通り、石本に始末されてまだ見つかっていないだけなのかもしれません。

ただ、個人的には西木はしたたかに生きているのではないかと想像します。

優秀だったのに上司に嫌われ出世の道を閉ざされた過去、銀行員でありながらやがて倒産する兄の会社の連帯保証人になってしまった人の良さ……『シャイロックの子供たち』は銀行で起きた事件の真相を追う物語というだけではなく、ままらない人生を歩んできた西木の生きざまを描いた作品でもあったように思われました。

 

タイトルの意味

「シャイロック」とはシェイクスピア『ヴェニスの商人』に登場する強欲な高利貸の名前です。銀行を舞台にした物語のタイトルとしては皮肉が効いていますね。

まとめ

今回は池井戸潤『シャイロックの子供たち』のあらすじネタバレ解説をお届けしました!

本作は全10章で、章ごとに視点が入れ替わる群像劇です。本筋以外にも、章のそれぞれに独立した起承転結があって、構造的には連作短編集のようでもありました。

今回は本筋のみに絞ってご紹介したので、あっさりしているような印象だったかもしれませんが、実際にはこれに十人十色の人間ドラマがプラスされるので、むしろ読みごたえのある作品です。

池井戸潤先生曰く『ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊』とのこと。

出世競争に過酷な営業目標……銀行へのイメージが(悪い方向に?)ガラッと変わること間違いなしの一冊です。

気になった方はぜひ読んでみてください!

※ドラマ化&映画化も決定!

 

ドラマ情報

予告動画

キャスト

  • 井ノ原快彦(西木雅博)
  • 西野七瀬(北川愛理)
  • 加藤シゲアキ(滝野 真)

ほか

放送日

2022年10月9日(日)午後10時~ 放送・配信スタート(全5話)

映画情報

特報

キャスト

  • 阿部サダヲ(西木)
  • 上戸彩(愛理)
  • 玉森裕太(田端)
  • 柳葉敏郎
  • 杉本哲太
  • 佐藤隆太
  • 柄本明
  • 橋爪功
  • 佐々木蔵之介

公開日

2023年2月17日(金)公開

ぱんだ
ぱんだ
またね!


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