小池真理子「無伴奏」が実写映画化!
3月26日に公開されます。
メインキャストは、今注目の若手俳優である成海璃子・池松壮亮・斎藤工・遠藤新菜の4人。
1970年前後という時代に生きた高校生時代の著者が描く半自叙伝的な物語はあまりに耽美で、そして衝撃的な結末を迎えます。
試写会での評判も上々とのことで、この春話題の作品になりそうな予感です!
というわけで今回は原作小説から映画「無伴奏」のあらすじと結末をネタバレ!
半自叙伝とは思えないほど鮮烈すぎるラストとは!?
映画「無伴奏」のネタバレ!
まずは、あらすじからチェック!
★「無伴奏」あらすじ
1969年(昭和44年)の仙台。
世間が学生運動で揺れる中、女子高生の響子(成海璃子)もまた親友と一緒に制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を起こしていた。
しかし、響子には特に激しい情熱や訴えがあったわけではない。
時代に流されるまま、革命運動に身を委ねているだけ…響子はそんな自分に嫌気がさしていた。
そんな時、響子は親友につれられてバロック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」を訪れる。
そこで出会ったのは渉(池松壮亮)、渉の親友・祐之介(斎藤工)、祐之介の彼女・エマ(遠藤新菜)の3人。
響子はどこか独特の雰囲気を持つ大学生・渉と次第に惹かれあっていく…。
ネタバレ①:渉の真実
※以下、ネタバレ注意!
渉は家庭の事情から祐之介の下宿に居候している。
そういう理由もあって、渉と響子、祐之介とエマ、2組のカップルは交流を深めていく。
しかし、4人に待ち受けている結末はあまりにも残酷なものだった…。
ある日、響子は家族の留守を見計らって渉を家に招待する。
しかし、いくら待っても渉が来る気配はない。
心配になった響子は、1人祐之介の下宿先へと向かう。
そこで響子は、信じられない光景を目にする。
渉と、祐之介とが体を重ねていた。
言葉を失っている内に渉と目が合い、響子は急いでその場から走り去った。
その後、改めて響子の家にきた渉は事情を説明する。
実はもともと渉と祐之介とは愛し合っている間柄だったという。
2人は同性愛者というよりはバイセクシャルだ。
2人は2年前に関係を終わらせることを決意し、祐之介はエマと交際を始めた。
その後は普通の親友関係でうまくやれていた2人だったが、響子の登場で状況は一変。
渉と交際を始めた響子に祐之介が嫉妬し、渉もまたその嫉妬を心地よく感じている自分に気づく。
そうして2人の関係は2年前に逆行し、身体を重ねてしまったのだという。
「響子の事も本気で愛している。これからの関係は響子が決めてほしい」
そういって渉は去っていった…。
ネタバレ②:エマと祐之介
響子は渉と1か月の時間を置き、再会することを決めた。
しかし、祐之介の下宿に向かった響子がたまたま再会したのはエマだった。
エマは響子に「祐之介の子供を妊娠している」と告げ、祐之介と結婚するつもりだと話す。
(エマと祐之介が結婚すれば、渉と祐之介との関係も切れるはず…)
響子はエマに「渉と祐之介との関係」については伏せ、応援することに決めた。
そして数日後、4人は喫茶「無伴奏」で顔を合わせる。
エマと祐之介は仲睦まじく、響子はあの夜以前のような元の関係に戻れたような気がした。
しかし、その晩、響子はエマの訃報を耳にすることになる。
エマを手にかけた犯人は祐之介だった。
エマは妊娠を理由に結婚を迫っていたが、祐之介には結婚する気はなかったのだ。
しかしエマは祐之介との結婚を諦めず、何としてもお腹の子供を産み育てるという。
祐之介は自分の人生が台無しにされてしまうと焦り、犯行に及んでしまったと自供した。
ネタバレ③:渉と響子の結末
渉は祐之介の罪をかぶるため「犯人は自分だ!」と訴えるが、同時刻に響子といたアリバイがあるため警察には聞き入れられない。
祐之介の騒動により疎遠にしていた実家に戻る渉だったが、すぐに行方不明となってしまう。
時を置いて、響子の元に渉からの電話が入る。
「響子となら普通の男に戻れたはずだ」
そう告げて電話を切った渉の行方はわからないまま…。
そして翌日。
渉は遺体で発見された。
そのそばには「これでゆっくり眠れる」と書かれた手紙が残されていた…。
20年後。
東京で働いている響子が仙台に訪れ、渉の姉である勢津子と再会している。
勢津子は響子に、祐之介が出所したこと、今は沖縄で子持ちの女性と結婚し3人の子供の父親になっていることなどを話す。
響子は勢津子に渉との過去を包み隠さず話してしまうつもりだったが、過去の事を蒸す返すのはよくないと思いとどまる。
勢津子の話によれば、喫茶「無伴奏」はもう閉店してしまったそうだ…。
<「無伴奏」 了>
まとめ
小池真理子「無伴奏」が実写映画化!
「無伴奏」は筆者の高校生時代の実体験をもとにした半自叙伝的小説です。
※喫茶「無伴奏」も仙台に実在していたそうですよ。
物語の主軸は1970年代前後に生きた2組のカップルの青春の日々。
しかし、4人の歯車は徐々に狂い出し「えっ!?」「まさか!」という展開が続きます。
きっと響子と渉が付き合いだした時点で、この結末を予想できた人はいなかったでしょう。
それにしても、こんなに衝撃的な物語が半分ノンフィクションだというのですから驚きですよね。
まさに事実は小説よりも奇なり。
映画「無伴奏」では鮮烈な青春を過ごす4人の男女が実力派キャストによってどのように映像化されるのかに注目です!
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響子の2人の友人は本当のモデルがいてそれを元に書いてるそうですが他は全くの想像だと本に書いてありましたよ!
真実は小説よりも奇なりという事もありますが無伴奏は響子と2人の高校の友人以外フィクションです。