ラストに驚き

小説「いつか、眠りにつく日」ネタバレ感想!泣ける感動作!

いぬじゅん「いつか、眠りにつく日」を読みました。

帯に書いてあった『予想外のラストに…涙、ぽろぽろ。』という売り文句に惹かれて読んだのですが、想像以上に心に響く本でした。

というわけで、今回は小説「いつか、眠りにつく日」の感想を書いていきたいと思います!

※結末のネタバレを含みます。ご注意ください。

「いつか、眠りにつく日」あらすじとネタバレ!小説の結末は?いぬじゅん「いつか、眠りにつく日」「えっ! そうだったの!?」という驚きの展開が待っている結末は涙なしには見られません。...

「いつか、眠りにつく日」の感想

「いつか、眠りにつく日」を読み終わったとき、私の頭に浮かんだのは『メメント・モリ』という言葉でした。

意味は『いつ死ぬか分からないから、後悔のないように今日を生きよう』

《未練解消の旅》で蛍が学んだことも、私がこの本から受け取った教訓も、すべてこの一言に集約されている気がします。

蛍が栞に「ちゃんと蓮への気持ちを相談しなきゃ」と思いながらもそうできなかったように、蓮に「告白したい」と思いながらもそうできなかったように、私たちはよく『本当にやりたいこと』を見て見ぬふりして、問題を先送りにしてしまいがちです。

なぜそうしてしまうかというと、理由は『まだまだ時間はある』と思い込んでいるから。

明日やればいい、いつかやればいい、と思っているから行動を先延ばしにしてしまうんですよね。

かくいう私もそんな「先延ばし人間」の1人でした。

だからこそ、「それは違うよ」と真正面から教えてくれた「いつか、眠りにつく日」に胸を打たれたんです。

もし、今日、余命宣告をされたとしたら。

あるいは、事故で両手両足が動かなくなったとしたら。

蛍が幽霊になってから「もっとああしておけばよかった」と後悔したように、私も「どうしてあんなにダラダラと生きていたのだろう!?」と激しく後悔することになると思います。

「でも、そんなこと自分の身に起きるはずがないし」だなんて楽観視はできません。

宝くじと同じで、確率は低いにせよ、誰が『当選』してもおかしくはないのです。

それに、もし無事に長生きできたとしても、同じ後悔を老人になってからするだけの話ではないでしょうか。

 

文庫本のあとがきで、著者のいぬじゅんさんはこのように綴っています。

福祉サービス事務所の管理者という仕事をしているため、たくさんの方の『最期』を見送る立場にいます。

幸せそうに亡くなる方もいれば、後悔の言葉を口にして眠りにつく方もおられます。

後悔のない人生なんて、きっと少ないでしょう。

それでも、その後悔を少なくするためには、やはり毎日を大切にしなくてはならない、とだんだん思うようになりました。

そして、大切にするのは毎日だけじゃなく、自分自身であり、関わるすべての人に対しても同じでしょう。

親も友達も、愛する人も、空気のようにそばにいるから、人はそれを当たり前のように思いがちですよね。でも、きっと違う。

(中略)

「生きてる、ってすごいことなんだと思ったよ」

私がこの作品でみなさんに伝えたかったことは、この言葉に集約されています。

変に思われるかもしれませんが、私はこの『あとがき』に本編以上の感銘を受けました。

そして同時に、ひとつの疑問が氷解しました。

こういってはなんですが、ケータイ小説ということもあり、「いつか、眠りにつく日」は読みやすくライトな作品です。

分類するなら『娯楽小説』であり、通常であればテーマやメッセージよりも『面白い』ことが重視されます。

それなのに、この「いつか、眠りにつく日」には確かなテーマ・メッセージを感じるし、そこにうわべだけじゃない説得力がある、と私は感じていました。

なぜかと思っていたのですが、それは著者のいぬじゅんさんの実体験が作品の土台になっていたからなんですね。

 

「後悔のないように今日を生きる」

言葉にするのは簡単ですが、実際に行動するとなるとなかなか難しいものです。

中高生が好きな人に告白するのに、どれだけの勇気がいることか。

大人が仕事をやめたり変えたりするのに、どれだけの勇気がいることか。

私の人生の場合、勇気を出せたこともあれば、勇気を出せなかったこともあります。

ただひとつ言えるのは、勇気を出して後悔したことはないということです。

反対に、勇気を出せなかったことの中には、今でも悔やんでいるものがあります。

だから、まずは小さなことからでも。

「いつか、眠りにつく日」にハッとさせられた気持ちを忘れないうちに、後悔しないように生きる練習を始めていきたいと思います。

 

 

物語への感想

あまりに物語本編に触れていなかったので、そちらの感想も少しだけ。

全体的な印象としては「10代の若者におススメの本かな」という感じでした。

同じく10代の主人公に共感できるという点もそうですが、結末に泣けるかどうかはその人の感受性と読書経験に大きく左右されると思います。

率直にいうと、大人が読むにはちょっとベタすぎる展開だったかも……。

帯文句の『予想外のラスト』についても、だいたい予想できましたし。

だから、私なんかは「ああ、10代の頃に出会いたかった!」と悔しかったですね。

感受性が高いという10代の《特権》があるうちに、ぜひ読んでほしい一冊です。

 

あ、誤解のないように言及しておくと、物語がつまらなかったという意味ではありません。

普通に面白かったです。楽しめましたし、実はラストではちょっとうるっときていました。

私は特に、蛍とクロの関係性が好きでしたね~。

人間の感情はわからないといいながら、実はすごく優しい……そんなクロのギャップがたまりません!(笑)

結局、ラストでもクロは蛍の記憶を消さないでおいてくれましたし、姿が見えなくなってもなんだか近くで見守ってくれているような気がします。

幽霊の時に「みんなの分まで生きるから」と力強く宣言した蛍ですが、現実では祖母と親友と両想いの相手を同時に失ったわけですから、ときには生きるのが辛くなることもあるでしょう。

でも、そんな時には、透明なクロが蛍の側にいてくれてるんじゃないか。

必ずしもハッピーエンドとは言い切れない結末のその先について、そんなふうに考えたりしました。

 

 

まとめ

今回は、いぬじゅん「いつか、眠りにつく日」の読書感想文をお届けしました。

基本的にはティーン向けの小説だとは思いますが、その中に込められた「後悔しないように今を生きよう」というメッセージにはどんな世代の人でもハッとさせられるものがあると思います。

個人的には、ストーリそのものよりも《著者が伝えようとした想い》の方に感銘を受けるという珍しい読書体験になりました。

とても大切なことを教えてくれる本ですので、未読の方はぜひお手に取ってみてください。


 

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