『クラスの中で生き残れるのは1人だけ!』
いわゆる「デスゲーム系」っておもしろいですよね!
- 人の本性を暴く残酷なゲーム
- 二転三転する人間関係
- 予想外の結末
「シグナル100」はそんなデスゲーム系に求められる要素を120%満たしている漫画です!
特にラストは(いい意味で)後味が悪すぎて、
「そうそう、これなんだよなぁ!」
と大満足!
今回は映画化もされた漫画「シグナル100」のネタバレ解説をお届けします!
あらすじ
「君たちは『後催眠』という言葉を知ってますか?」
『後催眠』
それは催眠中に仕込んだ暗示を目覚めと同時に一度忘れさせておきながら、その後も特定の『合図』をきっかけにいつでも催眠状態に引き戻し、仕込んだ暗示を忠実に実行させる催眠誘導法。
「今、君たちにそれをかけました」
- 他人に暴力をふるう
- クラスメイト以外の人間に、ここで起きたことを伝える
- ペットボトルから水を飲む
決められた『禁止行動(シグナル)』を行ってしまうと、実行者は暗示により自ら命を絶つことになる。
「そう。僕が仕込んだのは、自殺催眠!」
仕込まれた『禁止行動』は全部で100!
解除する方法はただ1つ……
「ここにいるクラスメイト全員の死を見届けることです!」
つまり、生き残れるのは1人だけ。
「では、待っています。地獄で、君たちを……」
そう言い残すと、担任教師の下部(しもべ)は窓から身を投げて自決した。
もうすでに『禁止行動』によって2人の生徒が脱落している。
2年C組の生徒は、残り36人。
◆
2-Cの中で、1人だけ暗示にかかっていない生徒がいる。
停学中の榊蒼汰(さかきそうた)だ。
榊は体育教師に乱暴されそうになっていた樫村怜奈(かしむられな)を助ける際、相手をボコボコに殴りすぎて停学処分を受けていた。
今日……2-Cに催眠がかけられた日は、榊の登校日でもあった。
◆
2-Cは学級崩壊を起こしていました。
担任の下部を心から見下していて、『下僕』と呼んでバカにしていました。
つまり、下部の目的は『復讐』
ある意味では生徒たちの自業自得であるともいえます。
主な登場人物
名前 | 備考 |
樫村怜奈 | 主人公 クラスには無関心だった |
榊蒼汰 | 天性のリーダー 怜奈が好き |
和田隼 | 不良 利己的 悪のカリスマ |
羽柴 | 優等生 善人 |
朝比奈優子 | いじめられている |
園田樹里 | 朝比奈をいじめている主犯格 |
箕輪紀子 | 委員長 小宮山の親友 |
小宮山澪織 | お嬢様 箕輪の親友 |
井沢学 | 盗撮趣味 |
下部(担任教師) | 暗示に仕込んだ幻影によりゲーム中に何度も登場する |
ボーナスゲーム
下部は生徒たちを苦しめるため、暗示の中にいくつかの『ボーナスゲーム』を仕込んでいました。
『ボーナスゲーム』をクリアすれば催眠は解除される……のですが、そのゲームはどれも残酷なものばかり!
下部の仕掛けた『ボーナスゲーム』という名の罠によって、2-Cの生徒たちは疑心暗鬼に陥り、どんどん人数を減らしていくことになります。
※正確には『ボーナスタイム』なんですけど、わかりやすさを重視して本記事では『ボーナスゲーム』と表記します。
第一のゲーム
クリア条件は『クラスメイト4人の《死の瞬間》を目撃すること』
制限時間は30分間(18:30~19:00)
生徒たちは『他人に暴力をふるってはいけない』という禁止行動があるため、直接的な暴力でクラスメイトの命を奪うことはできません。
ただし、『禁止行動によって他人を絶命させる』ことは可能です。
和田は「最小限の犠牲で残りの全員が助かる」と2-Cの生徒たちを扇動し、邪魔な榊たちを始末しようとします。
方法は簡単。
禁止行動《023》……「25人以上のクラスメイトから一斉に指さされる」を使うだけ。
※このとき、井沢の盗撮カメラの映像によって和田は《033》までの禁止行動を把握・独占しています。なお、井沢は和田の罠より脱落。
- 榊や怜奈を犠牲にすれば自分だけは助かる
- 逆らえば和田に粛清される
すっかり和田に心を支配されてしまった2-Cの生徒たちは、教室に戻ってきた怜奈を一斉に指さします。
しかし……
怜奈「何……? 何なの……!?」
和田「そんな……! なんで!?」
何も起きませんでした。
教室にいた生き残りの生徒はちょうど25人。
怜奈を指さした生徒は24人。
クラスでいじめられていた朝比奈優子だけは、怜奈を指さしていなかったのです。
そのまま制限時間が過ぎてボーナスゲームは未クリアのまま終了。
和田に加担した生徒たちの心に「怜奈を生贄にして自分だけ助かろうとした」という重い罪悪感が残ったのでした。
第二のゲーム
第二のゲームはルールがちょっと複雑です。
クリア条件は『《051~070》の20個の禁止行動をすべて解明してPCに打ち込むこと』
制限時間は2時間(20:00~22:00)
生徒たちにはそれぞれの禁止行動について《AとBのカード》が与えられます。
たとえば、こんな感じですね。
- 【A】右手をヤケドする
- 【B】左手をヤケドする
一方は本物の禁止行動で、もう一方は偽物の禁止行動。
つまり、
- 正解にせよ不正解にせよ、どちらかを実行すれば確実に『禁止行動』を突き止めることができる
- ただし、50%の確率で実行者は禁止行動により死ぬ
という仕掛けになっているわけです。
と、もちろん誰もが考えます。
だから、このゲームにはさらに《条件》が課せられています。
- カードに触った人間は『指名者』として『実験台』を指名する
- 『実験台』はAかB、どちらかの行動をとらなければならない
- ゲームクリア時に催眠が解除されるのは『指名者』だけ
- ゲームクリア時に『指名者』を経験していない生徒は催眠が発動して脱落する
つまり、誰かに生存率50%の選択をさせないと自分が生き残れないというわけですね。
また『何もしない』という選択肢をとることもできないようになっています。
しかも、20枚のABカードに対して、参加者は25人。
最低でも5人はここで命を落とすことになります。
◆
第二のゲームには意外な裏側がありました。
というのも、第二のゲームを企画したのは生徒たちに紛れ込んでいた下部の仲間だったのです。
その裏切者の正体は、
朝比奈優子!
クラスでいじめられていた地味な女子です。
「これは私の復讐よ……! ずっと私を苦しめ続けた園田……三井……佐々木……。そしていじめを知っていながらず~っと無視し続けたC組全員へのね!」
本性を現した朝比奈優子によって場は支配され、『実験台』はいじめの主犯格だった園田樹里に固定されることに。
「20の禁止行動は私が受けたいじめがそのまま再現されてるから、ちゃ~んと当時の光景を思い出せば回避できるはずよ♡」
◆
助けに来た榊によって形成は一気に逆転!
朝比奈優子から聞き出した正解の選択肢をすべて『実験台』の園田樹里に実行させることで、榊は『指名者』を増やしていきます。
全員が『指名者』になれない問題については
『本人が禁止行動をとったと認識しない限り催眠は発動しない』
という抜け道を使い、一部の生徒たちを気絶させることで解決。
あとでスクリーンに映った《催眠解除映像》の録画を見せれば、全員生き残れるという計画でした。
しかし……
『NOT CLEAR 解答が間違っています』
スクリーンに映し出されたのは失敗を告げるメッセージ。
20の禁止行動のうち、1つだけ実験なしで解答を打ち込んだものがありました。
- 【A】右手をヤケドする
- 【B】左手をヤケドする
朝比奈優子が自ら左手のヤケドを見せて正解を教えた禁止行動。
それを見た生徒たちは『左手をヤケドする』が禁止行動(=実際のいじめの内容)だと思い込んでしまいました。
しかし、実は本当の答えは【A】の『右手をヤケドする』だったのです。
生徒たちが騙されたのは、朝比奈優子が自分で左手にもヤケド跡をつくり、わざと間違いの答えを教えたから。
こうして第二のゲームも失敗という結果で幕を閉じたのでした。
第三のゲーム
クリア条件は『午前4時までに榊蒼汰を殺すこと』
2年C組は
- 榊を助けようとするグループ(怜奈・羽柴、箕輪、小宮山、他)
- 榊を生贄にしようとするグループ(和田率いる大多数)
に二分されます。
中でも榊から「樫村……俺はお前が好きだ」と告白されていた怜奈は、
「今度は私が榊くんを守る。ずっと一緒にいて……私も榊くんのこと好き……」
と、どんなことがあっても榊を守り抜く覚悟を決めていました。
※そもそも榊は樫村を体育教師の魔の手から救ったヒーローですしね。
一方、和田グループ。
暗示のかかっていない榊と違って、和田たちは『他人に暴力をふるってはいけない』という禁止行動のせいで直接的に榊に危害を加えることはできません。
ただ、このとき和田たちは『30分だけ催眠を解除する薬』を1錠だけ持っていました。
薬が効いている間なら榊の息の根を止めることができる、というわけですね。
◆
和田は薬以外にも『切り札』を用意していました。
それは井沢のカメラに残っていた映像。
そこに映っていたのは、怜奈が襲われかけた体育倉庫と井沢、そして榊蒼汰。
「隠しカメラ設置できたよ、榊くん。……本当にやるの?」
「ああ、標的はすでにここに呼んである。おもしろいものを見せてやるよ」
あの日、怜奈も体育教師も差出人不明の手紙によって体育倉庫に呼び出されていました。
それが榊の計画だとしたら……
怜奈「嘘……だって榊くんは『たまたま通りがかった』って……」
和田「ちげえよ! お前が襲われたのは全部榊が仕組んだことなんだよ!」
- 怜奈が襲われるところを盗撮しようとして、気が変わったのか
- 怜奈の好感度を上げるためにヒーローを気取りたかったのか
いずれにせよ榊がクズだということは否めません。
榊を助けようとしていたグループに動揺が走りました。
怜奈(信じられない……もう……誰も……)
◆
薬で一時的に催眠が解けた生徒によって首を絞められる榊。
その目がとらえたのは、ゴミを見るような冷たい目をした怜奈でした。
榊(そうか……樫村……お前が俺の死を望むなら……)
榊「やってくれ……俺はもともとこうするつもりだったんだ……」
榊の心臓の鼓動が止まれば、残りの生徒はボーナスゲームクリアで一命をとりとめる……。
榊の首を絞める生徒の両腕にさらに力がこめられます。
あと数秒で、榊の息の根が止まる……というそのときでした。
「待って!! わ、私なの……体育教師の岩崎に樫村さんを襲わせたのは……私なの!!」
そう絶叫したのは、委員長の箕輪紀子(みのわのりこ)でした。
羽柴「どういうことだよ……箕輪……」
箕輪「好きだったのよ……私……榊くんのことが……」
- 箕輪紀子は榊のことが好きだった。
- だから、榊が好きな怜奈のことを潰そうとした。
- そのために、榊が用意していた手紙をすり替えた。
これが事件の真相です。
榊はもともと体育教師の岩崎に抗議するために、手紙で呼び出していました。
設置していたカメラもそのためのもの。
ところが、その計画を知っていた箕輪が手紙をすり替え、体育教師に怜奈を襲わせるよう仕向けます。
だから榊が体育教師をボコボコにしたのは自作自演ではなく、本心からの行動だったということですね。
箕輪「ごめんね、樫村さん! 榊くんは何も悪くないの!」
榊蒼汰は無実!
その事実に誰よりもショックを受けたのは、怜奈でした。
怜奈(そんな……なのに私……榊くんに『死んでほしい』とまで思って……)
榊が無実だとしても、榊の命ひとつで残りの全員が助かるのは事実。
- このまま榊を生贄にするか
- それとも榊を助けるか
2つのグループが意見を主張しあい、混乱がピークに達したその時でした。
「……え?」
唯一、榊にとどめを刺せる薬を飲んだ生徒が後ろから首筋を刺され、一撃で脱落しました。
彼を刺した人物はクスクスと笑いながら言います。
「ごめんなさいね。まだ終わらせるわけにはいかないの……下部先生の計画を」
そう言い放ったのは、
小宮山澪織(こみやまみおり)
「そんな……裏切者は朝比奈さんじゃあ……?」
「いいえ、朝比奈さんはただのコマ。先生の本当の仲間は……私よ」
◆
小宮山が下部の協力者になった経緯は次の通り。
- クラスには朝比奈をいじめる「空気」があった
- 箕輪に「ノリが悪い」と言われ、小宮山も朝比奈をぶった
- そのせいで小宮山は小指を骨折
- 二度とピアノを弾くことができなくなった
羽柴「だからって……こんなことまで……」
小宮山「わかってる。すべては弱さのせい。私はね……朝比奈さんのようにみんなを恨んだりしていないし……復讐したいなんてちっとも思ってないの……」
小宮山の目的、それは……
「ただ私はみんなにも気づいて欲しいだけ……。自分たちのバカさに」
小宮山が叩きつけるようにピアノの鍵盤を鳴らすと、生徒たちの意識はぷつりと途切れました。
◆
アラームの音で目を覚ますと、時刻は午前4時。
ボーナスゲームはまたしても失敗に終わりました。
そして、小宮山は喉に深々とナイフを突き立てられ絶命していました。
ラストゲーム
『1時間後の午前5時、生き残った人の合図が全員のものになる』
生き残った生徒の背中にはそれぞれ『3つの禁止行動』が書かれています。
今はまだその禁止行動は書かれている人にだけ適用されている状態です。
ただし、1時間後には生き残った人の禁止行動が全員に共有されることになります。
それぞれの背中に書かれているのは
- 立つ
- 走る
- 怒る
など条件を満たしやすいものばかり!
しかも、
- 右足から歩き出す
- 左足から歩き出す
など、両方を満たすと《詰み》になってしまうような禁止行動もちらほら……。
今までと違って、これはボーナスゲームではありません。
言いかえれば、もはや複数人が生き残る道はないということです。
生き残る方法はただ1つ。
基本ルールに従って『最後の1人』になることだけ。
背中に書かれた『簡単な禁止行動』は他人を消すための武器でもあり、自分の命を脅かす弱点でもあるということですね。
※禁止行動を本人に教えることは禁止されています。
◆
次々と脱落していくクラスメイトたち。
背中に書かれている禁止行動が危険なほど、集団から狙われやすくなります。
そんな中、怜奈の禁止行動は、
- あとずさりする
- 片目をつぶる
- 太陽の光を浴びる
の3つ。
時刻は午前5時前。
もうすぐ夜が明け、太陽が昇ってきます。
その時点で怜奈が生き残っていれば、日光により全員が脱落することになります。
ターゲットにされる怜奈。
ただ『あとずさり』するだけで催眠が発動してしまうことを、怜奈は知りません。
じりじりと近づいてくる生徒たち。
怜奈はついに……
「ごめんなさい……下部先生、朝比奈さん、小宮山さん、本当にごめんさない! でも私は死にたくない! 許して……お願いだから許してよおおお!!!」
後ずさるのではなく、怜奈はその場に崩れ落ちました。
クラスに無関心で、下部やクラスメイト達のことを内心で見下し、朝比奈のいじめにも興味を示さず、小宮山の絶望にも気づかなかった……。
「何もしない」という暴力で人を傷つけてきたことを、今になってようやく怜奈は後悔したのでした。
とはいえ、今さら反省したところで許されるはずもなく……。
◆
怜奈、絶体絶命のピンチ!
もうだめかと思われた、そのときでした。
「大丈夫か?」
榊が現れ、怜奈を危機から救いだしました!
ただ、その様子はどこか怖くて……
「俺は気絶したフリをして、このゲームでお前たちがどんな選択をするのか見極めようとした。もしかしたら希望のある道を見つけてくれるんじゃないかって期待してな……。でも、お前たちが出した結論は結局、殺し合いだった……」
榊の目が誰よりも鋭く、そして冷たくなっていきます。
「ならば俺はもう遠慮はしない。俺は樫村を守る。お前たち全員を殺してな」
催眠にかかっていない榊だけは弱点を持たず、他人に暴力をふるってもペナルティがありません。
宣言通り、榊は容赦なく怜奈に敵意を向けていたクラスメイト達に刃物を突き立てていきます。
何を隠そう、小宮山を始末したのも実は先に起きていた榊だったのです。
結末
生き残っているのは榊、怜奈、羽柴、和田の4人だけ。
ここからは衝撃的な展開が続きます。
- 榊が和田の喉を刺す
- 羽柴が榊の喉を刺す
- 禁止行動により羽柴死亡
和田は急所が外れていてなんとか生きている状態。
一方、頼みの綱の榊はどう見てももう助かりません。
榊「き、聞け、樫村……お前が……和田を殺せ……!!」
怜奈「そんな! 無理よ、私にはできない!」
榊「生き残ってくれ……樫村……」
榊、死亡。
◆
ここで怜奈の置かれた状況を整理しておきましょう。
怜奈は催眠にかかっているので『他人に暴力をふるう』ことはできません。
ただ、もしも和田の息の根を止めた瞬間に催眠が解けるのだとしたら、怜奈は生き残ることができるはずです。
どのみち太陽が昇れば、怜奈の命は消えてなくなります。
危険な賭けでもやるしかない状況です。
ただ、怜奈はこれまでずっと協調路線を訴え、榊にさえ「命を奪うのはやめて」と頼んでいました。
自分が犠牲になることで和田を生き残らせる、という選択肢もあります。
誰よりも平和的な解決を希望していた怜奈が最後に選んだ道は……!?
◆
怜奈「無理……無理よ……私は誓ったの! 誰も殺さないって!!」
怜奈「無理……無理……無理無理無理!!」
怜奈「死ぬなんて、絶対無理!」
怜奈は倒れて動けない和田の首筋に割れたガラス片を深々と突き刺しました。
怜奈「生きたいの! 私は生きたいのよおおお!!!」
和田にとどめを刺すと同時に、朝日が差し込んできます。
怜奈「私……生きてる……!?」
- 他人に暴力をふるう
- 太陽の光を浴びる
禁止行動をとったのに、ペナルティがないということは……!
「おめでとうございます、樫村さん。あなたは最後の生き残りです」
下部の幻影が拍手をしながら現れます。
「それでは約束通り、これからあなたの催眠を解除しましょう」
「え……これから?」
下部の幻影の言によれば、まだ怜奈の催眠は解除されていないはず。
なのに、ペナルティが発動しないのはなぜ!?
最終回
「そうそう……実はこのゲームにはもうひとつ、催眠を解く隠し条件を設定しておいたんです」
下部が設定した隠し条件。
それは……
「僕への……謝罪です……」
実はただ下部に謝るだけで、催眠は解除される仕組みになっていました。
先ほど「下部先生、ごめんなさい」と口にしていた時点で、怜奈の催眠は解除されていたんですね。
つまり……
怜奈(じゃあ……私を生き残らせるために榊くんがみんなに手をかけたことも……私が和田を殺したことも……全部無意味だったってこと?)
怜奈「いやああああああああああ!!!!!!!」
「これにてゲームオーバーです」
下部の宣言は、怜奈の絶叫によってかき消されました。
◆
怜奈が生き残ったことでデスゲームは終了。
下部の凶行は報道され、全国を震撼させました。
怜奈はすべてを告白したものの、事件の特殊性と未成年であることが考慮されて不起訴処分になりました。
◆
数年後。
怜奈は高校の教師になっていました。
(結局、私はあの事件で罪に問われることはなかった……。それでも私はあの日のことを一生背負って生きていかなければならない。私の命には2-C全員の命がかかっている)
(教師になって少しでも世の中の役に立つことで……自分が生き残った使命を果たしたい。そう思ったの……!)
(最初は……本気で……)
怜奈が受け持つクラスは、かつての2-Cとそっくりな荒れたクラスでした。
(榊くん……私ね……今ならわかるの。下部先生の気持ちが)
かつての『あの日』のように、怜奈は生徒たちを視聴覚教室へと呼び出します。
その手に握られているのは、下部から受け継いだ『催眠ビデオのマスターテープ』
怜奈は下部の幻影からその在りかを教えられていたのです。
(当時、私はこのビデオの存在を……なぜか警察に言わなかった。もしかしたら私は心のどこかで、ずっとこの日を待ち望んでいたのかもしれない……)
催眠ビデオが再生され、生徒たちに100の呪いがかけられました。
……あの時と同じように。
「これでやっと……私も行ける……榊くん……あなたの待つ地獄へ……」
<完>
漫画「シグナル100」の電子版にはおまけ漫画がプラスされています。
そこで明らかになったのは、下部もまた前回のデスゲームの生き残りだったということ。
前日譚を描くスピンオフ「シグナル100零」が現在アプリ『マンガPark』にて連載されています。
まとめ
今回は漫画「シグナル100」のあらすじ・ネタバレをお届けしました!
では、最後にまとめです。
- 最後まで生き残ったのは樫村怜奈
- 実は下部に謝罪するだけで催眠は解けた
- 怜奈は教師になり、再び悪夢を繰り返す
なんといっても、最終回がよかったですね!
全然まったく救いのない絶望的な結末。
「デスゲームもの」はこういう後味の悪い終わり方の方がしっくりきます。
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