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映画『AI崩壊』あらすじネタバレ!結末や真犯人は?

映画『AI崩壊』が楽しみすぎて、原作小説(ノベライズ)を先に読んじゃいました!

↓『AI崩壊』予告

今回は原作小説の内容をもとに、映画『AI崩壊』のあらすじをネタバレしていきたいと思います!

映画版とは一部内容が異なる可能性があります。

一例として小説には重要キャラとして富永英人という雑誌記者が登場するんですけど、映画の登場人物には名前がありません。逆に映画に登場する林原舞花というキャラクターは小説版に出てきません。

あらすじネタバレ

2030年。日本社会はAIによって支えられている。

なかでも国民のライフラインとして欠かせないのは医療特化型AI『のぞみ』だ。

  • 国民の健康データの管理
  • 投薬や治療の診断

医者の仕事の大部分を肩代わりする『のぞみ』は、国内医療機関の90%以上に導入されている。

また、自動運転などいわゆる『IOT(Internet of Things)』分野においても『のぞみ』の力は発揮されている。

今や国民の生活の大部分に『のぞみ』が関わっているといっても過言ではない。

『のぞみ』の過去

時代を変えた『のぞみ』は、もともと極めて個人的な理由によって開発された。

「妻の末期がんを治療したい」

どんな名医でも実現不可能な命題に、天才科学者の桐生浩介は挑戦した。

AIのプログラミングにより、がん細胞を特定し、それらを消滅させる新薬の構造式を導き出す。

実に1年半の歳月をかけて、桐生はそれを成し遂げた。

しかし、結局、桐生の妻・望(のぞみ)は新薬による治療を受けることなく亡くなってしまう。

ギリギリではあるが、時間の猶予はあった。

しかし、法律がそれを許さなかった。

最先端のAI治療に法整備が追いついておらず、新薬製造の認可が下りなかったのだ。

「義兄さん、のぞみを使いましょう」

法を無視してでも治療するべきだと、『のぞみ』の共同開発者であり望の弟でもある西村悟は主張した。

しかし、悟がどんなに訴えても桐生夫妻は法律無視の強行治療をよしとしなかった。

そして、望はこの世を去る。

桐生夫妻の一人娘・心ちゃんは当時まだ小学校にもあがっていなかった。

心ちゃんのためにも治療するべきだったのに、どうして……。

悟には義兄である桐生が何を考えているのか、さっぱり理解できなかった。

◆

本来の役割を果たせなかった『のぞみ』だったが、当時厚労省の大臣だった田中英子の心筋症を治療したことで風向きが大きく変わる。

何を隠そう、『のぞみ』による医療行為に反対していたのはAI慎重派の田中英子その人だったのだ。

わらにもすがる思いで頼ったAIに命を救われたことで、田中は『のぞみ』を全面的に認可せざるをえなくなった。

田中の命を救った『のぞみ』は人々からの信頼をも勝ち取り、そうしてAI全盛の時代が始まる。

悟は『のぞみ』を開発・管理するAI企業「HOPE」を立ち上げ、世界的企業にまで発展させた。

一方、桐生浩介は日本からこつぜんと姿を消した。

心臓にペースメーカーを取りつけた田中英子は、現在、日本初の女性総理大臣になっている。


桐生浩介の帰国

桐生浩介が帰ってきた。

呼び戻したのは悟だ。

  • 「HOPE」千葉データセンターのオープニングセレモニーへの出席
  • 内閣総理大臣賞の受賞

桐生は名誉に執着しない男なので、悟の「HOPE」のための帰国だろう。

◆

オープニングセレモニーが終わり、桐生は首相官邸へ。

一方、悟はデータセンターに残り、心がどこかに落としたという手鏡を探していた。

もしかしたら『のぞみ』を見たときサーバールームに落としたのかもしれない。

そう思って、心と一緒にサーバールームを捜索していた時だった。

けたたましいアラーム音が響き、緊急ランプが点滅を始めた。

悟はサーバールームを飛び出しスタッフに確認する。

「何があった?」

「のぞみに異変があったみたいです」

「のぞみが……」

しばし呆然としてから、ハッと気づく。

「心ちゃんは、心ちゃんはどこに行った!?」

前代未聞の事態に気をとられ、反応が遅れてしまった。

アラーム音に反応してサーバールームを飛び出したのは大人だけ。

心はまだサーバールームの中にいた。

そして……

《インシデント発生。セキュリティーロックをします》

無機質なのぞみの声が響く。

目をやると、サーバールームのドアが閉まっていくところだった。

「ちょっと待って、まだ中に人が……」

《セキュリティーロックします》

無慈悲な声が響く。

心もドアが閉じつつあることに気づいたが、間に合わない。

心が飛び出す前にドアは完全に閉まってしまった。

◆

のぞみはハッキングされているらしく、こちらの命令を受けつけない。

悟の胸にどす黒い不安が広がっていく。

サーバールームの中は超低温に設定されている。

その中に人間が閉じ込められれば、どうなる?

「室温の低下が止められません! 体温が35度以下になると低体温症のリスクが高まります。24時間持つかどうか……」

スタッフの悲痛な叫びに、目の前が真っ暗になる。

たった1日でのぞみの暴走を食い止めなければ、心は命を落としてしまうのだ。

短い。あまりに短すぎる……。

サーバールームのガラスはセキュリティーを重視した特製品で、爆弾を使っても壊すことはできない。

がたがたと震える心を見て、悟は全身から冷や汗が噴き出た。


犯人は

『のぞみ』の暴走により、日本中が地獄絵図と化した。

  • 自動運転の暴走による交通事故
  • 医療器具の誤作動

その影響は計り知れない。

◆

いったい誰がこんなことを!?

悟はパニックに陥っていた。

『のぞみ』のセキュリティーは天才・桐生浩介が構築したものだ。

誰であれ突破できるわけがない。

しかし、現実に今、『のぞみ』はマルウェアによる攻撃を受けている。

これはいったい……!?

悟の混乱をさえぎるように、叫び声が上がった。

「発信源が特定されました!」

報告を口にしたのはコントロールルームに乗り込んできた警察庁サイバー課の人間だ。

「表示しろ」

同じく警察庁の桜庭誠理事官が落ち着いた声で指示を下す。

モニターに映し出されたのは一台のハイヤー。

その中に乗っているのは……

桐生浩介だった。

◆

「サーバー操作端末を保有しています。ワーム型マルウェアです」

「これで間違いない。テロリストは桐生浩介だ」

硬い声で断ずる桜庭に、悟は食ってかかった。

「ちょっと待ってください。桜庭さん、本当に義兄が犯人だと思ってるんですか?」

「桐生さんは操作端末を所持していた上に、動機もある。それになにより鉄壁のセキュリティーを誇るのぞみ内部まで侵入できる人間は、のぞみの産みの親である桐生浩介以外に考えられません」

確信に満ちた桜庭の声に、悟は次の言葉を呑み込んだ。

たしかに、桐生浩介が構築したセキュリティを突破できるのは桐生浩介だけだ。

それに、動機もある。

『のぞみ』を暴走させれば、田中英子の心臓を管理しているペースメーカーを狂わせることができる。

つまり、復讐だ。

実際、すでに田中総理が倒れたというニュースが速報で伝えられている。

まさか……そんな……。

いったい何がどうなっているのか?

悟の頭はほとんど思考停止寸前だった。

◆

  • 桜庭の指示で警察がハイヤーを取り囲む
  • 一瞬の隙をついて桐生が逃走する
  • ニュースが田中総理の死亡を伝える

数分のうちに状況は目まぐるしく変化していく。

そして、また新たな速報が流れた。

「今回のAIのぞみの暴走による死傷者は一万人を超え、いまだにその被害は拡大しています。警察庁はこのテロ行為の容疑者として、のぞみの開発者である桐生浩介を緊急手配しました」


冤罪

「これは……このマルウェアはのぞみに『人類の負の歴史』を学習させようとしている」

HOPEの開発者・一ノ瀬が呆然として言った。

戦争、テロ、凶悪犯罪。

そうした人間の「負」の面が急速に『のぞみ』に流れ込んでいるのだという。

これはいったい……?

新たな展開にますます混乱する悟のスマートウォッチに着信が入ったのは、そんなときだった。

◆

「悟、悟か」

「義兄さんですか」

未知の番号の主は桐生だった。

悟はサイバー犯罪対策課の人間をちらりと盗み見る。

彼らは解析に夢中で、こちらの動きに気づいていない。

部屋の隅に移動し、声をひそめる。

「義兄さん、いったい今どこに? 無事なんですか?」

「無事だ。今地下道にいる。なんとか警察は撒いた。それより心は?」

「実は……」

悟が心の状況を伝えると、桐生は声を失った。

親としては当然の反応だ。

悟も胸が張り裂けそうな気分になる。

だが、その痛みをこらえても訊かなければならないことがある。

「義兄さん……念のためにうかがいますが、義兄さんがのぞみを暴走させた犯人ではないですよね?」

「何を言ってる。俺がそんなことするはずがないだろう」

強い否定の言葉に、悟は安堵する。

まずはそれが聞きたかった。

「何物かが俺を犯人に仕立て上げようとしている。のぞみを攻撃したデバイスを俺の鞄に忍ばせたのもそいつの仕業だ」

◆

『のぞみ』が人類の負の歴史を学習させられている。

そう伝えると、桐生は重苦しい雰囲気でうめいた。

「それが犯人の真の目的か……」

「どういうことですか?」

「のぞみは医療AIだ。裏を返せば、人の命を奪う存在にもなりえる。のぞみがマルウェアに完全に支配されれば、人間の生殺与奪を完全に握ることになる」

このままでは世界が確実に滅亡する、と桐生は言う。

その深刻な口ぶりに、悟の膝頭が震え始めた。

これ以上の大惨事が待ち受けているなんて……。

「義兄さん、なんとか、のぞみの暴走を食い止められないんですか」

「……俺が新たなプログラムを書いて修正するしかない」

思わず悟は息を呑んだ。

優秀なプログラマーが100人集まっても何か月もかかるような作業だ。

それを、たった一人で、しかも24時間以内にやるというのか。

いや、しかし、あるいは桐生なら……!

「問題は警察だ。プログラミングをするには時間が必要だ。だが警察は、どうやらAIを使って俺を追っている」

桐生の指摘は正しい。

桜庭は自身が開発した捜査AI『百眼(ヒャクメ)』を使って桐生の現在位置を捕捉している。

桜庭はもともと天才的なAI研究者で、その才能は桐生にも匹敵するものだ。

その桜庭から逃げながら新しいプログラムを完成させることなど、本当にできるのだろうか?

「それ以外に道はない」

悟の背筋を冷たい汗が伝う。

無理だという言葉が口から飛び出しそうになり、急いで押し込んだ。

「悟、俺たち二人だけじゃダメだ。協力者が欲しい」

桐生が求める協力者の条件は、HOPE関係者以外で、機転が利く人間であること。

悟の脳裏に一人の男の顔が浮かんだ。

彼ならば……いや、彼しかいない。


協力者

雑誌記者の富永英人。

今どき珍しいAI嫌いのライターで、以前、悟に突撃取材してきたことがある。

富永の父親はAIに仕事を奪われ、失意の中で死んだ。

そんな過去を持つにもかかわらず、AIの本質を見極めようとする富永の目は真剣で、AIを悪魔の発明だと決めつけるようなことはなかった。

迷いを一瞬で断ち切り、悟は富永の電話番号をコールした。

◆

「わかった。桐生さん、西村さん。のぞみを止めて、心を救いましょう」

オープニングセレモニーに出席していた富永は今日、偶然にも心と会って話をしていたらしい。

事情を説明すると「心のために」とすぐに協力を引き受けてくれた。

「ありがとう」

ほっとする間もなく桐生が続ける。

「富永さん、あなたには警察庁の桜庭理事官に関する情報を集めてほしい」

桐生の狙いは『百眼』の弱点をあぶりだすこと。

そのために開発者である桜庭の情報が必要なのだという。

「わかりました。それは得意分野です。任せてください」

富永が請け負うと、桐生がさらに重ねた。

「それと富永さん、暗号化されたパソコンを用意してほしい。百眼に探知されないためのパソコンです。できますか」

「秋葉原に裏専門のパソコン屋があります。ものは確かです」

「助かります。暗号化されたパソコンを用意したら、集めた桜庭のデータをそこに入れてください。そして悟に渡してほしい。悟はそれを持って俺と合流するんだ。待ち合わせ場所は……」

その瞬間、ブザー音のようなものが鳴る。

警察がこの通話を傍受し始めたのだ。

桐生が叫んだ。

「螺旋(らせん)の部屋だ!」

その言葉を最後に通話は切れた。


七年前の真実

桐生が指定した待ち合わせ場所。

それは今は閉鎖されている東北先端情報大学の跡地。

かつてこの場所で桐生、望、悟は初期型の『のぞみ』を研究していた。

よほど困難な逃亡劇の末にたどり着いたのであろう。

悟が到着したとき、桐生はボロボロの姿でパソコンの画面に向かっていた。

◆

「義兄さん、ひとつ聞きたいことがあるんです」

富永から手渡されたパソコンを渡す前に、悟にはどうしても確かめておきたいことがあった。

「七年前、義兄さんは姉さんの回復を心から願い、のぞみを開発した。それなのに、姉さんが救えるという土壇場でのぞみは使わないといった。あれは、なぜなんですか?」

あのとき桐生が法律を無視して『のぞみ』を使わなかった理由。

この七年間、悟はずっとその理由について考え続けていた。

その答えがわからないせいで、一連のテロ事件の犯人が桐生なのではないかと疑ったこともある。

過去の真実を追求することは、今の悟にとって必要不可欠な儀式だった。

「……望は言った。のぞみは私たちの子どもであり、未来の希望。いつか認可が下りて、のぞみが苦しんでる大勢の人を救ってくれる。だから最初にのぞみにルールを守る大切さをちゃんと教えてあげましょう。それが親としての私たちの役目だと……」

悟の目から涙がこぼれ落ちた。

悟が記憶している姉は、たしかにそういう人だった。

桐生は話を続ける。

「望は自分が命を失っても、のぞみに未来を託そうとしていた。自分を犠牲にしてでも、たくさんの病気に悩む人を助けてやりたい……。望の想いを聞いて、俺は、俺は……」

桐生は最後までのぞみを使って治療しようと望に訴えていたという。

それでものそみを使わなかったのは、望の意思を最大限尊重したからにほかならない。

その真実を悟に伝えなかったのは、AI研究者としての悟にルールを守ることの大切さを自ら気づいて欲しいという願いからだった。

聞いてみればなんてことはない。

当たり前のルールさえ忘れ、義兄を疑っていた自分を悟は恥じた。

「すみません、義兄さん。もう大丈夫です。すべてが終わったら僕を叱ってください。まずはのぞみの暴走を止めましょう」


廃墟の攻防

静かな大学跡地で作業にとりかかる桐生と悟。

富永が調達したパソコンを立ち上げた瞬間、桐生の顔色が一変した。

「……嘘だろ、そんな」

「どうしたんですか?」

「のぞみが……命の選別を始めた」

のぞみは個人の『余命価値』を算出していた。

それは生きるべき人間とそうでない人間を区別するための数値。

のぞみに「生きる価値なし」と診断された人間に待っているのは、避けられない死だ。

「……これが犯人の真の目的か」

画面に『6:00』という数値が表示されたかと思うと、みるみる減っていく。

「カウントダウンだ。のぞみが命の選別を始めるまで、あと6時間」

何の罪もない人々がバタバタと倒れていく。

悟の脳裏に今以上の地獄絵図が広がった。

◆

こうなってしまった以上、のぞみを止めなければ世界が滅亡する。

しかし、のぞみにアクセスするには千葉のデータセンターから直接操作する必要がある。

警察が厳重に桐生を追っている今、彼らを突破してデータセンターのサーバールームにたどり着くのは不可能に近い……。

絶望から目の前が真っ暗になる悟に、桐生は言った。

「悟、犯人だ。犯人を探し当ててその証拠を突きつけさえすれば、警察は俺を逮捕できない。……いや、拘束を逃れるのは無理でも、のぞみにプログラムを読み込ませる猶予はもらえるはずだ。のぞみに虐殺などさせない。みんなを、心を、救うんだ」

◆

まだ希望はある。

その一心で悟はのぞみにバックドアを仕掛けた人間を探った。

そもそも、桐生が構築したセキュリティが突破されるわけがない。

それが破られたのなら、HOPE内部の人間が手引きしたと考えるのが自然だ。

のぞみへの不正アクセス記録を洗った悟は、ついに真犯人の痕跡にたどり着く。

のぞみにバックドアプログラムを読み込ませた人物、それは……。

「そんな……」

監視カメラの映像に映し出された犯人は、西村悟に他ならなかった。

◆

「違う、違うんだ、義兄さん!」

悟の脳裏に当時の記憶が浮かぶ。

そうか、犯人は……!

しかし、それを伝える暇を与えないように警察が2人を取り囲んだ。

桜庭の部隊に嗅ぎつかれたらしい。

特殊部隊の手には銃が握られており、その銃口は寸分たがわず桐生たちに向けられている。

「撃て」

特殊部隊のリーダーらしき男が指示を下す。

悟は銃口から桐生を守るように身を投げ出した。

「義兄さん!」

一瞬の出来事だった。

銃口に火花が散り、悟のどてっぱらに穴が開いた。

なんだ、撃たれたのか。

悟はまるで他人事のように思った。

きっとこれは罰だ。

義兄を疑った罰が下ったのだ……。

「……すみません、俺、義兄さんを疑って……のぞみも守れなくて……これじゃあHOPEの代表失格だ……。姉さんにも……天国の姉さんにも謝らないと……」

悟は最後の力を振り絞って暗号化されたパソコンを桐生に投げ、逃走経路をインプットしてあるARメガネを手渡した。

「のぞみと心ちゃん……姉さんが最後に残したものを……助けに行ってください……」

「悟、しっかりしろ!」

桐生は必死の形相で励ますが、悟の傷は軽くない。

素人でも一目で助けらないと理解できる。

「義兄さんは俺の誇りです。ずっと姉さんを想ってくれて本当に嬉しかった。俺は……それが、本当に……嬉しかったんです……」

「悟……」

桐生の目から涙がこぼれ落ちる。

ああ、なんて辛そうな顔なんだ。

桐生にそんな顔をさせてしまったことが、悟には申し訳なくてならなかった。

「義兄さん、行って! 行くんだあ!」

悟の絶叫に意を決して、桐生が走り出す。

その様子を、悟は床に転がりながら眺めた。

急激に襲ってきた眠気に目を閉じると、まぶたの裏に望の姿が浮かんでくる。

……なんだ、姉さん、そんなところにいたのか。

懐かしい姉の手をとる。

そうして、悟は姉のいる場所へと旅立っていった。


正義の在り処

「なぜだ、なぜ撃ったんだ!」

老練の刑事・合田が桜庭の部下に詰め寄る。

「……百眼が射撃許可を出したからだ」

「ふざけるな! おまえは人間だろ。警察官だろ。AIに人の命を奪うかどうかの選択を預けてんじゃねえよ」

すると遠隔で桜庭の声が聞こえてくる。

「遺憾ですが、事故です。彼らは一貫して被疑者の脚を狙っていた」

「何が事故だ。あいつらは拳銃を所持していない。丸腰だ。撃つ必要などどこにもなかった!」

合田の怒声に幾人かの隊員がうつむく。

「……百眼の指示に間違いはありませんでした」

「何が間違いはなかっただ。実際に銃は持ってなかっただろうが。そんなもんあいつらの目を見りゃわかる。いいか、機械に判断を預けるな。人間の目を信じろ。そうしないとこんな悲惨なことが起こるんだ」

ため息が聞こえ、桜庭が抑えた声で言った。

「……私はあなたと議論する暇などないのです。早く桐生を追え」

桜庭の号令で隊員たちが駆け出す。

合田は奥歯を噛みしめ、自分の無力さを味わった。

長い刑事人生でも、こんなにはらわたが煮えくりかえったことはない。

すまねえ……。

合田は悟の遺体に手を合わせ、その冥福を祈った。


真犯人

『のぞみ』が命の選別を開始するまで、残り30分。

桜庭の追っ手をかわし、桐生は「HOPE」千葉データセンターにいた。

一睡もしていないのだろう。

目が真っ赤に充血している。

やつれて傷だらけの姿が、ここに至るまでの苦闘を物語っていた。

「桐生さん、よく警察の目を逃れられましたね」

「百眼にハッキングして細工しました」

「さすがです」

HOPEの社員に先導され、桐生は歩みを進める。

直接『のぞみ』に修正プログラムを読み込ませること以外に、大量虐殺を防ぐ方法はない。

……しかし、それは警察側にしてみれば桐生を逮捕する絶好の機会でもある。

案の定、コントロールルームにたどり着く前に警察官の一団が立ちふさがった。

中央にいるのは桜庭誠。

その隣にいる強面の男は腹心の望月剣。

2人の両側には桜庭直下の隊員たちがずらりと揃い、銃を構えている。

◆

「桐生さん、まさか百眼がハッキングされるとは思いませんでしたよ。天才とはまさにあなたのことだ」

桜庭が称賛の声を上げた。

だが、すぐに口調が切り替わる。

「完敗ですと言いたいところですが、あなたが最終的にここに戻ってくるのはわかっていました。桐生浩介、あなたを逮捕します」

「いや、俺は犯人じゃない。今から真犯人を炙り出す」

「何? 真犯人だと」

冷静沈着を体現したような桜庭とは対照的に、横柄な態度の望月が眉をひそめる。

しかし、桐生は望月には目もくれず、堂々とまっすぐに桜庭を見つめて言った。

「犯人はこのデータセンターの地下にあるのぞみのメインサーバーに直接マルウェア入りのプログラムを読み込ませ、のぞみを暴走させた。さらに俺をテロリストに仕立て上げた。俺にはこの犯行を犯すための力も動機もあるからな」

確信に満ちた声で桐生は続ける。

「おそらく真実はこうだ。4か月前、このサーバールームを開設中だった悟は、ある人物にのぞみがマルウェアに感染している可能性を示唆され、調べるように要請を受けた。このメモリは検査プログラムだという説明を受けて渡されてな。このことはHOPEの社員は誰も知らなかったことだ」

うんうんとデータセンター所長の前川が頷いている。

「社員に心配をかけない方がいい。悟はその人物にそう言い含められたんだろう。悟は素直で優しい性格だ。おそらく騙されているとは露ほども思わなかった」

女性社員の飯田眞子が首を縦に振る。

悟の純粋さはHOPE社員全員が知っていた。

「悟はのぞみに異常がないことを確認すると、安心してサーバールームを出た。だが、そのプログラムはただの検査プログラムではなかった。そこにはバックドアをつくるためのコードが含まれていた。4か月後の昨日、のぞみを暴走させるための布石だ」

バックドアが仕込まれたとき、監視カメラには悟の姿が映っていた。

しかし、それは悟が犯人であることを意味しない。

悟は真犯人に利用されていたにすぎない。

そして、真犯人は……

「桜庭さん、あなたが開発した百眼は見事なものだ。犯罪を犯しそうな人間を予測する機能まで備えている。そこで俺は考えた。百眼を利用すればこのテロを犯す確率の高い人間を予測できる」

「な……!?」

望月の顔色が変わった。

本来、百眼を使えるのは桜庭誠ただ一人のはずだ。

しかし、天才中の天才である桐生ならば、百眼を乗っ取ることができる。

「俺は百眼にハッキングし、こう命令した。『百眼、今回のテロを犯しそうな人間を予測しろ』と」

桐生がノートパソコンを操作すると、空中に映像が浮かんだ。

「百眼が出した答えはこうだ」

桐生がキーを叩くと、百眼がこう答えた。

《96.634%の確率で、桜庭誠です》

 

「テロリストはおまえだ、桜庭」

 


反撃

「桜庭、お前にはこの犯罪が可能だ。おまえならばのぞみを暴走させるプログラムを組むことができるし、悟とも以前からの顔見知りだ。あんたならば悟をうまく利用して、のぞみにバックドアを仕掛けることができる。そして、動機もある」

「動機だと? なぜ理事官がテロをする必要がある」

望月のこめかみが痙攣(けいれん)している。

「のぞみのデータだ」

桐生が声を強めた。

「今やのぞみのユーザーは全国民の8割強だ。おまえはその膨大なデータが喉から手が出るほど欲しかった。そのデータを百眼に利用させれば、完全な監視システムが確立される」

完全な監視社会の実現。

そんなことになれば国民はあらゆる自由を失うことになる。

「おまえは悟に協力を要請したが、当然悟がそんな依頼を受け入れるわけがない。そこでおまえはのぞみを暴走させた。そうすれば犯罪の証拠保全の名の下にのぞみのデータを強制的に接収することができるからだ」

それだけじゃない、と桐生は続ける。

桜庭のバックにいるのは現在、臨時で総理代理を務めている岸副総理だ。

「のぞみを暴走させて田中総理を亡き者にすれば、混乱に乗じて岸が総理の座につくことができる。その罪は俺になすりつければいい。これだけ条件が揃えば、百眼がおまえを犯人だと指摘するのも無理はない。違うか?」

桐生による探偵さながらの謎解きを、しかし桜庭は薄く笑った。

「桐生さん、そんなものは憶測でしかない。それで私が犯人だと自供するとでも?」

桐生の背後でなりゆきを見守っていた富永は口の中でうめいた。

いくら桐生の推理に筋道が通っていたとしても、物的証拠がなければ意味がない。

◆

「桜庭、あんたはタバコを吸うな?」

不意の問いかけに、桜庭は眉をひそめた。

「……私が喫煙者だったらなんだというんだ」

「4か月前、おまえは悟から一刻も早くメモリを回収する必要があった。ちょっと調べればそれが検査プログラムではないことぐらいすぐにわかるからな。だから、おまえはあのときデータセンターの敷地にいたはずだ。もちろん監視カメラに映らないよう細心の注意を払って」

失敗と成功をわける緊張の時間、桜庭はいったいどこで何をしていた?

「そういうとき、喫煙者はタバコを吸いたくなるものなんだろう?」

桐生の口元がニヤリと歪む。

千葉データセンターには喫煙所が1か所しかない。

唯一の喫煙者である飯田がつくった簡易的な喫煙所だ。

「あそこは人目につかないし、当然監視カメラもない。悟を待つ場所としても絶好のポイントだ。だからあんたは極度の緊張を紛らわせるために、あそこで一服した。……飯田さんが隠れ喫煙者を見つけるために監視カメラを設置していたとも知らず」

そのとき、これまで余裕を浮かべていた桜庭の表情が一変した。

「あの喫煙所に監視カメラがあることは、悟はもちろん、HOPEの人間は誰も知らなかった。そしてもちろんおまえもだ」

桐生が再びノートパソコンのキーを押す。

また空中に映像が浮かぶ。

そこにはうまそうにタバコを吸う桜庭の姿があった。

 

「これが証拠だ」

 


決着

「お見事。認めましょう」

桜庭が手を叩いた。

「私がこのテロ事件を起こした真犯人です。桐生さん、あなたはやはりたいした方だ」

この期に及んでも桜庭はまだ余裕ぶっている。

桐生は怒りと悲しみがないまぜになったような表情で口を開いた。

「桜庭、なぜのぞみに命の選別を学習させた。データを接収するのが目的なら、のぞみを暴走させるだけで十分だったはずだ」

桜庭が悠然と答える。

「桐生さん、私の夢はこの世から貧困をなくすことです。そのために命の選別が必要だったのです」

富永は桜庭のインタビュー記事を思い出した。

桜庭は子どもの頃に無二の親友を亡くしている。

貧しい家庭で育ったその友人は一家心中の犠牲になった。

その体験から桜庭は貧困の根絶を目指すようになったのだという。

「桐生さん、今の日本は末期的状態だ。労働人口はわずか50%で、政治家は票集めのために年寄りと既得権者を優遇する政策しかとらない。年金制度が崩壊してもまだそんな愚行を続けている。国の宝である子どもたちはないがしろにされ、若者は誰も子どもを産まない。当然だ。今の日本で子育てができるわけがない。おかげで14歳以下の子どもたちは総人口の10%足らずとなっている」

その言葉に脚色はない。

桜庭はただ冷静に日本の現状を述べている。

「私と岸さんは、そんな日本の現状を大いに憂えていた。あの人こそが真の政治家だ。人気取りだけに終始する田中などに総理大臣を任せるから、日本はこんな事態になったんです」

「……だから田中総理を殺したのか」

「そうです。岸さんが日本の舵を取り、日本をAI推進国へと生まれ変わらせる。もう日本にはその一手しか残されていない。のぞみと百眼をかけ合わせ、無能な人間、働けない人間、この新しい時代についていけない人間には退場してもらう」

◆

己の《正義》を語り終えると、桜庭はすました顔で部隊長に指示を下した。

部隊長が声を張り上げる。

「構えろ!」

直下部隊の隊員たちがいっせいに銃口を桐生たちのほうに向けた。

「おまえらそれでも警察官か! 犯人は桜庭だぞ。銃を向ける相手が間違ってるだろうが」

怒号をあげる合田に、望月が叫び返す。

「黙れ! 理事官がいなければどっちみち日本は終わりだ。これは国のためなんだ」

もうだめだ、と富永は思った。

奴らは桜庭の信奉者だ。

自らの頭で考えることをやめている。

ここでこのまま殺されてしまうんだ……。

桜庭が発砲命令を下そうとする、まさにそのときだった。

「……ひとつ、言い忘れていた」

誰かがそうつぶやき、富永はハッとしてあたりを見回した。

それは桐生だった。

「俺がハッキングしたのは百眼だけじゃない」

桐生が頭上を指さす。

よく目を凝らしてみると、そこには超小型のドローンが浮かんでいた。

桜庭が開発したもうひとつのAI『Fly』だ。

その刹那、桜庭の顔色が土気色になった。

わなわなと唇を震わせている。

「まさか、おまえFlyを……」

「そうだ。百眼同様ハッキングしていじらせてもらった。お前のご高説はすべて全国に中継されている」

その一言で勝敗は決した。

「銃を下げろ! これ以上警察に恥をかかせるな!」

合田の喝に怯み、銃口が次々と下げられていく。

「桐生さん、行きましょう。心が待ってる」

「ええ」

警察官の間をかき分け、桐生はサーバールームへと駆け出す。

桜庭はうなだれるでもなく、「それでも自分は正しい」と言わんばかりの表情で薄く笑っていた。


結末

命の選別まで、残り5分。

桐生が用意した修正プログラムを『のぞみ』に読み込ませれば、暴走は終わる。

しかし……

「だめだ。シェードが邪魔している」

『のぞみ』のメインサーバーの前にシェードが降りていて、投影したプログラムを読み込ませることができない。

かといってサーバールームの中にも入れないし、シェードをどける操作も受けつけない。

ここまで来て心を救えないのか……。

そのときだ。

ガラスの向こうで心がわずかに動いた。

全身が真っ白になっていて、すっかり血の気も失っているが、意識はあるようだ。

桐生が閃くように叫んだ。

「心、鏡だ! 光を反射させるんだ!」

桐生の指さす方向を見ると、最初に心が落としていた手鏡がある。

なるほど、鏡を使ってプログラムの投影を反射させればシェードをかいくぐれる。

だが、心の体力はもう限界寸前だ。

はたして間に合うのか?

「心、がんばれ! がんばるんだ!」

桐生、富永、飯田、HOPEのスタッフたち。

大人たちの絶叫を背に受けて、よろよろと心が進む。

ついに、光を反射させようという、そのときだった。

「あっ!」

手鏡が心の手元からこぼれ落ちた。

拾おうと手を伸ばすが、掴むことができない。

ほとんど残っていない体力を、とうとう使い切ってしまったのだ。

もうだめなのか……。

富永はモニターに目を向け、心臓が飛び出そうになった。

タイムリミットまで20秒を切っている。

残り15秒……10秒……5秒……。

終わりだ……絶望が富永のまぶたを閉じさせた。

◆

薄れゆく意識の中で、心は手鏡の裏側を見た。

そこには家族写真がある。

ああ、ママに会いたい。

このまま眠ったらママに会えるのかな……?

じわりと目に涙が浮かんでくる。

ふと、頭上で何かが光った感じがした。

残った力をかき集めて見上げると、そこには『のぞみ』がいた。

「……ママ」

なんだかその姿が、母である望と重なって見えた。

『のぞみ』は心に見えるよう、壁面に映像を投射した。

病室のベッドで寝ている母。

その隣には泣きそうな顔をした父の姿もある。

『……望、やっぱりのぞみを使おう』

絞りだしたような桐生の声に、しかし望は弱々しく首を振った。

『浩介の気持ちは嬉しいけど、それはできない。のぞみは心と同じ、私たちの大切な子ども……。だからルールを守る大切さを、人を大事にする尊さを、困っている人がいたら助けてあげるというやさしさを、ちゃんと教えてあげたいの……』

桐生が涙で声を詰まらせる。

『俺は……おまえに生きていてほしいんだ』

望は消え入りそうな声で言った。

『のぞみが、私たちの子どもが、これからたくさんの人を救えますように……』

その母の言葉を聞いた瞬間、心の瞳から涙がこぼれ落ちた。

ああ、だからか。だからパパとママは『のぞみ』を使わなかったんだ……。

母親がいなくて、ずっと寂しかった。

『のぞみ』を使って治療していれば、と何度も思った。

でも、今なら両親の気持ちが胸の底から理解できる……。

映像が終わると、のぞみは柔らかな声で宣言した。

《コアブーストモードで起動しました。私の名前は『のぞみ』です。私の使命は人を救うこと。人を幸せにすること。父と母が、私にそう教えてくれました。私は、そのために生まれてきました》

命が消えたように停止していたサーバーが次々と光り始める。

最後の一台に電源が入ると、すべては元の状態に戻った。

心が、ここを訪れたときと同じ光景が広がっている。

すると、ドアが開いた。

桐生は1秒を惜しむように走ると、心を抱きしめた。

「心、よくがんばったな……」

その瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちている。

パパは、私のことをこんなに大切に思ってくれてるんだ。

愛してくれてるんだ。

その涙を見て、心は心底からそう感じられた。


エピローグ

桜庭は逮捕され、共謀していた岸も失脚した。

あれから2か月。

平穏を取り戻した人々は、再びAIとともに日々を紡いでいる。

◆

悟の墓前に、大事件を乗り越えたメンバーが集まっている。

合田、奥瀬、富永、そして桐生と心。

「桐生さん、最後にひとつお尋ねしてもよろしいですか?」

真剣な表情で富永が切り出す。

「今回のような事件のあとでも、人工知能は人間を幸せにすると思いますか?」

桐生は富永の視線をまっすぐ受けとめながら答える。

「富永さん、最後にのぞみは結局修正プログラムを読み込めなかった。でも暴走状態から正常な状態に戻った。なぜだと思いますか?」

そうなのだ。手鏡で光を反射する作戦は失敗していた。

あのとき、のぞみはひとりでに正常に戻ったのだ。

富永もそれがずっと不思議だった。

「わかりません……」

「それはのぞみがあの家族写真を見たからです。俺、悟、心、そして望……その家族写真を見てのぞみは元に戻った。思い出の写真を見て本当の自分を取り戻す。これって人間みたいじゃないですか」

「本当ですね……」

そうか、そうだったのか。

のぞみはただのAIではなかった。

のぞみには感情が、人を慈しむ心が備わっていたのだ。

「AIが人間を幸せにしてくれるかどうか。その答えはのぞみが知ってますよ。だからこれからものぞみを、HOPEを見守ってあげてください」

「わかりました。そうさせてもらいます」

そう礼を言うと、富永は墓の方に向きなおった。

事件は解決したが、西村悟は帰ってこない。

大企業の社長とは思えないほど親しみやすくて、どこまでも誠実な人だった。

人懐っこい悟の笑顔を思い浮かべたとたん、涙で視界がにじんだ。

<完>

ぱんだ
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まとめ

今回は映画『AI崩壊』のあらすじネタバレをお届けしました!

では、最後にまとめです。

4行まとめ
  • のぞみを暴走させた真犯人は桜庭誠
  • 天才 vs 天才の戦いは桐生が勝利
  • 心も無事に救い出される
  • ただし西村悟はマジで死ぬ

クライマックスの桜庭 vs 桐生のシーンはもちろん、桐生のギリギリ逃走劇や、涙を誘う家族の物語など見どころ盛りだくさん!

手に汗握るドキドキもあれば、思わず目頭が熱くなる感動シーンもある、まさに超大作な作品でした。

映画『AI崩壊』の配信は?

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※配信情報は2020年6月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    結局psychopass 1期の劣化版じゃないか。私から見れば、ただ安っぽい偽善と自己満足しか見えない。
    確かに日本ではお年寄りに対して優遇過ぎたと思いますが、投票権を自ら放棄した若者も問題がある。幸福や権利などは、誰から与えられたものではなく、自ら勝ち取るものだ。政治家が選民を裏切ったら、選民が行動を起こしてそいつを潰せばいいのだ。また、AIはあくまで人間を幸せにする道具にすぎない。人間が自ら思考を停止して全ての責任や選択権をただの機械に全面委ねたほうが本末転倒だ。そもそもこの程度の人間であれば、存在自体に果たして何の価値があるのでしょうね。

  2. 通り雨 より:

    映画を観て、謎な部分がいくつかあったので、本のネタバレを拝見させていただきました。
    本の方がいいですね。
    映画は、二時間ドラマさながら、最初の10分以内で犯人がわかりました。
    AIが崩壊したけどAIに救われたという解決に向けての成り行きでAI悪者感が薄れ、しかしながら、やっぱり人間ですよね~と感じられたのに対し、映画は大事なところを暈して帳尻をあわせてる気がしたのが残念でした。
    ここがネタバレなので言っちゃいますが、最後のお墓の名前が謎。
    桐生が見つからなかったのでしょうか?
    だれか教えて!

    とりあえず、ある意味スッキリしたので、こちらの記事に感謝です。

    追記
    三浦友和さんと広瀬アリスさんのわりと初手のシーン(桐生を足で追うために部屋を出たあとのシーン)のやり取りが分かりやすくてめちゃくちゃ良かった。
    あの台詞は本でもあったのかな?
    明日にでも立ち読みしよう!

    • 匿名 より:

      最後は西村悟の墓ですよね?事件の2ヶ月後くらいのはず、葬儀を終えて帰国前に寄ったということでしょう。撮影に他人の墓石使う訳がありません、撮影用に建てたものでしょう。

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