「友人が過去に重大犯罪を犯していても、あなたは友達でいられるか」
これは小説「友罪」の帯に書かれていたキャッチコピーです。
- 考えさせられる作品
- 読者に問いかける作品
今回はそんな小説「友罪」のあらすじネタバレをお届けします!
友人の正体に気づいたとき、主人公は…!?
Contents
はじめに
★最初にちょこっと解説
小説「友罪」は主に3人の人物の視点が入れ替わりながら進んでいきます。
その3人とは
益田純一(27)
「鈴木」と同期入社。年齢も同い年。後に友人になる。
藤沢美代子(26)
「鈴木」が入社した「カワケン製作所」の事務員。後に恋人関係になる。
白石弥生
「鈴木」を担当した精神科医。今も母親代わりとして「鈴木」のことを案じている。
この小説の面白い点は、ストーリー的には中心にいるはずの「鈴木」の視点が描かれていないことです。
だから、元犯罪者である「鈴木」の本心は最後までわかりません(更生しているのか、それとも…?)
この点には少し物足りなさを覚えもするのですが、あくまで主眼は「大切な人が重大犯罪を犯した人間だったら?」と問われる周辺人物(益田や美代子)の心情ということなんですね。
また、実はこの益田や美代子もまた「罪」を背負った人物でもあります。
その個人的な十字架が「鈴木」との出会いでどう変わっていくのか?という点にも注目です。
あらすじネタバレ
益田①
金もなし、職もなし、家もなし。
生活に困った益田は金を貯めるための一時しのぎとして埼玉の町工場「カワケン製作所」に入社する。
益田の夢はジャーナリストになることだ。
だから、この仕事はあくまで腰掛けに過ぎない。
同期で入社した「鈴木秀人」という男は無口で不愛想、どこか人と関わることを避けているような人間だった。
そんな鈴木を見て、益田は「学に似ているな」と思う。
桜井学は中学2年生の時のクラスメイトで、同じタイミングで同じクラスに転入した転校生同士だった。
学は人を避けて一人で過ごすタイプの人間だったが、その母親(さちこさん)に頼まれ、益田はよく学とつるんでいた。
学の冷ややかな態度が同級生たちを腹立たせたのか、じきに学はいじめられるようになった。
そしてやがて、学は自ら手首を切って命を絶った。
「あのとき、自分が学の力になってあげていれば…」
益田は今もなお、学を助けられなかったことを悔いている。
…と、そういう過去話を益田は鈴木に語って聞かせた。
「何だか今の鈴木くんを見ていると、学のことを思い出してしまうんだよ。だから気になってさ…」
「だけど、もし仮に僕が自殺したとしてもきみには関係ないじゃないか」
「ちがうよ。多少でも関わりのあった人間がそうなってしまうというのは、自分にとっても消しようのない傷になってしまうんだよ。もし、もっとあの人との絆を深められていたらって…その人を失ってしまった時に必ず痛みとなって感じてしまうんだよ」
「もし、僕が自殺をしたら…痛みを感じる?悲しいって思う?」
当然だ。鈴木だからどうというより、身近な人物がそんなことになったなら誰だってそう思う。
「ああ。悲しいにきまってるだろう」
「ありがとう…」
いつものそっけない態度とは裏腹に、鈴木は目に涙をためてそう言った。
思えば、益田が何気なく言ったこの一言が、全ての始まりだったのかもしれない…。
益田は寮の部屋に戻っていく鈴木の後ろ姿を見ながら、再び過去を回想する。
学がこの世を去ったあと、さちこさんは益田に「ありがとう」と涙ながらに感謝の意を述べた。
曰く、学がいじめられていたことについて匿名の密告が新聞社に送られた。この手紙を送ったのは益田くんだろう、と。
だが、益田はそんな手紙など送ってはいない。
かといって涙ながらに頭を下げるさちこさんを前に「自分ではない」と言い出すこともできない。
よっぽど「どうして助けなかったのか」と罵られたほうがマシだ。
さちこさんの感謝は益田の心を締め上げ、苦しませた。
結局、新聞社に送られた密告文は大きなニュースとして取り上げられ、連日のように報道されることになった。
直後に隣町で発生した「あの大事件」にかき消されるまでは…。
弥生①
医療少年院を退院した鈴木は、矯正局のサポートチームの保護のもと生活していた。
法的には鈴木はもう自由の身だが、その正体が露見すれば社会からつまはじきにされてしまうだろう。
それに、鈴木が真に更生したかどうか見守り続けたいという思いもある。
そんな風に考えていた弥生たちの前から鈴木が失踪したのは、約半年前のことだった。
そして今日、弥生は鈴木に呼び出され、久しぶりに会っている。
場所はデパートの屋上。サポートチームには情報を漏らさないことが条件だ。
母親のように慕っている弥生にだけ、特別に近況を報告したいのだという。
弥生は半年前の鈴木のことを思いだす。
少年院で各種資格を取得していた鈴木は、退院後、全国各地の工場で働き始めた。
目を二重に整形して「例の犯人」だとバレないように工夫しているものの、整形では過去の罪は消えない。
新しい土地で友人ができても、警察からあらぬ罪で疑われたりして、結局はまた一人に戻ってしまう。
何のために生きているのか?
その意味すらわからない。
何度も自分の命を絶とうとも思った。
だが、それは罪から逃げることに他ならない。
罪を償うためには、生きなければならないのだ。
それこそが罰でもある。
混乱の中で、彼は確かに罪と向き合おうとしていた。
…なのに、なぜ姿を消してしまったのか?
「ぼくは本当の意味で生きたい。もちろん苦しいことも悲しいことも含めてね。だから、かご(サポートチームの保護下)から飛び出したんだ」
鈴木は3週間前に入ったという新しい会社でのことを嬉々として語った。
特に益田という同期入社の男性は自分の親友であり、益田のおかげで会社の人々と仲良くなることができたという部分に関しては、ことさら嬉しそうに語った。
不安にも感じているというが、新しい生活に期待と希望を持っているのが彼の話しぶりからよくわかる。
「ぼくがようやく自分で見つけた場所だよ」
彼は誇らしげに言った。
美代子①
最悪だ。達也が現れた。どうして居場所がバレてしまったのだろう…?
美代子は絶望の面持ちで達也を見つめた。
…どうしてこんな最低な人間を一時でも愛してしまったのだろう?
達也は女優を目指して上京してきた美代子を騙して、AVに出演させた。
美代子から金を搾り取るだけでは飽き足らず、そのことをネタに地元中学校の校長である父をも脅した。
潔癖な父は脅迫には屈しなかったが、辞職することになった。
どんなに逃げても、達也は美代子をつけまわしては「例のDVD」をネタに脅迫し、金を巻き上げられないと悟ると会社や近所の人間にDVDをばらまいた。
そうなれば、もうその土地にはいられない。
美代子は達也から逃げながら、各地を転々とする人生を送っていた。
…もう自分は一生人並みに愛されることはないのだろう…。
最低だ…。
そして今、再び美代子の前に達也が現れた。
もうこの土地にもいられないのか…。
絶望する美代子の前に、鈴木が現れる。
どうやら美代子の忘れ物を届けに来てくれたらしい。
とっさに美代子は「鈴木は恋人だ」と嘘をつく。
腹を立てたのか面白がっているのか、達也は鈴木に美代子の過去や痴態を語って聞かせる。
「こんな女とは付き合いたくもないだろう?」と。
だが、鈴木は美代子に好奇の視線を向けるでもなく、気色悪がるでもなく、憤然として達也を突き飛ばした。
予想外の反撃に怒り狂った達也は鈴木に殴る蹴るの暴行を加える。
一方的なリンチだ。
周囲に人が集まってくる。
「警察を呼んで!」という美代子の一言で、ひとまず達也は逃げて行った。
美代子は鈴木を部屋にあげて、治療をしながら身の上話を語って聞かせた。
AVに出演させられていたこと。
達也のせいで人生がめちゃくちゃになっていること。
こんなことを抵抗なく話せるのは、鈴木にどこか自分と同じ匂いを感じているからだろう。
今日は何とかなったが、達也は必ずまた現れるだろう。
「けっこう気に入ってた会社だけど、またどこかに逃げなきゃいけなくなるだろうなあ…」
「逃げ回ることなんかない…」
鈴木の言葉に、伏せていた顔を上げる。
「別に悪いことはしてないじゃないか。人の命を奪ったわけじゃないし、罪を犯したわけでもない。逃げ回ることなんかないよ」
その言葉が胸に染みた。
まっとうな意見だと思った。
今まで自分のことを罪人のように思わされてきたが、美代子は確かに誰も傷つけていない。
「ありがとう…」
寮に戻ろうとする鈴木を呼び止め、美代子は連絡先を交換した。
益田②
慣れない工場働きで、益田の疲労は限界に達していた。
そんな中、一瞬の気のゆるみから事故が起きてしまう。
益田が誤って稼働中の機械の中に手を入れてしまい、親指と人差し指の第一関節から先が切断されてしまったのだ。
響く絶叫。溢れ出す血。
騒然とする工場の中、ひとり鈴木だけが冷静に行動していた。
切断された指をきれいに洗って冷やし、状態保存して救急車へと運んだのだ。
医師も絶賛したその処置のおかげで、益田の指の縫合は成功。
リハビリ後には、また動かせるようになるという。
ジャーナリスト志望の益田にとって、指は何よりも大事なものだ。
大恩人である鈴木に、益田は心から感謝した。
「鈴木くんのおかげで指がつながった。いつかこの恩を返したい」
「当たり前のことをしただけだよ」
「当たり前か。だけど、俺だったら同じことができたかどうかわからない。他人の切断された体の一部を…」
「ぼくだってそうさ。他の人間のなら見ることさえおぞましい。親友のだからできたんだ」
親友という言葉が、益田の胸に響いた。
「益田くんは僕のことを救ってくれた。僕を救ってくれた唯一の親友だからやったんだ」
「救ったって…」
「もし、僕が自殺したら痛みを感じるって言ってくれたよね。その言葉を聞いて、本当に嬉しかったんだ。自分のことを必要としてくれる友達に初めて出会えて、本当に嬉しかったんだ…」
この時初めて、益田は何気なく言った自分の一言が、鈴木にこのうえなく響いていたことを知った。
益田③
入院中、ニュースを見ていた益田は、ふと過去の事件のことを思い出した。
『黒蛇神事件』
14年前、隣町で起きたその事件はあまりにも衝撃的なものだった。
…1カ月あまりで2人の小学生低学年男児が犠牲となった。
遺体は両目をくりぬかれた状態で発見され、残された犯行声明文には「黒蛇神にささげる生贄として事件を起こした」と記されていた。
さらに衝撃的な事実は、この事件の犯人が当時の益田と同い年…中学2年生の男子だったということだ。
「黒蛇神」とは、犯人が想像の中でつくりあげ、やがて崇拝するようになった架空の存在。
まったくもって狂気の事件だ。
「黒蛇神事件」は近年最大の少年犯罪として今なお語り継がれている。
当時、犯人には幼い弟がいた。
弟に母親を奪われたように感じて、犯人は事件を起こしたのだろうか…。
犯人の名は「青柳健太郎」
弥生②
当時の鈴木は完全に狂気の世界に身を置いていた。
彼は残虐な行為や人の亡骸にのみ性衝動を覚えていたらしく、思春期の少年らしい女性への憧れなどは一切なかった。
医療少年院で彼の病理は改善されたはずだが、本当のところはどうなのだろうか…?
弥生はこっそりと鈴木を尾行し、その居場所を突き止めた。
リスクを承知で、弥生は益田に接触することに。
「自分は鈴木の親類だが、事情があって直接は会えない。彼の近況を定期的に報告してほしい」と頼み込む。
益田は怪しげな視線を寄こしてきたが、最後は弥生の気迫に押されて了承した。
益田④
弥生からの頼みごとを引き受けたことをきっかけに、益田は鈴木の過去が気になり始めた。
これまで過ごしてきた中で見聞きした情報が、いやに「最悪の予想」と符合する。
『もしかして、鈴木は黒蛇神事件の犯人なのではないか…?』
「そんなわけはない」と思いつつ、益田は不吉な想像を止めることができない。
もしあの事件の犯人が自分の近くにいたとしたら…親友だったならどうすればいい?
いくら考えても、答えは出ない。
迷いを抱えたまま、益田は退院した。
こっそりと鈴木の所持品を盗み見る。
彼が持っていた写真に写っていたのは、地元の遊園地で間違いない。
鈴木が(隣町で起きた事件の)犯人だとすれば、この遊園地にも行っていたはずだ。
接触してきた弥生に、逆に探りを入れてみる。
「弥生は鈴木を担当した精神科医なのではないか…?」
疑念はますます深まっていく。
ついに益田は記者の先輩に渡りをつけて「黒蛇神事件」の関係者の連絡先を手に入れる。
今や、益田は「一刻も早く鈴木は犯人じゃないと確認したい」という思いでいっぱいだった。
わざとらしく鈴木をカラオケに誘い、現在の写真や動画を撮影する。
これを当時の青柳を知る人物に見せれば、鈴木が「黒蛇神事件」の犯人であるかどうかがはっきりするはずだ。
美代子②
もう二度と男と関わりたくないと思っていた。
…でも、鈴木なら。
美代子は不安を抱えつつも、鈴木のことを好きになっていた。
デートに誘い、キスをする。
だが、彼は受け入れない。
鈴木は自分のことをどう思っているのだろうか…?
達也から「例のDVD」が届く。
これを会社の人間にバラまくという脅しなのだろう。
…でも、もう逃げたくない。
何より鈴木と離れたくはない。
美代子は脅されたことを鈴木に相談する。
「そうなったら一緒にどこかに逃げようか。僕もずっと逃げているんだ」
「逃げているって…何から逃げているんですか?」
「過去から」
鈴木はそれ以上、過去について語ろうとはしなかった。
鈴木にどんな過去があるのかはわからない。でも、それでも構わない。
美代子は服を脱ぎ、鈴木と肌を重ねた。
結局、鈴木とは抱き合っただけで、最後まで事が及ぶことはなかった。
眠りに落ちた鈴木は激しくうなされだし、許しを請うように「ごめんなさい」と繰り返していた。
鈴木が逃げているという過去が原因なのか。
もしそうであるならば、鈴木の苦痛を少しでも取り除きたい。
彼の心に寄り添って少しでもその苦しみを癒したい。
美代子は「鈴木を守りたい」と心から思った。
益田⑤
「例のDVD」が会社の寮に配られた。
同僚の男たちはそれが美代子だと気づき、下卑た笑みを浮かべて騒いでいる。
その光景を不快に思いつつ、益田は止めることもできず黙っていた。
と、そこへ鈴木が帰ってきた。
言葉でいったところで男たちがDVDを見るのをやめないと悟った鈴木は、バットでテレビを破壊。
同僚たちと揉めたものの、その日は寮長である山内のとりなしで解散となった。
…寮内には険悪な雰囲気が流れている。
「朝になったらみんなに謝った方がいい。このままだったらここに居づらくなってしまうだろう」
鈴木は小さく首を横に振る。
「ぼくは…悪くない。彼女のことが好きだからかどうかはわからない。でも、ものすごく怒りを感じた。人の過去をほじくり出して楽しんでいるあいつらが…」
鈴木の目が潤んでいく。
「ぼくには…彼女の苦しみがわかるんだ。いつも過去に苦しめられる。どこに逃げても過去が自分を追いかけてくる。どんなに普通に生きたいと願っても、みんなよってたかって過去をほじくり出してさらし者にしようとするんだ。苦しめ、もっと苦しめって、追い立ててくる。まるで、お前なんか生きている価値はないって言ってるみたいに…」
鈴木はふと、重大なことを口にした。
「彼女は僕と違って悪いことはなにもしていない。それなのに、どうしてそこまで追い詰められなきゃいけないんだよ」
「鈴木くんはどんな過去に苦しめられているんだ」
充血した目で、鈴木はゆっくりと視線を向けてくる。
「聞きたい?益田くんなら…親友の益田くんになら話せるかもしれない」
動悸が激しくなっていく。
「だけど…ひとつだけ約束してほしいんだ。ずっと友達でいてほしい。たとえどんな話を聞いても、友達でいてくれるって約束してくれるかな。それを約束してくれるなら…僕は…」
益田には、約束する勇気はなかった。
適当なごまかしを口にして、その場を去る。
もし想像通り鈴木が「黒蛇神事件」の犯人なら…友達でいられるかわからない。
…もしかしたら、鈴木は自分が疑いを持っていることに気づいていたのかもしれない。
美代子③
どうやらDVDが会社の人間たちに配られたらしい。
まとわりつく好奇の視線に耐え、美代子は家に帰った。
今日は鈴木の誕生日だ。
会う約束も取り付けてある。
家に戻ってパーティーの準備をしなければ…。
ところが美代子の家に先に訪ねてきたのは、達也だった。
後から来た鈴木とも鉢合わせる。
前回と同じ流れだ。
鈴木が先に達也に手を出すが、あとは殴られるまま蹴られるまま。
不思議なほどに鈴木は何度でも立ち上がり達也に向かっていくが、勝ちの目はない。
やがて、達也と美代子は鈴木がぶつぶつと何かつぶやいていることに気づいた。
「もっと殴ってくれよ…そんなんじゃ死ねないよ…。僕を楽にしてくれよ…お願いだからさ…」
薄笑いさえ浮かべてつぶやく鈴木の不気味さに、達也は怯む。
達也が迷いを見せていると、やがて鈴木は自ら石で自分の頭を殴り始めた。
「こいつ、狂ってやがる…」
達也はその場から逃げ出した。
病院で治療を受けさせ、そのまま鈴木を部屋まで連れて帰る。
パーティーの準備がかえって寒々しい。
「さっき僕が言ったこと気になってるんでしょう?」
美代子はドキリとした。そう、あの騒ぎの中、鈴木は恐ろしいことを口にしていた。
ハッタリであってほしいと願っていたが…
「本当の話なんだ…。ぼくは…人の命を奪ったことがあるんだ…」
「…いったい誰を?」
「藤沢さんにはまだ言えない。それを最初に話すのは益田くんだって決めてるから」
そのまま、鈴木は言葉を続ける。
「初めてだったんだ…あんなことを言ってくれた人は。僕はずっと一人ぼっちだった。自分の罪に苦しめられ、誰にもその苦しみを話すことができなかった。益田くんだけだったんだ、あんな言葉をかけてくれた人は」
美代子だって同じだ。鈴木に生きていてほしい。その苦しみを癒したい。
「益田くんにそのことを話しても理解してもらえるなんて思ってない。きっと僕のことを怖がるだろう。だけど、それでもいいんだ。ただ、僕は彼に自分の全てを話したい…自分が思っていることの全てを聞いてほしい…味方になってくれなくてもいい…どんな厳しい言葉を投げかけられても構わない…それでも友達でいてほしいんだ…それが僕の願いなんだ…それができるのは彼しかいない…」
彼しかいない、という言葉が寂しかった。
美代子は子供のように泣きじゃくる鈴木を見つめながら、何の言葉も投げかけられないでいた。
益田⑥
益田は鈴木の正体を確かめるため、地元の奈良へ。
青柳と同級生だったという男に鈴木を撮影した動画を見せる。
「こいつは驚いた。青柳やわ──」
頭の中が真っ白になった。
たとえ犯行の原因が「病理」であり、今はもう改善されているとしても、「罪」は消えない。
鈴木は恩人だが、正直、あの猟奇事件を起こした犯人に近くにいてほしくない、というのが本音だ。
今のところ、このことを知っているのは自分一人だけだろう。
鈴木を追い出すつもりはない。
ただ、益田は周りから見れば不自然なほど、鈴木と距離をとるようになった。
テレビ破壊の一件を土下座して謝って以来、鈴木はすっかり寮や会社の人々と打ち解けている。
自分はいったいどうすればいいのか…。
途方に暮れている益田に呼び出しがかかった。
相手は「黒蛇神事件」の関係者を教えてくれた先輩の須藤だ。
待ち合わせ場所に行くと、開口一番奈良でのことを問い詰められた。
すべて筒抜けだったようなので、仕方なくネタを握っていることを認める。
すると…
「青柳健太郎の現在を記事にしてくれよ。すげえスクープになるぞ」
確かに青柳の行方はマスコミがいくら探してもわからなかったネタだ。
だが、犯罪者とはいえ友人を売るような行為はできない…。
益田は断ろうとするが…
「原稿料は50万だ。しかも、次はうちの雑誌で署名記事を書かせてやるよ」
「僕に、署名記事を…?」
50万円あれば、今の会社を辞めて新しく部屋を借りることもできる。
署名記事は、ジャーナリストになる夢を掴むためのきっかけになるはずだ。
「せっかくの話ですが、ごめんなさい…」
裏切者にはなりたくない。
動揺しながらも依頼を拒否しようとするが、須藤はしつこい。
「益田、これはジャーナリストとしての使命感という話だ。世間に奴の今を伝えることが、それを知り得ることができたおまえに課せられた使命だろう。もし、その使命を放棄しようというのなら、おまえにはジャーナリストになる資格はない」
須藤の言葉に動揺する。
とりあえず返事を保留する形で、益田はその場を去った。
後日、今度は編集長からも念を押され、益田は記事を書くことになった。
益田⑦
…記事を書くため、益田はあのとき逃げた話を聞くことに。
「鈴木くんはどんな過去に苦しめられているんだ」
「ぼくは益田くんにすべてを話すよ。だけど、その前に…ひとつだけ聞かせてほしい。益田くんは何に苦しめられているの?」
鈴木は、益田もまた過去に苦しめられている人間だろうと言う。
「僕の苦しみの千分の一でも、分かってくれる人がいてほしい。とても償いきれないとんでもない罪を犯してしまった。そんな苦しみを少しだけでも共有できる人がそばにいてほしい。益田くんだったら、そんな苦しみを少しはわかってくれるんじゃないかな?だから、益田くんが背負っている罪を教えてほしい…」
そんな鈴木の言葉を聞いて…益田は激昂した。
(冗談じゃない!ふたりの子供の命を奪った罪と万分の一でも比較されるようなことは何もしていない!)
学の残像を振り払うように、益田は鈴木の言葉を否定する。
「俺はきみが言うような罪なんか背負っていない。ただ、友人を救えなかったことを悔やんでるだけだ」
「そんなことはないはずだ。僕にはわかる。別にそれを聞いて益田くんを責めようだなんて思わない。ほんの少しでも自分の過ちに苦しめられていることを誰かと共有して一緒に悩みたいんだ。そして考えたいんだ。…これからどうやって生きていけばいいのかを…益田くんと一緒に…」
胸に鋭い痛みが走る。もう限界だった。
「おまえと一緒にするんじゃない!」
益田はすぐに立ち上がり、会計を済ませると店から出た。
須藤に電話する。
「須藤さん、あの記事を出すのはやめてください」
「は?」
益田は一度、重要なところをぼかした中途半端な記事を須藤に送っていた。
しかし、鈴木のあの様子ときたらどうだ。
記事が出れば今度こそ本当に自ら命を絶ってしまうかもしれない。
唯一の心の拠りどころだった益田に裏切られたと感じながら…。
鈴木を助ける気もないが、加害者になるのもまっぴらだ。
もう関わりたくない。
「お願いします。絶対にあの記事を出さないでください」
「おまえ、ちょっと…」
須藤の言葉が終わる前に電話を切った。
数日後…
須藤の依頼を断ったことで、ジャーナリストへの切符はなくなった。
夢を叶えることもできず、会社から出て行くことすらできない。
重い疲れを感じる。
ふと、電車の中づり広告が目に入る。
須藤が在籍する週刊誌だ。血の気が引いていくのがわかる。
そこには『驚愕のスクープ!黒蛇神事件 少年Aのいま あの猟奇性はいまも社会を漂っている!』という文字が躍っていた。
益田⑧
掲載された記事の半分ほどは勝手に書き換えられていた。
その内容は、もはや捏造といってもいい。
記事は「犯人は今もまだ異常者のままだ」と強く印象付ける内容になっている。
しかも、見る人が見れば「犯人=鈴木」であり「密告者=益田」だと一目でわかってしまう。
…やられた。
須藤に抗議しに行くが、図星を突かれて何も言い返せなくなる。
「お前には勇気がなかったんだろう?自分という人間の思いを人に訴える勇気が、お前には欠如しているんだ」
…その通りだった。
勇気がなかったから、美代子に鈴木の正体について伝えられなかった。記事が出る前に話していれば良かったのだ。
勇気がなかったから、記事を書くことをためらった。自分がちゃんと向き合っていれば、記事の内容はもっと違った形になっていただろう。
鈴木がこれからの人生に絶望だけを感じないようなものにすることだってできたはずだ。
14年前から、何も変わっていない。
暗澹たる気持ちで寮に帰ると、同僚たちが鈴木が新調したテレビを見ながら笑っていた。
まだ記事のことはバレてないようだ…。輪の中には鈴木もいる。
「益田くんも一緒に見ようよ」
そう言った鈴木と目が合った。
かすかに微笑みかけるような眼差しを見て、電流に撃たれたような感覚に陥った。
(鈴木はあの記事を読んでいる──)
根拠はないが、そう感じた。
その表情からは、本心は読めない。
鈴木は今、何を考えているのだろう…?
翌朝。鈴木は忽然と姿を消した。
『みなさん、今までありがとう。さようなら。 鈴木』
置手紙には、そう書かれてあった。
美代子④
鈴木が失踪した。
例の週刊誌の記事を読めばわかる。
益田が鈴木を裏切ったのだ。
終業後、美代子は直接益田を問いただすことにした。
「鈴木さんを週刊誌に売ったんですか」
「…結果的にはそうです」
「ひどいっ!」
美代子は叫んだ。
「鈴木さんはあなたのことを親友だと思っていたんですよ!いや、親友以上の存在だと思ってた。あなたはそんな鈴木さんを裏切って、なんて残酷なことをしたの!自分の将来とお金のために友達を売るなんて、あなたは卑怯よ!」
「友達なんかじゃない!」
益田の叫びに、美代子は気圧された。
「こんなことを知って友達だと思えますか。そうでしょう…ふたりの幼い子供の命を奪った人間を、あなたは好きでいられますか。こんなことを知っても恋人でいられるっていうんですか!」
その言葉に頭の中が真っ白になった。
そうだ。自分はそんな人間を好きになってしまったのだ。
幼い子供の首を絞めつけた手で肌に触られ、目玉をくりぬいた手で撫でられた。
その事実をあらためて突きつけられて、美代子は発狂しそうになった。
それから数日の時が流れた。
週刊誌のことは社内にも知れ渡り、あれだけ鈴木と仲良くしていた寮の人間でさえ「自分が週刊誌に売りたかった」などと言って『犯罪者』の話題で盛り上がっている。
鈴木と交際していた美代子には、以前にもまして好奇の目が向けられるようになった。
もうこれ以上、あの会社にはいたくない。
『逃げ回ることなんかないよ──』
ふいに、その言葉が脳裏をかすめた。
鈴木の言葉を聞いて、涙が出るほど嬉しかったことを思い出す。
携帯の着信音が鳴った。
鈴木からだ。
「ひと言だけ…どうしてもひと言だけ言いたくて電話をしました。ごめんなさい…きみをひどく傷つけてしまって、ごめんなさい…」
鈴木は今、東京のネットカフェを渡り歩いているのだという。
「僕はそうやって生きていくべき人間なんだ。それが報いだから…」
切なさがこみ上げてきた。
罪を犯した鈴木には、そういう生き方しか残されていないのだろうか。
世間からの憎悪に怯えながら、決して光が自分を照らさない場所ばかりを探しながら生きていくしかないのか。
これからの鈴木のことを思うと、胸が苦しくなる。
だけど、だからといって、自分が鈴木にとっての光になれるというのか。
ふたりの子供の命を奪った人間を愛することができるのか。
鈴木と一緒にこれから生きていく覚悟が自分にあるのか。
おそらく無理だろう。
最後に美代子は、鈴木にひとつの質問をした。
カワケン製作所での時間は、鈴木にとってどんな時間だったのか、と。
「とても忘れられないよ。あの事件を起こしてから初めて生きていた時間だったんだから」
鈴木の言葉を聞いて、心の奥底から激しい感情が湧き上がってきた。
だが、その想いを言葉にすることができないでいる。
「さよなら」
鈴木の声が聞こえ、電話が切れた。
益田⑨
鈴木が去ったことで、1つの苦しみからは解放された。
しかし、その代わり益田は新たな苦しみに苛まれていた。
「カワケン製作所」では寮の人間も社長も、みな一様に鈴木を罵り、憎悪の言葉をまき散らしている。
手のひらを返したような周囲の人間の態度に、益田は我慢ならなかった。
少なくとも、この会社にいた「鈴木」はいい奴だったじゃないか。
それが元犯罪者だとわかった途端に「あんなの」呼ばわりだなんて…。
自分は…こんなことを望んでいたわけじゃなかったのに──
果たして、鈴木は自分にとってどんな存在だったのか?
悩み抜いた末に、益田は一つの答えを出した。
──彼には生きていてほしい。
二度と「あんな形」で友達を失いたくはない…。
益田⑩
鈴木が見抜いたように、益田には背負っている「罪」があった。
14年前のことだ。
クラスでいじめられていた学は、最後に益田にSOSを送っていた。
「益田くん、もう限界だよ──」
電話の向こうで辛そうに訴える学の声を、益田は確かに聞いた。
だが、タイミングが悪かった。
そのとき、家にはちょうど学を率先していじめている同級生が遊びに来ていた。
学と電話しているときも、同級生たちは益田のそばで聞き耳を立てていた。
「僕なんかいなくなっちゃった方がいいのかな。益田くんはどう思う?僕が死んでもかまわない?」
本当は学を励ましたかった。
だが、同級生たちの視線に耐えられず、益田は「勝手にすれば」と言ってしまった。
「じゃあね──」
学はそういって電話を切った。
その夜、学は自ら命を絶った。
益田に『伝える勇気』がなかったせいで。
…あんな思いは二度としたくない。
鈴木がどんな人間であろうが、どんな過去があろうが、命を絶つようなことだけはしてほしくない。
…ならば、自分はどうすればいい?
ずっと考え続けて、ひとつだけ思い浮かんだことがあった。
益田は重い足取りで奈良へと向かった。
学の母親(さちこさん)を訪ねる。
まずは彼女に真実を話すところから始めよう…。
「あの手紙…新聞社に送ったのは僕ではないんです」
ずっと言い出せなかった言葉だ。
怖くてさちこさんの方を見られない。
だが、返ってきたのは益田にとってあまりにも意外な言葉だった。
「あれは私が書いて送ったの」
学がいたことを忘れないでほしい…ずっと学のことを覚えていてほしい。
そう考えて、彼女はわざと益田に「あなたが送ってくれたのね」と言ったのだ。
「きっと…私はひどいことをしたのね。長い間、益田くんのことを苦しめていたでしょう」
「学くんのことは忘れません…僕のせいであんなことになってしまったんですから」
そう、悪いのは自分だ。
益田は学の最後のSOSを拒否してしまったことも、さちこさんに伝える。
悲鳴のような声を上げて、さちこさんは泣き崩れた。
「ごめんなさい…本当にごめんなさい…でも、どうしても言わなければいけなかったんです。自分の罪を見つめなければいけなかったんです。どうしても…生きてほしい友達がいるから」
益田は絞り出すようにして決意を口にする。
「今度こそ、友達を死なせなくないんです」
美代子⑤
別の週刊誌が「元AV女優(美代子)が黒蛇神事件の犯人(鈴木)と交際していた」と報じた。
ただでさえ素性がバレて男たちから気持ち悪い視線を投げかけられているのに、記事のせいで好奇の視線はさらに露骨なものになった。
社長は気を遣ってか、それとも世間体のためか、別の会社へ移れるように手配してくれるという。
しかし…
「わたしはここに残ります」
「え?」
「これからもここで働かせてください」
社長は驚いたような顔でこちらを見ている。
やはり「厄介払いしたい」というのが本音だったのだろう。
困惑する社長の視線にさらされながら、美代子は鈴木の言葉を思い出していた。
『逃げ回ることなんかない──』
「わたしは何も悪いことはしてませんから」
社長との面談の中で、気になる話題が上がっていた。
益田が会社を辞めるのだという。
終業後、美代子は益田の元に向かった。
「鈴木さんを追い出すようなことをしたくせに、自分は逃げるんですか。鈴木さんはわたしに一つ大切なことを教えてくれました。別に悪いことはしてないんだから逃げ回ることはないよって。あなたも自分がやったことが正しいと思うなら逃げることはないじゃないですか。…わたしは何も悪いことはしてない。わたしは逃げません」
益田は穏やかな表情で、美代子の言葉に頷く。
「僕も彼から大切なことを教えてもらった気がします。だから、恐れないで踏み込むことにしたんです」
どういう意味だろうか?
美代子はその言葉に一縷の望みを託しながら、遠ざかっていく益田の背中を見つめていた。
益田⑪
あれから三か月。
益田は地元の奈良に戻り、食品工場の正社員として働いていた。
今日は、久しぶりに東京に来ている。
元カノで女子アナの清美を通じて、出版社の人間と会うためだ。
「本当にあの手記を発表するつもり?」
「ああ」
益田の決意は固い。
やがて大手出版社の月刊誌の編集長・三枝がやってきた。
益田が原稿を渡すと、三枝の表情がみるみる変化していく。
「これを僕の実名で発表したいのですが」
益田の言葉に、三枝が目を見開く。
「実名で、ですか?もしかしたら、あなたにとって不利益なことがあるかもしれませんよ。これが雑誌に載ったら、あなたに対する批判はもちろん、いやがらせや中傷を受けることになるかもしれません」
「覚悟しています」
三枝は益田の覚悟を認め、原稿を雑誌に掲載することを約束してくれた。
三枝と別れた後、清美は益田に尋ねた。
「本当に後悔しない?」
「後悔したくないからあれを書くことにしたんだ。もう自分から目をそらして生きたくないから」
清美とも別れ、益田は駅に向かって歩き出した。
結末『特別寄稿 Sくんへの手紙 益田純一』
月刊誌に渡したその原稿は、タイトルの通り鈴木個人に当てた手紙だった。
連絡手段がない以上、他に方法を思いつかなかったのだ。
手紙の中で、益田は鈴木と過ごした日々を振り返り、その時々で自分が何を思っていたか、その心情を正直に話した。
週刊誌が自分の思惑とは裏腹に悪意ある記事を発表したこと、その顛末を説明した。
鈴木に話せなかった自分の罪…学のことを明らかにした。
そして、もう一つ。
今、自分が黒蛇神事件の被害者遺族と会っていること、その痛みを聞いていることを伝えた。
~以下『Sくんへの手紙』より一部抜粋~
この世に存在していることさえ許さないというほど、ご遺族のきみへの怒りはすさまじいものだった。
世間の人々の多くも、きみが自分たちと同じ社会にいることを望んではいないだろう。
だけど、その方々の意見に半分は共感しながらも、それでも僕はきみに生きていてほしいと願っている。
そして、批判を承知で言うなら、きみのこれからの人生の中でときには楽しいことや、嬉しいことがあってほしいと思っている。
きみが生き続けていくことが、さまざまな人と出会い、いろいろな経験をすることが、自分が奪ったかけがえのない大切なものを知ることになると思うから。
そして、逃げることなく、自分の罪と向き合って、これからどうやって生きていけばいいのかを考え続けてほしい。
もう一度きみに会いたい。
あのとき、きみがしようとしていた話を聞くために。
そして自分が犯した罪を見つめながら、これからどうやって生きていけばいいのかを一緒に考えるために。
僕に会うことは、きみにとっては辛いことでもあるだろう。
息をすることさえ罪深いことに思えるほどの厳しい言葉をきみに向けてしまうかもしれない。
それでも、きみと再び会うことができたなら、絶望的なほどに形の見えない「償い」というものを二人で探し求めていけるなら、あのときの約束を果たしたい。
どんなことがあっても、きみの友達でい続けるということを。
益田純一
<友罪・完>
まとめ
今回は小説「友罪」のあらすじネタバレをお届けしました!
「鈴木がこれからどうなるのか?」がわからない結末には少し物足りなさもありますが、そこは「読者の想像におまかせ」という感じですね。
それに、この作品の主題は「友達、あるいは恋人が過去に凶悪犯罪を起こした人間だったら?」というもの。
そういう意味では、益田や美代子はしっかり答えを出しているので、きれいな結末だったともいえます。
果たして、益田の手紙に鈴木は気づくのか?
気づいたとしたら、もう一度益田と会うのか?
美代子と鈴木はこのまま別れっぱなしになってしまうのか?
そんな想像をしてみるのも面白いかもしれません。
映画『友罪』の配信は?
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