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映画「honey(ハニー)」原作漫画のあらすじとネタバレ!最終回は?

目黒あむ「honey(ハニー)」が実写映画化!

ジャニーズJr.平野紫耀さんが主演、平祐奈さんがヒロインを務めることが明らかになりましたね。

気になったので、さっそく原作漫画(全8巻)を読んでみたところ……甘ぁーーい!!

初々しい高校生カップルのラブラブっぷりが詰め込まれた、まさにハニーな漫画でした。

というわけで今回は、映画の原作となる漫画「honey(ハニー)」のあらすじとネタバレ!(あと感想!)

気になる最終回の展開とは!?

漫画「honey(ハニー)」のあらすじとネタバレ!

小暮奈緒(15)の苦手なものは「不良」

ところが、入学早々に話題の不良・鬼瀬大雅から呼び出しを受けてしまう。

(鬼瀬といえば入学式の日に先輩を殴ったという噂の…赤髪でピアスだらけだし…)

ビビりながら奈緒が大雅についていくと…

「だから、俺と結婚を前提にお付き合いして下さいって言ってんだよ」

(えぇ!?何、この展開)

もちろん奈緒の答えは「ノー」なのだが、大雅が怖すぎてつい「OK」を出してしまう。

奈緒「ヨロシクオネガイシマス」

こうして、予想外な奈緒の高校生活がスタートした。

 

ギャップ

大雅はとにかく目つきが悪い。

その第一印象に奈緒はビビりまくっていたのだが…

「俺、ゴミ拾いしてから学校行くから」

「俺、弁当作ってきたから外で食おうぜ」(奈緒の分もあって、しかも超美味しい)

「(先輩を殴ったのは)カメいじめてたから」

どうやら大雅は、周りが思っているほど怖い奴じゃないらしい。目つきも生まれつきだし。

(告白の時の花束、ゴミ拾い、手作りのお弁当に、助けたカメ…笑った顔と、照れた顔)

本当の大雅を知っていくにつれて、奈緒の「怖い」という気持ちはなくなっていく。

 

奈緒の好きな人

しかし、だからこそ奈緒は新たな問題に直面することになる。

奈緒には、ずっと前から好きな人がいるからだ。

(きっと鬼瀬くんは両想いだと思っていて…私はただ恐いから、鬼瀬くんが飽きるまで我慢しようって思ってただけで…私、最低だ)

 

奈緒が好きな相手「宗ちゃん(宗介)」は、奈緒の叔父であり保護者。

早くに他界した両親の代わりに、この10年奈緒を育ててくれた人。

奈緒のために会社を辞めて、姉夫婦が経営していた喫茶店を継ぎ、奈緒を一人にしないよう頑張ってくれた人。

ちなみに叔父といってもまだギリギリ20代で、容姿も知的でカッコいい。

奈緒はずっと、そんな宗介に片思いしていたのだった。

 


 

おあいこ

大雅のことで、もやもやしている奈緒。

そんな奈緒の気持ちも知らずに、今朝も大雅が迎えに来てくれた。

ふと、奈緒は大雅が指にケガしていることに気づく。

「そういえばさっき、ノラ猫にひっかかれたんだよな…」

奈緒は持っていた絆創膏で大雅を手当てする。すると…

「このバンソウコウ、今も使ってるんだな」

(え?なんでそんなこと知って…?)

 

──少し昔のこと、ケンカでもしていたのか、土砂降りの雨にずぶ濡れになりながら気を失っている不良がいた。奈緒はその不良にビビりながらも、傘と絆創膏を置いていったことがある。

 

「あんたは覚えていないかもしれないけど、俺…すげぇ嬉しかった」

「本当は傘の住所見てお礼に言ったんだけど、なんて言おうかうろちょろしてたら補導されちゃって…それでタイミング逃しちゃって」

「だから入学式であんたの名前見つけた時、運命だって思ったんだ」

「遅くなったけど、あの時はありがとな」

 

まっすぐな大雅の気持ちを聞いて、奈緒の心苦しさは限界に達した。

「ごめんなさい。私、本当は他に好きな人がいるのっ…」

「え…?」

「こ、告白もただ…鬼瀬くんが恐かったからオッケーしただけで…自分勝手に、鬼瀬くんの気持ち踏みにじって、ごめんなさい」

ここで逃げたら一生後悔する…そう思って奈緒は涙ながらに大雅に頭を下げた。

 

「…知ってた」

「…え?」

「さすがに好きなやついるっていうのは知らなかったけど、あんたが俺のこと恐くて断れなかったっていうのは、わかってた」

「わかってたけど、俺はあんたと一緒にいたかったから黙ってたし、恐がってんのに気づかないフリして、勝手に幸せもらってたから」

「だから、これでおあいこ、な」

傷ついているはずなのに、大雅はそう言って奈緒に微笑んだ。

「うんっ、ありがとう――…」

(真っすぐで、純粋で、優しくて…鬼瀬くんの笑顔はなんだかとても、あたたかかった)

 


 

それから、大雅と奈緒は「友達」になった。

なんでメールでは敬語になるのか、気になる。

肝試しのときに「守るよ」と言ってくれて、風邪をひいているのに本当に駆け付けてきてくれた大雅のことが気になる。

子供に恐がられることをに気にしていて、そのくせ子供に喜ばれると嬉しそうに笑う大雅のことが気になる。

大雅と一緒に過ごしていくうちに、気づけば奈緒の中には新しい感情が生まれていた。

(もしかして、私…恋愛感情で宗ちゃんのこと好きなわけじゃないのかな…)

奈緒は2人への「好き」の正体をまだ掴めずにいた。

 

テスト前、大雅は奈緒に勉強を教わることに。

ところが、寝不足だったのか途中で奈緒が寝てしまう。

無防備な奈緒の寝顔を前にした大雅は、愛おしいと思う気持ちのままに奈緒にキスをした。

奈緒・大雅「!!!?」

「悪い、ごめん!忘れろ!…やっぱり忘れんな!」

「鬼瀬くん?」

「自分勝手でごめん。気持ち悪いことしたってのも、困らせてるってのもわかってるけど…それでもやっぱり忘れないでほしい」

それだけ言うと、大雅は急いで帰っていった。

(忘れられるわけないよ…。だって私、嬉しいって思ったんだよ

 

家に帰った奈緒の様子がおかしいことは、宗介にバレバレ。

奈緒は動揺しながらも、思い切ってすべてを宗介に打ち明けることにした。

「すす、好きな人ができましたぁ!!」

「わ、私、宗ちゃんと一緒にいるとすごく幸せでね!?それをずっと、こ、恋だと思ってたの…!」

「だけど、その人といるとね、宗ちゃんといる時と同じくらい幸せなんだけど、たまに胸がきゅうって苦しくなったりして、でも、それが全然いやじゃなくってね」

「私、こんな気持ち初めてなんだ」

 

宗介「そう、か…」

(娘の初恋って、結構寂しいもんなんだな…)

奈緒「宗ちゃん、いつもありがとう。大好きだよ」

(恋ではなかったけど、愛だった)

 


 

告白

(恋に気づくと、こんなにもキラキラして見えるんだなぁ…)

(鬼瀬くんのちょっとした表情とか、触れた時の温度とか、たわいもないやりとりとか、どんどん好きがあふれてくる…)

(鬼瀬くんも、私を好きと言ってくれた時、こんな気持ちになっていたのかな)

奈緒は覚悟を決めてテスト明けの日に、大雅と会う約束をした。

「もしその日、何も予定がなかったら…わ、私の話を聞いてもらえませんか?」

(告白しようなんて、鬼瀬くんと出会う前の私なら、考えもしなかったんだろうなぁ…)

 

そして約束の日。

街の人を助けすぎて時間に遅れてしまった奈緒が見つけたのは、土砂降りの雨に降られながら倒れている大雅の姿だった。

「鬼瀬くん!?」

どうやら、カメをイジメていた先輩を殴ったときの復讐を受けたらしい。

「どうして一方的に殴られたりしたの?」

「だって嫌だろ、誰かを殴った後で小暮に会うとか…」

「それで、この間の、ち、ちゅー、本当にごめんな」

「え?」

大雅はキスのことで奈緒に嫌われていて、今日は絶縁の話なのだと勘違いしているらしい。

「小暮が許してくれるまで近づかないようにするし…だから、友達やめないでほしいんだ」

(本当に、どこまでも、この人は…)

「嫌じゃなかったよ。私、鬼瀬くんとのち、ちゅー…嫌じゃなかったよ」

「え!?」

「ていうかね!私は今すっごく怒ってるよ!私前に言ったよね?鬼瀬くん自身を一番大切にしてほしいって。鬼瀬くんが一方的に傷つけられるのなんて私は嫌だよ」

「好きな人が傷つくのなんて、絶対嫌だよ」

「え…?」

 

(鬼瀬くん、私ね、本当はもっと伝えたいことがたくさんあったんだ。雨の中、2人してびしょ濡れで、こんな告白、はたから見たらきっと、すごくばかみたいだよね、ねぇ、だけど鬼瀬くん)

「お、鬼瀬大雅くん!!」

「は、はい!」

「わ、私と、結婚を前提にお付き合いして下さい…!!」

(だけど、こういう方が、私たちらしいのかも…なんて、そんなふうに思うのは変かな?鬼瀬くん)

大雅は驚きと嬉しさがごちゃまぜになった顔に嬉し涙を浮かべている。

奈緒(ああ…愛しいなぁ…。愛おしい)

 


 

誓い

こうして恋人になった2人。

大雅はケジメをつけるべく、奈緒のいない時を見計らって宗介に挨拶に行く。

「き、今日は奈緒さんを幸せにするって誓いにきましたっ!」

「ん?」

「き、昨日、奈緒さんと結婚を前提にお付き合いさせていただくことになりまして、それで俺…宗介さんにはちゃんとあいさつしねぇとって思って…俺、小暮のこと絶対幸せにします」

「どうやって?」

「え…」

「幸せにするって、具体的にどうすんの?」

目線が合う。大雅も宗介も目をそらさない。

「…わかんないっす。俺…頭悪いし、ガキだし、生意気なこと言ったけど本当にその…漠然と思ってるだけで…」

「でも、俺は俺なりに自分が感じる幸せを小暮に返せたらなって思います」

その言葉を聞いて、宗介はうっすらと微笑む。まるで昔の自分を見ているようで。

「悪かったな、意地悪なこと聞いて」

宗介は大雅の頭をくしゃくしゃと撫でて笑う。

「お前、俺に似てるわ」

(なぁ、奈緒。俺は少しでも、お前を幸せにすることができたのかな。まぁ大好きって言ってくれたくらいだし、あんまり心配はしてないんだけどな。あぁ、それとお前の笑顔が俺の幸せだ…なんてガラにもないこと言ったら、お前はどんな顔をするかな、奈緒)

 

「ただいまー、あれ、鬼瀬くん?なんで…」

「奈緒、おかえり」

宗介はとても優しい表情で奈緒の笑顔を見つめた。

 


 

※中略

…という内容で漫画「honey(ハニー)」の本編は一区切り。

ここまでで単行本2巻までの内容なのですが、実は3巻では作者が「まさか2巻以上出ると思わなかった」とコメントしています。

この後、奈緒と大雅は一度も別れることなく、ずっとラブラブ状態。

クリスマスには初デートを計画して、バレンタインにはお互いにチョコを送り合って、付き合い始めて約1年たってからちゃんとしたキスをして…と初々しい交際が続きます。

その途中、大雅の友達になった爽やかイケメン・二見彩葉が奈緒のことを好きになったり、1つ下の後輩・西垣雅が大雅のことを好きになったりするものの、2人の気持ちに一切のゆるぎなし!

相手に気を遣ったりで悩みはするものの、浮気なんて1ミリも思いつきません。

ラブラブなバカップル状態のまま、物語は最終回に突入するのでした。

 

最終回

高校卒業から6年。奈緒たちは24歳になった。

そして今日は奈緒と大雅がつき合い始めてから9年目の記念日。

大雅は奈緒を高校に呼び出していた。

「奈緒」

現れた大雅の手にはバラの花束が握られている。

毎月の記念日に1本ずつ花束のバラを増やしてプレゼントする…付き合い始めたばかりの頃に大雅が言い出したことだった。

「ずっと、決めてたんだ。9年目の記念日に、バラの数が108本になる日に伝えようって」

(……え?)

「小暮奈緒さん。俺の生涯をかけて幸せにします」

大人になっても変わらない、少し照れたような少し緊張したような顔で大雅が口を開く。

「俺と、結婚して下さい」

108本のバラの花言葉は『結婚して下さい』

大雅から花束を受け取って答える。

「はいっ──…」

2人の表情は花が咲いたような笑顔。目尻には少し涙がにじんでいる。

何年たっても変わらない。

それは、甘い甘い恋の話。

<honey・完>

 


 

漫画「honey」の感想と補足!

目黒先生が最終巻のあとがきで『ハニーは鬼瀬くんがヒーロー兼ヒロインってイメージで描いてた』と綴っているように、登場人物がとにかく(そして男女問わず!)カワイイ作品でした。

それが特に現れているのが表情!

笑ったり、恥ずかしがったり、幸せだったり…奈緒や大雅の表情が本当に素晴らしい!

中でもトキメキ度が高かったのが「照れ顔」

恋人になってもずっと初々しくラブラブする2人の照れ顔がたまりませんでした。

うん、あれは犯罪的にカワイイ(笑)

 

あと、個人的に好きだったポイントは2人の身長差ですね。

奈緒が148㎝、大雅が177㎝。

2人並ぶと約30㎝の身長差があるんですが…そういうカップルっていいですよね。

奈緒からキスしようとするもののアゴまでしか届かず、そのままアゴにキスしちゃうシーンとか最高でした。

ちなみに、その後大雅の方から改めてキスしようとするのですが、場所が教室だったので生徒が戻ってきてしまって、慌てて離れる2人も可愛かったです(笑)

 

そして、あの最終回ですよ!

『それから数年後、主人公がヒロインにプロポーズする』という王道シチュエーション。

ただ、2人の場合はどちらも告白のセリフが「結婚を前提にお付き合いして下さい!」だっただけに、感動もひとしおでしたね。

24歳の奈緒はさらに可愛くなっていて、大雅は黒髪短髪になっていて、でも高校生の頃と変わらない初々しい表情をしていて…。

タイトル「honey」にピッタリな、甘いラストに胸が温まりました。

ラストのコマの幸せそうな2人の笑顔は必見です!

漫画「honey」は全体的に見ていてほっこりと癒されるような、幸せで柔らかな雰囲気のある漫画でした。

 


 

補足1.矢代かよと三咲渉

少女漫画の楽しみの一つといえば、サブキャラクターの恋愛!

矢代と渉は1巻から登場している奈緒と大雅の友達で、最終的にはここになぜか仲間になった彩葉くんを入れて「高校生時代の友達グループ」という感じになっていました。

で、結論から言えば、この2人は恋人になるのですが…いやぁ、その過程や2人の関係性が最高なんですよ。

矢代は「他人にあまり興味ない」というクール系…かと思いきや中身は友達思いでドSという面白い子。

一方、渉は美少女のような外見に反して口が悪く、全然素直になれないツンデレ男子。

簡単に2人の恋のあらすじをまとめると…

1.渉が矢代のことを意識するようになる。

2.実は女たらしの大学生彼氏に依存してた矢代。渉は全力でその彼氏にぶつかっていき、結果的に矢代は彼氏と別れることに。

3.うっすら両想いな2人。すでに気持ちを伝えている渉をからかって赤面させる遊びにハマる矢代。

4.矢代、衝動的に渉にキスをする。それでも自分の気持ちをなかなか認めようとしない矢代だったが、奈緒の言葉で目を覚ます。

「キスの一つや二つでわーわー喚かないでよ。これから、何十回だってするんだから」

「…は?」

「だから、好きってこと…!」

改めてキスして告白する矢代。真っ赤に赤面する渉。

…。

何だこれ、最高かよ!!

純情な男友達をからかっているつもりが、いつしか本気になっていたとか…最高かよ!!

ホントこれは読んでもらいたい。

私の場合、正直、途中からほとんど矢代・渉カップルの恋愛の方が気になってました。

それくらいイイんです!

映画「honey」でもこの二人の恋愛見られないかなー…見たいなあー…。

 


 

補足2.宗介

サブキャラクターの恋愛その2は宗ちゃん!

宗介というキャラクターは本当にかっこよくて、おそらく読者の何割かは「宗介派」になるだろうな、と思ったほどです。

宗介は自分のすべてを奈緒の幸せのために使うのですが、それに気づいた奈緒は「宗ちゃんにも幸せになってほしい」と反発。

最終的には奈緒と大雅のお節介に後押しされ、8年ぶりに再会した元カノ(奈緒を引き取るとき別れた)といい感じに。

その後は描かれていませんが、よりが戻っていればいいなぁー、と思います。

ちなみに、最終巻の作者あとがきにはこんな一文も。

『実は宗ちゃんが奈緒に家族愛以外にも、恋愛感情っぽい複雑な感情を持っていたっていう展開もあったかもしれなかった』

そのパターンも、ちょっと見て見たかったような気がします。

※たぶんそれでも大雅が選ばれるんだろうけど、私はもしかしたら宗介の方を応援していたかも、なんて思ったり。

 

まとめ

目黒あむ「honey(ハニー)」が実写映画化!

今回は原作漫画のあらすじ・ネタバレ・感想などをお届けしました。

大雅と奈緒がずっとお互いのことを想い続ける、とっても甘い物語。

告白の言葉通り「結婚してください」とプロポーズする最終回の展開も素敵でした。

 

映画「honey」ではそんな大雅を赤髪に染めた平野紫耀さんが、奈緒を髪を切った平祐奈さんが演じられます。

映画化に当たって目黒先生は「笑顔を大切に描いてきたハニーの世界観にとてもピッタリな2人」とコメント。

果たしてどんな奈緒と大雅が見られるのか、今から楽しみです。

映画「honey(ハニー)」は2018年春公開!



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