大人の恋

映画「伊藤くんAtoE」原作小説のあらすじとネタバレ!結末は?

ぱんだ
ぱんだ
ようこそ!

柚木麻子「伊藤くんAtoE」が映画化!

岡田将生さん、木村文乃さんがW主演を務めるということで早くも話題になっていますね。

原作小説は5編の短編(A~E)から構成される短編集。

「容姿端麗だけど中身は痛すぎるクズ男」こと伊藤誠二郎を中心に、5人の女性の物語が描かれています。

5人の女性の立場はそれぞれで「伊藤くんに恋する女」もいれば「伊藤くんにストーカーされる女」もいる。

そして、驚くべきことに伊藤くんは全編通して「あああ、ムカつく!」と叫びだしたくなるようなウザキャラなんです(笑)

でも、そんな伊藤くんと関わっていくうちに、女性たちはハッと「あること」に気づいていくんですね。

・その「あること」とはいったい何?

クズ男・伊藤が迎える結末とは!?

というわけで今回は、小説「伊藤くんAtoE」のあらすじとネタバレについて見ていきましょう!

 

 

「伊藤くんAtoE」のあらすじとネタバレ!

今回は原作小説の形式にあわせて、「A」~「E」それぞれの短編ごとに区切って内容をお伝えしていきたいと思います。

では、最初は「A」から!

 

伊藤くんA(島原智美)

智美は20万円もする自社製品の鞄を見つめていた。

最高級の素材と仕上げ…文句なしの一流品なのに全然売れない。

その様子は、まるで智美そのもののように思えた。

智美は自他ともに認める美人で内面的にも隙がない磨き抜かれた女なのに、伊藤に振り向いてもらえないまま5年が過ぎ、いつしか27歳になってしまっているのだから…。

 

智美が同い年の伊藤誠二郎と出会ったのは5年前の合コンでのこと。

それから友達以上恋人未満の関係が続いているが、伊藤から連絡が来るのは2カ月に1度ほどしかない。

正直なところ、智美はもはや伊藤のことが好きなのかどうかすらもわからなくなっている。

しかし、とにかくこのままでは引き下がれない。

智美ほどの上玉を、なぜ伊藤は粗末に扱うのだろうか?

 

久々に伊藤から連絡がきた。

智美は驚くほど喜んでいる自分に戸惑いつつ、誰もが振り向くような完璧な装いで待ち合わせ場所に向かった。

しかし、連れていかれたのは小汚いラーメン屋。

そして、今日も伊藤はいつもの「口だけ」な夢を語り始める。

曰く、今は予備校講師をしているが、ゆくゆくはシナリオライターとして活躍したいだの、どこそこの有名脚本家に気に入られているだの…。

伊藤誠二郎は高すぎるプライドだけでできているような男で、実際には努力一つもしない。

もちろん実力などあるはずもないし、そもそも行動を起こさないのだから結果が出るはずもない。

それでも智美はとびきりの笑顔と愛嬌を振りまいて、伊藤の話に相槌をうっていた。

しかし、伊藤のたった一言が、智美の心をピシリと凍らせる。

「俺、好きな女ができてさ。それで相談に乗ってもらいたくて」

なんだそれは。智美は怒鳴りつけたくなる気持ちを懸命に押さえた。

どうやら、その好きな女とやらは予備校の新人受付らしく、大人しめでパッとしない女らしい。

大方、自分のコンプレックスを刺激しないところが気に入ったんだろう。

そうこうしているうちに終電の時間が迫ってきた。

智美はてっきりお泊りだと思っていたのだが、伊藤は

「あ、やばい。もう電車無くなる。やばい、やばい」

と言うと、自分の分の勘定だけ済ませて店を出ていってしまった。

ラーメン屋で割り勘!

急いで自分の料金を支払うと、智美は走って伊藤に追いついた。

「ねえ、もう遅いよ。疲れた。どこかに入ろうよ。ねっ!」

「ごめん。俺、今そういうの無理なんだ。好きな女いるから。誠実でありたい。ごめんな。お前の気持ちに応えられなくて」

伊藤は満足そうに智美の髪をなで、金持ちだという親の金で買ったであろう高価なトレンチコートを翻して去っていった。

 

 

伊藤の話をすると、同僚は決まって怪訝そうな顔になる。

「ねえ、それにしても、あんな男のどこがいいのよ?」

彼のにおいとか体温とか、声や仕草。そういう形のないものに慣らされてしまった以上、ちゃんと彼自身を手に入れて自分のものにしたい。そう思うのは愚かなことだろうか。

 

デートの約束をすっぽかされた。

おまけに、伊藤は例の「好きな女」にストーカーまがいのアプローチをしているらしい。

もう耐えられない。

あれから伊藤からは何度も着信があるが、智美は一切を無視していた。

そんなある日、伊藤が初めて智美の店に訪ねてきた。

「よお」

平静を装っているが、目はビクビクとこちらの様子を観察している。

智美は仕方なく笑ってやり、休憩時間に話を聞いてやることにした。

 

どうやら、伊藤は例の女にフラれたらしい。

「目が覚めた」といいつつ、伊藤はセミナーに通うから20万貸してくれと頼んでくる。

智美が黙っていると、伊藤は「もちろん冗談だよ」と取り繕って去っていった。

 

(20万円を貸そう)

もとから返ってくるとは思っていない。ただ、何かが変わってくれればいい。

智美は伊藤を呼び出し、20万円を差し出した。

すると伊藤は「ああ、あれはもういいんだ」とこともなげに言って、こう続けた。

「君のそういうとこ、苦手なんだよ。なんかさ、勝手に一人でどんどん先に動いてさ。俺のことを買いかぶりすぎててさ。息が詰まるよ。男ってもっとゆったり構えててくれる女が好きなもんなのにさ」

智美はなおも20万円を差し出すと「使って。返さなくていいわ」と言う。

智美なら、伊勢丹に行けば20万円など2時間で使える。

智美に気圧されたのか、伊藤は急に自信なさげな様子になってつぶやく。

「君ってさあ、すごく素材のいい持ち物を大切にしているでしょ。でも、そんな高い物買って、大事にできる自信も、手入れできる気力も俺にはないんだよ…」

智美はようやく目が覚めた。

(私はちゃんと伊藤くんが好きだったのだ。好きと言わせることに焦りすぎて、肝心の自分の気持ちの真ん中をおろそかにしていた。追うとか追われるとか、どうでもいいことばかりにかまけていた)

智美は涙をこらえてにっこり笑うと、封筒を仕舞って店を出る。

「元気でね」

背中から伊藤の声が聞こえてくるが、振り返らない。

もう会わない方がいい。

 

智美は20万円であの鞄を買おうと決めて、店に戻った。

ところが、そこにちょうどそのかばんを買いたいという客が現れる。

驚くほどに、その客に20万円の鞄は似合っている。

これまで全然売れなかった鞄が、売れた。

「ありがとうございました」と頭を下げながら、智美は思う。

きっと明日も大丈夫なんだろう。恋を一つ失っただけで、何もかも失くしたわけじゃない。

智美がこうやってお店に立ち続ける限り、毎日ちいさな奇跡は起きるのだ。

 

 

伊藤くんB(野瀬修子)

「昨日偶然、ヤフオクで見つけてさ。野瀬さんが好きだって言ってたの思い出してさ。二枚とれたから、一緒に行こうよ、ね、ね」

そんなことを話したはずがないのに、伊藤はニコニコしている。

修子は怪しいと思いつつも、ライブに行きたいという気持ちに負けてOKをだしてしまった。

「お言葉に甘えようかな。どうもありがとう。それじゃあ、当日ね」

「えっ、それだけ?メールアドレス教えてよ。待ち合わせとか、いろいろ連絡できた方がいいじゃない」

「…」

しぶしぶ修子は伊藤に連絡先を教えた。

 

修子は最近、商店街の端にある学習塾の受付でバイトを始めた。

伊藤はそこの先生だ。もとは大手予備校の講師だったらしいが、能力がなくて見放されたところを、塾長である伯父が拾ったのだという。

後で同僚に聞くと、歓迎会の時に伊藤と修子は盛り上がっていたそうだ。

修子は早々に酔っぱらっていたため覚えていないが、きっとそこで気に入られたに違いない。

 

その日から、伊藤からは毎日メールが届くようになった。

呼び方もいつの間にか「野瀬さん」から「修子」に変わっている。

勝手に履歴書を見たのか、伊藤は修子の電話番号まで調べ上げていた。

まるで…いや、完全にストーカーだ。

伊藤には嫌悪感しかない。修子はライブのチケットを返すと電話口で伝えた。

 

「え、なにそれ。どういう意味」

「一緒に行きたくないって意味」

「散々気を持たせといて、それどうなの?俺が嫌いならはっきり言えばいいじゃん」

「嫌いだよ」

「はあ?なにそれ」

なんと伊藤は泣いているみたいだ。

「君、自分のことどれだけのもんだと思ってるわけ?だいたい俺、好きだなんて一言も言ってないじゃない」

「あー、うるさい。もう切る!」

修子は携帯電話を乱暴に放り投げると、頭を掻きむしり、足をバタバタさせた。

修子にはこれといった恋愛経験がない。恋愛は苦手だ。

異性に好意を寄せられることにもう少し免疫があれば、伊藤ごときに煩わされることなどないだろうに。

 

 

その後、伊藤の告げ口により、修子はバイトをクビになった。

ここのところ、バイトさえ長続きしない。

本当は学芸員の仕事がしたいが、選り好みもしていられない。

そろそろ本気で仕事を見つけないと…。

 

ふと、思い立って、修子はカルチャースクールへ。

なにか習い事をしてみるのもいいかもしれない…。

すると、そこに現れたのは伊藤。

20万円もするセミナーに申し込むのだという。

(バカじゃないの!)

さっきまで自分も講座に惹かれていただけに、恥ずかしくも無性に腹が立った。

今いる場所からほんの少し足を浮き立たせてくれるものならなんでもよかったのだ。

「こんな講座になんの意味もないよ!単に業界人と知り合って、ホラ話聞いてそれで終わりだって!そもそも書くことって一人でやるもんでしょうがあ!」

目の前の伊藤の顔はすっかり白くなっている。

「一人でやるの…、怖いよ。だけど、自分を変えたいんだよ。このままじゃ嫌なんだよ。なんとかしなきゃいけないのはわかってるけど、一人じゃどうにもならないんだ…。とにかく、今ここじゃない場所に行きたいんだよ…」

もしかして、伊藤と自分は似ているのかもしれない。

これほど彼が苦手なのは、近親憎悪のせいなのだろうか。

 

とりあえず近くの店に入って話をすることに。

話をすればするほど、修子は伊藤と自分との共通点に気がついて滅入ってくる。

そして、ふと修子は気がついた。

不器用な自分を正当化し酔いしれていたせいで、伊藤と自分は何も生めないし、どこにも行けないのだ。

どうしてそのことからずっと目を逸らし続けてきたのだろう。

「野瀬さん、あのさ…」

伊藤が急に顔を近づけてきたので、修子は悲鳴を上げて店から立ち去った。

 

 

後日、伊藤から電話がかかってきた。

「あのさ…。俺、君のこともういいから。さっきから考えていたんだ。自分は誰を好きになるべきかって…。俺は、俺のために本気で泣いてくれるあの子を選ぶよ。莫迦だよな。今まで気づかなかったなんて…」

「えーと、それ、シマハラさんのこと?」

「ああ、そうだよ。今まで本当にありがとう。さようなら、野瀬修子さん」

通話は一方的に切られた。

やっと、伊藤から解放されたのだ。

 

修子は心を入れ替えて、本気で就職活動をすることに決めた。

もう自分に言い訳はしない。

親友の助言を受け入れて、まずは就職活動用に一流のバッグを買うことにした。

身銭を切らないと、リスクを背負わないと、何も変えられない。

貯金残高をすべておろした軍資金は約20万円。

店の中に入ると、さきほどまではいなかった女神のような販売員がこちらを向いた。

もし、就職が叶ったら、外見は無理としても、こういう雰囲気の女性を目指したい。

「その鞄、見せてもらえますか」

修子は大きな声で、智美に言った。

 

 

伊藤くんC(相田聡子)※A,Bから数か月後

相田聡子(22)は洋菓子店の副店長。

聡子には2つの秘密がある。

1つは、実は甘党ではないこと。

そして、もう1つの秘密は、生まれてからずっと『恋人』がいないことだ。

この秘密を打ち明ければ、きっと誰もが笑うだろう。

なぜなら、聡子は男を切らさない女として有名で、一言で言えばモテるからだ。

でも、と聡子は考える。

これまで関係した11人の男たちの誰からも、ちゃんと愛されたことはない。

愛おしそうに髪をなでてもらった経験も、誕生日を祝ってもらった経験もないのだ。

 

モテる女の常か、聡子には同性の友達が少ない。

ただ一人、神保実希だけが聡子にとっての親友だ。

実希は美人なのに着飾ることをせず、22年間恋人をつくったことがない。

「彼氏なんていらないし、結婚も興味ない。勉強に忙しいし、私、男に人気ないから」とは本人の弁。

聡子はそんな親友を尊敬すると同時に哀れんでもいる。

実希は来年、大学院に進むという。

 

そんな実希には、三年間ずっと片想いしている相手がいる。

大学のサークルOBで、6歳年上の伊藤先輩。

確かに整った顔をしているが、ナヨナヨしていて頼りない印象を受ける。

正直、聡子には伊藤の何がいいのかわからない。

去年までは恋人がいたが、現在は付き合っている相手はいないらしい。

「デパートで働いている美人の彼女に愛想つかされたみたいだね」

と実希が嬉しそうに報告してきた。

 

 

伊藤から実希に接点ができた。

実希が辞めるテレビ局のアルバイトを引き継ぎたい、と伊藤が言ってきたのだ。

そうして伊藤はテレビ局で働くようになったが、よほど現場でしごかれているのか、ときおり実希を飲みに誘っては愚痴を漏らすようになっていった。

伊藤にとって、実希は自分を全肯定してくれる都合のいい女なのだろう。

 

ある日、聡子は実希の家に呼ばれた。

また伊藤と何かあったのだろう。

聞けば、実希はついに伊藤とホテルに行ったのだという。

始めての経験に実希が怖がっていると、伊藤は「怖がらなくていいよ。今日はもういいから」と言って実希の肩を静かに抱き、その日は一線を越えなかった…。

実希の話を聞きながら、聡子は「どこか嘘っぽいな」と感じた。

一方で、聡子はこうも考えた。

報われない片想いだとしても全身で恋をしてキラキラしている実希と、男にモテるし男性経験も豊富だが、本当の愛を知らない聡子。

いったいどちらが幸せなのだろうか?

そう思いながらも、聡子は変わることができない。

大切にしてもらえなくても、心が通い合わなくても、男をつなぎとめずにはいられない。

一人よりはましだから。

 

恋する実希は身なりや美容に気を遣うようになり、すれ違いざまに振り向かれるような美人になった。

今は伊藤先輩の彼女だ。

そんなある日、伊藤が聡子の店に実希の誕生日ケーキを買いに来た。

伊藤先輩に微笑みかけながら、聡子は涙が出そうになる。

今の聡子の状況と比べ、実希の人生はなんて明るいのだろう。

美人で、しかも目標があって、誕生日に一番好きなケーキを買ってくれる恋人までいる。

「いいなあ、いいなあ。実希ちゃんは幸せで。伊藤先輩はなんでもわかってくれる、って言ってましたよ」

「そうでもないかな。…そこまで俺、器大きくないかな」

(思った通りだ。甘やかされた、趣味のよさだけが取り柄のお坊ちゃん。自分の苦労なり悩みは、すべて人に理解してもらい、慰めてもらわないと気が済まない。

「この後、飲みに行こうか」という言葉は、聡子が伊藤に言わせたものだ。

 

飲みの席では、伊藤がずっと話していた。

実希に期待されすぎてプレッシャーに感じていることや、前の彼女の方がずっと良かったことなど。

そして店を出ると、伊藤は「なにもしないよ」と言いつつ、聡子をホテルへと誘った。

エレベーターに乗り込むとすぐに、伊藤は聡子にキスしてくる。

実希の絶賛とは裏腹に、伊藤のキスは下手だった。

部屋に入る。気がつくと、聡子は伊藤にベッドに押し倒されていた。

伊藤の手際はとても悪い。仕方なく聡子がリードしてやると、伊藤は「すごい、すごいよ」といいながら、ある秘密を告白した。

「これまで誰とも最後までしたことないよ。だって、俺は…」

なんてことだ、この男、女性経験ゼロか!

聡子は伊藤が喜ぶように演技しながら、伊藤にとって最初の女になった。

(これで安心だ。幸せそのもののような実希が愛している男と、私は寝た)

己のちいさなプライドのために、聡子は伊藤と寝た。

隣では伊藤が、いかに実希が『重い』かについてベラベラとしゃべっている。

確信する。この男は実希のことなど少しも愛していない。

安心を得るという目標は達成された。なのに、こんなにむなしいのは何故だろう。

 

 

その後、伊藤は自然消滅になるように実希との連絡を絶ち、事実上、実希をフった。

そして、実希の携帯を盗み見たと言って、聡子に伊藤からの電話がかかってくる。

「また会えないかなあ、って。俺、君のことが好きになったみたいなんだな。うん」

「驚いちゃった。実希ちゃんがキスが上手いとか、触り方がすごいとか言うから、どんなものかと思ったら。28歳にもなって初めてだったんだもん。気持ち悪ーい」

わざと乾いた笑い声を立てる。

「実希ちゃんをフってくれたみたいでよかったよ。あんたなんかと付き合ったら私の親友が可哀想」

荒い息が聞こえ、電話が切れた。

 

久々に会うと、実希は変わってしまってした。

「あのね。誰か紹介して。別にかっこ良くなくていいの、優しい人なら誰でもいい」

「彼氏はいらない」と自分を貫いていた実希はどこにいってしまったのか。

自分のように、好きでもない男を早く好きになるために、お洒落をしたり、はしゃいだふりをする彼女を、隣で見ているのは絶対に耐えられない。

伊藤に恋していた彼女を見るより、はるかに辛いに違いない。

「実希、ごめんね。誰かに誰かを紹介とか、そういうの苦手なんだ。紹介するほど、男の知り合いいないし」

実希の笑顔が凍った。

その日が、その夏、実希に会った最後だった。

 

久しぶりに実希から連絡が来た。大学院に進まず就職試験を受けるのだという。

「あのさ、実希ちゃん、あんまり焦らない方がいいんじゃない?」

すぐに言葉選びを失敗したことに気づいたが、もう遅い。

「聡子ちゃんみたいに、楽なことしかしてない人に、そんな風に言われたくない」

電話が切れる。

一向に溝を埋められないまま日々が過ぎ、後日、実希は実家に引っ越していった。

 

なぜ、こんなことになってしまったのだろう?

実希のことが、本当に大切だったはずなのに…。

親友を失って、これからどうしていけばいいのか、まるでわからない。

聡子は、自分が泣いていることに気がつく。

今までは辛いことがあれば、そのたびに実希に報告してすっきりしていた。

でも、これからは自分一人でなんとかするしかないのだ。

 

 

伊藤くんD(神保実希)※Cから約1年後

神保実希にとって、伊藤と過ごした1カ月余りだけが人生の全てだった。

伊藤に「重い」という理由でフラれてからは、何もかもがどうでもいい。

目指していた大学院には進学せず、今は実家に戻って事務の仕事をしている。

親友だった聡子ともあれから連絡を取っていない。

『あんまり焦らない方がいいんじゃないかな』

あんな侮辱は初めてだ。きっとこっちのことを見下しているに違いない。

 

ところで、実希はまだ伊藤のことを諦めてはいない。

では、どうすれば伊藤に振り向いてもらえるのだろうか?

答えは簡単だ。聡子のような「軽い女」になればいい。

軽い女になれば、伊藤も喜んでくれるだろう。

そのためには、まずこの不必要な「純潔」を捨てる必要がある。

そんなわけで実希は今、都内の高級ホテルにいる。

今日、実希は大学のサークル仲間だった「クズケン」こと久住健太郎に『初めて』をもらってもらう予定なのだ。

 

クズケンは若くして売れっ子放送作家になった男で、とにかくチャラいという印象だ。

特別に思い入れがあるわけではないけれど、初めてを捨てるにはちょうどいい相手だろう。

実希が「初めてをもらってほしい」と連絡すると、クズケンはすぐに快諾し、高級ホテルの部屋を押さえてくれた。

部屋に入る前に、高級レストランで豪華なディナーを食べる。

印象とは裏腹に、クズケンは細かな気配りができるスマートな男だった。

 

 

いよいよ部屋で2人きりになる。

伊藤との行為に失敗した記憶がよみがえり、途端に怖くなる実希だったが、手慣れているのかクズケンはとても優しくリードしてくれた。

クズケンの丁寧な手つきにとろける。

実希は伊藤との時より興奮している自分に気づいて驚いた。

クズケンは焦って事を進めようとはしない。

一緒にお風呂に入ったり、DVDを見たり、お酒を飲んだり…ゆっくりと夜を楽しむように時間が過ぎていく。

(なんだ、やるのって結構、楽しいものみたい)

調子に乗った実希は、酒の勢いから伊藤に電話をかけることにした。

クズケンは止めていたが、こっちは勢いだ。

「私、今どこにいると思いますか?パークハイアットですよ。クズケン、わかります?同じ学年の久住健太郎君と一緒なんです。わかりますよねドラマ研究会の」

「…ふうん。え、なにそれ…」

伊藤の声が一気に不機嫌になった。

「今から確かめに行くから。俺、近くにいるんだ」

伊藤に促されて、思わず実希は部屋番号をしゃべってしまった。

 

「お楽しみ中のところ、すまないね」

信じられないことに、伊藤は本当に部屋に訪ねてきた。

伊藤は酔っているのか、支離滅裂なことを言って実希のことを罵る。

耐えかねたクズケンが「はあ、マジ寒い。なんだ、あんた。いい加減にしないと、ぶん殴るぞ」と脅すと、伊藤は怯みながら叫んだ。

「…俺、君の友達の相田聡子ちゃんと寝たんだ。俺から誘ったんだ」

伊藤にしてみれば、女性経験があるという自慢だったのだろう。

「…いくらなんでも最低すぎるだろ。なんで今、それをここで言うんだよ」

クズケンが怒りに燃えていたが、実希は不思議と冷静だった。

「先輩、それ、嘘ですよね。先輩に聡子ちゃんが誘えるわけない…。単に聡子ちゃんに誘惑されたんですよね」

「違うよ!彼女、すごく君に申し訳ないって泣いてたもの。俺が強引に誘ったんだよ、彼女の魅力に負けて。俺だって」

もはや、伊藤は見栄を張るあまり何を言っているのか自分でもわかっていないようだ。

 

一方、聡子は謎が解けていくような感覚を味わっていた。

本当はわかっていたのだ。聡子が自分に嫉妬していたことも、自分がそれに対して悦に入っていたことも。

まるで何にも苦しんでいないかのように軽やかだった彼女も、胸の中に煮詰まったものを抱えているんだ。

 

伊藤とのやり取りは続いている。

「先輩、でも私、久住くんと付き合っているわけじゃないんです。先輩が重いって言うから…相手は誰でもいいから捨てようと思って…」

「そんなの信じないよ。だって、久住は昔っから、神保のこと、好きじゃないか。ドラ研なら誰でも知ってる」

「えっ、そうなの…」

実希は驚いて、クズケンの方を振り向く。彼は目を逸らすでもなく、黙ってこちらを見返した。

「ああ、バカバカしくなってきた。俺、もう帰るね。お幸せに!」

なぜか目に涙をためながら、伊藤は金切り声で叫んで、大股で逃げるように去っていった。

 

 

クズケンが独り言のように言う。

「誰でもいいって本当かよ?…俺のこと好きじゃないのはわかるけど、せめて人として信用してるから選んでくれた、って思ってたのに」

「クズケン、ごめん、ごめんね。もう一度、しよ。やり直そうよ」

「やる気失せた。男って、お前が思うほど簡単じゃないんだよ」

こちらに背を向けているクズケンは、泣いているようにも見える。

「いくらなんでも、お前、ガキ過ぎるよ。人の気持ちに鈍感すぎだろ。今まで我慢してたけど、お前、はっきり言って、残酷だよ。これだから嫌だよ、経験が浅いやつって…」

伊藤先輩と自分は似ているのかもしれない。

自分のことでいっぱいで周りが見えないところ、知らず知らずのうちに人を傷つけるところ。

結局、何もすることのないまま、実希は早朝のうちにホテルを出た。

 

実希は1年ぶりに聡子の店に行ってみようと思った。

話しかけるかどうかは彼女の接客を見てから、決める。

金切り声を上げてひっぱたくか、それとも何も知らないふりをして接するかも、まだわからない。

今の自分に結論なんて出せない。未熟すぎる。

すべて財布を出して、客として相田聡子と向き合ってからだ。

 

 

伊藤くんE(矢崎莉桜)※Dから約1年後

矢崎莉桜は自分が主宰しているドラマ研究会の勉強会を退屈そうに眺めていた。

ここから巣立って成功した奴なんてクズケンくらいしかいないのに、どうしてこいつらは自分の成功を信じて疑っていないのだろう?

ここでやる気を見せていれば、いつかコネができて脚本家になれるとでも?

そんなわけがない。

クズケンにしたって、勝手に学んで勝手に出世していったに過ぎないのだ。

この勉強会に参加しているだけでは、何の意味もない。

第一、主宰である自分にしたって、もはや「落ちぶれた脚本家」なのだ。

かつては高視聴率をたたき出すシナリオライターとしてもてはやされていたが、今ではすっかり仕事がない。

これは秘密だが、自宅の家賃を払えなくなったため、最近ではこの事務所に寝泊まりしている。

その事務所は汚れ放題の荒れ放題。

身体は自堕落な生活から激太りし、化粧っ気もなく、すっかり女らしさを失っている。

そして、自分はそんな現実を直視したくないがために、こんな勉強会を続けていたのだった。

だから、決して彼らが世に出ることはない。

特に、29歳になるのにいまだに会に参加し続けては、周りのメンバーから陰で馬鹿にされている伊藤には…。

 

現在の伊藤をつくったのは自分だ、と莉桜は自負している。

初めて伊藤と出会ったのは8年前。

伊藤の鬱屈を一目で見抜いた莉桜は、気まぐれから伊藤に賛辞の言葉を浴びせ、徹底的に甘やかした。

「君には才能がある。センスがいい。就職してから、仕事の傍らで脚本家を目指すのは得策ではないね」

おそらく、伊藤は莉桜のせいで就職を諦めたのだろう。

そうして、莉桜は8年かけて伊藤を完成させた。

恋することも、何かになることも、あきらめることすらまともにできない正真正銘のクズ。

それが、伊藤だ。

彼を見るたび、莉桜は不思議な爽快さと嫌悪を同時に感じる。心がなめらかに寛大になるのを感じる。

莉桜には伊藤が必要だ。伊藤にも莉桜が必要だ。

彼の人生が一向に始まらないのを定期的に確認するたび、莉桜は深く満足してしまう。

一方で、莉桜はちらりとこうも思う。

本当は、伊藤の力量が見えないから怖いのかもしれない、と。

なにせ、彼は何かを成したことがないのだ。真の実力がどれほどのものかは、誰にもわからない。

 

 

ある日、伊藤は莉桜に「長編を書こうと思っています」と相談した。

曰く、ここ数年で出会った4人の女性を題材にした作品で、とても面白くなるのだという。

(どうせ伊藤が書き上げることはない)

「できたら莉桜さんに一番に見せます」と息巻く伊藤に、莉桜は適当な相槌を返した。

 

ところが、古くからの付き合いであるプロデューサー・田村の訪問により状況は一変する。

なんと伊藤は長編を書きあげて、その冒頭シーンを田村に送っていたのだ。

「これがどうして、なかなか悪くない。ああいうくすぶってたタイプが、ぱっとスターになるのかもね」

伊藤に裏切られた…。飼い犬に手を噛まれた、どころの騒ぎじゃない。

伊藤は明らかに自分を出し抜こうとしているのだ。

ついに恐れていた日が来るのかもしれない。

伊藤が覚醒して莉桜を踏み越えていく日…。

いや、そんなことは許されない。

莉桜は田村に「自分も新作を書くから、そっちを使ってほしい」と頼み込む。

困り顔の田村だったが、一応企画会議にはかけてくれるだろう。

正直、自分がまだ脚本家を続けられるのか、やめたほうがいいのかはわからない。

自分の力量と真っ向から向き合う勇気もない。

それでも…!

莉桜は久々にパソコンのワードを立ち上げた。

 

2日後、莉桜は田村にドラマの企画書を提出していた。

傑作ではないが、会議に通りやすい作品。

田村によれば、会議では莉桜の企画が優勢らしい。

 

後日。

結局、莉桜の企画も伊藤の企画も没になったと知らされる。

どうやらドラマ枠そのものが、なくなるかもしれないとのことだ。

残念には思わない。

自分のアイデアが受け入れられない悔しさなどなく、伊藤のトンネルの出口が塞がったことへの晴れがましさが勝っていた。

 

 

突然、伊藤が訪ねてきて言った。

「僕は長編なんて完成させてませんよ。ほんの2ページ買いて送っただけ。みんなが動揺するところを見たかったんです。でも、一番慌てたのは矢崎女史だったみたいですね」

くすりと笑う伊藤。莉桜はうんざりして吐き捨てる。

「バッカじゃねぇの。あんたって何もできない人間だよね。勝った気になっているのかもしれないけど、あんた嫌われ者だよ。みんな、あんたをウザいと思ってるし、あんたを笑ってるんだからね」

泣く寸前の顔で、伊藤は言い返す。

「僕だってあなたたちを笑ってますよ。矢崎女史や久住くんはいつも、勝とう、勝とうとしている。いったい誰に対して勝とうとしているんですか。僕から見ると、本当につまらないことにこだわっているなって思いますよ。人からどう思われるかとか、一番になりたいとか、評価されたいとか、居場所が欲しいとか」

伊藤の言葉は、莉桜のコンプレックスの一端を言い当てている。莉桜は血の気が引いていくのを感じる。

「勝つよりも、世の中にはずっと大切なことがあります。誰からも傷つけられないということです

伊藤はまくしたて続ける。

「傷つけられないことこそ一番重要です。僕はちゃんとそれを認めている。自分から誰かを好きになったりしません。自分から誰かを好きになったら、どんな人間でも恥をかくように出来ている。誰からも下に見られたり、バカにされたり、笑われたりしたくないんです。傷つける側に立つことはあっても、その逆は絶対に嫌なんです。我ながらみっともないと思いましたが、この数年でそう決めたんですよ」

「…そんな生き方、楽しいの?」

「楽しさを追求した結果、今、あなたはどこに立っているんですか?」

莉桜には黙ることしかできない。

「だから、決して作品を完成させるつもりなんてないんです。作品ができたら、必ず批判されます。かといって、創作活動を諦めて会社員になるつもりもありません。社会の歯車になったら、競争が待っているでしょう。一生、僕はこの助走を続けます。誰かが僕を見つけてくれるのをただじっと待ちます。僕はこのまま生きていきます。あなたたちみたいなみっともない人間にはなりたくない。みじめな思いはしたくないから。あなたたちに僕のような覚悟はないでしょう?」

伊藤は感極まっているのか、涙までにじませている。

一方、莉桜もまたみじめさに涙が溢れそうになっていた。

伊藤と自分の何が違うのだろう?

傷つくことを恐れ、みっともなくなることを恐れ、この数年、足掻くことなく落ちぶれ続けてきた。

「そんな目はやめてください。まだわかんないのかなあ。これは僕のやり方なんですよ。あなたたちが僕に利用されているんですよ。僕のスタイルにつき合わされてきただけ!」

「…伊藤、わかったよ。私が悪かった。この通りだ」

莉桜はやっと気づいた。伊藤は勝ち続ける。周囲の人間を傷つけ続ける。

多分、一生。

勝てるわけがない。

だって、伊藤は永久に土俵に立たないから。

愛してもらえるのを、認めてもらえるのを、ただ石のように強情に待っているだけ。

自分を受け入れない人間は静かに呪う。

結局、自分から何も発さない人間がこの世界で一番強いのだ。

「いつか誰かが僕を見つけてくれるその日まで、僕は絶対にここから動きません。自分を守ります。…ちょっと、なんですか、その目はっ。この期に及んで、僕を馬鹿にして!」

いきなり伊藤が金切り声を上げて、こちらに突進してきた。

莉桜はたじろぎながらも裸足のまま事務所の外に逃げ出し、走った。

 

 

逃げている途中でクズケンと出会う。

事情を説明すると、クズケンはすぐに「一緒に戻りましょう」と言ってくれた。

事務所に戻ると、そこに伊藤の姿はなく、部屋中がぐちゃぐちゃに荒らされていた。

伊藤に会うことはもうないだろう、と莉桜は思う。

「結局…、伊藤先輩から目を逸らせない時点で、俺達の負けなんですよね」

クズケンの言葉に、莉桜は何も言い返せなかった。

 

荒れされまくった事務所をかたずけながら、莉桜は思った。

もう一度、ここから始められるかもしれない。

恥をかいても、恐ろしい目にあっても、まだこの場所から去りたくない。

足掻いて足掻いて、失敗する自分を伊藤は笑うだろう。

間違いなく一生、彼は安全な場所から、自分を指さして、苛立ちながら笑い続けるだろう。

だが、それならそれでいい。

少なくとも、莉桜のドラマには必ずたった一人の視聴者はいる。

その一人がいる限り、自分はドラマを生み出せる。

彼が眉をひそめ罵詈雑言を吐かずにはいられないような、嘘と夢を詰め込んだ女同士の友情ときらめきに満ちたドラマを。

<伊藤くんAtoE・完>

 

 

「伊藤くんAtoE」の感想(と解説)

「ちょっぴりクズ男な伊藤くんと5人の女たちとの恋物語」という印象から読み始めた小説「伊藤くんAtoE」

実際に読んでみると、全然そんな作品じゃありませんでした(笑)

まず、伊藤くんは「ちょっぴりクズ男」どころではなく「無性に殴りたくなるようなナルシスト勘違い野郎」

それに、特に読み終わった後にはっきり感じられるのですが、この小説は「恋愛」をテーマにしたものではありません。

確かに「A」~「E」のうち「D」までの4人は、伊藤くんと何かしら異性的なかかわり方をしているのですが、5人目の莉桜に関しては恋愛要素なんて一切なし。

また、「B」の修子は伊藤くんにストーカーされていた被害者ですし、「C」の聡子にしても伊藤自身に男との魅力など一切感じていません。

「A」の智美や「D」の実希は伊藤のことが(何故か)好きでしたが、最後は必ず伊藤から離れていっています。

つまり、この小説は「ラブストーリー」にカテゴライズされる作品ではないということです。

 

そして、もう一つ大きな勘違いだったのは「誰が主人公か?」ということ。

一見、5つの短編すべてに登場している「伊藤くん」こそが主人公のように思われますが、それは勘違いでした。

小説「伊藤くんAtoE」の真の主人公は「5人の女性たち」

それぞれ性格も人生も全く異なる5人の女たちは、それぞれにコンプレックスを抱え、共通して「みじめさ」を噛み締めています。

一見、成功しているようにみえても、男にモテているように見えても、自然体でいるように見えても、心の内側は不満だらけ。

そんな5人の女性たちですが、伊藤くんと接していくなかで、伊藤くんの中に「自分と同種の劣等感や欠点」を発見することになります。

そうやって伊藤くんを通じて客観的に「自分の駄目さ」に気づいた女たちは、どんな形にせよ「一歩前進(≒成長)」していく。

つまり、小説「伊藤くんAtoE」は伊藤誠二郎という男を「(反面教師としての)鏡」にして、女たちが新しい一歩を踏み出していく様を描いた作品なのです。

哀れ、伊藤誠二郎。

冠のついた作品の中でも、君は主人公ではないのだ…ま、自業自得でしょう(笑)

 

一方で、この「伊藤誠二郎」というキャラクターはなんとも「気になる存在」でもあります。

千葉の大地主の息子で金持ち。いつもセンスのいい服装に身を包みながらも、どこか滑稽さを感じさせるいでたち。

顔面偏差値は高くイケメンなんだけれども、極度の自己中男でナルシスト勘違い野郎。

シナリオライターを目指すと言いつつ、本心ではずっと自分から行動するつもりはない…。

かつて、ここまで人をイライラさせる男がいたでしょうか!(笑)

…と言いつつも、私たちの周りには「ミニ伊藤くん」がたくさんいるようにも感じます。

傷つきたくないし、認められたいし、自分が一番大事。

伊藤くんはちょっと行き過ぎちゃってますが、誰だってそんな思いを心に秘めているものではないでしょうか。

だからこそ、作中でも伊藤くんは女性たちの「鏡」になりえたのでしょう。

そして、伊藤くんは私たち(読者)にとっての「鏡」でもあると思います。

「伊藤くんAtoE」を読んでいると「あ、これって自分のことかも…」とチクリと突き刺されたような気持ちになることがあります。

私も「A」~「E」の女性たちのように真っ向から自分と向き合い、伊藤くんのように腐ることなく、新しい一歩を踏み出していきたいものです。

 

 

まとめ(と映画化について)

柚木麻子「伊藤くんAtoE」が映画化!

今回は原作小説のあらすじ・ネタバレ・感想などをお届けしました!

すべての言動が人をイライラさせるような自己中男・伊藤誠二郎。

彼が恋した女、彼に恋した女、彼と向き合う女…。

作中で5人の女性たちは伊藤くんに振り回されつつも、伊藤を通じて自分と向き合い、新たな一歩を踏み出していきます。

一方、伊藤くんは最後まで報われることのないまま「一生このまま傷つきたくない」宣言をして逃亡。

伊藤くんに関して言えば「いったいお前はなんなんだ…」とつぶやきたくなるような結末でした。

でも、伊藤くんがいなくなると、それはそれでちょっと寂しいような気がするのは何故なのでしょうか(笑)

 

さて、そんな原作小説をベースにした映画「伊藤くんAtoE」

小説は5つの短編から構成されていましたが、映画では5つ目(E)の矢崎莉桜を中心に再構成されて「伊藤のことで相談に来た4人の女たちと莉桜」という物語になっているようです。

それと同時に、映画では「伊藤くん視点」の物語も展開されます。

視点が変わることで、原作小説とはまた違った味わいが楽しめそうですね。

岡田将生さんがどんな「伊藤くん」を、そして木村文乃さんがどんな「矢崎莉桜」を見せてくれるのか…非常に楽しみです!

映画「伊藤くんAtoE」は2018年初春公開!


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