幸田もも子「センセイ君主」が映画化!
竹内涼真さんや浜辺美波さんが出演して話題になりました。
ただ、実は映画「センセイ君主」の内容って原作漫画とはかなり違うんですよね。
今回は漫画「センセイ君主」のあらすじネタバレをギュッと濃縮してお届けします!
- 漫画の最終回の内容は?
- 胸キュン間違いなしのセリフは?
- 映画とはどう違うの?
漫画「センセイ君主」あらすじネタバレ
佐丸あゆは(16)は恋に恋する高校一年生。
少しでも気になった男子には迷わず告白するも、全員に断られて連敗記録更新中。
そんなあゆはの前に現れたのは、入院した担任の代打としてやってきた新任教師・弘光由貴(24)
無愛想。
無関心。
理屈っぽい。
イケメンだけどとっつきにくい弘光に苦手意識を抱くあゆは。
しかし、よく観察してみると弘光はちょっとズレていて不器用なだけで、本当は優しい先生だった。
いつの間にか弘光のことを好きになっていたあゆはだったが…
「俺は高校生って時点でありえませんね」
告白する前にまさかの撃沈。
2人の関係は先生と生徒、ふつうに考えれば恋人になんてなれっこない。
だけど、告白もしないで諦めてしまったら絶対に後悔する。
「好きです」
ボロ泣きしながらの告白。返事は…
「ありがとう。でもダメです」
未熟なあゆはに興味はないとバッサリ切って捨てる弘光。
でも、いくら理屈を並べられても好きになってしまった気持ちはどうしようもない。
「さっきから何でもかんでも頭で考えて、もっと恋って心が動くもんじゃないですか。本当の恋を教えてあげます。あたしが絶対、弘光先生をそういう気持ちにさせてあげます」
「ふーん」
意地悪そうに微笑むと、弘光は言った。
「まったくそそられないけど、そこまで言うならいいよ。俺をおとしてみなよ。おちないから」
「やってやります!」
クリスマス
12月といえばクリスマス。
…そして期末試験。
「数学で100点とれたらクリスマスデートしてもいい」という弘光の言葉に浮かれたあゆはは猛勉強!
頼れる男友達の虎竹に勉強を教えてもらって、ぐんぐん成績を伸ばしていくが…
『68点』
結果は惨敗。
それなのに…
「さまるん(※)、24日、どこ行くか考えておいてくださいね」
※弘光先生はあゆはのことを「さまるん」と呼ぶ。ちなみに弘光のあだ名は「ユキ」
「いいんですか!?100点とれなかったのに…」
「いいんだよ。俺の気が向いたからね」
「やったー!!」
弘光がデートをする気になった理由は2つ。
1つは、数学が大の苦手だったあゆはが頑張って勉強していたから。
そしてもう1つは、あゆはがずっと虎竹に勉強をみてもらっていたのが面白くなかったから。
そしてクリスマス・イブ。
弘光が高熱で倒れてしまったためデートは中止。
その代わり、弘光の家に押しかけて看護をすることに。
そこに虎竹も現れて、あゆはがいない隙に「弘光 vs 虎竹」のバトルが勃発!
あゆはを振り回すなという虎竹の言葉にカチンときた弘光は、大人げなく反撃する。
「虎竹くん、さまるんのこと好きなんでしょ」
「な…!」
「でもさー、虎竹くん。いくら俺に文句あったとしても、さまるんが俺のこと大好きなんだからしょーがないじゃん」
「…!」
「そーゆーわけで、俺に文句言ってるヒマあったら、頑張ってさまるんに好かれる努力でもしなよ。虎竹くん」
バトルは弘光の勝利。ただし、虎竹の最後の一言は弘光の心にグサッと刺さった。
「しっかりムキになってんじゃん、先生」
「………」
恋人
大晦日、初詣、弘光のお見合い…。
騒がしい日常が過ぎていく。
思い返すまでもなく、弘光の隣にはずっとあゆはがいた。
そして、いつも全力でぶつかってくるあゆはへの気持ちは、とっくの昔に気づいていた。
あとは、その気持ちを言葉にするだけ。
「さまるん。もうこれっきり、1回しか言わないからね」
普段からは考えられない、優しい表情を浮かべて弘光は言った。
「俺とつき合う?」
あゆはの返事は…
「うそですか?」
「は?(怒)」
「え、だって、急すぎてどうしてそんな…つき合ってくださる気になったのかと…」
「…さまるんとつき合ったら、楽しそうじゃん」
「あ、あたしっ!楽しくてよかったです!!」
「何だよそれ(笑)」
こうして、あゆはと弘光はつき合うことに!
(今日から弘光先生が彼氏なんだ!)
恋人関係になったことは2人だけの秘密。
- 学校での接触は控えること。
- 人前では手をつながないこと。
- デートは変装のうえ遠方で。
慎重すぎる条件を突きつけられて「やっぱり弘光先生は、そんなにあたしを好きじゃないんじゃないかな」と不安になるあゆは。
そんな気持ちを弘光にぶつけると…
「まあ、俺は別にバレても困らないけどね。仕事のあてなんていくらでもあるし」
「じゃ、じゃあ何故あんな変装を!?」
「お前のためだバーカ。退学になったらどーすんの?」
「へ?」
「ほら何も考えてない。まー、そんな事態にする気さらさらないし、最悪そーなったら俺がさまるん引き取ればいいんだけど」
(さらっとすごいこと言った!)
「そんなんで、さまるんの人生の選択肢減らしたくないし」
弘光が真剣に考えてくれていたことを知って、あゆはの目から嬉し涙がこぼれる。
「で、他にも俺への不満ある?」
「あります!弘光先生のことが大好きすぎて、めっちゃつらいです!」
「…あっそ」
(幸せすぎて泣き出したくなるなんて、あたし初めてです)
澤田虎竹の選択
あゆはと弘光が抱き合っているところを目撃してしまった虎竹。
このままだとあゆはが不幸になる、という思いから弘光をけん制する。
「簡単に手ぇ出してんじゃねーよ。あいつを想うんなら今は見守っててやるべきだ」
「何のこと?虎竹くん、人のことより、自分のこと頑張ったら?」
(オレが頑張れることなんかねーだろ何も)
虎竹はずっと前からあゆはの幸せを一番に考えてきた。
本当は恋人になりたかったけど、それよりもあゆはが幸せになることの方を優先してきた。
自分がなんとも思われていないことなんて、わかりきっていたから。
学校からの帰り道。
虎竹はあゆはに忠告する。
「佐丸。あいつと別れたほーがいんじゃね?」
「な、なんで!?」
「お前のことだから先生との関係隠し通すなんて絶対ムリだ。バレて取り返しつかない事んなって痛い目みるお前なんてみたくねーよ。今は我慢しとけ」
「今は今しかないのに!?」
「未来のために今があるんだ!」
「でもそんなの絶対後悔するよ!」
「!」
「この先、弘光先生とのことで何があっても、絶対後悔しない。大丈夫だよ。虎竹は心配で見てらんないかもだけど、あたしバカだけど、そんくらいの覚悟はあるよ」
「…そうか」
「うん!でも、ありがとね虎竹!」
「別に…」
あゆはの決意は固い。なら、弘光の方を何とかするしかない。
虎竹は忠告する相手を変えた。
「今すぐ別れろ!高校生活なんてたかだか3年だ。なにも今リスク負ってまでつき合うことねーだろ!?」
「その通りだよね。ちょっと前の俺ならそうしてたかな。面倒ごとはごめんだしね」
「は?」
「初めてだよ。面倒ごとも構わないと思えるほど、さまるんを愛しいと思ってしまったんですよ。もし、万が一この関係が知られたときは、俺の全て懸けて全力で守るよ」
自信とやさしさをにじませる弘光の表情を見て、虎竹は負けを悟った。
(頭ごなしに別れた方がいいって思ってたけど、どうだったんだろうな。佐丸のために自分の気持ちおさえてるオレって、何なんだろうな。…思うままに動けない言い訳だったんだろうな)
そして、虎竹が選んだ答えは…
「佐丸。何かあったら、オレに言えよ。何があっても助けてやるから」
「うん!ありがとう」
告白はしなかった。
あゆはが幸せであればそれでいいと思ったから。
2年生
春が来て、あゆはは2年生になった。
と同時に、あゆはの生活環境はガラッと変化した。
というのも…
・あゆはの両親が海外赴任でシンガポールへ
・弘光がご近所の実家から離れた場所で一人暮らしを始める(正式な教員として採用されたため)
という出来事が続けて起こったのだ。
結果として、弘光もあゆはも一人暮らしすることになったわけで…
「お風呂にしますかー?ご飯にしますかー?それともあたしにしちゃいますかー!?」
「さまるんにしちゃおうかな…なんて言うわけないだろ!帰れ!」
あゆはは強引に弘光の新居に居座り、同棲生活を(強制的に)開始。
※合鍵カギは勝手につくった
弘光のためにいい女になることを固く心に誓った。
「先生、寝ちゃいましたか…?あたし、もっと頑張ります。先生がこいつ選んでよかったって思えるように頑張ります」
※ただし家事全般の能力は絶望的
ピンチはチャンス?
不良のクラスメイト・館正臣に目をつけられてしまったあゆは。
弘光先生とつき合っていることまでバレてしまい「写真をばらまかれたくなければ、退学してシンガポールに行け」と脅されてしまう。
弘光に相談することなく、あゆははシンガポールに行くことを決意。
さっそく退学届けを書き、旅券を手配すると、シンガポールへと旅立った。
するとそこには何故か…
「弘光先生!?なんでここに!?」
「いろいろあるんだよ」
あゆはの考えは弘光にバレバレだった。
シンガポールで一日中デートした後、弘光に連れられてたどり着いたのは…なんとあゆはの両親の家!
なにがなんだか混乱しているあゆはをよそに、弘光はいつものすまし顔で佐丸夫婦に言った。
「実は、あゆはさんとお付き合いしています」
「え!? いやだって君は、あゆはの学校の先生って…」
動揺する両親に慌ててあゆはが説明する。
「先生を責めないで! あたしが勝手に好きんなって勝手におっかけたの。先生にはフラれてるし諦めろって言われてたの。でもどうしても好きで好きでしつこく追いかけまくったの。だから先生も根負けして…」
「それは違います」
涙目で弁明するあゆはの言葉をさえぎったのは、もちろん弘光。
「確かに最初は全く関心ありませんでした。ぶっちゃけ面倒なのに好かれたとすら思いました。
でも、
失敗しないと気づけなくて、それでもめげることなく前向きで、不器用なのにガッツだけは有り余ってて、ズルさがなくて、嘘がつけなくて、とにかく何もできなくて、やる気だけが空回りして、バカみたいになんでも信じて、お人好しで、直球勝負しかできない。
そんなあゆはさんを、ずっとそばで見ていたいと思うようになりました。
愛しいと思うようになりました。
自分はこのような立場ですが、なにがあってもあゆはさんを守ります。
あゆはさんとの交際を認めてください」
弘光が口にしたのは、あゆはも聞いたことのない素直な気持ち。
両親の答えは…
「…弘光さんは、あゆはをとても分かってくれているんですね。あゆはの選んだ相手なら、私たちが口だすことはありません。まぁ、とりあえず、やってみなさい」
「はい」
こうして両親公認の恋人になった弘光とあゆは。
ちゃっかり同棲の許可も(やや強引に)とって、2人は意気揚々と帰国した。
※退学届は弘光が破り捨てていた
日本に帰ってきたあゆはと弘光は、正臣に対し「バラしたければ好きにすればいい」と宣言。
※わざわざ弘光がシンガポールまで行ったのは、バレた後のことを考えたため。
その後、なんだかんだあって正臣が弘光になついたため、最悪の事態は回避された。
キス
両親公認の仲になったのに、全然手を出してこない弘光に不満たっぷりのあゆは。
「どうしたら先生に女として認めてもらえ…」
泣きながら訴えかけるあゆはの口を、弘光の唇がふさいだ。
「ひとが、せっかく抑えてやってんのに」
「お、おさえることないじゃないですか。手ぇ出してくださいよ!」
「…そのうち、嫌ってほどしてあげるよ」
弘光のセリフを聞いたあゆはの顔面は一瞬で真っ赤になった。
(先生があたしのことちゃんと女として見てくれてた。先生、初めてのキス、一生忘れません)
初恋の人
弘光には苦い恋の思い出がある。
それは幼馴染の小林秋香(しゅうか)に自分の気持ちを伝えられなかったこと。
当時、弘光は中3、秋香は高3だった。
ピアノの才能を認められてフランスへと留学することになった秋香からの告白に、弘光はちゃんと向き合うことができなかった。
「ずっと待ってる」なんて無責任なことが言えず、自分の気持ちを誤魔化して送り出してしまった。
それから10年後の現在。
弘光は帰国した秋香と再会した。
秋香はあゆはにとって「素敵な大人な女性」の理想像のよう。
教養もあるし、美人だし、弘光と過ごした時間もあゆはより多い。
しかも、もともと2人は両想い。
もし、そんな秋香が弘光に本気になったら…
あゆはの嫌な予感は見事に的中した。
「あゆはちゃん。見込みがないってわかってる。でも、もう自分を騙せないの。あたしもユキちゃん(弘光)が好き。ユキちゃんを今度こそ捨て身で追いかけたい」
あゆはが弘光の彼女だと知っていながらの宣言。
驚くべきことに、秋香はそのために恋人との婚約まで破棄した。
追い詰められた秋香の顔には覚悟と本気が見て取れた。
「さまるんに、俺を好きって言ったって本当?」
あゆは不在の弘光の家。訪ねてきた秋香に対し、弘光は開口一番にそう尋ねた。
「うん、本当だよ。ユキちゃんが知らなかっただけで、本当はもうずっとずっと前から好きだったんだよ。あたしの気がおさまるまで好きでいさせて」
秋香にとって弘光は、10年たっても心の真ん中にいる大事な大事な存在。
略奪愛などする気はない。ただ追いかけさせてほしいという秋香に弘光は告げる。
「悪いけどやめた方がいいよ。俺、今、さまるん以外考えられないから」
「…そう言うと思った」
どこか悟ったような表情を浮かべながら、秋香は弘光の前から去った。
雨降って地固まる
傷心の秋香が弘光のマンションから出ていくところを目撃してしまったあゆは。
2人の関係を勘違いして、不安でいっぱいになってしまう。
「昨日、どうして秋香さんと会ってたんですか?こんなんで、どーやって先生に想われてるって自信持てばいいんですか」
言いながら泣き出してしまったあゆはを見る弘光の目は、いつもと違ってどこか冷たい。
「秋香には昨日、気持ちには応えられないって事を伝えたんだよ。まさかさまるんが、ここまで苦しんでるとは思わなかったよ。もう、やめる?」
「え、いや、嫌です。なんでそんなこと言うんですか」
「俺はこういう性格だし、たぶん変わんないよ。さまるんには、もっと優しいやつがお似合いかもよ」
心にもないことを言ったまま、弘光はあゆはに背を向けて歩き去った。
初めてのケンカから数日後。
自分の気持ちを確かめた2人は再会した。
先に折れたのは、いつも素直なあゆはの方。
「先生、『もうやめる』って言ったの、取り消してもらえませんか?あたし、まだまだのびしろだらけですから!ちゃんと成長しますから!」
目を潤ませて懸命に訴えるあゆはを抱きよせて、弘光も素直な気持ちを語る。
「…俺はさ、さまるんが思うほど完璧でも何でもないよ。自分にそんな自信があるわけでもない。
でも、さまるんがバカみたいに俺を信じるから。俺なんかのことを、すごいだとかカッコいいだとか信じて疑わないから。
せめてさまるんの前では、さまるんがかっこいいって思う、さまるんが信じる自分でいようって思えるんだよ。
さまるんに出会わなかったら、そんな気持ちも知らなかった。
俺には、さまるんが必要なんだよ」
弘光から必要だと言ってもらえて、みるみるうちにあゆはの目から涙がこぼれる。
「そんなのっ…初めて聞きました…」
「言ってなかったっけ?」
「言ってませんよ~(泣) 弘光先生、大好きです」
あゆはにキスをして、弘光は微笑んだ。
「知ってるよ。そんなの」
夢か恋人か
「弘光くん、単刀直入に話すね。もう一度、数学の世界に戻ってこないかい?」
「…は?」
「僕が以前から仲良くしてるフランスの先生が、君が以前投稿した論文を読んでとても評価していたよ。ぜひ、フランスに来ないかって言ってたよ。もう一度、フランスで数学をやる気はない?」
「………」
かつての恩師からの誘いに、弘光の心は揺れた。
なぜなら教師になるまでの弘光にとって、数学こそが人生そのものであったからだ。
そもそも弘光由貴とはどのような人間なのか?
今でこそ万事に対してクールな弘光だが、かつては人生をかけて数学に取り組んでいた。
東大大学院でもトップクラスの成績を残し、周囲からは羨望と嫉妬のまなざしを向けられていた。
しかし、世間の評価とは裏腹に、弘光自身は自分の研究成果に満足できなかった。
そのことが悔しくて、やがて数学の世界と一度距離を置くことに決めた。
そんな時だ。
弘光由貴が教師になったのは。
最初は先輩の誘いを断れなくて、いやいや始めた。
すぐに辞めようと思っていた。
…佐丸あゆはと出会うまでは。
(さまるんは、俺にとって新たな難問だったんだ)
(最初は、まったくもって理解不能)
(それでも向き合って、ひとつひとつ理解していく)
(いつの間にか、彼女といることが楽しくなっていた)
(まさか数学から離れた自分が、こんなに満たされるなんて思ってなかった)
教授からフランス行きを打診されたとき、弘光の心臓は高鳴った。
しかし、それ以上にあゆはの悲しむ顔が鮮明に脳裏に浮かんだ。
だから、弘光は少しも迷わなかった。
(俺が今、失いたくないのは、このバカだ)
名誉あるフランス留学よりも、弘光はあゆはと過ごす日々を選んだ。
(教師をやってよかった。さまるんに出会えてよかった。楽しいと思えたのは、お前がいたからだよ)
「…先生、本当にフランスに行かなくていいんですか?」
重荷にはなりたくないけどフランスに行かれたら寂しい。複雑な心境であゆはは弘光に尋ねる。
「いろいろ考えたんだけどさ、離れたくないんだよね」
「…す、数学と?」
「お前とだよ、バカ」
「…へ?」
「どっかのバカるんが最近急成長しやがるから、見逃したくないんだよ。一番近くで見ていたいんだよ。今さまるんと離れる方が、俺の人生ずっと後悔すると思うんだけど、納得できる?」
「せん、せんせっ…」
安心から泣き出してしまったあゆはの頭をなでて、弘光は笑った。
「いーよ。言わなくても分かるから」
指輪
初めて会った弘光の母親は、重度の息子ラブだった!
弘光母から意地悪なことをいっぱい言われて、不安でいっぱいになるあゆは。
「どうせあんたなんかが由貴と結婚できるわけがない」と高をくくっている母親に見せつけるように、弘光は小さな箱をあゆはの前に置いた。
箱の中身は、きらきらと輝く小さな指輪。
「え、これって…」
「今すぐじゃないよ。少なくともさまるんが卒業してから。何年後になるかわからないけど、結婚しよう」
呆然とする母親にダメ押しするように、弘光は言った。
「ま、そんなわけだから。あんまこの子いじめないでね」
その後、あゆはは持ち前のガッツと愛嬌をいかんなく発揮して、無事に弘光両親からも婚約者として認められた。
卒業式
3年生に進級してからの日々はあっという間に過ぎて、気づけば卒業式当日。
(あたしの3年間、ぜんぶが先生だったなぁ。いっぱいいっぱい幸せな3年間だったなぁ!)
打ち上げで友達と遊んで、先生とは卒業祝いに江ノ島でデートして…その夜。
「先生、あたし新発見です。あたしは先生からの愛を感じると、その100倍、先生をまた好きになっちゃうんだなぁって。
今まで、いっぱいいっぱい愛してくれてありがとうございます。
これからも、いっぱい愛してください。
先生の100億倍の愛を、一生お返しします」
「…了解」
翌日、2人は市役所に婚姻届を提出し、本当の夫婦になった。
(弘光あゆはの誕生です!)
そして後日、2人は心だけではなく身体でもひとつに結ばれた。
(大人になっちゃいました…♡)
最終回
あゆはと由貴の結婚式。
その披露宴で、由貴はいきなりスピーチをすることに。
「…俺は、皆さんもご存じの通り教師ですが、正直、誰かに何かを教えるなんて面倒だと思っていました。
でも、妻と出会い、妻と関わるうちに、彼女の道しるべでありたいと思うようになりました。
でも、そんなのはおごりだった。導いてるつもりが、俺も彼女から教えられていたんです。
諦めない気持ちの強さ。人は成長するということ。それは教師にとって喜びだということ。
誰かを、これほどに愛しいと思う気持ち。
全部、彼女から学んだことです。
あゆは、俺を好きになってくれてありがとう」
みんなから祝福されながら、あゆはは幸福の涙を流した。
そして、由貴のスピーチに応えるようにこれまでの記憶を振り返る。
(先生って、もっと先生らしいもんだと思ってたよ)
(でも先生は、横暴でいじわるで、面倒ごとが大嫌いで…)
(生徒のあたしと簡単につきあっちゃって、でも全然悪びれないで、いつも堂々としてて…)
(あたしのことなんでもお見通しで、すぐバーカっていってきて…)
(なのにいつだって、あたしはあたしのままでいいって言ってくれる)
「先生、愛してます!」
<センセイ君主・完>
※補足
最終回では4年後の未来が描かれたシーンもありました。
そこには恵麻ちゃん(3歳)という娘の姿も!
時期的に結婚式から1年後くらいに出産だったんですかね。
2人は「由貴さん」「あゆは」と呼び合い、とっても幸せそうでした!
※補足2
実は弘光は幸田もも子先生の前作「ヒロイン失格」に登場した最強イケメン・弘光廣祐のお兄ちゃん!
「センセイ君主」でも廣祐は何度も登場しているので、「ヒロイン失格では廣祐推しだった!」という方はぜひチェックしてみてください!
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まとめ
今回は漫画「センセイ君主」のあらすじネタバレをお届けしました!
最終回は2人の結婚式やその後の結婚生活まで描かれ、これ以上ないほどのハッピーエンドでしたね。
個人的には虎竹が弘光のライバルとしてもう少し活躍するのかと思っていたのですが、結局告白しないまま完結したのは意外でした。
映画『センセイ君主』の配信は?
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