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小説「父と子の旅路」のネタバレ解説!ドラマ「家族の旅路」原作!

小説「父と子の旅路」が「家族の旅路」と改題されてドラマ化!

タッキーこと滝沢秀明さんが主演や主題歌を担当し、話題になりました。

今回はそんなドラマ原作小説「父と子の旅路」についてネタバレ解説していきたいと思います!

  • 主人公の出生の秘密は?
  • 26年前の事件の真相は?
  • そして、気になる結末は?

ネタバレ解説

まずは、あらすじと主要な登場人物について押さえておきましょう!

 

★あらすじ

26年前に発生した一家三人惨殺事件。

当時生後半年だった唯一の生き残り・大富祐介は母親の兄夫婦である浅利家に引き取られた。

時が流れ、成長した浅利祐介は弁護士に。

ある日、そんな祐介のもとに思いもよらない依頼が舞い込んできた。

「あなたの家族を手にかけた犯人の再審弁護を担当して欲しい」

依頼者の名前は河村礼菜。

祐介にとって家族の仇に当たる死刑囚・柳瀬光三は礼菜の母親(あかね)との間に子供を儲けている。

礼菜は末期がんの母親のために父親違いの兄を見つけたいのだという。

また、礼菜は祐介に「柳瀬光三は無実である可能性が高い」とも告げた。

迷った末に、祐介は礼菜の依頼を引き受けることを決意する。

果たして柳瀬光三は冤罪なのだろうか?

26年間ずっと黙秘を続けている長男・柳瀬光男の居場所とは?

 

★主な登場人物

【河村家】

・河村真二…あかねの再婚相手。極道者であり、喧嘩が原因ですでに他界している。

・あかね…元ホステス。現在は末期がんで入院中。若い頃から自由奔放に生きてきたが、病を機に改悛した。実家の花木家からは絶縁されている。

・河村礼菜…真二とあかねの子。母親のため、そして自分のために異父兄である「光男」を探している。

【大富家】

・大富夫婦と祖父…26年前の事件の被害者。人情から訳アリの柳瀬光三に一晩の宿を提供していた。

・祐介…26年前の事件の唯一の生き残り。母親の兄夫婦である浅利家に引き取られた。

【柳瀬家】

・柳瀬光三…26年前の事件の犯人として服役中。取り調べでは自らが犯人であると自供したが、裁判では一転して無罪を主張した。当時赤ん坊だった長男・光男の行方に関しては26年間ずっと口を閉ざしている。

・柳瀬光男…光三とあかねの子。事件当時、祐介と同じくらいの赤ん坊だった。現在の居場所は不明。

 


 

※以下、重大なネタバレがどんどん出てきます。物語の流れをしっかり押さえておきたい方や詳しいあらすじを知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

関連記事:小説「父と子の旅路」のあらすじとネタバレ!

 

26年前の事件の真相は?(柳瀬光三視点)

当時、柳瀬光三は28歳。

山口の工場で働く寡黙で真面目な男でした。

あかねとは山口の夜の店で出会い、そのまま結婚。

長男・光男が誕生します。

天涯孤独の身だった光三は我が子の誕生をひどく喜びましたが、そこからはまさに転落人生でした。

あかねは育児をしないどころか、東京から追ってきた恋人の河村真二と駆け落ち。

光三には質の悪いがんが見つかってしまいます。

光三が心配したのは、愛情のすべてを注いでいた我が子・光男の将来。

あかねは戻ってこないと諦めた光三は、東京にあるあかねの実家・花木家を訪ねることにしました。

ところが、到着してみると花木家は引っ越しており、表札には「大富」の名前が。

大富夫妻の温情で、その日は大富家に泊めてもらえることになりました。

翌日、光三は光男を大富家に預けて改めて花木家を訪ねましたが、あかねの父・花木重彦からは光男の引き取りを拒否されてしまいます。

途方に暮れた光三が大富家に戻ると…そこには地獄が広がっていました。

 

※以下、重大なネタバレあり!

 


 

光三が目にしたのは、無惨に息絶えた大富家の人々。

世話になった大富夫妻、大富家の祖父、そしてまだ幼かった大富祐介までもがもの言わぬ亡骸になっていたのです。

そんな地獄に直面した光三の脳裏に、ある悪魔的な閃きがよぎりました。

『祐介と光男を入れ替える』

昨晩、光三は「大富の妻には子供に恵まれない兄夫婦がいる」という話を聞いていました。

(今ここで光男を祐介だということにしてしまえば、きっと光男は兄夫婦に引き取られ、幸せな人生を歩むことができる…)

そう確信した光三は断腸の思いで光男を事件現場に残していくことを決意。

本物の祐介の母子手帳を奪うと、祐介の亡骸を抱えて逃亡しました。

その後、光三は祐介の遺体をある寺の本堂の床下に埋葬。

故郷に戻ったところを事件の犯人として逮捕されました。

 

では、なぜ光三は「自分は犯人じゃない」と最初から主張しなかったのでしょうか?

それはもちろん光男のため。

無罪を主張すれば警察が光男の行方を探し出すと考えた光三は、そうさせないためにわざと「私がやりました」と自供したのです。

また、「どうせ自分は病気で先が長くない」という思いもありました。

ところが、その後の手術で光三の病は快方へと向かいます。

光三は「また光男に会えるかもしれない」という希望から裁判では無罪を主張しましたが、容疑が晴れることはなく、極刑が言い渡されました。

 

★POINT!

・柳瀬光三は26年前の犯人ではない(冤罪)

・浅利祐介の正体は「柳瀬光男」

 


 

26年前の事件の真犯人は?

浅利祐介(=光男)は光三の再審弁護を引き受けましたが、問題は山積みでした。

中でも特に厄介な問題は2つ。

1.光三自身が再審を拒否していること(祐介に出生の秘密を気づかせないため=光男の幸せを守るため)

2.判決を覆す証拠が必要であること

光三の容疑を晴らす最も効果的な方法は、真犯人を見つけることです。

祐介は自分の出生の秘密に近づきつつ、ついにその答えにたどり着きました。

 

★26年前の事件の真犯人は?

結論から言えば、真犯人は河村真二(礼菜の父)

河村は貧しく、裕福であるのにも関わらず娘(あかね)に財産を渡さない花木家を憎んでいました。

そして、ついに河村は復讐と強盗を兼ねて花木家を襲うことに。

ところが、花木家が半年前に引っ越していることを知らない河村は、間違って大富家に押し入ってしまいます。

すぐに気づいて中止すればよかったものを、河村は気づかずに計画を完遂。

結果、無関係の大富家が犠牲になってしまったという次第なのでした。

※光男が生き残っていたのは、河村が「花木家の子どもは1人だけ」だと思っていたため。

 

あかねが事件の全貌を知ったのは事件から2年後のこと(あかねは共犯ではなかった)

義絶しているとはいえ自分の家族の命を狙った河村のことをあかねは憎みました。

そして、河村が喧嘩でボロボロになっていたあの日。

転んで立ち上がる気力もない河村の後頭部に向けて、あかねは思い切り石を振り下ろしました。

そう、河村に止めを刺したのはあかねだったのです。

その後、あかねは河村の墓に凶器の包丁を隠し、事件の真相については口を閉ざし続けてきました。

それは光三のことを見捨てる行為でしたが、礼菜を「犯罪者の子ども」にしないための選択でもありました。

 


 

物語の結末は?

あかねの証言によって見つかった凶器の包丁は、十分に再審請求の条件を満たす「判決を覆すにたる証拠」でした。

本来なら光三は数日中に処刑される予定だったのですが、祐介や関係各所の働きにより刑の執行は中止に。

あとは柳瀬光三自身が「再審を望む」と言いさえすれば、すべてがうまくいくという状況になりました。

ところが、光三は成長した祐介(光男)に一目会えただけで満足し、祐介に出生の秘密を知られぬよう再審を拒否し続けています。

 

物語のクライマックスは、そんな光三に祐介が面会に行くシーン。

祐介は光三に「自分の正体が光男だと気づいていること」「養父母もその事実に気づいていたこと」を伝え、再審を請求するように説得します。

それでも光三は首を縦に振りません。

もう勘づかれてしまっているとはいえ、光三自身がそのことを認めるわけにはいかなかったのです。

話はこれまで、と出口に向かった光三の背に、祐介はずっと言おうとしていた言葉を投げかけました。

「父さん!」

その瞬間、光三の感情は爆発。

突き動かされるままに振り返ると、ついにその名前を呼んだのでした。

「光男」

26年間守られ続けてきた秘密が破られた瞬間でした。

「父さん、ありがとう。26年間、ぼくを守り続けてくれてありがとう。でも、もういいよ。もう済んだんだ。あとは父さんが自分の人生を歩むんだ」

「こんなことがあるのか。ほんとにこんなことがあるのか」

ボロボロと涙をこぼす光三。

これで再審請求を阻む障害はなくなりました。

 

再審請求から半年後、再審裁判で下された判決は「無罪」

光三は出所し、あかねの最期を看取ると、昔の仲間が待つ山口へ戻ることに決めました。

物語のラストシーンは山口へと向かう新幹線の中。

光三は見送りのため同行している隣の光男を見てしみじみと感じ入ります。

(俺ほどの幸福者はいない)

<父と子の旅路・完>

 

…というわけで物語の結末はハッピーエンド!

光三と祐介は26年の時を経て再び父子として再会することができましたし、光三は処刑されることなく再審裁判で無罪を勝ち取り、無事に出所することができました。

唯一かわいそうなのは祐介と恋に落ちかけていた礼菜ですが、最終的には頼もしい「兄」に出会えたのでめでたしめでたし。

家族の希望溢れる未来を予感させる、美しいラストでした。

 


 

まとめ

小杉健治「父と子の旅路」がタッキー主演でドラマ化!

今回はドラマ「家族の旅路」原作小説のあらすじやネタバレ解説をお届けしました!

最初は「光三は本当に犯人なのか…?」という点や「礼菜と祐介の恋愛関係」に興味を惹かれるのですが、中盤であっさり「祐介=光男」という事実がわかってからは物語の軸が一転。

「子どものために26年間も秘密を守り通して服役し、極刑すら甘んじて受け入れる」という父親としての光三の覚悟に胸を打たれる感動的な展開が待ち受けていました。

物語の結末は、光三と祐介が親子の絆を取り戻し、光三の冤罪も晴れるというハッピーエンドでした。



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POSTED COMMENT

  1. ミント より:

    初めまして。テレビドラマでは、あかねは父親に会えます。
    最期は、勘当が解けたのですが
    原作ではどうだったのでしょう

    >ミントさん

    はじめまして、若竹です。
    原作小説では、あかねは父親から直接許されることなく亡くなりました。
    その代わり、葬儀には父親の姿があったので、父親も内心では許したいと思っていたのかもしれませんね。

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