大人の恋

井上荒野「結婚」あらすじとネタバレ!結末の解釈は?映画にも期待!

ぱんだ
ぱんだ
ようこそ!

井上荒野「結婚」が実写映画化!

主人公の結婚詐欺師役をディーン・フジオカさんが演じるという事で、なかなか注目の映画になりそうな予感です!

するりと女性の心の満たされない部分に忍び込み、気がつけば大金をもって姿を消している…。

熟練の結婚詐欺師と数々の女たちの心中に渦巻く思いとは?

そして物語の果てに待っている結末とは?

今回はそんな小説「結婚」のあらすじ・ネタバレについてチェックしていきましょう!

 

 

井上荒野「結婚」のあらすじとネタバレ!

※以下、ネタバレ注意!

 

東京で学習塾事務員をしている柊亜佐子は男の帰りを待ち続けている。

カルチャーセンターでたまたま一緒だった男・鳥海からプロポーズされたのはゴールデンウィークのことだった。

(私たちは結婚するのだ)

マンション購入費や指に光る結婚指輪の代金を、亜佐子は男に預けている。

しかし、金のことなど問題ではない。

亜佐子は一刻も早く鳥海に帰ってきて欲しかった。

全国を飛び回る宝石鑑定士である男は、どうやら仕事の方が忙しいらしく、近頃は電話にも出ない。

何もかも嫌になるくらい普通な自分を愛してくれた男。

亜佐子は鳥海の帰りをずっと待ち続けた…。

 

ところ変わって、長崎・佐世保。

シャンソン歌手の円地マユリは男のことを待ちながらも、本心では絶望している。

マユリもまた宝石鑑定士の「大海」と結婚の約束を交わし、大金を預け、そして今は一人だった。

その指には「破格の値段だ」と大海が言った宝石のリングが光っている。

ただし、エメラルドに見えるその宝石はイミテーション…ニセモノだ。

250万円で買ったリングの実際の価値は3,000円ほどしかない。

マユリには今、男がどこにいるのか見当もつかなかった…。

 

 

結婚詐欺師・古海健児

男の本名は古海健児(うるみけんじ)という。

年齢は45歳。張りのあるいい声をした小柄な優男だ。

愛する妻・初音と暮らす家を出ると、古海に「仕事」の電話がかかってくる。

電話の相手は相棒である千石るりだ。

多少うんざりしながらも古海は千石が見つけてきた「客」についての情報をインプットする。

七戸鈴子・身長155㎝・目元にほくろ。今日は4時にホテルAの写真展に来ている予定だ。

「あれ、もしかして七戸さんですか?はじめまして。僕は大海といいます。千石さんからご紹介いただいたものです」

鈴子は千石が代官山の社交ダンス教室で引っかけてきた女だった。

社交ダンス教室に通う目的は、フィットネスのためというよりは男漁りだろう。

奇跡のような出会い。

福音みたいな転機。

女たちはいつでも、ありもしない突破口を探しているのだ。

千石るりからの情報が基礎だとしたら、古海は商談と雑談とを巧みに取り混ぜることによってそこに柱や梁を組みつけていく。

鈴子は最初こそ固い印象だったが、写真展の草花について話すうちに徐々に心を開いていった。

女が古海に魅了されるまでに、さほど時間はかからない。

その月の終わりには、古海は鈴子を抱き、母親の形見だというルビーの指輪を預かった。

 

 

穂原鳩子

仙台で家事代行会社社員をしている穂原鳩子は日々にうんざりしていた。

せっかく東京にマンションを買ったのに、仙台に移動になったこと。

マンションではバンドマンである夫・良がろくに働きもせず浮気しながら暮らしていること。

憂さを晴らすかのように仙台の繁華街で男を漁るのが、鳩子の日常になっていた。

つまらない男ばかりと寝たが、鳥海だけは他の男と違った。

鳩子は夫と別れ、仕事をやめ、退職金を残ったマンションのローンにすべてつぎ込んだ。

(これからは鳥海との生活が始まるのだ)

そう思った矢先に、男は鳩子の前から姿を消した。

その日から、鳩子は男を探し出すことを生きがいにすることにした。

情報を集め、全国をまわる。

その果てについに鳩子は男につながる有力な人物を見つけ出したのだった…。

 

 

千石るり

月島るり子は、古海にとって最初の「客」だった。

宝石鑑定士の古海に仕事を依頼したことをきっかけに、るり子はどんどん古海に心惹かれていった。

そして最後には夫も親戚もすべて捨てて古海と一緒にインドネシア行きの飛行機に飛び乗った。

2人は激しく愛し合ったが、古海はすぐにるり子に冷めた態度をとるようになる。

(このままでは捨てられてしまう)

焦ったるり子は自ら女を古海に紹介することにした。

金を古海にもたらすパートナー。

その地位にすがってまで、るり子は古海のそばにいたかったのだ。

「抱いてほしいのよ」

「もう役に立たんよ」

50代に突入したるり子を、もう古海は抱いてくれない。

日々の会話の中からも、古海がるり子を疎ましく思っていることがありありとわかる。

それでも、るり子はどうしようもなく古海を愛してしまっているのだった。

 

「千石るりさんですよね」

ある日、るり子にかつての「客」だった女が電話をかけてきた。

どうやって自分の番号を突き止めたのか。どうすればいいのか。

「いいえ、違います」

るり子は電話を切ったが、それで何が解決するわけでもない。

すぐにるり子は古海に連絡を取ったが、古海は投げやりな態度を返すばかりだ。

女が警察に行ったらどうなる?それとも古海は女が警察にいってもいいと考えているのだろうか?

るり子はついに女…穂原鳩子を自宅に招くことにした。

もう後戻りはできない。

手段は一つだけだ。この家にやってきた彼女をもう出ていかせない。それしかない。

(何のために?)

るり子は自分自答する。

(ここにいるために)

千石るりは落ち着いた気分だった。

 

 

古海健児2

るりからの連絡によれば、その日、鳩子は現れなかったのだという

 

古海は仕事とは関係なく、山形の旅館に逗留していた。

雪が見たかったのだが、すぐに飽きてしまう。

この頃、千石るりと連絡がつかない。

こんなことは今までにはなかった。

こういう関係になって以降は、どこにいても何時でも、るりは飢えた犬のように飛びついて電話に出るはずなのだ。

旅館では、岩永真木というチェリストと知り合いになった。

仕事をするつもりなどなかったのに、気がつくと古海は真木を抱いていた。

つけっぱなしにしていたテレビからは、行方不明だった女の遺体が発見されたというニュースが流れているような気がする。

 

少し眠っていた古海を起こしたのは、電話の着信音だった。

発信者は、千石るり。

「いったいどうしたんだ、何があったんだ」

「どうしたって、あなたからの電話が何度も入っていたから」

るりの声は薄気味悪いほど明るかった。

何を尋ねても、るりは何事もなかったかのようにとぼけるばかりだ。

「穂原鳩子をどうしたんだ」

あら、名前を覚えているのね。るりが面白がるように言う。

「だから言ったじゃない。待ち合わせに来なかったって。それきりよ。もう大丈夫、何も言ってこないわ」

最後のセリフにだけつめたくて暗い響きがあった。

 

古海が物音に振り向くと、岩永真木が目も合わさずに部屋を出ていった。

 

 

妻・古海初音

結婚はあっさり決まった。妊娠したという嘘を古海が信じたのだ。

その後、古海が「出張」に行っている間に子供は流産してしまったということにした。

結婚して半年ほどたつと、家に女から電話がかかってくるようになった。

私が「豚」と呼ぶその女は古海のスケジュールを完璧に把握しており、古海が何をしているかを初音に語って聞かせた。

「古海にとって女は道具なの。いいえ、紙っぺらかしら。くしゃくしゃに丸めて、火をつけて、暖をとったらおしまい。あの男はずっとそうやって生きてきて、それ以外のことはできないの。わかる?例外はないのよ。たとえ結婚していても、子供がいてもね」

豚は古海が家族のいない初音の保険金を目当てにしていると話した。

しかし、豚は「子供がいるからって…」と妬ましそうに言った。

つまり、古海もまたこの女に嘘をついているのだ。

 

初音はひとつだけ確信している。

妊娠したという自分の嘘を後生大事にしているらしい私の夫は、子種を持たない男なのだ。

 

明け方に目を覚ますと、古海はリビングでニュースを見ていた。

初音が来ると同時に、テレビの電源が切られる。

「仕事が入っちまった。夕方には帰るよ」

夫のそばには小ぶりの旅行鞄が用意されている。

「明日には帰るよ」

夫はさっきと違うことを言ったが、本人は気づいていないようだ。

「それじゃ、行ってくるよ」

「行ってらっしゃい」

軽く片手をあげてから、古海は初音に背を向けた。

夫は振り返らなかった。

<結婚・完>

 

 

結末の解釈は?

「おぉ…そこで終わるのか…」

小説「結婚」の結末はかなり読者が想像する余地のあるものでした。

そこで「結婚」結末はどのように解釈できるかについて考えてみたいと思います。

そのための前提として、作中でにおわせていたことの整理から始めましょう。

 

1.穂原鳩子は千石るりに始末された。

明言こそされていませんが、おそらくこれは実際の出来事なのではないかと思われます。

でなければ鳩子が古海を諦めるとは思えませんし、何よりるりの態度がそれを語っていますよね。

 

2.穂原鳩子の件が報道された。

こちらもはっきりと書かれているわけではありませんが、可能性は高いと思います。

山形の旅館や自宅で古海が見ていたニュースの内容が、これだったのではないでしょうか。

となると、千石るりのことも古海のことも遠からず明るみに出てしまう、ということに。

 

3.古海の妻に対する愛情

これは難しいポイントですね。

古海は子種を持っておらず、嘘でも妊娠したと言った初音のことを妻にしたのでしょう。

作中では古海が初音のことを愛しているような描写が多々見受けられます。

一方で、古海は初音からも大金を受け取っており、生命保険の受取人にもなってます。

個人的な意見としては「古海は初音を心から愛しているわけではない」という印象を受けました。

 

以上の点を踏まえて、結末をもう一度見てみると…

『古海はもう初音の待つ家に帰ってこないのではないか?』

という点が、まず思い浮かびます。

最終的には妻・初音さえも捨てた、と。

結末での古海は明らかに精神状態がおかしいんですよね。

「夕方帰る」と言った直後に「明日には帰る」と矛盾するなど、熟練した嘘つきである古海には考えられないミスです。

では、古海はどこへ向かったのか?

思いつくのは…

1.警察から逃亡するために失踪(高跳び?)する

2.不用意な真似をした千石るりを始末しに行く

3.警察に自首しに行く

4.何もかもどうでもよくなって、当てもない旅に出る

といった選択肢でしょうか。

この点については作中にヒントと呼べるようなものはなく、ほぼ完全に読者の想像にゆだねられた形になっています。

個人的な意見としては「4.何もかもどうでもよくなって、当てもない旅に出る」という結末がしっくりくるのかな、と思いました。

映画版では小説の結末の続きが見られるのでしょうか?

その点にも注目ですね。

 

 

映画版「結婚」について

映画「結婚」ではディーン・フジオカさん(36)が古海役を、柊子さん(25)が千石るり役を演じるそうです。

はい、原作小説とは年齢設定が大幅に異なりますね。

※小説では古海が45歳、るりが51歳

原作小説では結婚詐欺の被害にあう「客」も40代前後であり、いろんな意味で「大人な」雰囲気が行間に漂っていましたが、映画では全体的に年齢設定が変更されているのかもしれません。

また、こうなるとストーリー自体にも映画オリジナルな部分が多く入ってきそうです。

原作小説との違いや、結末部分にも注目ですね。

 

またキャストという観点から見れば、映画「結婚」で注目すべきは何といってもディーン・フジオカさんの「色気」でしょう。

結婚詐欺師としての古海は、あらゆる女性の満たされない心の隙間にするりと入り込む色男中の色男!

基本的には「客」とは全員寝てます。

日常に漂うさりげない色気、そしてもちろんベッドシーン。

物語が素晴らしいのはもちろん、映画「結婚」はディーン・フジオカさんのファンにはたまらない作品になりそうです。

 

 

まとめ

井上荒野「結婚」が映画化!

今回は原作となる小説「結婚」のあらすじ・ネタバレなどについてお届けしました。

小説は200ページほどで読みやすいので、気になった方は映画の前に原作小説もチェックしてみるといいかもしれません。

結婚詐欺師。

そして、結婚詐欺師に心奪われてしまう女たち。

愛と欲望、大人のどろりと黒ずんだ部分を見事に描き切った小説「結婚」

映画をご覧になる方は、ディーン・フジオカさんの色気はもちろんのこと、登場人物それぞれの『欲望』に注目して観ると一層楽しめるかもしれませんよ。

小説では想像の余地が残る結末となりましたが、映画版の結末は果たしてどうなるのか?

映画「結婚」は2017年初夏に公開!



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