いろいろあった2020年も残すところあとわずか。
今回は一年の総まとめとして「これは本当におもしろかった!」という小説を10冊選んでみました。
あなたの興味にピンとくる一冊があれば幸いです。
「2020年に読んだ小説」から選んでいます(2020年刊行に限らず)
※一部、2019年12月に読んだ小説も含む
Contents
『流浪の月』
2020年本屋大賞を受賞。
一年をふりかえって真っ先に思い浮かんだのが『流浪の月』でした。
ある《秘密》を抱える男子大学生と、彼より一回りも年下の女の子。
ふたりはとある事件によって離れ離れになってしまうのですが、15年後に偶然再会します。
そして物語が動き始めるというあらすじなのですが……恋愛小説ではありません。
恋愛小説じゃないからこそ、すごくいいんです。
「あー、おもしろかった」で消費するエンタメ小説とは真逆の、ずっと大切にしてときどき読み返したくなるような珠玉の一冊でした。
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こちら↓の記事では、あらすじから結末までの内容をまとめています!
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『かがみの孤城』
本屋大賞つながりで、こちらは2018年の受賞作。
過去の受賞作のなかでもぶっちぎりの高得点で一位になっていて、今でも書店で平積みされていたりします。
二年間いわゆる「積読」状態だったのを、ようやく読んだのですが、まぁ~~~おもしろかったです!
不思議な「鏡の城」に集められた7人の子どもたち。
彼らはみんな心に傷を抱えているのですが《城》での交流によって勇気ある一歩を踏み出しはじめます。
ところが《城》にもまた秘密があって……?
もしわたしが親戚の小学生(高学年)~高校生に本を贈るなら、迷わず『かがみの孤城』にします。
たぶんいろいろ感じとってくれるはず。
もちろん大人が読んでもおもしろいです。
謎が解けた後に2周目を読むと、細かい伏線の多さに驚くはず!
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『魔眼の匣の殺人』
神木隆之介くん主演で映画化された『屍人荘の殺人』の続編。
正統派ミステリといった趣で、情報を整理しながらトリックや犯人を推理するのが楽しかったです。
それに加えて主人公組である葉村譲(神木隆之介)と剣崎比留子(浜辺美波)の関係からも目が離せないし、ミステリとしても探偵の謎解きでは終わらない《もうひとつの真相》が用意されていて……!
お腹いっぱい大満足な一冊でした。
2020年「このミステリーがすごい!」第三位
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『そして、ユリコは一人になった』
教科書のように丁寧な学園ミステリ。
「ゆりこ」の名前を持つ生徒に不幸が訪れ、最後の一人だけが伝説の「ユリコ様」となり学校を支配する……というあらすじです。
読者には謎を解くための伏線がフェアに与えられていて、ひとつひとつ情報を集めていけば真相にたどりつけるようになっています。
ただし、真実がひとつとは限りません。
イヤミス全開なラストの展開にはゾッと鳥肌が立ちました。
『このミステリーがすごい!大賞』(新人賞)で大賞を受賞し、U-NEXTでドラマ化されています↓
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『ファーストラヴ』
年間1位の有力候補。
語彙力を投げ捨てて「すごすぎる」で説明を終わらせたいくらいなのですが、頑張って簡単に紹介しますね。
主人公は臨床心理士の女性。
とある事件の真相を探るうちに、自分が抱える問題にも向き合うことになり……というあらすじです。
この小説は、大人のあなたにこそ読んでほしい。
ラストだけじゃなくて、さりげなく書かれている地の文(※)に何度も何度もハッとさせられるはずです。
※セリフじゃない文章
「小説の力」を感じさせる、文芸(文章の芸術)の極致ともいえる作品でした。
第159回直木賞受賞作。
【映画化】公開日は2021年2月11日↓
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『マリアビートル』
正直、めちゃくちゃおもしろかった!
ページをめくる手が止まらなくて、気づけば文庫600ページを一気読みしていました。
舞台は(ほとんど)ずっと新幹線の中。
乗り合わせた殺し屋たちが戦ったり騙されたりするのですが、なんと「ただの(悪魔的な)中学生」が全体の主導権を握っていて……!?
ジェットコースターのように目まぐるしく変化する状況には飽きる暇なんてなくて、ストレスフリーでず~~~っと読み続けられちゃいます。
鬼のように伏線回収が多く、終盤に向かうにつれてどんどんおもしろくなっていくので、もう休憩しようと思ってもついつい続きを読んでしまう……!
時間を忘れて物語の世界に没頭させてくれる、エンタメ全開な作品でした。
伊坂幸太郎著。
【ハリウッド映画化】ブラッド・ピットほか豪華キャストが早くも話題になっています
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『恋する寄生虫』
タイトルは比喩でもなんでもなく、体内の寄生虫によって《恋》をさせられてしまうというお話。
「うげっ」と思われるかも知れませんが、これがまたおもしろいんです!
真実を知って「本当の恋じゃなかった」と傷つく主人公に、ヒロインが言うわけですよ。
「寄生虫によって芽生えた気持ちでも構わない」と。
で、そのままハッピーエンド……だったら今年の10冊に選んでいません!
結末の!
どんでん返しが!
まぁ~~~~すごいんです!
ラブストーリーとしてもサスペンスミステリーとしてもグッとくる一冊でした。
【映画化】2021年公開予定。漫画化もされています。
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『死刑にいたる病』
わたしが好きな2大要素
- どんでん返し
- イヤミス
をきれいに撃ち抜いてくれた作品です。
なんの違和感もなく進んでいた物語がいきなり「くるり」と裏返る……あの瞬間のゾワゾワは今も忘れません。
そして極めつけはあのラスト!
わたしはこの作品で一気に櫛木理宇さんのファンになりました。
映画化が発表されています
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『ナイルに死す』
アガサ・クリスティー『名探偵ポアロ』シリーズの名作です。
豪華客船で殺された新婚の美女。
犯人は嫉妬に狂った夫の元恋人だとしか考えられないのですが、元恋人には完璧なアリバイがあって……というお話です。
乗り合わせた乗客たちを調べていくと、どいつもこいつも怪しさ満点で、謎は深まっていくばかり。
物語の最後を飾るのは、もちろん名探偵による謎解きです。
パズルのピースがどんどんつながって一枚の絵になっていくようなあの感覚は、何回味わっても良いものです。
読者には謎を解く手がかりが十分に与えらえます。
ぜひあなたも探偵になって
- 犯人
- 犯行トリック
- 犯行動機
そのすべてを《灰色の脳細胞》で導いてみてください。
映画『ナイル殺人事件』が2021年に公開予定↓
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『シライサン』
ラストはホラーです。
「シライサン」と呼ばれる怪異によって、登場人物が次々に亡くなっていきます。
- シライサンとは何なのか?
- どうして今、あらわれたのか?
ちょっとだけネタバレすると、最後までその謎は明かされません。
その代わり、謎を解く手がかりが作中には散りばめられています。
この物語は読者が伏線を見つけて考察することで、はじめて真相がわかるようになっているんです。
わたしは考察記事を書いたのですが、目のつけどころがシャープな読者さんのコメントがいっぱい寄せられて大いに盛り上がりました。
2020年には映画も公開されました↓
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こちら↓の記事では、小説の真相をネタバレ考察しています!
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まとめ
今回は2020年の総まとめとして「これはおもしろかった!」という小説10冊を選んでみました。
本屋大賞1位の話題書からアガサ・クリスティーまで、なかなか幅広いラインナップになったのではないかと思います。
12月は
- このミステリーがすごい
- ミステリーベスト10
などが発表される季節です。
というわけで、まだまだ今年の読書は終わりません!
上記ミステリ賞の1位の作品は記事にする予定ですので、そちらも見ていただけたら嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
追伸
あなたが今年読んで「おもしろい!」と思った小説はなんですか?
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