話題の映画「イニシエーションラブ」をさっそく見てきました!
率直な感想としては「面白い!」の一言に尽きます!
原作のネタバレは知っていたのですが十分に楽しめましたよ!
ラスト5分。予告されていた「原作とは違う結末」に突入したときには特に震えましたね。
というわけで今回は、映画「イニシエーションラブ」の感想や結末について!
映画「イニシエーションラブ」ネタバレ感想!
※以下は、ネタバレ込みの感想です。純粋な原作ネタバレ解説については下記を参照。
さて、まずは映画の内容に触れていきましょう。
映画「イニシエーションラブ」は事前予想通り「side:A」→「side:B」→「ラスト5分の結末」という順番で進んでいきます。
視聴者は結末までこんな風に騙されているわけですね。
「side:A」…ブサイクでイケていない純朴大学生「たっくん」がヒロインのまゆと出会い、交際に発展(1987年7月~12月)
「side:B」…たっくんはまゆのためにイケメンに変身。仕事の都合で遠距離恋愛になった2人が疎遠になる一方で、たっくんは東京で「みやこ」と恋愛関係になりまゆとは別れる(1988年6月~12月)
ネタバレを知らないと「たっくんが2股したあげくにまゆを捨てた」という風に見えます。
しかし、結末では衝撃の事実が明かされます。
①「side:A」と「side:B」のたっくんは別人だった
②「side:A」と「side:B」は同じ年(1987年)に起こった出来事だった
一見すると「悲劇のヒロイン」だったまゆこそが、一番の悪女だった!
まゆは同時に2人のたっくんと付き合っていたんですね。
「side:A」と「side:B」では「2人のたっくんが同一人物ではない」という伏線が張られていたので勘のいい方なら結末までに真相にたどり着けたかもしれません。
※例えば「side:A」のたっくんは数学科だったのに、「side:B」のたっくんは物理学専攻出身だったり。
原作とは違う結末とは?
物語のクライマックスは1987年のクリスマスイブ。
原作では「まゆと鈴木夕樹(side:Aのたっくん)は静岡のホテルで過ごす」「鈴木辰也(side:Bのたっくん)はミヤコの実家で過ごす」という結末でした。
※最後にミヤコが「辰也」と呼ぶことで初めて2人のたっくんが別人だったことが明かされます。
しかし、映画「イニシエーションラブ」ではそこからさらに進んだ展開が用意されていました。
なんと、辰也はまゆの様子が気になりミヤコの実家から静岡のホテルへ急行!
そして2人の「たっくん」は対面してしまうのです!
まゆが「たっくん」と呼ぶ別の男の存在に混乱する夕樹と辰也。
ここで本当の時系列順にまとめられた出来事が回想され、視聴者は2人のたっくんのからくりを理解します。
そして、最後はまさに「小悪魔」といった表情を見せるまゆの困り顔で映画が締めくくられました。
原作でもかわいそうな夕樹でしたが、映画版では本当に夕樹が救われない結末となりましたね。
2人のたっくん
「イニシエーションラブ」は「映像化不可能」な作品といわれてきました。
物語の肝が「たっくんが別人だった」というところにあるのに、実写化したら丸わかりになってしまいますからね。
なので、映画「イニシエーションラブ」では2人のたっくんをどのように「隠すのか」が注目ポイントでした。
キャスト表に名前のある「亜蘭澄司」とはいったい…?
関連記事:映画イニシエーションラブのキャスト亜蘭澄司の正体は?
映画を見てみると「side:A」冒頭で登場した主人公は松田翔太…ではなくぼっりゃり体型でイケメンとは程遠い六角精児さん似の男!
そう、大胆なことに「side:A」と「side:B」では全然似つかない別の人物をそれぞれたっくん役に起用していたのです!
しかし「side:Aのたっくんが、まゆに釣り合う男に生まれ変わるために半年かかって(1987年12月~翌年6月)イケメンに変身した」という表現には特に違和感はありませんでした。ここは「さすが堤幸彦監督!」という演出の妙ですね。
変に似た人物を用意するのではなく、思いっきり「ブサイクとイケメン」に分けたことは正解だったと思います。
関連記事:映画イニシエーションラブのたっくん(夕樹)キャストは森田甘路だった!
前田敦子に脱帽!
映画「イニシエーションラブ」では前田敦子さんの名演がとにかく光っていました!
正直ちょっとなめていたことを前田敦子さんに謝りたいと思います。すんませんでした!
side:Aでははっきりいって「オタクなデブ」である夕樹を無邪気に誘惑し、女神のような可愛らしさを発揮。
side:Bでは松田翔太さんにすがる「彼氏頼りの弱いオンナ」を熱演!(松田翔太さんとのベッドシーンは必見!)
そして、結末ではそれらすべてがまさに「演技だった」と物語るような「悪女」な表情で映画を〆る!
「前田敦子って演技派だったんだ!」とビックリしてしまいました。
まとめ
前半はコミカルに、後半はシリアスに展開する映画「イニシエーションラブ」
舞台設定が80年代ということで服装・髪型・BGMなどは懐かしいものばかりです
※「男女7人~」あたりを見ていた世代は大いに楽しめるはず!
原作のボリュームを消化するためにテンポよく物語が進む一方で、しっかりと伏線は張られているのでネタバレを知っているとニヤニヤできます(笑)
また、映像化することでまゆの腹黒さが一層際立ち、原作を知っていても十分に楽しめる内容でした。
特に「体調が悪いからデートはキャンセルしたい(本当は身ごもっていた)」
「便秘だったの(本当は子どもをおろした)」
「初めての相手がたっくんで良かった(本当は辰也が初めての人)」
「男の人にプレゼントしたことなくて…(辰也にもあげたモノを夕樹にもあげている)」
という部分には震えましたね。前田敦子コワイ!(笑)
そんなわけで、120%楽しめた映画「イニシエーションラブ」
見ようかどうか迷っているなら是非おススメしたい作品です!
※「イニシエーションラブ」に続く乾くるみ渾身のSFミステリーがドラマ化!
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