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小説「月と雷」のあらすじとネタバレ!最後に訪れる結末とは?

角田光代「月と雷」が映画化!

初音映莉子さんと高良健吾さんが共演することで話題になっていますね。

さっそく、私も原作小説を読んでみました!

物語は智(高良健吾)と泰子(初音映莉子)の視点が交互に入れ替わりながら進み、2人の人間性を「これでもか!」と掘り下げていきます。

智も泰子も「ねじれ」を抱えた、まっとうで健やかではない種類の人間。

そんな2人が迎えた結末には、とても言語化できないような不思議な感動がありました。

というわけで今回は、小説「月と雷」のあらすじを最後までご紹介したいと思います!

※ネタバレを含みます。ご注意ください!

小説「月と雷」のあらすじとネタバレ!

東原智(34)は子供のころから女によくモテた。

ただし、決まって長続きはしない。

それでも、次々と相手が見つかったので困ることはなかった。

考えてみるまでもなく、この智の性質は母から受け継いだものであり、子供時代の暮らしぶりに影響を受けたものだと思われる。

 

智には父親がいない。誰なのかもわからない。

物心ついたころには母・直子と2人で日本各地を転々とする暮らしをしていた。

仕事の都合というわけではない。

直子は男に拾われてその家に居ついたかと思うと、ふらりと出ていく、という事を繰り返していた。

おそらく理由などはなく、本人にも説明できないはずだ。

直子には一切の生活能力はない。妻としての役割も母としての役割もこなさない。

幼い頃、智の食事の多くは駄菓子だった。

そんな「ふつう」ではない暮らしを長々と続けてきたのだ。

智が結婚を持ち掛けた女に「生活ができない」「普通じゃない」という理由で断られたことも不思議ではない。

 

ふと、智は小学1年生のころに一時過ごした「辻井家」のことを思い出す。

母を家に置いていた辻井には妻子があり、智はそこで同年代の子どもだった「泰子ちゃん」と暮らしていたのだった。

思い出す。

家の中では2人揃って素っ裸で過ごしていたこと。

ろくに学校にもいかず、好きな時に食べ、好きな時に寝ていたこと。

泰子ちゃんとお互いの全身を撫で繰り回し、妙な恍惚と安心感の中で眠りに落ちたこと。

 

智は唐突に泰子ちゃんに会いたくなった。

60代になってもなお男の家に拾われ続けている直子に連絡を取り、かつての住所を聞き出す。

東京から茨木へ。

泰子ちゃんはまだ、あの家に住んでいるのだろうか?

そして、かつて同じ暮らしをしていた泰子ちゃんは「生活」ができているのだろうか?

 


 

Side・泰子

智が訪ねてきたとき、康子は(不幸に追いつかれた)と思った。

東原母子が出て行ってから、両親は離婚。

父は混沌とした家に秩序をもたらそうと、父を好いている女を家に住まわせたが、その女もやがて自ら命を絶った。

いつまでも自分の想いに応えない父に絶望したのだろう。

その後、父親は荒れ、やがて他界した。

泰子は智たちと暮らした日々を「楽しかった」と記憶しているが、一方では「あの母子に人生を狂わされた」とも思っている。

智に好意的な感情はない。

 

現在、康子はスーパーでパートをしながら食いつないでいる。

婚約を交わしている山信太郎という男は、まっとうで、寛容で、ふつうの幸せを持っている男だ。

太郎に自分の「ねじれた」生い立ちを話すことはできないだろう。

一方、泰子は智と一緒にいるととても気が楽になることに気づく。

まるで、あの何をするのも自由だった子供の頃のように。

 

泰子は智の布団に入った。

あの頃のように、お互いがお互いの身体を撫でさすりながら眠りにつく。

智と同じく、泰子はその行為に恍惚を覚える。

 

智が泰子に「一緒に暮らそう」と言い出した。

冗談じゃない、と泰子は思う。

思いながら、その日、泰子は智と身体を重ねた。

 

Side・智

泰子に「母親を探してほしい」と言われた智。

人探しをして感動的な再会を演出するテレビ番組を思い出し応募したところ、採用された。

泰子の実母・田中一代。

一代は辻井と別れた後、東京に出て料理の世界で有名人になっていた。

東原母子が辻井家に上がり込んだことは一代にとって「ささいなきっかけ」でしかなく、「これ幸いに」と別れて東京に出たそうだ。夫と娘をあっさり捨てて。

 

泰子は言う。

東原母子が家に来たことで泰子の人生は「ねじれ」た。

一方で、それによって一代は有名になり、金持ちになり、幸せになった。

これはいったいどういうことだ?

智「つまり、直子と辻井さんが恋愛したことが、田中一代の幸福につながっていることが腑に落ちないってこと?」

泰子「そう!あんたたち、あの女にとってはいいことしたわけだよ、結果的に」

ささいな偶然が引き起こす人生の変転。その不思議さを泰子は考えていた。

泰子「私、あんたにもう一度人生を壊されたかもしれない。結婚するのが馬鹿らしくなった」

智「え、じゃあしなきゃいいじゃない」

泰子「うるさい、のんきに言うな」

その日、智は泰子について茨城の家に押しかけ、なし崩し的に泰子と寝た。

 


 

Side・泰子

泰子は結婚を棚上げにした。

以前までは安心感を覚えていたはずの太郎の言動にイライラする。

母と会っても何が変わるでもなく、結婚話も滞り、仕事はパートでやりがいなんてない。

人生が一時停止しているような気がする。

 

泰子は東京にある一代の家を訪ねてみることに。

豪邸だった。

その豪邸から出てきた佐伯亜里砂は一代の娘…父親違いの泰子の妹だった。

泰子は亜里砂から「家の中は散らかっている」と聞き、妙に満足した気持ちになる。

 

Side・智

直子が男の家を出て、ふらりと智の家に住み着いた。

最初こそ家族で暮らすという「ふつう」さに智は喜んだが、徐々に直子の存在が厄介になっていく。

なにしろ直子は一日中じっと座って焼酎を飲んでいるばかりなのだ。

たまにカレーをつくったかと思えば、具は生煮えでまずいし、腐っても放置したままにしておく。

いい加減そんな生活にうんざりしていた頃、智は泰子からその話を聞いた。

 

智「結婚、どうなったの」

泰子「ぽしゃった」

智「え、なんで」

泰子「妊娠したから」

太郎とはしばらく寝ていない。智の子だ。

智は動揺しつつ尋ねる。

智「子ども、どうすんの」

泰子「わかんない」

智「産みなよ」

泰子「意味わかんないね」

泰子はそう言って帰っていった。

 

智は考える。自分に子供ができた。

ふいに、腑に落ちる。

違和感の中に一筋光が射す。

一緒に暮らせばいいのだ。

自分にも家族ができるしれない、自分にも「ふつう」の生活ができるかもしれない。

イライラしながら直子と暮らしている現状からも脱出できる。すべて解決だ。

智は一人で喜んだ。

 


 

Side・泰子

泰子は智が「ふつう」ではないことを知っている。

とてもじゃないが良き父親となり、家庭にすっぽり納まるような人間じゃない。

泰子は子供を1人で産み、1人で育てようと考える。

ふと、泰子は思う。

もしかして、直子もこんなふうではなかったのか。ゾッとする。

恋人と一緒になれると信じ込んで子を産み、結局は裏切られてしまった直子の人生…。

受け入れ流されるだけの直子の人生と、自分の未来が重なる予感にゾッとする。

 

季節は夏。唐突に智が家に引っ越してきた。

頼れる人もなく、妊娠中でなにかと不便な身である泰子は、子どもを産むまでせいぜい智を利用してやろうと思う。

意外なことに智は泰子と子供のためによく働いた。

泰子が頼めば自転車で買い物に行くし、家事もこなす。

泰子は自分の精神的・身体的な負担を智が軽くしていることを感じる。

それらの源が智であるという事は皮肉だが。

 

ある日を境に、家に直子が居つくようになった。あの頃と同じ3人暮らしが始まる。

やはり直子は酒を飲んでばかりで、家をどんどん汚くしていく。

智は直子をうとんだのかアルバイトを見つけ、家を空けるようになった。

家に2人きりの時、泰子は直子に尋ねた。

泰子「ここの家を出ていったときのこと、覚えてる?あれって、私の父親に出ていってほしいって言われたの?それとも、ふらりと出ていったの?」

いつもは会話が成立しない直子が珍しく答える。

直子「ああ思い出した、あんときはね、ここの人、本当にいい人で、いつまでもいていいって言ってくれたんだけど、別居していた奥さんが戻ってくることになって、それで、その人もいい人で、ここで暮らせばいいって言ってくれたんだけど、やっぱりさ、悪いじゃない、ご夫婦もののところにいつまでも。それで出ることにしたんじゃなかったっけかな」

泰子「嘘っ!」

直子が父親と恋愛したから家庭が崩壊し、自分の人生が狂ったのではなかったのか?

そうでなければ困る。

そうでなければ、とても直視できない。今の自分も人生も。

 

秋になるまえに、直子はふらりと姿を消した。

智は探そうともしなかった。これが東原母子にとっての日常なのだろう。

直子のように、きっと智もある日突然いなくなるだろうと泰子は思う。

父親であるとかないとか、そんなことにかかわらず、いなくなる。

そういうふうにしかできないのだろうと思う。

それを自分が受け入れるだろうとも、予感する。

あの幼かった日のように。

 

直子が出て行ってから臨月を迎えるまでに、めまぐるしくいろんなことが起きた。

まず泰子がスーパーのパートを辞めるのと前後して、智の就職が決まった。清掃会社だ。

12月に入ると、水戸にいた直子が倒れて入院したという連絡が来た。

智はいくいく言いながらまったく病院に行こうとはしなかった。

12月半ば過ぎに予定日より早く陣痛が来て、泰子はタクシーで病院に向かった。

智と泰子の子どもが生まれた。

 


 

Side・直子

直子はアルコールの飲みすぎで入院した。

もはや直子には夢と現実との境すらわからない。

だから、泰子が子供を連れてきたときも最初は「見知らぬ女が訪ねてきた」と直子は思った。

泰子は「明日花」という名前の赤ん坊が、自分の孫だという。

 

直子は泰子につれられて散歩へ。

泰子はいつも直子にとって難しい質問ばかり投げかけてくるので、直子はうんざりしていた。

その日も直子は泰子に質問攻めされ、仕方なしに答える。

泰子「もし智の父親と一緒になっていたら、こんなふうじゃなかったって思うことある?」

直子「…もし、とかね。あのとき、とかね、いくら考えてもどうしようもないだろ、だったらそんなこと考えないで、今日一日を何とかして終わらせるんだ、そうすっと明日になるからね。私はさ、そんなふうにしか考えたことないから、あんたの言うことは何一つさっぱりわかんないの」

泰子「もう一つだけ訊いていいですか。直子さんはいつから直子さんだったんだと思う?いつからそんなふうだったんだと思う?」

直子「あんたね、何かが始まったらもう、終わるってこと、ないの。直子だろうが直子じゃなかろうが、はじまったらあとはどんなふうにしてもそこを切り抜けなきゃなんないってこと。そしてね、あんた、どんなふうにしたって切り抜けられるもんなんだよ、なんとでもなるもんなんだよ」

直子「女はあんた、母親よ、産めばずっと母親、育てなくたって手放したって産んだって記憶だけはある。だからさ、私みたいのだってとりあえずは母親、でも男はそうじゃない。そうじゃないんだもん、こっちだって思い出したりはしないよね」

泰子の表情がゆっくりと変わっていく。なんだか興奮したような顔だ。

知りたいことが知れたのだろうか。

直子「ねえ、あんた。あそこの中華料理屋で瓶ビール一本買ってきてくんない?」

 


 

Side・泰子

その後、直子は亡くなった。

最後に素面の直子と話せたのは奇跡だったように思う。

智は小さく葬儀を済ませた。

 

駅からの帰り道。泰子は智を見ながら思う。

果たして追いつかれたのが幸なのか不幸なのかわからない、たぶん一生を終えるときでもわからないままだろう。

はじまってしまったことは湖面に広がる波紋のように、幸も不幸もはねつけるほどの勢いで、ただ、こんなふうにはじまり続けるだけなのだ。

 

智は清掃会社にまじめに通い続け、毎月の給料のうち十五万円を泰子に渡した。

風呂を洗えおむつを替えろと言いつければ、ぐずぐずしたり文句を言ったりしながらも、きちんとこなした。

籍は入れていないが、これは家族そのものだ。

自分たちがはじめたことが、なぜこんなにごくふつうの、誰もがやっていることに収束していくのか。

泰子には納得できなかった。

そこで泰子は考えるようになった。

この男はいつか出ていく。

この暮らしに嫌気がさしていつか出ていく。

本当はこういうことができない男なんだからきっと出ていく、と。

 

だから、実際に智が帰ってこなくなったとき、泰子は悲しみより失望より不安より強く、安堵を感じたのだった。

もちろんそれを望んでいたわけではなかった。

なのに、まるで祈願成就したかのような気持ちになっている自分に泰子は苦笑した。

 

あの時の予感は当たっていたのだ。

月の浮かぶ夜空に走る稲妻を見たとき(あ、智はもう帰ってこない)と何故か確信したときの予感は。

 

泰子は腹をくくって、仕事を見つけた。

仕事でくたくたになりながら明日花の面倒を見る日々。

泰子は病院での直子の言葉を思い出し、それを頼りに日々を切り抜けていった。

 

そうしてしばらくたったころ、唐突に智が帰ってきた。

智「長いこと、すまなかった」

泰子「みっともないからやめてよ」

智「許してくれますか」

泰子「許すも許さないも、そうなるだろうなって思ってたから、べつになんていうこともないよ。もともと頼りにもしていないし」

明日花は実の父親に慣れていない。智が見やると泰子の後ろに隠れる。

智「なあ、東京いかない?」

智は東京で店を任されることになったのだという。

泰子「いいかもね」

そう口にすると、本当にそれはいいことであるように思えた。正しいことのように。

智「いいよいいよ、そうしようぜ」

泰子は食い入るように智を見つめている明日花を膝に座らせて言う。

泰子「あっちゃん、東京いこうか」

明日花「とうきょう?」

泰子「うん、東京。おもしろいよ、きっと」

明日花「ママいく?」

泰子「ママいくよ、だからいっしょにいこうよ」

明日花「うんー」

泣きそうな顔で、明日花は泰子を見上げていた。

 

家への帰り道、泰子は智から一代が離婚し、現在は年下の男と熱愛中だという話を聞く。

泰子は思う。

結局のところ、みんなどこだかわからない場所にがむしゃらに向かっているのか。

だれかに追い出され、だれかに無理やり手を取られているのではなくて、そのように見えるそのどれも、実はみずからの足で、みずからの衝動に促されて進んでいるのか。

どこだかわからないが、自分にしかたどりつけないような場所に向かって。

いくつも、いくつも、無数の波紋を広げながら。

 

上野に向かう列車の中で、泰子は考える。

泰子(上野駅では智が待っているはずだ。逃げてなければ、たぶん)

もちろん泰子は、そこに智がいないことも想定している。

でも、決めたのだ。そこに智がいないとしても、自分はいくと。

「ママ、どこいくの」明日花が訊く。

「さあ、どこだろうね」明日花の髪に顔を埋めてリンスのにおいを深く吸い込み、泰子は答える。

<月と雷・完>

 


 

小説「月と雷」の感想(と解説)

「月と雷」は、読む人によって全然感想が変わってくる小説だと思います。

ある人が読めば「よく意味がわからなかった」で終わるかもしれませんが、別の人が読めば「これほど生きていく上での教訓にあふれた本はない!」と深く感銘を受けることでしょう。

また、読み手が男であるか、女であるか、若いのか、そこその年月を生きているのか、智、泰子、直子…誰に感情移入するのか、によっても作品から見出すものはまったく変わってくるのだと思います。

簡単ではない、それでいて人生における大切な「なにか」を内包している作品、というのが私が抱いたこの小説への感想です。

 

「月と雷」では繰り返し「小さな偶然が誰かの人生に大きく影響する」という事象について触れています。

例えば、直子は芸術になど全く興味がないのに、人生で一度きり陶器に感銘を受けて茨城の窯元に弟子入りしたことがあります(結局短期間で逃げ出しましたが)

このこと自体はとても小さな偶然ですよね。

しかし、もし直子がその時に感銘を受けなければ、辻井家の平穏は続いていたでしょうし、一代は金持ちにならなかったでしょうし、泰子には父親違いの妹ができなかったでしょうし、何より智と泰子は出会わず、明日花も生まれていなかったわけです。

解説の小池昌代さんはこの事象を「ビリヤード台の上の様々な色をした球が、衝突し、一方が一方に押し出され、方々へ分裂していくさまによく似ている」と表現していますが、言いえて妙ですね。

泰子は小説内でしばしばこの「人生の不思議さ」について考え、続いて「どう生きていくべきか?」という答えを探します。

そして、結局泰子は直子との会話の中で、自分なりの答えを見つけました。

その答えが、読み手にとって感銘を受けるものであるかどうかによって、この小説への評価はがらりと変わってくるのでしょう。

 

私の場合、正直に言うと「心に突き刺さるほどの感銘を受けた」というわけではありません。

きっと、もう少し人生経験を積まないと「月と雷」の良さを味わえないのだろうと思います。

ただ、それでも少しばかりは受け取るものがありました。

大げさに言えば、それは「人生をどのように生きていくのか?」というテーマに関することなのでしょう。

また「普通とはなにか?」「家族とはなにか?」というテーマも内包されているように思えます。

それらの重要なテーマに関する含蓄ある教訓の一部を、私はぼんやりと受け取りました。

ぼんやりと、なので今すぐにどうこう改める、ということはありません。

しかし、いずれ人生に行き詰り、迷った時、私は再び「月と雷」のページをめくるのだと思います。

その時は、今よりはっきりと大事なことを教わることになるような気がするのです。

私にとって、小説「月と雷」はそんなことを考えさせられる一冊でした。

 


 

まとめ

角田光代「月と雷」が映画化!

今回は原作小説のあらすじとネタバレをお届けしました。

結末だけ言ってしまうと、最後は智と泰子に子供ができて家族になる、という終わり方でした。

果たして泰子がたどり着く上野駅に智はちゃんと待っているのか?という点は想像におまかせ…な感じではありますが、希望のある結末だったと思います。

映画では智を高良健吾さんが、泰子を初音映莉子さんが演じるという事で、どんな仕上がりになるのか楽しみですね。

公開は2017年10月ということです。

 

ちなみに、原作小説「月と雷」は230ページほどと読みやすい長さ。

気になった方は原作小説の方も手に取ってみてはいかがでしょうか?

今回のあらすじ・ネタバレでは伝えられなかった部分にも、「月と雷」の魅力はたくさん詰まっています。

もしかしたら、人生観を変えてくれる一冊になるかもしれませんよ。



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